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ほんわか幼なじみからのまさかの告白?!
幼馴染みって怖いよね?
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幼馴染みから突如発せられた、『ピーちゃんの夢の内容聞いちゃった』発言に言葉に俺は焦りを感じていた。額から雫が零れる。もし寝ぼけて好きな人の名前まで言ってしまっていたら、非常に面倒なことになる。具体的には、根ほり葉ほり聞かれるってわけだ。まあ、弥生が人の恋バナを面白おかしく他人に吹聴するようなやつじゃないのは百も承知だが、やっぱり身近にいる友達(しかも女子)に自分の好きな人知られるってめっちゃ恥ずかしいじゃん?そんなわけで、最初は様子見だ。
「そんな寝言言ってたのかー俺ぐっすりしすぎてあんま覚えていないんだよな。どんなこと言ってた?」
弥生は、右手の人差し指を顎にくっつけて少し考える時間を取ってから答えた。
「んとねー『俺は君のことが好きだ』の他には、『なんとかざきさん、さきさん?待ってくれ』みたいなこと言ってたよぉ」
んーギリセーフだ。本名言ってたらもう腹くくるしかないと思ってたけど、これならどうにか誤魔化せそうだな。とりあえず、芸能人を好きになったとかで誤魔化すことにしよう。
「そうなんだ?多分それって、最近はまっているアイドルのことだと思うぞ」
首を傾げながらクエスチョンマークを頭に浮かべる小動物だが、どうやら納得してくれたようだ。ちょろいぜ。勝負は俺の勝ちだな。
「そのアイドルの名前って何ていうのぉ?」
全然納得してなかったぁぁぁ。さっきの両手打って納得した仕草なんだったんだよぉぉぉ。
「えーと、犬ヶ埼紗季ってアイドルかな?ほら最近テレビに出てた」
我ながら褒めたい。よく即座にアイドルの名前を作ることができたものだ。弥生もこの話に興味を失ったみたいで、自分のスマホいじり始めた。ふー、これで一件落着。
「ピーちゃんが言ってたアイドルさん、いないみたいだよぉ」
ガッデム。アイドルの名前調べてたんかよ。そりゃいないよ。俺が今付けた名前だもの。可愛らしい顔してこっち覗き込んでくんな。
「あーマイナーなアイドルだから、まだインターネットとかには出てこないんだよ、ほら俺って時代の最先端にいるからさ、みんながまだ知らない情報とかもいち早くチェックしているわけよ」
我ながら既に矛盾している発言だが、勢いで乗り越えてやる。恋の前にはどんな壁をも糧となるのだ。そんなこと思っていると、弥生の纏う雰囲気が黒色に変色する。
「それって嘘だよねぇ。ピーちゃんって、誤魔化そうとするとき、右手で襟足触る癖あるんだよぉ」
マジかよ。俺でさえそんな癖意識したことなかったぜ。光を失った瞳で見ながら、ほんわり声で語りかけられると、怖すぎるわ。ほんと幼馴染って怖いわ。なんか、浮気ばれて修羅場の旦那さんの気持ちがちょっとわかっちゃったよ。
「多分私の読みだと、ピーちゃんの想い人ってが学校の人だと思うんだけどどうかな?」
女の勘ってやつでしょうか。俺のヒットポイントは限りなくゼロに近いです。だが、限界まで粘ります。
「やっぱりね、ピーちゃん図星の時って、左足で地面をトントンって蹴る癖あるんだよぉ」
俺には粘る時間すらなかったです。
「私たちの学校で、名前に「ざき」または「さき」が付く人は10人なんだよぉ、その中の誰が気になっているのぉ?」
なるほど。もう天晴ですね。鍵を返すついでにそんなこと調べてたから、やけに待たされたわけですね。それに、さっきの納得した仕草ってのは、ピーちゃん包囲網完成の準備できたってことだったんですね。俺の完敗です。
そんな時、都合よく俺のスマホが鳴った。救いの神よ。俺が喜んで電話に出ようとすると、
「ピーちゃん」
「はい。すいません。お話はまだ途中でした」
神様も幼馴染には勝てないのである。
「そんな寝言言ってたのかー俺ぐっすりしすぎてあんま覚えていないんだよな。どんなこと言ってた?」
弥生は、右手の人差し指を顎にくっつけて少し考える時間を取ってから答えた。
「んとねー『俺は君のことが好きだ』の他には、『なんとかざきさん、さきさん?待ってくれ』みたいなこと言ってたよぉ」
んーギリセーフだ。本名言ってたらもう腹くくるしかないと思ってたけど、これならどうにか誤魔化せそうだな。とりあえず、芸能人を好きになったとかで誤魔化すことにしよう。
「そうなんだ?多分それって、最近はまっているアイドルのことだと思うぞ」
首を傾げながらクエスチョンマークを頭に浮かべる小動物だが、どうやら納得してくれたようだ。ちょろいぜ。勝負は俺の勝ちだな。
「そのアイドルの名前って何ていうのぉ?」
全然納得してなかったぁぁぁ。さっきの両手打って納得した仕草なんだったんだよぉぉぉ。
「えーと、犬ヶ埼紗季ってアイドルかな?ほら最近テレビに出てた」
我ながら褒めたい。よく即座にアイドルの名前を作ることができたものだ。弥生もこの話に興味を失ったみたいで、自分のスマホいじり始めた。ふー、これで一件落着。
「ピーちゃんが言ってたアイドルさん、いないみたいだよぉ」
ガッデム。アイドルの名前調べてたんかよ。そりゃいないよ。俺が今付けた名前だもの。可愛らしい顔してこっち覗き込んでくんな。
「あーマイナーなアイドルだから、まだインターネットとかには出てこないんだよ、ほら俺って時代の最先端にいるからさ、みんながまだ知らない情報とかもいち早くチェックしているわけよ」
我ながら既に矛盾している発言だが、勢いで乗り越えてやる。恋の前にはどんな壁をも糧となるのだ。そんなこと思っていると、弥生の纏う雰囲気が黒色に変色する。
「それって嘘だよねぇ。ピーちゃんって、誤魔化そうとするとき、右手で襟足触る癖あるんだよぉ」
マジかよ。俺でさえそんな癖意識したことなかったぜ。光を失った瞳で見ながら、ほんわり声で語りかけられると、怖すぎるわ。ほんと幼馴染って怖いわ。なんか、浮気ばれて修羅場の旦那さんの気持ちがちょっとわかっちゃったよ。
「多分私の読みだと、ピーちゃんの想い人ってが学校の人だと思うんだけどどうかな?」
女の勘ってやつでしょうか。俺のヒットポイントは限りなくゼロに近いです。だが、限界まで粘ります。
「やっぱりね、ピーちゃん図星の時って、左足で地面をトントンって蹴る癖あるんだよぉ」
俺には粘る時間すらなかったです。
「私たちの学校で、名前に「ざき」または「さき」が付く人は10人なんだよぉ、その中の誰が気になっているのぉ?」
なるほど。もう天晴ですね。鍵を返すついでにそんなこと調べてたから、やけに待たされたわけですね。それに、さっきの納得した仕草ってのは、ピーちゃん包囲網完成の準備できたってことだったんですね。俺の完敗です。
そんな時、都合よく俺のスマホが鳴った。救いの神よ。俺が喜んで電話に出ようとすると、
「ピーちゃん」
「はい。すいません。お話はまだ途中でした」
神様も幼馴染には勝てないのである。
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