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part 15-5
空雅は他の組員と清水親子を迎えに行っている。坂戸組で働いているが組員ではない男たちだ。連絡一本で引き渡してもらえることになった。
“こちらで腎臓と目ん玉、片方ずついっておきましょうか?”
昨夜ベッドで紗栄子が意識を飛ばした間に、俺が二人の引き取りを申し出る電話を坂戸組長に入れると、軽快な声が返って来たが、これ以上他の組の世話にはなれない。丁重にお断りして
“8時引き渡し”
とうちの組員にメッセージを送ると空雅が一番に
“行かせて下さい”
と返して来たので、空雅に任せることにした。暴走しても困らない相手だ。若いのと迎えに行っても大丈夫だろう。
「紗栄子、行ってくる。何回着替えてもいいし、今日中に片付かなくてもいいからな」
「うん」
「昼寝もしろ」
「……犯人が言ってる」
俺にだけ聞こえるようにボソッと言った紗栄子の額に唇を落として福嶋と舞生とドアを出たところへ、松居が来た。
「おはようございます、若」
「ん。今日も頼む」
「はい」
松居は口数が少ないが、周りがよく見える男だ。俺も口数が少ないと言われたことがあったが紗栄子が来てからよく喋ってるな。
「龍さ。前は“ん”だけでも、あるかないかの場面で、今みたいに“今日も頼む”なんて言えるようになったんだよな」
「紗栄子さん効果です」
エレベーターで俺の心を読んだように言う二人に
「もう着くのか?」
と聞く。
「はい。先ほど入った連絡からですと、本家に入った頃だと思われます」
今日は会社でなく本家からだな。
“こちらで腎臓と目ん玉、片方ずついっておきましょうか?”
昨夜ベッドで紗栄子が意識を飛ばした間に、俺が二人の引き取りを申し出る電話を坂戸組長に入れると、軽快な声が返って来たが、これ以上他の組の世話にはなれない。丁重にお断りして
“8時引き渡し”
とうちの組員にメッセージを送ると空雅が一番に
“行かせて下さい”
と返して来たので、空雅に任せることにした。暴走しても困らない相手だ。若いのと迎えに行っても大丈夫だろう。
「紗栄子、行ってくる。何回着替えてもいいし、今日中に片付かなくてもいいからな」
「うん」
「昼寝もしろ」
「……犯人が言ってる」
俺にだけ聞こえるようにボソッと言った紗栄子の額に唇を落として福嶋と舞生とドアを出たところへ、松居が来た。
「おはようございます、若」
「ん。今日も頼む」
「はい」
松居は口数が少ないが、周りがよく見える男だ。俺も口数が少ないと言われたことがあったが紗栄子が来てからよく喋ってるな。
「龍さ。前は“ん”だけでも、あるかないかの場面で、今みたいに“今日も頼む”なんて言えるようになったんだよな」
「紗栄子さん効果です」
エレベーターで俺の心を読んだように言う二人に
「もう着くのか?」
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「はい。先ほど入った連絡からですと、本家に入った頃だと思われます」
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