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part 17-11
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松居さんも帰らないほど、私と龍之介以外の5人が勢揃いの部屋で
「前回の来店で調べてはいましたので、早速私から報告をさせて頂きます」
芦田さんが口を開き、龍之介は私の手をキュッと握った。
「女は、以前から繁華街で遊んでいる大学生、地井かの子、22歳。女が出入りしている店で、カフェバーに若の女がいると噂になっているので、知らない知人に言いふらしているというところかと推察します」
「…言いふらして何になるの?」
「あなたの知らないことを私は知っている、という友人へのマウントだろうね」
私の質問に応えたのは空雅さんで、もう少し補足してくれた。
「紗栄ちゃんには離れてもらっているから聞こえないだろうけど、目元は工事してるよね?とは聞こえた。それで紗栄ちゃんにもマウント取った気でクスクス笑ってる」
「工事?…整形ってこと?」
「そう」
「そんな勇気もお金もない」
「紗栄ちゃんの目は綺麗に開いてるからね、完全な負け惜しみだよ」
どうしようもない話だよね?
「龍之介…意味のない言動だね」
「ん。手も口も出されなくても気分がいいものではないから対応する」
「そっか…カウンターに3人で座られるのもちょっと迷惑だけど、どうするの?特別悪いことはしてない人だよ?」
すると私の肩を、龍之介が抱いてそっと撫でた。
「対応するだけで制裁や粛清ではない。心配するな、紗栄子」
そうだよね。顔見て噂されたからって、ひとつひとつ制裁なんてことしてたら組長さんや龍之介が繁華街を歩いたら人がいなくなるってことだもの。
「大丈夫だよ、私は。ある意味、藤堂ブランドというものが浸透している繁華街とカフェバーでのこそこそはスルーできるくらいでないと龍之介と一緒にいたり、芦田さんたちに守ってもらったりするに値しないと思う。それくらいの覚悟はあるよ…外に出てると段々と出来てきた覚悟がある。だから大丈夫」
「前回の来店で調べてはいましたので、早速私から報告をさせて頂きます」
芦田さんが口を開き、龍之介は私の手をキュッと握った。
「女は、以前から繁華街で遊んでいる大学生、地井かの子、22歳。女が出入りしている店で、カフェバーに若の女がいると噂になっているので、知らない知人に言いふらしているというところかと推察します」
「…言いふらして何になるの?」
「あなたの知らないことを私は知っている、という友人へのマウントだろうね」
私の質問に応えたのは空雅さんで、もう少し補足してくれた。
「紗栄ちゃんには離れてもらっているから聞こえないだろうけど、目元は工事してるよね?とは聞こえた。それで紗栄ちゃんにもマウント取った気でクスクス笑ってる」
「工事?…整形ってこと?」
「そう」
「そんな勇気もお金もない」
「紗栄ちゃんの目は綺麗に開いてるからね、完全な負け惜しみだよ」
どうしようもない話だよね?
「龍之介…意味のない言動だね」
「ん。手も口も出されなくても気分がいいものではないから対応する」
「そっか…カウンターに3人で座られるのもちょっと迷惑だけど、どうするの?特別悪いことはしてない人だよ?」
すると私の肩を、龍之介が抱いてそっと撫でた。
「対応するだけで制裁や粛清ではない。心配するな、紗栄子」
そうだよね。顔見て噂されたからって、ひとつひとつ制裁なんてことしてたら組長さんや龍之介が繁華街を歩いたら人がいなくなるってことだもの。
「大丈夫だよ、私は。ある意味、藤堂ブランドというものが浸透している繁華街とカフェバーでのこそこそはスルーできるくらいでないと龍之介と一緒にいたり、芦田さんたちに守ってもらったりするに値しないと思う。それくらいの覚悟はあるよ…外に出てると段々と出来てきた覚悟がある。だから大丈夫」
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