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「花村 優」という人物と、虎丸というネコ。
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『なあ、「虎丸」ってネコ、舞華ちゃんの家のネコだよな?』
池本君が私に聞いてきた?
『ん~?そうとも言うかな?』
私は触り心地のいい二つの物体を揉み揉みしていたのね。
『せ、先輩、ま、舞華先輩、は、ハズかしいからやめて下さ…いっ!』
『そうだぞ舞ちゃん、その椎名のお胸は当分はオレのだ。
子供とか出来るまではな!』
椎名ちゃんが池本君に付いて来たので、これ見よがしに後ろから抱きついてみた。
『あ、赤ちゃん出来ても共有するでしょ、池本君なら…って、ナニ言わすのよ!
あ、でも赤ちゃん産まれたら抱っこさせてね!』
『池本、舞華さん、本当ナニ言ってるのかな?』
士くんが何処からツッコミを入れてよいやら困っている。
ん?アレ?
椎名ちゃん、またお胸が育てるよ!
最近、池本君とよく一緒にいて、スキンシップしてなかった椎名ちゃん、久しぶりにハグしてみたらフカフッカ具合がたまらないので、ついモミモミしてしまったのね。
『五道、お前の彼女って、この調子で下級生の胸を触りまくりだぞ、大丈夫なのか?』
『ソレを含めて「舞華さん」なんだ、受け入れているよ。』
『そうか、頑張れよ。』
『うん、頑張る!』
『お前さんに言っとらんわ!
本当は中身「オッさん」じゃないのか?
椎名にちょっと耐性を付けてもらおうと思って、放置していたんだが、このままだと椎名が百合っ子になってしまう。』
なんだ、大きくしたくて、頑張ってお胸を揉ましくれていたのでは無いのか?
でもそろそろ、椎名ちゃんが限界なので解放してあげたよ。
うん、華ちゃんといい勝負のお胸だったよ。
『虎ちゃんはね、私たちが子供の頃からちょくちょく庭に遊びに来て居たのよ。
福ちゃんや公太とも仲が良かったし、あっ、覚えてるよね、池本君も「福と公太」の事は?』
『ん。俺の猫好きはアイツらのお陰だからな。主に「福ちゃん」だけど。
その頃から居たのか?
知らなかったな、最近は良く見るけど、商店街とかでも。』
『バァハァ、わ、私もお見かけしますよ、ハァ、虎丸くんの事、学校の行き帰りで、ハァハァ、ポ、ポストや自販機の上に居たりして、よく、ハァハァ、挨拶してくれますよ、「ニャニャ~ン!」って、ハァ~。』
息を整えるのに大変らしい椎名ちゃん、ごめんね、さすがに罪悪感が芽生えたかも?
『あと、「花村 優」の事は、どのくらい覚えてる?』
『えっ⁈
…あれ、ほとんど覚えて無いかも?
でも、東北弁って言うの?
そんな感じで告白されたのは覚えてるよ。
偶におじいちゃんが使ってる事が有るから、何となく耳に残ってるから。
でも「顔」とか思い出せないよ、ちょっと太ってた気はするけど?』
ん?
そう言えばあの時も、虎丸ちゃんが居た様な気がするよ?
二葉ちゃんが虎丸ちゃんを抱っこしていた様な?
子猫も数匹リリちゃん達が抱き抱えて、お兄ちゃんが疾風の様に現れて、誰かにワンパンかました事、
『何となく覚えてるよ、事情を聞こうとして、介抱してあげたんだ、次の日告られて…
多分会ったのはその二回だよ?』
『なるほどな、やっぱり。』
『なんだ池本、やっぱりって?』
『花村って奴、告白したって日の翌日から登校してないらしいぞ。』
ん、だって、ソレじゃあ夏休み明けに学園祭の参加申し込みしたのは誰?
『池の字君、ソレ本当?』
『本当だって!
奴と同じクラスで従兄妹でもある生徒から聞いた確かな情報だし。』
『あ、あの私に何かご用ですか?』
『彼女、花村氏の従兄妹で早川さんッス。
一応、同じ家に住んでるそうだから、事情はカオリちゃんから聞いて下さいッス。』
『ごめんネ~!
いきなりで驚いたよね、酷すぎるよね?
皆んな、このグラサンが悪いのだよ?』
『は、早川さん!
池本先輩は見た目は怖くてエッチだけど、優しくてイイ人だから、大丈夫だよ!』
『つまり、先程の情報はお前の手柄では無く、彼女サンの情報提供って事か?』
『違うぞ、五道!
椎名の手柄は俺の手柄、俺の手柄も俺の…』
『池の字先輩、立派なジャイアニズムッスね!』
『マミマミと椎名ちゃんって同じクラスだったのね?
ソレと…』
『ね、ねぇ椎名さん、もしかしてこのちょい悪でカッコ良さげな先輩と付き合ってるの?』
『えっ、う、うん、そうなんだ…よ。』
『意外ね、大人しそうな椎名さんがあんなワイルドな先輩と付き合ってるとか、夏休み明けにスッカリ雰囲気変わっているから、おかしいとは思っていたけど?』
『ソレで、肝心の「花村くん」は今何処に?』
『ま、舞華先輩!
ご、ごめんなさい!
マサルくんには全く悪気は無くてですね!
恐れ多くも舞華先輩に告白するとか、思いついたは止まらなンデス!』
『いるっスね、そんな人。
でも、なんか「犯人像」と違い
う気がするっス?』
例の中傷ビラを校内に広めてるのは彼では無いって事?
『で、マサルくんは今何処に居るっスか?』
『そ、ソレがですね、暫く休校しているんですけど、今秘境って言われてる場所に行ってまして。』
『んっ、休校?』
『えっ、秘境?』
秘境って、キーワードに聞き覚えが或るけど?
『とにかく、花村はこの件に関わって無いって事か?
それじゃやっぱりアイツらかな、こんな真似したのは?』
池の字くん、グラサンを掛け直して、何か考えてる?
『アイツらって?
ドイツら?』
最近、あのサバイバルキャンプ動画に新しいメンバーが二人参加している?
一人は大学生らしく、よくへこたれてヒーヒー言っている。
もう一人は高校生らしく、山奥育ちだとかで、山菜採りや狩猟が上手い。
人数が増えた事でバリエーションも増え、視聴者も増えた。
空気銃でヤマドリを捕まえたり、罠で蛇やウサギを捕まえたりと、この企画向けの特技だ。
『オラァ、学校で上手くいかなぐて、友達も出来なぐて、
そしたら有る人に
このキャンプに参加してみないかって、勧められたダ。』
『僕もマサル君が参加してくれて、楽しくなってきたよ!』
学園祭では、この様子を再現した展示コーナーを作るらしい?
既にに生徒会長の快諾を貰っている?
誰か邪魔してくれている様だ?
山代学園は何と言っても、イイ所の坊ちゃん嬢ちゃんが通っている最高の稼ぎ場所だ。
つまらない遊びを教えて、金を巻き上げる算段だった。
自称中級家庭のクズ達も、一見美味しい話しで、利用してやったのにいつの間にか一人、二人と姿を消していった。
ナニが起こっているのだ?
やっと、アイツを出し抜けると思ったのに!
『おーい、虎丸~!』
『にゃにゃにゃん?』
いたよ、コイツ大体呼べば直ぐ来るんだよな?
『 と、言う訳でフウナ、捕まえてくれ。』
『気が進まないのだが、舞斗の頼みだ。
許せ、化け猫の長よ!』
『化け猫じゃないにゃ!』
『あ、やっぱ、喋れるんだな⁈』
俺の野生のカンが虎丸が怪しいと告げている?
なんてな?
偶に、人語でフウナと庭先で話してるのは、随分前から知っている。
今はそんな事を問題視してるのでは無くて?
『虎っち、何か見てるなら教えてくれ!』
この間、妙な連中が校内に入って騒ぎになった…事になっている。
コレは一般の学園関係者には内密なのだけど、理事長代理や舞斗を始めとした特別枠の人間には真実を知らされている。
本当の盗撮、窃盗犯はその目的を果たせず、学園の守り神によって、毎回特定の場所に瞬間移動させられている事に?
全て、自然物に擬態した防犯カメラで記憶されているのだから。
例えば、花壇の隅に咲いている、植えた覚えの無い名もない花とか、名前も知らない野鳥とか、自然に溶け込む形で監視しているのだ。
『虎丸、いや「虎丸親分」!
本当の訳を教えてくれ!
お前、何か隠してるだろ?』
いや、コイツの危機管理ザルだから薄々わかっていたけど、悪いヤツじゃないから虎丸から正体を明かすまで知らんプリするつもりだったけど?
『お待ちください、舞斗さま。』
『えっ、メイメイ?
じゃないな?』
『ご案内いたします。
ワタシ達の愛らしいヒメの所に…
宜しいですね、虎丸さん?』
『わ、わかったニャ、
でも「パパ殿」には絶対内緒にして欲しいニャ!』
『何で親父はダメなんだよ?』
俺が話さなくても多分バレると思うけどな?
『私たちの「宝物」を守る為です。
今度こそ…』
『お前、「メイメイ」じゃ無いのか?
翔太さん、また新しいの作ったのかよ?』
メイメイは五十鈴ちゃんの「ネコ」になったハズ、だとするとこの機体は「量産型」か?
『「だっしゅん」は「アリア」のお守りをしてくれるんじゃないのニャ⁈』
虎丸が何かクレームを?
『灯火さんが保護されてますので、前脚が出せませんでした。』
何故ココで灯火姐の名前が出る?
あと、「だっしゅん」ってなんだ?
口調や態度が「パトリシアちゃん」みたいだけど?
『自己紹介が遅れました、
ワタクシは「メイ・ダッシュ」とマスターに命名してもらえました。
「だっしゅん」とは虎丸さんだけが呼んでるニックネームです、
以後お見知り置きを。』
今日のサバイバルキャンプは、「鳥鍋」でアリます!
『マサルくんが来てから、タンパク質が豊かになりましたね!』
泣き虫ヘタレ大学生が、野生のクレソンを摘んできた。
『小屋の奥から、二十年前の「アルファ米」が見つかったよ!』
『予定変更で、「とり釜飯」にするダヨ!』
鍋に米をぶち込んで、20分放置してかき混ぜる!
なんちゃって鳥釜飯だ!
ミツバの代わりにクレソンをちらすゾ!
賞味期限?
大丈夫、多分大丈夫だ!
(作者経験済み、大丈夫、食べられる!)
『マサルくんをこのキャンプに誘ってくれた北代のおやっさんには感謝しかない!』
『学校は大丈夫なのかい、マサルくん?』
『そろそろ、東京に戻ろうかと?
休校届は出したでけんども、「学園祭」には参加して欲しいって、すごいめんこい会長さんが言ってたダスから。』
『ソレにしても、あの「森猫」に化け猫がいたとはなぁ。』
『信じてくれるですか、マツさん?』
『あの「猫カフェ」なら然も有りなんダヨ!』
『ソレ、何か分かりますよ!』
『死んだジッちゃが言っていたのと同じ模様のドラ猫が学園で子猫を食べようとしてたダヨ!
最初は「カラス」が子猫を食べる為に襲ってるって聞いたダ。
だから、オラ「化け猫」から皆んなを守ろうとして!』
『その後、あの「熱血KID」に殴られたと?
多分、お互い誤解してるよ、ソレ?
大丈夫、ソイツとも絶対友達になれるから。』
なんか、しっくり来ないなぁ?
『なぁマサルくん、その時マサルくん1人で、化け猫退治を?』
『いんや、同じクラスに「ナンバ」って、馴れ馴れしい奴が居で、ソイツも空気銃打ってたダよ?』
鶴亀公園で相変わらず繁盛している「たこ焼き屋」でナニやら大騒ぎをしている。
『あ、姐さん、猫カフェ屋さんでミルク貰ってきやした!』
『灯火さん、事情は聞きました。大丈夫ですか?』
「自分、柔道部っス。」みたいな大男が、「森猫」の社員スタッフの女性を連れて帰ってきた。
『あ、朝子さん、た、助かった。
お、お前たち、向こう向いてろ!
朝子さん、子猫服の中でもそもそしてるから捕まえてよ!』
『ええっ!と、灯火さん、ココで脱がないで!』
時々、カフェを手伝っているので、二人共顔見知りだ。
『あら、可愛い。まだ離乳してないみたいね?』
『だからって、私は乳なんでまだ出ないぞ!』
『ま、まだ?』
『男子!ソコ反応しない‼︎』
『ナニしてんだ、灯火姐は?』
『子猫が灯火さんの服の中に入り込んでいた様です。』
『アリア、母親が恋しかったのニャ!』
植え込みの影から隠れて様子を見ている舞斗たち。
あの絶対無双で元気爆裂の冷血最強な完全少女の灯火ちゃんが真っ白な子猫を慎重に抱いてる、この子が「アリア」の様だ。
『何か周りの漢たち、ギャップ萌えしてないか?』
『さすが、灯火さんは子猫の扱い慣れてますね?』
『ん? ああ、割と定期的に子猫がウチにいるからな?
ん、美味いか?
誰も取らないからたくさん飲めよ!』
哺乳瓶からゴクゴク猫用ミルクを飲み干す子猫は自分の身体と同じくらいの量を既に飲んでいるのに、お代わりを要求する様に、
『キュゥキュゥ~。』
可愛い甘えた声で鳴いている。
『で、あの子猫をオレ達に隠れて養っていたのか?
何でまた?
今更子猫の一匹増えたところで北代さんちは揺るがないぞ?』
オイオイ、俺は何で虎丸にこんな事を話しているのか?
『舞斗さま、アレは「ネコ」では有りません、そして地球上の生物なのかも不明です。』
『え?』
だっしゅん、今なんて?
『舞斗、あの子は何処かの星のお姫様ニャ!
だから、一人前になるまで、ニャー達が育てるニャ!』
…ん、なんだ、それ?
池本君が私に聞いてきた?
『ん~?そうとも言うかな?』
私は触り心地のいい二つの物体を揉み揉みしていたのね。
『せ、先輩、ま、舞華先輩、は、ハズかしいからやめて下さ…いっ!』
『そうだぞ舞ちゃん、その椎名のお胸は当分はオレのだ。
子供とか出来るまではな!』
椎名ちゃんが池本君に付いて来たので、これ見よがしに後ろから抱きついてみた。
『あ、赤ちゃん出来ても共有するでしょ、池本君なら…って、ナニ言わすのよ!
あ、でも赤ちゃん産まれたら抱っこさせてね!』
『池本、舞華さん、本当ナニ言ってるのかな?』
士くんが何処からツッコミを入れてよいやら困っている。
ん?アレ?
椎名ちゃん、またお胸が育てるよ!
最近、池本君とよく一緒にいて、スキンシップしてなかった椎名ちゃん、久しぶりにハグしてみたらフカフッカ具合がたまらないので、ついモミモミしてしまったのね。
『五道、お前の彼女って、この調子で下級生の胸を触りまくりだぞ、大丈夫なのか?』
『ソレを含めて「舞華さん」なんだ、受け入れているよ。』
『そうか、頑張れよ。』
『うん、頑張る!』
『お前さんに言っとらんわ!
本当は中身「オッさん」じゃないのか?
椎名にちょっと耐性を付けてもらおうと思って、放置していたんだが、このままだと椎名が百合っ子になってしまう。』
なんだ、大きくしたくて、頑張ってお胸を揉ましくれていたのでは無いのか?
でもそろそろ、椎名ちゃんが限界なので解放してあげたよ。
うん、華ちゃんといい勝負のお胸だったよ。
『虎ちゃんはね、私たちが子供の頃からちょくちょく庭に遊びに来て居たのよ。
福ちゃんや公太とも仲が良かったし、あっ、覚えてるよね、池本君も「福と公太」の事は?』
『ん。俺の猫好きはアイツらのお陰だからな。主に「福ちゃん」だけど。
その頃から居たのか?
知らなかったな、最近は良く見るけど、商店街とかでも。』
『バァハァ、わ、私もお見かけしますよ、ハァ、虎丸くんの事、学校の行き帰りで、ハァハァ、ポ、ポストや自販機の上に居たりして、よく、ハァハァ、挨拶してくれますよ、「ニャニャ~ン!」って、ハァ~。』
息を整えるのに大変らしい椎名ちゃん、ごめんね、さすがに罪悪感が芽生えたかも?
『あと、「花村 優」の事は、どのくらい覚えてる?』
『えっ⁈
…あれ、ほとんど覚えて無いかも?
でも、東北弁って言うの?
そんな感じで告白されたのは覚えてるよ。
偶におじいちゃんが使ってる事が有るから、何となく耳に残ってるから。
でも「顔」とか思い出せないよ、ちょっと太ってた気はするけど?』
ん?
そう言えばあの時も、虎丸ちゃんが居た様な気がするよ?
二葉ちゃんが虎丸ちゃんを抱っこしていた様な?
子猫も数匹リリちゃん達が抱き抱えて、お兄ちゃんが疾風の様に現れて、誰かにワンパンかました事、
『何となく覚えてるよ、事情を聞こうとして、介抱してあげたんだ、次の日告られて…
多分会ったのはその二回だよ?』
『なるほどな、やっぱり。』
『なんだ池本、やっぱりって?』
『花村って奴、告白したって日の翌日から登校してないらしいぞ。』
ん、だって、ソレじゃあ夏休み明けに学園祭の参加申し込みしたのは誰?
『池の字君、ソレ本当?』
『本当だって!
奴と同じクラスで従兄妹でもある生徒から聞いた確かな情報だし。』
『あ、あの私に何かご用ですか?』
『彼女、花村氏の従兄妹で早川さんッス。
一応、同じ家に住んでるそうだから、事情はカオリちゃんから聞いて下さいッス。』
『ごめんネ~!
いきなりで驚いたよね、酷すぎるよね?
皆んな、このグラサンが悪いのだよ?』
『は、早川さん!
池本先輩は見た目は怖くてエッチだけど、優しくてイイ人だから、大丈夫だよ!』
『つまり、先程の情報はお前の手柄では無く、彼女サンの情報提供って事か?』
『違うぞ、五道!
椎名の手柄は俺の手柄、俺の手柄も俺の…』
『池の字先輩、立派なジャイアニズムッスね!』
『マミマミと椎名ちゃんって同じクラスだったのね?
ソレと…』
『ね、ねぇ椎名さん、もしかしてこのちょい悪でカッコ良さげな先輩と付き合ってるの?』
『えっ、う、うん、そうなんだ…よ。』
『意外ね、大人しそうな椎名さんがあんなワイルドな先輩と付き合ってるとか、夏休み明けにスッカリ雰囲気変わっているから、おかしいとは思っていたけど?』
『ソレで、肝心の「花村くん」は今何処に?』
『ま、舞華先輩!
ご、ごめんなさい!
マサルくんには全く悪気は無くてですね!
恐れ多くも舞華先輩に告白するとか、思いついたは止まらなンデス!』
『いるっスね、そんな人。
でも、なんか「犯人像」と違い
う気がするっス?』
例の中傷ビラを校内に広めてるのは彼では無いって事?
『で、マサルくんは今何処に居るっスか?』
『そ、ソレがですね、暫く休校しているんですけど、今秘境って言われてる場所に行ってまして。』
『んっ、休校?』
『えっ、秘境?』
秘境って、キーワードに聞き覚えが或るけど?
『とにかく、花村はこの件に関わって無いって事か?
それじゃやっぱりアイツらかな、こんな真似したのは?』
池の字くん、グラサンを掛け直して、何か考えてる?
『アイツらって?
ドイツら?』
最近、あのサバイバルキャンプ動画に新しいメンバーが二人参加している?
一人は大学生らしく、よくへこたれてヒーヒー言っている。
もう一人は高校生らしく、山奥育ちだとかで、山菜採りや狩猟が上手い。
人数が増えた事でバリエーションも増え、視聴者も増えた。
空気銃でヤマドリを捕まえたり、罠で蛇やウサギを捕まえたりと、この企画向けの特技だ。
『オラァ、学校で上手くいかなぐて、友達も出来なぐて、
そしたら有る人に
このキャンプに参加してみないかって、勧められたダ。』
『僕もマサル君が参加してくれて、楽しくなってきたよ!』
学園祭では、この様子を再現した展示コーナーを作るらしい?
既にに生徒会長の快諾を貰っている?
誰か邪魔してくれている様だ?
山代学園は何と言っても、イイ所の坊ちゃん嬢ちゃんが通っている最高の稼ぎ場所だ。
つまらない遊びを教えて、金を巻き上げる算段だった。
自称中級家庭のクズ達も、一見美味しい話しで、利用してやったのにいつの間にか一人、二人と姿を消していった。
ナニが起こっているのだ?
やっと、アイツを出し抜けると思ったのに!
『おーい、虎丸~!』
『にゃにゃにゃん?』
いたよ、コイツ大体呼べば直ぐ来るんだよな?
『 と、言う訳でフウナ、捕まえてくれ。』
『気が進まないのだが、舞斗の頼みだ。
許せ、化け猫の長よ!』
『化け猫じゃないにゃ!』
『あ、やっぱ、喋れるんだな⁈』
俺の野生のカンが虎丸が怪しいと告げている?
なんてな?
偶に、人語でフウナと庭先で話してるのは、随分前から知っている。
今はそんな事を問題視してるのでは無くて?
『虎っち、何か見てるなら教えてくれ!』
この間、妙な連中が校内に入って騒ぎになった…事になっている。
コレは一般の学園関係者には内密なのだけど、理事長代理や舞斗を始めとした特別枠の人間には真実を知らされている。
本当の盗撮、窃盗犯はその目的を果たせず、学園の守り神によって、毎回特定の場所に瞬間移動させられている事に?
全て、自然物に擬態した防犯カメラで記憶されているのだから。
例えば、花壇の隅に咲いている、植えた覚えの無い名もない花とか、名前も知らない野鳥とか、自然に溶け込む形で監視しているのだ。
『虎丸、いや「虎丸親分」!
本当の訳を教えてくれ!
お前、何か隠してるだろ?』
いや、コイツの危機管理ザルだから薄々わかっていたけど、悪いヤツじゃないから虎丸から正体を明かすまで知らんプリするつもりだったけど?
『お待ちください、舞斗さま。』
『えっ、メイメイ?
じゃないな?』
『ご案内いたします。
ワタシ達の愛らしいヒメの所に…
宜しいですね、虎丸さん?』
『わ、わかったニャ、
でも「パパ殿」には絶対内緒にして欲しいニャ!』
『何で親父はダメなんだよ?』
俺が話さなくても多分バレると思うけどな?
『私たちの「宝物」を守る為です。
今度こそ…』
『お前、「メイメイ」じゃ無いのか?
翔太さん、また新しいの作ったのかよ?』
メイメイは五十鈴ちゃんの「ネコ」になったハズ、だとするとこの機体は「量産型」か?
『「だっしゅん」は「アリア」のお守りをしてくれるんじゃないのニャ⁈』
虎丸が何かクレームを?
『灯火さんが保護されてますので、前脚が出せませんでした。』
何故ココで灯火姐の名前が出る?
あと、「だっしゅん」ってなんだ?
口調や態度が「パトリシアちゃん」みたいだけど?
『自己紹介が遅れました、
ワタクシは「メイ・ダッシュ」とマスターに命名してもらえました。
「だっしゅん」とは虎丸さんだけが呼んでるニックネームです、
以後お見知り置きを。』
今日のサバイバルキャンプは、「鳥鍋」でアリます!
『マサルくんが来てから、タンパク質が豊かになりましたね!』
泣き虫ヘタレ大学生が、野生のクレソンを摘んできた。
『小屋の奥から、二十年前の「アルファ米」が見つかったよ!』
『予定変更で、「とり釜飯」にするダヨ!』
鍋に米をぶち込んで、20分放置してかき混ぜる!
なんちゃって鳥釜飯だ!
ミツバの代わりにクレソンをちらすゾ!
賞味期限?
大丈夫、多分大丈夫だ!
(作者経験済み、大丈夫、食べられる!)
『マサルくんをこのキャンプに誘ってくれた北代のおやっさんには感謝しかない!』
『学校は大丈夫なのかい、マサルくん?』
『そろそろ、東京に戻ろうかと?
休校届は出したでけんども、「学園祭」には参加して欲しいって、すごいめんこい会長さんが言ってたダスから。』
『ソレにしても、あの「森猫」に化け猫がいたとはなぁ。』
『信じてくれるですか、マツさん?』
『あの「猫カフェ」なら然も有りなんダヨ!』
『ソレ、何か分かりますよ!』
『死んだジッちゃが言っていたのと同じ模様のドラ猫が学園で子猫を食べようとしてたダヨ!
最初は「カラス」が子猫を食べる為に襲ってるって聞いたダ。
だから、オラ「化け猫」から皆んなを守ろうとして!』
『その後、あの「熱血KID」に殴られたと?
多分、お互い誤解してるよ、ソレ?
大丈夫、ソイツとも絶対友達になれるから。』
なんか、しっくり来ないなぁ?
『なぁマサルくん、その時マサルくん1人で、化け猫退治を?』
『いんや、同じクラスに「ナンバ」って、馴れ馴れしい奴が居で、ソイツも空気銃打ってたダよ?』
鶴亀公園で相変わらず繁盛している「たこ焼き屋」でナニやら大騒ぎをしている。
『あ、姐さん、猫カフェ屋さんでミルク貰ってきやした!』
『灯火さん、事情は聞きました。大丈夫ですか?』
「自分、柔道部っス。」みたいな大男が、「森猫」の社員スタッフの女性を連れて帰ってきた。
『あ、朝子さん、た、助かった。
お、お前たち、向こう向いてろ!
朝子さん、子猫服の中でもそもそしてるから捕まえてよ!』
『ええっ!と、灯火さん、ココで脱がないで!』
時々、カフェを手伝っているので、二人共顔見知りだ。
『あら、可愛い。まだ離乳してないみたいね?』
『だからって、私は乳なんでまだ出ないぞ!』
『ま、まだ?』
『男子!ソコ反応しない‼︎』
『ナニしてんだ、灯火姐は?』
『子猫が灯火さんの服の中に入り込んでいた様です。』
『アリア、母親が恋しかったのニャ!』
植え込みの影から隠れて様子を見ている舞斗たち。
あの絶対無双で元気爆裂の冷血最強な完全少女の灯火ちゃんが真っ白な子猫を慎重に抱いてる、この子が「アリア」の様だ。
『何か周りの漢たち、ギャップ萌えしてないか?』
『さすが、灯火さんは子猫の扱い慣れてますね?』
『ん? ああ、割と定期的に子猫がウチにいるからな?
ん、美味いか?
誰も取らないからたくさん飲めよ!』
哺乳瓶からゴクゴク猫用ミルクを飲み干す子猫は自分の身体と同じくらいの量を既に飲んでいるのに、お代わりを要求する様に、
『キュゥキュゥ~。』
可愛い甘えた声で鳴いている。
『で、あの子猫をオレ達に隠れて養っていたのか?
何でまた?
今更子猫の一匹増えたところで北代さんちは揺るがないぞ?』
オイオイ、俺は何で虎丸にこんな事を話しているのか?
『舞斗さま、アレは「ネコ」では有りません、そして地球上の生物なのかも不明です。』
『え?』
だっしゅん、今なんて?
『舞斗、あの子は何処かの星のお姫様ニャ!
だから、一人前になるまで、ニャー達が育てるニャ!』
…ん、なんだ、それ?
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ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
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プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
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