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怯える亮の陰茎を扱きながら、ブルブルと振動しながら中で蠢くバイブを前後させる。
「んぐっんゔぅ!!ん゙ッ…!んん゙ん゙ぅゔ!うぅっ、ゔぐ…んンッ」
少し擦っただけで達したようだったが、それでも止めずに扱き続けると、水気の多い透明な尿のようなものを放った。
服に大分かかったが、気にせず扱き続ける。
亮は首を横に振ったり、身動ぎをしたり、目で訴えたりと喋れないなりに必死に止めてくれと懇願したが、村沢には逆効果にしかならず更に執拗に体を攻められる。
何度絶頂しようと止まらない手に、亮は目に涙を滲ませた。
泣け
泣け
と心の中で催促する。
しかし、あと一押しというところで亮の体からガクッと力が抜けた。気を失ったのだろう。
村沢は思い通りに事を運べないことをもどかしく思い、痒いわけでもないのに後頭部を指の腹で掻いた。
「………」
村沢は顔を顰めて舌を打った後、亮を縛っている拘束具などを取り外し、まだ熱の治まらない下半身を亮の中に挿入する。
亮は気を失っているので中の締め付ける力は弱いが、体は微かに反応している。
先程まで猿轡で塞がれていたせいで涎で濡れた口からは短く声が漏れた。いつもは腹立たしく感じる威勢の良さも、いざ無くなってみると物足りない。
さっきまでは口角が自然と上がってしまう程に気分が昂っていたのに、亮の反応が無くなった途端面白味を感じられなくなった。
意識のないこいつを犯すのは征服感があるが、いまいちしっくり来ない。
次第に村沢の熱を帯びたものは萎えて行き、虚しさだけが残った。
「…何がしたかったんだ」
と呟いてみるも考えることすら面倒になり、着替えを持って浴室に向かった。
少し熱いくらいの温度の湯で体を洗い流す。
いつもは面倒で入らない湯船に久しぶりに浸ってみると、体の芯まで温まって案外気持ちが良かった。
たまにはゆっくり湯船に浸かるのも悪くはない。
長い入浴のせいか水が飲みたくなり、風呂から上がると上裸で肩にタオルを掛けた状態で冷蔵庫を開けた。
そこから二リットルのペットボトルに入った水を取り出し、ガラス製のコップに注いで一気に飲み干す。風呂で汗を流したあとに冷えた水を飲むのは爽快感が堪らない。
そこでふと亮のことを思い出す。
あいつも喉が乾いているんじゃないだろうかと気にかけてみたものの、ソファの上に寝かせていたはずの亮は姿を消していた。
俺が気持ちよく風呂に入っていた間に家に帰ったのだろう。
余程慌てて帰ったのか、ソファの下に下着を忘れている。
「あいつノーパンで帰ったのか」
下着を履くことすら忘れて急いで家を出て行った亮の姿を想像すると、くすっと小さく笑い声が漏れた。
下着を拾って洗濯機の中に放り込むと、煙草に火をつけ、仕事での連絡を取りながらニコチンやタール、一酸化炭素などのガス成分を体内に取り入れては吐き出す。
この文面を見て伝わるとは思うが、喫煙という行為はマイナスでしかないというのは重々承知している。けれど煙草は薬物みたいなもので、どうしても辞められない。
煙を吸っては吐き、定期的に灰を落とすなんて無駄でしかない行為はとっとと辞めてしまいたい。
何度か禁煙しようと試みたこともあったが、毎度一月も続かず断念してしまう。
村沢は、まあ長生きしたいという訳でもないので別にいいか。と開き直ると、二本目の煙草に火をつけた。
「んぐっんゔぅ!!ん゙ッ…!んん゙ん゙ぅゔ!うぅっ、ゔぐ…んンッ」
少し擦っただけで達したようだったが、それでも止めずに扱き続けると、水気の多い透明な尿のようなものを放った。
服に大分かかったが、気にせず扱き続ける。
亮は首を横に振ったり、身動ぎをしたり、目で訴えたりと喋れないなりに必死に止めてくれと懇願したが、村沢には逆効果にしかならず更に執拗に体を攻められる。
何度絶頂しようと止まらない手に、亮は目に涙を滲ませた。
泣け
泣け
と心の中で催促する。
しかし、あと一押しというところで亮の体からガクッと力が抜けた。気を失ったのだろう。
村沢は思い通りに事を運べないことをもどかしく思い、痒いわけでもないのに後頭部を指の腹で掻いた。
「………」
村沢は顔を顰めて舌を打った後、亮を縛っている拘束具などを取り外し、まだ熱の治まらない下半身を亮の中に挿入する。
亮は気を失っているので中の締め付ける力は弱いが、体は微かに反応している。
先程まで猿轡で塞がれていたせいで涎で濡れた口からは短く声が漏れた。いつもは腹立たしく感じる威勢の良さも、いざ無くなってみると物足りない。
さっきまでは口角が自然と上がってしまう程に気分が昂っていたのに、亮の反応が無くなった途端面白味を感じられなくなった。
意識のないこいつを犯すのは征服感があるが、いまいちしっくり来ない。
次第に村沢の熱を帯びたものは萎えて行き、虚しさだけが残った。
「…何がしたかったんだ」
と呟いてみるも考えることすら面倒になり、着替えを持って浴室に向かった。
少し熱いくらいの温度の湯で体を洗い流す。
いつもは面倒で入らない湯船に久しぶりに浸ってみると、体の芯まで温まって案外気持ちが良かった。
たまにはゆっくり湯船に浸かるのも悪くはない。
長い入浴のせいか水が飲みたくなり、風呂から上がると上裸で肩にタオルを掛けた状態で冷蔵庫を開けた。
そこから二リットルのペットボトルに入った水を取り出し、ガラス製のコップに注いで一気に飲み干す。風呂で汗を流したあとに冷えた水を飲むのは爽快感が堪らない。
そこでふと亮のことを思い出す。
あいつも喉が乾いているんじゃないだろうかと気にかけてみたものの、ソファの上に寝かせていたはずの亮は姿を消していた。
俺が気持ちよく風呂に入っていた間に家に帰ったのだろう。
余程慌てて帰ったのか、ソファの下に下着を忘れている。
「あいつノーパンで帰ったのか」
下着を履くことすら忘れて急いで家を出て行った亮の姿を想像すると、くすっと小さく笑い声が漏れた。
下着を拾って洗濯機の中に放り込むと、煙草に火をつけ、仕事での連絡を取りながらニコチンやタール、一酸化炭素などのガス成分を体内に取り入れては吐き出す。
この文面を見て伝わるとは思うが、喫煙という行為はマイナスでしかないというのは重々承知している。けれど煙草は薬物みたいなもので、どうしても辞められない。
煙を吸っては吐き、定期的に灰を落とすなんて無駄でしかない行為はとっとと辞めてしまいたい。
何度か禁煙しようと試みたこともあったが、毎度一月も続かず断念してしまう。
村沢は、まあ長生きしたいという訳でもないので別にいいか。と開き直ると、二本目の煙草に火をつけた。
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