世界でいちばん邪悪な神聖力の使い方

登場人物

シシーリア・バーディカル侯爵令嬢


白銀の美しい髪は毛先が淡い紫色、濃紺の瞳、真っ白な肌に華奢な体
凛とした美貌にどこか儚げにも感じる雰囲気。
聖女として国に尽くしてきたものの、アイラを盲愛している者達によって聖女の職を解かれ「好きに生きること」を決心する。

彼女の持つ神聖力が平常の聖力よりも非凡で万能だと気付いてからこっそりと鍛え上げてきた。

本来ならば強制力とやらでアイラを酷く虐げる筈が何故がシナリオの強制力が効かず、その原因は不明。本人は勿論ゲームや転生については知らない。


「生憎、聖女はクビになったの」






イヴァン・アリストスノーチェ王太子殿下

アイラ曰く、ゲーム内では所謂天上天下唯我独尊の王太子にして魔王のような邪悪さを持つ腹黒王太子というキャラ。味方には甘々。
彼の場合は強制力が効かないのか、難易度が高すぎるのかどちらかは不明。

紫みがかった銀髪が毛先にかけて紫色が濃くなっているのは特別な力を有する証拠であり王家特有のアメジストのような瞳が美しい。
シシーリアが気になっており、アランが手放した事を喜んでいる。
凛々しくも美しい、真っ白なシシーリアを自分で染めたい。


「さぁ、シシー。もっと染まって、堕ちてきてよ」





アイラ・シュトレイス男爵令嬢

身分こそ低いものの、聖力に次ぐ光の魔法を使う事で貴重な存在である為、特待生として目立った存在である。

丸くて大きな青い瞳に、ふわふわの桃色の髪が特徴的。

転生者で、目標は「逆ハールート」らしい。

シナリオではこの世界のヒロインで闇に染まった聖女を倒して「光の聖女」と呼ばれるようになる。

思い通りに動かないシシーリアが嫌い。



「アンタは悪役で私が主役。さっさと役割を果たしなさいよ」






アラン・エシュカル公爵令息

正義感が強く、素直で真っ直ぐな性格。
幼い頃の夢は「勇者」だったがそもそも親友が魔王のようだと気付いてからは、じゃあ俺が君の正義であるよ！と……だが、優しすぎる性格と正義感が空回りした挙句アイラにまんまと攻略されてしまう、シシーリアの元婚約者。

強制力のお陰で完璧に攻略されてしまった。
燃えるような赤い髪にルビーのような瞳は爛々と輝く。



「シシー……、君はそんな人じゃなかった！」







イスキエル・クレモール

アランの幼馴染で、エシュカル公爵家の騎士。
口数が少なくアランが大好き。

「アランが言うなら間違いない」が口癖でアラン攻略後簡単に攻略されてしまう一番強制力に弱い難易度の低いキャラクターらしい。

シシーリアの事は尊敬していたが、アイラを虐めていると思っているので幻滅している。元々は黒髪の短髪はアランに寄せて魔法で赤く染めている。


「アランの隣に居るシシーが好きだった」





ユウリ・ミハイエル

ハチミツを溶かしたような瞳に、金髪がキラキラして愛らしい雰囲気。
大神官の息子であるが故に聖者である事を強制された人生に悩んでいる。
そんな心の悩みが攻略のきっかけらしく、強制力も相まってアイラに攻略されて盲愛する。

初恋の人はシシーリアで、ずっと気持ちを仕舞い込んでいたが今はシシーリアの心が汚れてしまったとアイラに洗脳されている。



「アイラは僕を救ってくれた、シシーは僕を見捨てただろう」






ナミレア・フレンシズ伯爵令嬢


シシーリアの元親友で、曲がった事が嫌い。
ゲームの強制力によってアイラを助ける親友というポジションに……
シシーリアがアイラを虐め、彼女の心が嫉妬で汚れてしまったことに酷くショックを受けているも「きっとね、疲れているの。一緒にシシーリア様を待ちましょう？」なんて言葉に攻略される。

アイラを純粋でか弱く、優しすぎる子だと思っている。


「今のシシーには着いていけない。不細工なことしないでよ」





リズモンド・バーディカル侯爵令息

シシーリアの弟で姉が大好きだった。強制力によって姉に嫌悪感を抱く。
初めは違和感を感じていたアイラに何故が心が傾いて……それが強制力だとは知らずにアイラに夢中になっていく。

元々面倒見が良い性格なので少し抜けているアイラを放っておけない。
白銀の髪に、濃紺の瞳、シシーリアによく似た顔だが真面目さが滲み出る大人っぽい雰囲気である。



「姉様、あんなに優しい人を嫉妬で虐げるなんて軽蔑するよ」