13 / 37
13 焼肉パフェ
しおりを挟む
「あ、やっぱりトールヴァルド。さっそく来てたのね」
背中に大剣を収納したピヒラが、音を聞きつけたらしくこちらにやってきた。
「あぁ。ここまで奥に来ると、それなりに魔物が多いな」
「そうよね。だからおいしいの。でもちょっと小物ばっかりだから、そろそろ飽きちゃったわ」
『かなり軽くいなしていたものね。確かに、ピヒラちゃんには物足りない相手かも』
言うに事欠いてちゃんづけはどうかと思うが、トールヴァルドは聞かなかったことにした。
ピヒラにも聞こえないのだから、気にしてはいけない。
ピヒラは肩にかかった髪を後ろに払った。
黒い髪は、光に透けるとうっすら紫色に見えた。
「俺も長居するつもりはない。今日でそれなりに稼げたから、明日にでも移動するつもりだ」
「え。もう行くの?次はどこ?」
「大きい町でいえばノードストが近いから、そっち方面に向かうつもりだ」
『魔の森の方ね』
「あっ、そうなんだ。あたしもそろそろ魔の森の方に移動するつもりなの。ねぇ、よかったらしばらく組んで一緒に行かない?トールヴァルドが魔法を使うなら、共闘しやすいと思うし」
じっとこちらを見上げて言うピヒラには、どこか必死な感情が透けて見えた。
『あら、二人旅?いいじゃなぁい』
何か事情があるのかもしれない。
かといって、それをトールヴァルドに助けてほしいという感じでもない。
誰かと一緒にいることが重要なのか、すぐにでも移動したいのか。
見上げてくる深みのある黒い瞳には、嘘はないし打算もない。
ただ緊張と、淡い熱のようなものがあった。
その熱はトールヴァルドの知らないものだが、悪いものとは感じられない。
だから、トールヴァルドはうなずいた。
「いいぞ。ピヒラとなら共闘しても楽しそうだし。そうだな、一緒に行くならパーティを組んだ方がいいか」
そう言ったトールヴァルドに、ピヒラは嬉しそうに笑った。
「ありがとう!嬉しい。じゃあ、ギルドに帰ったらパーティ登録する?パーティ名どうしよう。魔法と大剣だから、魔剣とかでいい?それとも、好きなものを適当に並べる?」
『可愛い子は大歓迎よぉ!可愛いは正義よね!あ、でもパーティ名にはアタシの名前も入れてほしいわぁ。アタシだって仲間でしょ?』
もちろん、魔法剣(待機)の言葉は放置である。
「だな。戻ったら登録しよう。パーティ名は、好きなものを適当にそれぞれ挙げて並べたらいいんじゃないか?」
ピヒラは、その提案に嬉しそうにうなずいた。
ツインテールがぴょこんと跳ねる。
「トールヴァルドは何にする?あたしが好きなのはぁ……ふふ。あ、美味しいのがいいかなぁ。ご飯も好きだけどやっぱり甘いのがいい。うーん、ケーキもドーナツも好きなんだけど、やっぱり一番はパフェかな!めったに食べられないし」
『アタシは綺麗な自分!美しくて役に立って世界を救う存在よ!だったら、ツァオバァね。パーティ名に入れるならツァオかしら?可愛いし』
もちろんそんなものを入れるつもりはない。
「俺は、食べ物ならやっぱり肉が好きだな。単純に肉をたくさん食えるなら焼肉か」
「焼肉も美味しいわよね。あたしも好き。んー、じゃあ、焼肉パフェで!」
「いいな」
『え、いいの?待ってよ、なにその熱いんだか冷たいんだかしょっぱいんだか甘いんだか予想もつかないパフェ』
魔法剣(待機)の言葉は聞かず、トールヴァルドはピヒラと並んで町に向かって歩き出した。
「はい、ではパーティ登録は以上で完了です。討伐記録はタグのところに『焼肉パフェ』とありますね?その下に表示されるようになります。ばらばらに討伐に参加された場合も、すべてパーティの実績となります。個人の実績にしたい場合は、都度ギルドに来てください。また、万が一パーティメンバーが亡くなった場合も、ギルドに報告を。メンバーの生死はタグでわかりますので。あとはこちらを一応読んでおいてください」
サクサクと登録を終わらせてくれた受付の男性は、トールヴァルドとピヒラに一枚ずつ紙を渡した。
それはパーティでよくあるもめごとやその解決方法で、ギルドはその仲裁に入ることはないので自分たちで何とかするようにと書いてあった。
かなりいろんなパターンが書かれていたので、きっといざこざも少なくないのだろう。
「じゃ、これで完了ってことね。どうする?明日準備して、明後日出発する?それとも、準備ができてるならもう明日出発しちゃう?」
『えぇ?もう移動しちゃうの?パーティ結成の飲み会とかしないの?』
「俺の準備はいつでもできてる。ピヒラの方はどうだ?」
ピヒラはひょいと肩をすくめた。
「あたしも荷物は少なくて身軽だから、いつでも大丈夫。なら、明日もう行く?」
「そうしよう。消耗品の買い出しなんかは大丈夫なのか?」
「うん!大丈夫。あたし、大剣が得意だからずっとこれを使ってるけど、魔法もかなりしっかり修行したのよ。だから、実はアイテムボックスを使えるの。荷物はほとんどそこよ」
『えぇっ?すごいじゃない!ピヒラちゃんってばそんなに魔力容量が大きいわけでもないのにあんな高度な魔法を使えるのね』
「アイテムボックス?異空間収納だったな。あれはほとんど誰も習得していないと聞いたことがあるぞ。すごいな」
思わずトールヴァルドが感心すると、ピヒラは照れたように口角を上げた。
「うふふ。頑張ったもの!」
『頑張ったなんてものじゃないはずよぉ。十五年粘ったトールヴァルド並みに食らいついてたはずだわ。ピヒラちゃん、もしかして本当にアンタと相性ぴったりかもね。根性も実力も』
ある意味真逆なので、確かにバランスは良いかもしれない。
次の日、シュネルを伴って町の外へ出た。
ピヒラは徒歩だったので、シュネルに二人乗りだ。
まずはただの移動なので、ピヒラの大剣はアイテムボックスにしまってもらい、トールヴァルドの前に乗せた。
二人で乗っても、シュネルはびくともせずに悠々と歩いてくれる。
両手で手綱を持つ中にピヒラを囲い込むと、馬に慣れていないという彼女も落ちる不安がなくなるらしく余計な力が抜けていた。
馬上からの景色が面白いのか、ピヒラは黙って遠くを見ていた。
『この馬、シュネルちゃんだっけ。いい子ねぇ。力もあるし、賢いわ』
ふと見下ろすと、ピヒラの耳が少し赤い。
まだ緊張しているのかもしれない。
「そういえば、俺はずっと剣を修行していて、最近魔法の適性が高いとわかったんだ。ピヒラは初めから大剣と魔法の両方を修行してきたのか?」
こういうときは、違う話をして気分を変えた方がいい。
「え、あの感じなのに魔法の方が後なの?あたしは、ずぅっと魔法を頑張ってきたわ。周りも魔法をバンバン使うところだったから。でも、少し前に試してみたら実は大剣をすごく軽く扱えることに気づいたの。せっかくならちゃんと剣を鍛えようと思って修行してるところ」
まさかの、状況も似ていたらしい。
『周りは使えるのに自分ができないのが悔しかったのかしら?それでできるようになったんだからすごいことよね。でも少し前っていつごろかしら』
「俺とは逆だが、似ているんだな」
「本当にそうね!似たところがあるから、一緒にいて楽なのかしら?不思議ね」
「確かに楽だな」
『やっぱり、相性ばっちりってことね!』
次の町には、野宿をしながら三日後くらいに到着する予定であった。
背中に大剣を収納したピヒラが、音を聞きつけたらしくこちらにやってきた。
「あぁ。ここまで奥に来ると、それなりに魔物が多いな」
「そうよね。だからおいしいの。でもちょっと小物ばっかりだから、そろそろ飽きちゃったわ」
『かなり軽くいなしていたものね。確かに、ピヒラちゃんには物足りない相手かも』
言うに事欠いてちゃんづけはどうかと思うが、トールヴァルドは聞かなかったことにした。
ピヒラにも聞こえないのだから、気にしてはいけない。
ピヒラは肩にかかった髪を後ろに払った。
黒い髪は、光に透けるとうっすら紫色に見えた。
「俺も長居するつもりはない。今日でそれなりに稼げたから、明日にでも移動するつもりだ」
「え。もう行くの?次はどこ?」
「大きい町でいえばノードストが近いから、そっち方面に向かうつもりだ」
『魔の森の方ね』
「あっ、そうなんだ。あたしもそろそろ魔の森の方に移動するつもりなの。ねぇ、よかったらしばらく組んで一緒に行かない?トールヴァルドが魔法を使うなら、共闘しやすいと思うし」
じっとこちらを見上げて言うピヒラには、どこか必死な感情が透けて見えた。
『あら、二人旅?いいじゃなぁい』
何か事情があるのかもしれない。
かといって、それをトールヴァルドに助けてほしいという感じでもない。
誰かと一緒にいることが重要なのか、すぐにでも移動したいのか。
見上げてくる深みのある黒い瞳には、嘘はないし打算もない。
ただ緊張と、淡い熱のようなものがあった。
その熱はトールヴァルドの知らないものだが、悪いものとは感じられない。
だから、トールヴァルドはうなずいた。
「いいぞ。ピヒラとなら共闘しても楽しそうだし。そうだな、一緒に行くならパーティを組んだ方がいいか」
そう言ったトールヴァルドに、ピヒラは嬉しそうに笑った。
「ありがとう!嬉しい。じゃあ、ギルドに帰ったらパーティ登録する?パーティ名どうしよう。魔法と大剣だから、魔剣とかでいい?それとも、好きなものを適当に並べる?」
『可愛い子は大歓迎よぉ!可愛いは正義よね!あ、でもパーティ名にはアタシの名前も入れてほしいわぁ。アタシだって仲間でしょ?』
もちろん、魔法剣(待機)の言葉は放置である。
「だな。戻ったら登録しよう。パーティ名は、好きなものを適当にそれぞれ挙げて並べたらいいんじゃないか?」
ピヒラは、その提案に嬉しそうにうなずいた。
ツインテールがぴょこんと跳ねる。
「トールヴァルドは何にする?あたしが好きなのはぁ……ふふ。あ、美味しいのがいいかなぁ。ご飯も好きだけどやっぱり甘いのがいい。うーん、ケーキもドーナツも好きなんだけど、やっぱり一番はパフェかな!めったに食べられないし」
『アタシは綺麗な自分!美しくて役に立って世界を救う存在よ!だったら、ツァオバァね。パーティ名に入れるならツァオかしら?可愛いし』
もちろんそんなものを入れるつもりはない。
「俺は、食べ物ならやっぱり肉が好きだな。単純に肉をたくさん食えるなら焼肉か」
「焼肉も美味しいわよね。あたしも好き。んー、じゃあ、焼肉パフェで!」
「いいな」
『え、いいの?待ってよ、なにその熱いんだか冷たいんだかしょっぱいんだか甘いんだか予想もつかないパフェ』
魔法剣(待機)の言葉は聞かず、トールヴァルドはピヒラと並んで町に向かって歩き出した。
「はい、ではパーティ登録は以上で完了です。討伐記録はタグのところに『焼肉パフェ』とありますね?その下に表示されるようになります。ばらばらに討伐に参加された場合も、すべてパーティの実績となります。個人の実績にしたい場合は、都度ギルドに来てください。また、万が一パーティメンバーが亡くなった場合も、ギルドに報告を。メンバーの生死はタグでわかりますので。あとはこちらを一応読んでおいてください」
サクサクと登録を終わらせてくれた受付の男性は、トールヴァルドとピヒラに一枚ずつ紙を渡した。
それはパーティでよくあるもめごとやその解決方法で、ギルドはその仲裁に入ることはないので自分たちで何とかするようにと書いてあった。
かなりいろんなパターンが書かれていたので、きっといざこざも少なくないのだろう。
「じゃ、これで完了ってことね。どうする?明日準備して、明後日出発する?それとも、準備ができてるならもう明日出発しちゃう?」
『えぇ?もう移動しちゃうの?パーティ結成の飲み会とかしないの?』
「俺の準備はいつでもできてる。ピヒラの方はどうだ?」
ピヒラはひょいと肩をすくめた。
「あたしも荷物は少なくて身軽だから、いつでも大丈夫。なら、明日もう行く?」
「そうしよう。消耗品の買い出しなんかは大丈夫なのか?」
「うん!大丈夫。あたし、大剣が得意だからずっとこれを使ってるけど、魔法もかなりしっかり修行したのよ。だから、実はアイテムボックスを使えるの。荷物はほとんどそこよ」
『えぇっ?すごいじゃない!ピヒラちゃんってばそんなに魔力容量が大きいわけでもないのにあんな高度な魔法を使えるのね』
「アイテムボックス?異空間収納だったな。あれはほとんど誰も習得していないと聞いたことがあるぞ。すごいな」
思わずトールヴァルドが感心すると、ピヒラは照れたように口角を上げた。
「うふふ。頑張ったもの!」
『頑張ったなんてものじゃないはずよぉ。十五年粘ったトールヴァルド並みに食らいついてたはずだわ。ピヒラちゃん、もしかして本当にアンタと相性ぴったりかもね。根性も実力も』
ある意味真逆なので、確かにバランスは良いかもしれない。
次の日、シュネルを伴って町の外へ出た。
ピヒラは徒歩だったので、シュネルに二人乗りだ。
まずはただの移動なので、ピヒラの大剣はアイテムボックスにしまってもらい、トールヴァルドの前に乗せた。
二人で乗っても、シュネルはびくともせずに悠々と歩いてくれる。
両手で手綱を持つ中にピヒラを囲い込むと、馬に慣れていないという彼女も落ちる不安がなくなるらしく余計な力が抜けていた。
馬上からの景色が面白いのか、ピヒラは黙って遠くを見ていた。
『この馬、シュネルちゃんだっけ。いい子ねぇ。力もあるし、賢いわ』
ふと見下ろすと、ピヒラの耳が少し赤い。
まだ緊張しているのかもしれない。
「そういえば、俺はずっと剣を修行していて、最近魔法の適性が高いとわかったんだ。ピヒラは初めから大剣と魔法の両方を修行してきたのか?」
こういうときは、違う話をして気分を変えた方がいい。
「え、あの感じなのに魔法の方が後なの?あたしは、ずぅっと魔法を頑張ってきたわ。周りも魔法をバンバン使うところだったから。でも、少し前に試してみたら実は大剣をすごく軽く扱えることに気づいたの。せっかくならちゃんと剣を鍛えようと思って修行してるところ」
まさかの、状況も似ていたらしい。
『周りは使えるのに自分ができないのが悔しかったのかしら?それでできるようになったんだからすごいことよね。でも少し前っていつごろかしら』
「俺とは逆だが、似ているんだな」
「本当にそうね!似たところがあるから、一緒にいて楽なのかしら?不思議ね」
「確かに楽だな」
『やっぱり、相性ばっちりってことね!』
次の町には、野宿をしながら三日後くらいに到着する予定であった。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる