癒しと毒の融合愛◆◆心の逃げ場だけでいいのか?久遠の愛を誓う物語◆◆ 【完結】

まぁ

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part 17-7

「30オーバーの男が仲間外れだとか、大声で朝から本当に落ち着かない」

福嶋さんの冷たい声を聞きながら靴を脱ぐと

「靴、大丈夫そうか?」

と龍之介が私に聞く。どういうことかと彼を見ると

「靴は合わないことがあるだろう?」

と私の頬を撫でた。

「ああ、うん。大丈夫だよ、気にならなかったから快適だったと思う」
「ん、ならいい」
「舞生さんの好きなパンもあるよ」
「それはありがとうだけど、兄貴が起こしてくれなかったことはどうなの?」
「わざわざ誰の部屋にも行きません。一斉にメッセージを送ってすぐに出られた者が出ただけのこと。それ以上グダグダ言うのは許しませんよ?若と紗栄子さんのデートの後味が悪い」

ここに帰ってくれば賑やかなのも日常。

「いい1日のはじまりだね、龍之介」
大きなリンゴをふたつ切って、パンと珈琲で朝食を始めると

「いつものようで、でも福嶋さんと芦田さんがいつもの朝のようにスーツでなくて…ふふっ…ちょっと違う景色が新鮮」

龍之介と半分に分けたチーズクッペを食べながらテーブルの周りを見回す。ここのパンは半分に分けてもらって、種類を食べられるようにする。

スーツの舞生さんが口を開きかけたとき、空雅さんが来た。

「おはようございます。紗栄ちゃん、デートしたって?オレの分もあります?」
「おはようございます、ありますよ。珈琲は10分も経ってないかな…落ちてます」
「ありがとう、もらうね」
「ちょーっと、待ったぁ。くうちゃんもスーツでないってどういうこと?」

舞生さんの“ちょーっと”の勢いに思わず、手元にあったボックスティッシュをササッと2枚取り、テーブルに広がるパンの上に乗せた。

「紗栄子さん、ナイスです」
「うん。ありがと、福嶋さん…みんなのパンを守りました」

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