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じゅうさんわ

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あの、どーゆー状況ですか?
目の前には、私を囲むように男が立ちふさいである。

えっと、状況整理をしよう。

今日の朝、学校につくと男の人に話しかけれて考えもしないでついて行った。
気づけば、校舎裏で、気づけば、男子に囲まれていて、今の状況に至る。

だって、優しそうな人やったもん!本当に、困っていそうな顔していたもん!
仕方ないもん!

「あの、伊月華さん!僕と付き合ってください!」

最初に話しかけてきた人が、そう私に言う。
そして、それが合図になったように次々と告白をしてくる。

えっ、集団告白?
待って、てか話したことないよね?なんで、私?

「あの、えっと、なんで私を?」
「入学式の時、新入生代表の挨拶したじゃないですか!そのとき、ほんと天使が舞い降りたかと思って!!」

一人の人が言うと、みんなも私を見て頷いてくる。

「あの、気持ちは嬉しいですけど、私まだ恋愛とか分からなくて。ごめんなさい!」


「そんなこと言わずに、僕らの中から選んでください!」
「えっ、無理です!」

そんな無茶振りを言われても、無理なものは無理だよ。
ウー。

なんど断っても、諦めてくれずとうとう朝の予鈴がなった。

ほんと、どうしよう。

「おい、困ってるだろ?通してやれ。」

えっ、この声!

「宇佐波くん?」

えっ、なんで?助けに来てくれた?

「誰だよ?お前、関係ないだろ?」
「そーだ、そーだ、顔がいいからって調子のんなや!」

そう言って、宇佐波くんに殴りかかる。

流石にイラって来ました。

私は、宇佐波くんに殴りかかろうとした男の手を握り、その勢いに任せて投げる。

「暴力は、ダメです。暴力で済ませようとするなら私が相手しますよ?」




「ごっごめんなさーい。」

そう言って、男達が逃げていく。

「宇佐波くん、ありがとう。」
「いや、俺は何もしてないよ。てか、伊月さんって、強いの?」
「あー、うん。小さい頃から自分の身は自分で守れるようにって、母が。それで、いろいろと。」

うぅ、ちょっと恥ずかしい。
何、さっきの言葉。私が相手しますよ?なんて、カッコつけやろうじゃん。



_______________
モブの男子、ダサすぎて書きながら笑ってしまいました。

やばいですよね。
ヒロインが強い?のくだりを書きたくてこなりました。少しでも、笑っていただければ幸いです?
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