ゴミ箱の男の話

kappa

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真由の話

第3話 別れと復縁

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真由は、匠から妻の由美子が妊娠したと、報告を受けた。
由美子はついに待望の第一子を授かったのだった。
匠は、嬉しそうに話す。
真由は、匠が由美子と結婚しても、関係を続けていることを由美子は知らない。
真由「良かったね…」
そう言っても真由は虚ろな笑顔を浮かべるだけだった。
わかっている、自分は愛人なのだと。
匠の1番ではなく、必ず匠には1番愛している人がいる。
頭では、理解しても心は追いついてこなかった。
妻の妊娠を知る、匠のどこか優しく満たされた顔をみると真由の心はざわついてどうしようもなく胸が痛くなったのだった。
もう叶わない願いだとわかっているだけに余計心の底が悲しくなる。
真由「ねぇ?匠さん?」
匠「どうしたの真由ちゃん。」
真由は身体を匠へと寄せる。
真由「真由の事好き?」
匠「うん。好きだよ」そう言って顔を寄せると唇と唇を重ね合わせるのだった。
真由はこの瞬間だけは全てを忘れてしまうことができていたし、そうしていたい気持ちに正直なれることができたのだ。
それから真由は、家に匠を姉の美優に
バレないように招いていた。
今日は、姉の美優は遅くなると聞いていたからだ。
真由は躊躇なく匠と情を重ねたのだった。
真由と匠は、汗だくになりながら、快楽に溺れていった。
絶頂を迎えようとした。
真由「中に出して!」
真由は、匠の腰に足を絡めホールドさせる。
真由「お願い!中に欲しいの!」

匠は腰を押し付けてきた。
絶頂を迎えるとドクンドクンと熱いものが注ぎ込まれていくのを感知することが出来た、子宮が満たされていくと同時に充足感に包まれ、幸せな気分になった。
由美子が身籠もっているという事もあり、不安になってしまったのだ。
そしていつも言っていない、愚痴をポツリと言ってしまった。
真由「匠さんの赤ちゃん、私も欲しかったなぁ」
匠が行為を一旦中断する。
匠「真由ちゃんは、まだ◯◯でしょ?大人なったらね。ほらピル飲み忘れないでね?」
そんなやり取りをた匠が帰る前にした。
次の日、真由は梶叔父の喫茶店アネモネでバイトしている。
梶は、いつも喫茶店には、人が来ないからと、留守だ。
そして、毎日15時に匠が喫茶店に現れる。
真由「いらっしゃいませ。」
匠「ブラックで。」
匠はカウンター席に座った。
匠「今日は暇そうだな。」
真由「そうですね。お客さん来ないですし。」
匠「まあ、こんな日もあるだろう。」
真由「そうですね。」
真由は匠の隣のカウンターの席に座った。
匠はその瞬間におしりを、撫で回し始める。
真由「え?」
匠「触り心地良いな。」
真由「ちょっと、やめてください。」
匠「いいじゃないか。減るもんじゃないし。」
匠は更にエスカレートしていき、スカートの中に入っていき、下着に手を入れる。
そして、割れ目に指を入れて動かし始める。
真由「いやん……そこはダメですよぉ……」
匠「感じてるのか?」
真由「そんなこと……無い……です……んん……んん……。」
匠「声出てるけど。」
匠は手を離すと、そこには愛液が付いていた。
真由「うぅ……酷いですぅ。」
匠「ごめんごめん、つい可愛くてな。」
真由「許しませんよ。」
匠「ごめんって。」
真由「ちゃんと、奥までいじって下さいね。」
匠「はいよ。」
匠は奥まで入れて、出し入れを繰り返す。
真由「あぁ、それ好きぃ。」
匠「俺は好きだな。」
匠「そろそろいいか。」
真由「いいですよ。」
匠はペニスを真由の膣内へ挿入した。
激しく腰を動かしていく。
真由「あ、そこ、だめぇ。」
匠「ここか?ほれ。仕事中に悪い子だな。真由ちゃんわ。」
匠はGスポットを刺激する。
真由「あ、くはっ…。やっ。そこ、だめ、だめぇっ…。」
匠は真由の体を抱き寄せてキスをする。
匠「可愛いよ。」
カウンターバーに真由を乗せて、腰を振っていく。
真由「はぅ。あうっ、あうっ、あうっ、あっ、あんっ。」
コーヒーを入れているカップが揺れて、コーヒーがこぼれていく。
匠「あんまり、声だすと奥にいる叔父さんに聞こえるぞ。」
匠は腰を振りながら、耳元で囁いた。
その言葉を聞いた真由は必死で我慢している。
しかし、体は正直で、さらに溢れ出てくる。
真由「はぁんっ…わ、解ってるくせに…っ…はぁはぁ……」
匠は真由をカウンターバーから下ろした。
真由「何?もう終わりですか?」
匠「続きは後ろからだ。」
バックで真由のお尻を掴み、思いっきり突いていく。
真由「…んんっ!…き、気持ち…ひぃ! …そ、そんな激しく…ふ…深いぃぃぃ! …ああぁぁぁ!!」

真由の膣内はグチョグチョで、大洪水だ。
匠「グチョ、グチョだぞ?」。
真由「だって…きもち…良いっ…からっ…うっ…くっ…んっ…はっ…あっ…あっ…あっ…そんな…言い方しないで…あっ。」
パチュッパチュッと音を立てながら腰を打ち付け続ける。
真由「あっ!…あっ!…あっ!…あっ!…だめ…あっあっあっ…あっ…あっ…うっ…あっ!……」
匠「すごいな、おじさんやお客さんにバレたら大変だな、こんなエッチな姿見られちゃったらどうしようかな?」
真由「だ、ダメェ……言わないで……はぁはぁ……恥ずかしいよぉ……はぁはぁ……あぁん!」
匠は、真由の背中に舌を這わせていく。
真由「あぁん……そ、そんなところ……きたな……あん……んあぅ……」
乳首と膣内と、同時に責められる快感に身を捩らせる真由だったが匠は逃さない。
真由は耐えられず声を出してしまう。
真由「あぁぁ…い、いやぁぁ…ひゃん……そ、そんなに……いいか……あぁん…ら、らメなのぉ……ダメぇぇぇ…」
声が出ないよう両手で口を塞ぐ真由。
真由「んんっ…んっ…んぐぅぅ……んぐんぐ……」
それでも、匠にされるがままになっている身体は反応してしまい、ビクン、ビクンと震えていた。
真由は身体を仰け反らせ絶頂を迎えた。
真由「んっ…んぐんぐっ…んんんっ!」
匠「いい締め付け、イっちゃった?」
愛液が太ももをつたい床に落ちていき、水溜まりを作る。
匠「あーあ、こんなにしちまって……。
このエロまんこ、もっとイカしてやる。」
膣内で匠のペニスが激しくピストンされ、そのたびに真由の身体に電気が流れるような感覚に襲われる。
真由「んんっ!!……くぅぅ……はぁぁ……はぁぁんっ! はぁはぁ……そ、そこはぁ……だめぇぇ……いやぁぁ……」
匠は、真由の両乳首を親指で擦り上げ始めた。
真由「だ、だめぇ……そ、それ……気持ち良すぎる……うっ……ううんっ!……あっ……あんっ……あっ……あああっ!!」
再び全身が痙攣し始める。
真由は必死で、手で声を出さないようにしているが、あまりの強い快楽に耐えきれず手を口に当てたまま喘ぎまくる。
真由「うっ……あっ……うぐっ……くっ……んっ……ふぅっ……んんっ!……だ、ダメッ……い、イクゥウウッ!!」
また絶頂を迎えてしまった。
真由「ハァハァハァ、も、もう……許してください。」
真由は必死で、手で声を出さないようにしているが、あまりの強い快楽に耐えきれず手を口に当てたまま喘ぎまくる。
真由「うっ……あっ……うぐっ……くっ……んっ……ふぅっ……んんっ!……だ、ダメッ……い、イクゥウウッ!!」
また絶頂を迎えてしまった。
真由「ハァハァハァ、も、もう……許してください。」今度は、匠の指で真由の唇に触れてきた。
そのまま、口に入れられる。
そして、舌を引っ張られた。
真由「んっ……はぁはぁ……んぐうぅ……」
さらに膣内の奥まで激しく突かれ続けた。
真由「あぐぅ……む、無理です。……はぁはぁ……ま、待ってください。……んぐっ……くっ……」
匠「何回でもイケよ。
ほら、まだ俺はイッてないぞ。
まだまだ、これからだ。」
激しい突きが続く中、真由を窓に向ける。カーテンを開けるとガラスに反射した二人の姿が映った。
真由「ダ、ダメェ……み、見な……で……」

しかし、匠は腰を動かしながら真由のおっぱいを強く揉んでいく。
真由「はぁはぁ……ダ、ダメ……そ、そんなに強く……しちゃ……ああぁっ!」
匠「常連さんに見せつけてやれ。
お前のまんこが俺のチンコ美味しそうに食べてる所、もっとしっかり見てもらおうぜ。」
バックで犯されている為、窓ガラスに映っている自分の顔を見ながら犯される。
匠「どう?感じてんのか?」
ガラスには、真由の顔がはっきりと映っていた。
 目からは涙が流れ、口を開けっぱなしでヨダレが出ている自分がそこにはいた。
真由「はぁはぁ……わ、私は……いやらしい女じゃありません……」
匠は後ろから両手で真由のおっぱいを掴み激しく揺らし始めた。
真由「ひぃっ!……そ、それはダメです! お願……やめて……下さい。
胸は弱いんです……いやぁ……うっ……ううっ……はうっ!」
また匠の動きが激しくなり始める。
真由の口から声が出始め、我慢できずにとうとう声を上げてしまう。
真由「はぁはぁ……んぐっ……あぅ……はぁはぁはぁ……んぐぅ……うぐぅっ!……あぐぅ……ううっ……だ、だめぇぇ……んっ……うぐぅっ! イ、イクッ!……いっちゃいます!……はぅっ! あっ……あっあっあっ……んっ……くぅっ……んぐぅうっ!」
真由が水の入ったグラスを落として割ってしまったのだ。
その音を聞いた梶叔父さんが奥から出てきた。
真由は奥から梶叔父さんが出てくる同時に絶頂する。
真由「はぅ……はぁはぁはぁ……んぐぅ……ううっ! だ、誰か来た!……あっあっあっあっ……だ、めぇ! イクゥッ! い、いっくぅー! いくうぅぅぅ!!……んんっ!あああぁ~~!!!」
ビクンッ! 真由の身体が大きく痙攣すると匠も同時に中に出した。
真由は大量の潮吹きをすると共に横にある水のピッチャーを倒す。
真由の大量の潮吹きは、ピッチャーに収まらず、店内を濡らすだけでなく床にまで撒き散らす。
さらに真由の膣内は、ヒクヒクと動き、匠のペニスから精液を搾り取ろうとしていた。
真由は匠のペニスが入ったままの秘部を隠した。
叔父さん「真由ちゃん、大丈夫か?」
真由「はぁはぁ……叔父さんごめんなさい。大丈夫だから手が…滑って…お水が……かかってしまっただけ……ハァハァハァハァハァ……はぁはぁ……」
叔父さんは目が見えない。
真由「叔父さん…危ない…か…ら…近づかないで!」
匠「真由、俺は気にしないよ。もっと見せつけようぜ。」
匠は耳元で囁き、匠はさらに腰を動かしてピストン始めた。
真由は叔父さんにバレない様に必死に喘ぎ声を押し殺すが腰の動きが早くなるにつれ抑えきれない声が漏れる。
そんな状況でも匠の激しい攻めに真由は抵抗出来なかった。
真由「んふぅ……んぐぅ……(もうダメ……こんな状態で……声を抑えられない)」
パンッパンズチュッグチャヌチョ 
真由「叔父…さん……来な……いで……はぁはぁはぁはぁ……」
パンッパツパチュングッチャニュップン 真由「はぁはぁ……おねがい……しま……すうぅっ!
(また……いっぢゃううっ!!!)
はううっ!」
ドピュルルルビュビュッ! 匠は、再び中出しをした。
そしてゆっくりと抜き取る。
真由は足腰に力が入らずガクリとなりそうになるところを匠に支えられ、やっと立っている状態だった。

匠「真由ちゃん、凄いころんだね?大丈夫?叔父さん俺が見とくよ。」
叔父さん「そうか、すまんな。じゃあ頼むぞ。何かあったら電話してくれ。」
叔父さんは戻って行った。
匠「叔父さん奥へ戻ってたよ。」
真由の耳元で囁く。
真由は震えながら、口を開いた。
真由「……叔父さんが……いるのに……あんなにされたら、……おかしくなって、私……。お願いです。許してください。なんでもしますから。」
 涙を浮かべて懇願するが、当然無視されまたバックから突かれ始める。
匠は真由の耳を舐めながら、クリトリスも刺激する。
真由「ひぃ!いやぁ……だ、だめぇぇ……!んぐぅぅぅ!」
今度は激しく突かれて絶頂した。
匠「どうだった?」
真由「……だめぇぇぇ……!はぅぅ……だめぇぇぇぇ……んんんんんんっ……!はううっ!」
真由は身体をビクビクと痙攣させてイッたようだ。
真由の目は虚ろで焦点があっていなかった。
真由「……だめ……だめぇ……イキたくないのに……い、イクッ……!……あうぅ……!ああぁ~!!」
真由は仰け反るように絶頂を迎えると同時に潮吹きをする。
真由は全身汗まみれで髪が張り付き、口からは唾液が流れ落ちる。
匠「おい真由ちゃん、大丈夫か?」
真由の意識はあるみたいだが、何も答えず荒く息をしていた。
しかし匠のモノはまだ固さを保っているので匠は再び真由の腰を持ち、突き始めた。
今度は先程よりも速く強く打ち付けるような動きである。
バチュッドュックッチュボッヂャグッチョグッチュウ! 
真由「ひぐぅ!ああっはぁぁはぁぁはぁ……ま、待ってくださっい……いま……今動かれたら……」
真由の静止を無視して匠はラストスパートをかけるように真由の尻を叩き腰を振り続けた。
真由「ひっぐぅ!ダメェ……ダメダメダメ……もう……ダメェ……いくうぅ!はぅうう!はぁぁ……はぁ……はぁ……もうゆるし……て……下さい……」
真由の身体は大きく弓なりに跳ね上がるが、それでもなお、容赦なく匠は腰を動かし続ける。
真由が気を失ってしまうまでそれは続き、その後ようやく解放されたのであった。
真由は床に膝から崩れ落ちていた。
匠は、落としたグラス、ピッチャーを片付けて、モップで床を拭いた。
匠「真由ちゃん大丈夫?ちょっと激しすぎたかな?早く立ち上がって始末しないと、出てきちゃうよ?」
真由「あ、は、はい、大丈夫……でふ……ごめんなさい、こんな事になっちゃったのは、全部私のせいなんです……。本当にごめんなさい……。」
顔を伏せる様にしながら謝り続けている。
真由は服を整えて立ち上がりトイレに向かった。
個室に入ると鍵をかけ便器には座らず便座の蓋の上に座り足をM字に開いた。
すると、股の間からドロッとした白い液体が出てきた。
真由(……これって匠さんの精子……。まだ出てきてる)
真由は膣内に手を入れて中のものを掻き出す作業を始めた。
その様子を隣にある洗面所に隠れて見ていた匠はニヤリとしていた。
匠はコーヒーを飲んでいた。
そこに真由がトイレから出てきた。
顔は下を向いており、少し歩き方がぎこちない。
匠「真由ちゃん、俺帰るね。今日はありがとう、また遊ぼう」
と言って、匠は会計を済ませ店を後にした。

真由はしばらくその場で佇んでいたが、お客さんが来て我に帰ったのか慌ててレジに入る。
その後、美優が話があるとやって来た。
真由「お姉ちゃん、話って何?」

美優は真由の顔を真っ直ぐ見つめて話し始めた。

美優「真由、付き合ってる人とかいるの?好きな人がいるなら私応援するからね」

真由「えー、何それ。いきなりどうしたの?」

真由は笑っているが、美優は真剣だ。

美優「昨日、見たんだよ。真由がそういう事をしている所を」

真由の顔から笑顔が消えた。

真由「やっぱり見られてたか……。ごめんね。気持ち悪いよね」

真由は俯いて小さな声で謝った。

美優「別に気持ち悪くなんかないよ。私は真由の事好きだし。真由が幸せならそれでいいの。でも、その相手が……匠なのはちょっと許せないかな」

美優は、怒りを堪えながら真由にそう伝えた。

真由「お姉ちゃん……。私だって最初は抵抗あったよ。奥さんいるし、でもね、いつの間にか彼の事が本当に好きになってたの……だから、ごめんなさい」

真由は泣きそうな顔で美優に謝罪をした。

美優「相手、奥さんいるんだよ!?」

真由「わかってる。でも、彼も私の事が好きって言ってくれてるの」

美優「そんなことあるわけ無いじゃん!騙されてるんだよ!」

真由「違うもん!」

真由は大きな声を出した。

美優はその剣幕に圧倒され黙ってしまった。

真由「お願い、信じて。匠さんの事、嫌いにならないで……」

真由は涙を浮かべていた。

美優「別れなさい!こんなのおかしいよ!」

真由「嫌だ!」

美優「真由、お願いだから……」

真由「絶対に別れない!」

真由は美優の言葉を無視して自分の部屋へと戻っていった。

美優「真由……。どうすればいいんだろう……。どうしたら……うっ……」

美優は、悔しさと悲しさで胸が張り裂けそうになった。匠との関係を問いただされ、別れるように言われた。
なぜ、お姉ちゃんは理解してくれないのだろうか? ただ匠さんを愛してるだけだというのに…。
喫茶店てから姉と揉めて雨の中、走る。
なんで…!
なんで…!
なんで!!
なんで!!! 
悔しい!
許せない!
匠さんの悪い事も言って!いくら、家族がいたからって私と付き合ってるんだから!! 
ああ!
もう……!
ほんとに匠さんを好きで愛してるのに!
彼はどんな人より優しい。
なのに!
お姉ちゃんと口聞いてやらない!
もう知らない!
次の日、10時ごろ、真由が学校から帰り自室でいると、匠から電話があった。
真由は、匠の電話を見て嬉しくなる。
真由「匠さん?」
匠「真由…別れよ…。」
真由は、一瞬思考が停止する。
真由「えっ…………?何を……言ってるんですか……?」
匠の言葉を聞くうちに涙が出そうになってきた。
だけど、必死に押さえながら聞き返したが涙声でまともに質問すら出来なかった。

匠「俺、父親になるしさ…それにさ、由美子とその子をちゃんと愛してあげなきゃいけないから……真由のことは本当に大好きだよ……、でもさ。最近ちょっと、しつこいしさ。」
真由「なんで、匠さんまでそんなこと言うんですか!!」
スマホを強く握りながら怒りを込めた口調でそう告げると匠さんの返事はない。
真由「嫌いなの?私の事?」
匠「怒ってる、真由ちゃんは嫌いかな…。」
真由「嫌!別れたく無い!子供欲しいなんて言わないから!いいこでいる!怒らないから!」
匠「ごめんね。」
そう告げ終わると通話が切れた。
スマホを壁に投げつける。
真由「ゔあ!!」
真由は床に大の字になるように倒れ、喉を掻きむしる。
そして、床のカーペットを掴んで声を上げなら暴れて涙を流した。
行為をしたベッドの布団に顔をうずめる。
まだ、此間まで迄交わっていた臭いが残っていたが気にしてられなたった……ベッドの上で嘆くようにして、涙を零すのであった。
なんでなんなんで!
私をいきなり振るのは間違っている! 気に入らなかった!?私……そんなダメだったかな?……
玄関に姉が帰ってきた。
真由は、帰ってきた姉の美優に抱きつく。
真由「匠さんが!別れるって!続けられないって!私の事嫌いって!それでっ!ううっ」

美優は、真由を抱きしめ、落ち着かせる。

美優「大丈夫。お姉ちゃんが付いてるからね。」と言い頭を撫でてあげる。

真由は、落ち着き眠りに着いた。

ー翌朝 ー
アラームで目を開ける真由。
目は、真っ赤に腫れてしまっていた。
声が変だった。
真由「お姉ちゃんに、謝らないと。」
リビングに行き、美優に抱きつく真由。
真由「おねぇちゃんごめんなさい。匠さんのことで……」と言う。
美優「いいのよ、誰だってあるものよ。気にしないで。ほら、早くご飯食べちゃわないと遅刻しちゃうわよ。」

真由「うん、わかった。」
真由は、テーブルにつく。
美優は、慌ててトイレに行った。
真由「お腹壊したのかな?」
真由は、美優が匠に抱かれたことは知らずにいた。
それから、真由は落ち込みはしたものの、普通に学生生活を楽しんで、失恋のショックから立ち直りつつあった。
2週間経過すると匠のことも半ば諦めがつき始めた頃に、匠から電話が来る。
真由は急いで電話に出る。
真由「もしもし?」
匠「ごめんね、こないだわ。」
真由「うん…電話くれて嬉しい。」
匠「もう一回、会って話そう。」
真由「話?うんわかった。」
そして日取りを決めて久々に、待ち合わせをする事となった。
匠の車に乗る真由。
真由「私、匠さんが好き!愛してる!」
匠の座席に近づき膝の上に座る。
頭を匠の胸に預ける真由。
まるで赤ちゃんが親の腕の中で眠っているようだと思うだろう、それくらい自然に腰を落ち着けていたそして目的地に着いたようでエンジンが止まった音がする。
匠「この間は、ごめん。精神的にいっぱいになって…それに美優に別れろって言われて…。真由の事真剣に考えてさ。」
そう言いながら頭を撫でてくる。
真由「お姉ちゃんに別れろって言われたの?」
匠「あぁ。ごめん。いうつもりじゃなかったんだ。美優を悪者にしたくない。」

真由「じゃあ、お姉ちゃんには、別れたって言うから」
匠「真由…。」
真由「離れないで?ね?匠さん?」
匠「わかった。」
真由「真由の事好き?」
匠「大好き。愛してるよ」真由の頰が赤みを増す、真っ赤になるなぁって感じなんだろうと感じたようだ。自信無さ気に返答を返す事を辞めようとしただけど発した言葉が遮られる事となる。
匠「可愛いよ」ギューッ!と抱きしめるその手を胸に重ねてはっきりと言う。その鼓動はとても速かったこの行為は、逃げないし嫌いにならないと言ってくれている気がしてただただ嬉しさが込み上げるのだった。
こうして、付き合い立てのような気持ちを真由は再び味わうことが出来たのだ。それは彼女が幸せ一杯だった。
それから匠と真由は復縁して、関係を続けた。
この復縁が、後に関係を掻き回すことになる事をまだ、誰も知らない。

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