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ショートストーリー 〜暗い記憶と
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幼い頃、仲の良い女の子がいた。
最初に言っておく、決して嫁さんでは無い。
その子の事は今では、もう顔も思い出せないし。
名前は「○○○」、名前の様に色の白い子だって事は子供心に覚えている。
幼馴染と言っていいのか、小学校入学から数ヶ月後には二度と会う事が無かったのだから。
彼女には一つ下の弟がいて、皆んなでよく遊んでいたのは薄ら覚えている。
会えなくなったのは、彼女達の父親の仕事の都合で引っ越すからと親から聞いたと記憶している。
もっとも十数年後に「弟」とは再会したが…。
事の真相を知ったのは、高校生の時に俺が家でとある「アニメ番組」を見ていた時に母親もチラっと画面を見て言った一言がキッカケだった。
『あら、○○○ちゃんのお父さんが言っていたのはこんな車かしら?』
『ん?○○○ちゃんって、子供の頃に良く遊んでいた女の子だっけ?どっかに引っ越してソレっきりだけど?』
『…そうね、そろそろ話してもいいかしらね?』
彼女の父親は自称「青年実業家」で、定職は持たずに、いつも何かしらの「商売」をしていて、今度の取り引きはいくら儲けたとかアレは失敗したとか、奥さんに苦労をかけていたらしい。
そんなある日、その父親がオレのウチを訪ねてきた⁈
実は大きな「商売」を始める為に金を集めている、アンタも出資しないか?
と言う内容らしい。
父はもちろん断った。
妻や子供達は親しく付き合いが有るが、父親同士は正にこの時が初対面なのだ。
また、話しの持ちかけ方もかなり礼を欠いていた!
こんな美味しい話しは本当なら俺1人でやりたいところだが、アンタの所とは妻や子供達が格別仲が良いので特別にだ、2人で始めれば2倍以上儲かるぞ!
とか、
アンタも漢なら、人に使われる様な仕事なんかしてないで一国一城の主にならないか!人生変わるぞ、家族に良い暮らしをさせたいだろ?
とか、
折角、大儲け出来るのにここぞと言う時に賭けに出れないとは?
肝っ玉の小さい男だ!
とか、しかも最後には、
ウチの娘とアンタの息子は大変仲が良い、将来的に結婚となった時には、この事が大きな障害に成らないと良いがな!
そして、将来的に親戚なるオレに金が貸せないなんて冷たい奴だ!
とか、支離滅裂な事を言う始末。
結局、父は一銭も貸さないで追い返した。
実のところ、ウチの父が○○○ちゃんの事は可愛いがっていたとは思う、
何故なら以前に俺たち兄妹と○○○ちゃん姉弟の四人を連れて上野動物園に遊びに連れて行ってくれた事や、河川敷に皆んなで釣りにつれて行ってもらった事も有る。
強ち将来の話しは、当たらずともと言ったところか、全く考えてはいない訳でも無かった様だ?
ソレでも、ソレを持ち出してまで金の無心する相手に腹が立つより、子供達が気の毒に思えてならない。
父はこの事をオレ達子供には内緒にする様に母に口止めしたそうだ。
この頃、我が家では今住んでいる家からもっと広い家「一戸建て」の購入を計画していたとかで、その資金のまとまった金額を用意する予定があったとか、そんな事をチラッと母たちが話してしまった事からウチに金が有ると思ったらしい。
広い家、家族が増えても良い様にとの考えからで、この事が無ければ「弟」か、もう1人妹が居たかも知れなかった。
結果から言うと、暫くして父の友人で幼馴染になる久美の親父さんから長期出張の間、子供達を預かって欲しいと頼まれる。
そこで「引っ越し」の件は「長屋の隣り」も借りる案に変更された。
既にこの時点でオレの人生の伴侶は決まってしまったのかもな。
話しを戻すとその時、俺が見ていたアニメにはヒロインの家が営んでいる粉物屋の移動調理販売車「キッチンカー」が公園で、クレープを焼いては次々と売れている場面だった。
その当時も未だ珍しい方だったと思うけど、海外から仕入れたTVドラマでも「ホットドッグ」や「ハンバーガー」のキッチンカーがよく登場していたし、横浜辺りでは割と見かけて、アメリカ贔屓のある人には「憧れ」の一つだったかも知れない。
○○○ちゃんの父がそうだったかは今となっては分からないが、何故かこの「キッチンカー」を手に入れ、方々の祭りや観光地でハンバーガーやお好み焼きなど販売すれば大当たりすると言って父に出資協力を迫ったらしい?
アメリカから中古のキッチンカーを取り寄せるつもりだったらしい?
『そっか、それがきっかけで疎遠になったんだ?』
『ところが少しちがうの。』
ウチから資金が借りれず、結果は親戚中を駆け回って工面したとか?
しかし、キッチンカーは手に入らずに軽トラックを自分で見様見真似で改造して…
『騙されていたみたいね、凄い金額の借金をして、夜逃げしたの。』
引越したのはそう言う事なんだな。
自作のキッチンカーも所詮、素人の作ったチグハグで継接ぎなお粗末なモノで、そもそも見てくれ頼りで売り上げを見込んでいた部分も有り、料理もまともに出来無い様で、販売出来たのはアメリカンとは真逆の「石焼き芋」ぐらい。
『実はね、コレはあの家の親戚の人から聞いたの、もう借金でどうにもならなくなって一家無理心中してしまったの。』
『し、心中って自殺したって事かい?また何でそこまで?』
『借金取りがね、追いかけ回していたって。「煉炭自殺」だそうよ、生き残ったのは「セイちゃん」だけ。』
「セイちゃん」とは○○○ちゃんの弟で「清史郎」くんの事で、俺も弟の様に思って遊んでいたし、清史郎くんも俺の事を兄の様に慕ってくれていた。
『今はね、ご親戚の養子になって幸せに暮らしてるわ、でもね、助かったとは言え、右脚に麻痺が残ってしまったの。
でもね、セイちゃんは亡くなった皆んなの分も一生懸命生きているのよ。』
いつの間にか涙を浮かべて話している母。
まさかジブリアニメでも無いのにアニメ見て泣いてしまうとは。
『ん?俺、後輩に「清史郎」って、少し脚の不自由な奴がいるけど?』
不自由と言っても杖を持って歩くだけでそれ以外は成績は良いし、明るく真面目で気の良い後輩。
家は大きな本屋さん。
借金はそこのご主人が全額完済した。
現在はセイちゃんが後を継いで、別の商売をしている。
なんて事を思い出していると、
『お父さん、清史郎叔父さまがいらっしゃいましたわ。』
『おう、来たか。』
『先輩、お待たせしてすいませんね。何しろ最近はコイツが調子悪くてね。』
そう言うと、軽く右脚を摩る。
『そいつはお互い様だよ、で、どうするよ?』
『喜んで里親になりますよ!親子まとめてね。』
先日、訳ありの身重の中型犬を引き取った、まさかその日に出産とは驚かされたが、母犬と子犬二匹はなんとか元気にしている。
今は一時的にウチに居るが、娘達が「里親探し」を始めたところ、彼が是非にと言ってくれたのだ。
一時は親子共危なかった、そんな話しを聞いて思う所が有った様だ。
『今なら飼えるなって、子供の頃から「犬」を飼いたかったんですよ。』
『娘さん、猫飼ってるだろ?』
『聞いてみたら、みんな快諾してくれましたよ。』
『一応「トライアル」期間は作ろうな、先住猫との相性は確認しないと。』
母から話しを聞いた時、ソレと無く後輩に聞いてみた。
彼は俺が幼少の頃、遊んでくれたお兄ちゃんだと分かっていた、ただ迷惑をかけるかも知れないとその事は話さずにいてくれたそうだ。
今でもよく顔を合わしている、お互い結婚もして子供がいるし、商店街では顔も効く?
先代が本屋を閉めた際に前程広く無い店舗でCDショップを始めた彼。
『これからは猫と犬親子の二枚看板で流行らないかな?』
『ソレが理由なのか?』
『最近は「サブスクリプション」って格安なモノに押され気味でね、何か新しい事探してるんですよ。』
親譲りなのか手広く商売のネタを探している、幸いな事にそこそこ上手く行っている様。
『あ、叔母さんに線香あげさせて下さい。叔父さんにも顔見せて来ますね。』
彼等親子を追い込んだ借金取りと父親を騙した仲介屋は俺の兄貴分たちが「音に消した。」
他にも犠牲者がいた様だ。
最初に言っておく、決して嫁さんでは無い。
その子の事は今では、もう顔も思い出せないし。
名前は「○○○」、名前の様に色の白い子だって事は子供心に覚えている。
幼馴染と言っていいのか、小学校入学から数ヶ月後には二度と会う事が無かったのだから。
彼女には一つ下の弟がいて、皆んなでよく遊んでいたのは薄ら覚えている。
会えなくなったのは、彼女達の父親の仕事の都合で引っ越すからと親から聞いたと記憶している。
もっとも十数年後に「弟」とは再会したが…。
事の真相を知ったのは、高校生の時に俺が家でとある「アニメ番組」を見ていた時に母親もチラっと画面を見て言った一言がキッカケだった。
『あら、○○○ちゃんのお父さんが言っていたのはこんな車かしら?』
『ん?○○○ちゃんって、子供の頃に良く遊んでいた女の子だっけ?どっかに引っ越してソレっきりだけど?』
『…そうね、そろそろ話してもいいかしらね?』
彼女の父親は自称「青年実業家」で、定職は持たずに、いつも何かしらの「商売」をしていて、今度の取り引きはいくら儲けたとかアレは失敗したとか、奥さんに苦労をかけていたらしい。
そんなある日、その父親がオレのウチを訪ねてきた⁈
実は大きな「商売」を始める為に金を集めている、アンタも出資しないか?
と言う内容らしい。
父はもちろん断った。
妻や子供達は親しく付き合いが有るが、父親同士は正にこの時が初対面なのだ。
また、話しの持ちかけ方もかなり礼を欠いていた!
こんな美味しい話しは本当なら俺1人でやりたいところだが、アンタの所とは妻や子供達が格別仲が良いので特別にだ、2人で始めれば2倍以上儲かるぞ!
とか、
アンタも漢なら、人に使われる様な仕事なんかしてないで一国一城の主にならないか!人生変わるぞ、家族に良い暮らしをさせたいだろ?
とか、
折角、大儲け出来るのにここぞと言う時に賭けに出れないとは?
肝っ玉の小さい男だ!
とか、しかも最後には、
ウチの娘とアンタの息子は大変仲が良い、将来的に結婚となった時には、この事が大きな障害に成らないと良いがな!
そして、将来的に親戚なるオレに金が貸せないなんて冷たい奴だ!
とか、支離滅裂な事を言う始末。
結局、父は一銭も貸さないで追い返した。
実のところ、ウチの父が○○○ちゃんの事は可愛いがっていたとは思う、
何故なら以前に俺たち兄妹と○○○ちゃん姉弟の四人を連れて上野動物園に遊びに連れて行ってくれた事や、河川敷に皆んなで釣りにつれて行ってもらった事も有る。
強ち将来の話しは、当たらずともと言ったところか、全く考えてはいない訳でも無かった様だ?
ソレでも、ソレを持ち出してまで金の無心する相手に腹が立つより、子供達が気の毒に思えてならない。
父はこの事をオレ達子供には内緒にする様に母に口止めしたそうだ。
この頃、我が家では今住んでいる家からもっと広い家「一戸建て」の購入を計画していたとかで、その資金のまとまった金額を用意する予定があったとか、そんな事をチラッと母たちが話してしまった事からウチに金が有ると思ったらしい。
広い家、家族が増えても良い様にとの考えからで、この事が無ければ「弟」か、もう1人妹が居たかも知れなかった。
結果から言うと、暫くして父の友人で幼馴染になる久美の親父さんから長期出張の間、子供達を預かって欲しいと頼まれる。
そこで「引っ越し」の件は「長屋の隣り」も借りる案に変更された。
既にこの時点でオレの人生の伴侶は決まってしまったのかもな。
話しを戻すとその時、俺が見ていたアニメにはヒロインの家が営んでいる粉物屋の移動調理販売車「キッチンカー」が公園で、クレープを焼いては次々と売れている場面だった。
その当時も未だ珍しい方だったと思うけど、海外から仕入れたTVドラマでも「ホットドッグ」や「ハンバーガー」のキッチンカーがよく登場していたし、横浜辺りでは割と見かけて、アメリカ贔屓のある人には「憧れ」の一つだったかも知れない。
○○○ちゃんの父がそうだったかは今となっては分からないが、何故かこの「キッチンカー」を手に入れ、方々の祭りや観光地でハンバーガーやお好み焼きなど販売すれば大当たりすると言って父に出資協力を迫ったらしい?
アメリカから中古のキッチンカーを取り寄せるつもりだったらしい?
『そっか、それがきっかけで疎遠になったんだ?』
『ところが少しちがうの。』
ウチから資金が借りれず、結果は親戚中を駆け回って工面したとか?
しかし、キッチンカーは手に入らずに軽トラックを自分で見様見真似で改造して…
『騙されていたみたいね、凄い金額の借金をして、夜逃げしたの。』
引越したのはそう言う事なんだな。
自作のキッチンカーも所詮、素人の作ったチグハグで継接ぎなお粗末なモノで、そもそも見てくれ頼りで売り上げを見込んでいた部分も有り、料理もまともに出来無い様で、販売出来たのはアメリカンとは真逆の「石焼き芋」ぐらい。
『実はね、コレはあの家の親戚の人から聞いたの、もう借金でどうにもならなくなって一家無理心中してしまったの。』
『し、心中って自殺したって事かい?また何でそこまで?』
『借金取りがね、追いかけ回していたって。「煉炭自殺」だそうよ、生き残ったのは「セイちゃん」だけ。』
「セイちゃん」とは○○○ちゃんの弟で「清史郎」くんの事で、俺も弟の様に思って遊んでいたし、清史郎くんも俺の事を兄の様に慕ってくれていた。
『今はね、ご親戚の養子になって幸せに暮らしてるわ、でもね、助かったとは言え、右脚に麻痺が残ってしまったの。
でもね、セイちゃんは亡くなった皆んなの分も一生懸命生きているのよ。』
いつの間にか涙を浮かべて話している母。
まさかジブリアニメでも無いのにアニメ見て泣いてしまうとは。
『ん?俺、後輩に「清史郎」って、少し脚の不自由な奴がいるけど?』
不自由と言っても杖を持って歩くだけでそれ以外は成績は良いし、明るく真面目で気の良い後輩。
家は大きな本屋さん。
借金はそこのご主人が全額完済した。
現在はセイちゃんが後を継いで、別の商売をしている。
なんて事を思い出していると、
『お父さん、清史郎叔父さまがいらっしゃいましたわ。』
『おう、来たか。』
『先輩、お待たせしてすいませんね。何しろ最近はコイツが調子悪くてね。』
そう言うと、軽く右脚を摩る。
『そいつはお互い様だよ、で、どうするよ?』
『喜んで里親になりますよ!親子まとめてね。』
先日、訳ありの身重の中型犬を引き取った、まさかその日に出産とは驚かされたが、母犬と子犬二匹はなんとか元気にしている。
今は一時的にウチに居るが、娘達が「里親探し」を始めたところ、彼が是非にと言ってくれたのだ。
一時は親子共危なかった、そんな話しを聞いて思う所が有った様だ。
『今なら飼えるなって、子供の頃から「犬」を飼いたかったんですよ。』
『娘さん、猫飼ってるだろ?』
『聞いてみたら、みんな快諾してくれましたよ。』
『一応「トライアル」期間は作ろうな、先住猫との相性は確認しないと。』
母から話しを聞いた時、ソレと無く後輩に聞いてみた。
彼は俺が幼少の頃、遊んでくれたお兄ちゃんだと分かっていた、ただ迷惑をかけるかも知れないとその事は話さずにいてくれたそうだ。
今でもよく顔を合わしている、お互い結婚もして子供がいるし、商店街では顔も効く?
先代が本屋を閉めた際に前程広く無い店舗でCDショップを始めた彼。
『これからは猫と犬親子の二枚看板で流行らないかな?』
『ソレが理由なのか?』
『最近は「サブスクリプション」って格安なモノに押され気味でね、何か新しい事探してるんですよ。』
親譲りなのか手広く商売のネタを探している、幸いな事にそこそこ上手く行っている様。
『あ、叔母さんに線香あげさせて下さい。叔父さんにも顔見せて来ますね。』
彼等親子を追い込んだ借金取りと父親を騙した仲介屋は俺の兄貴分たちが「音に消した。」
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