読む妊活のお薬～妊活エッセイ～

男性に主導権を握らせることの大切さ

　ある女性に大好きな彼がいて、でも彼はお付き合いはしてくれても結婚する気がなくて、どうしても彼と結婚したい彼女は「今日安全日」と嘘をつき、見事妊娠したそうです。

　彼は結婚するつもりはないから堕ろしてほしいと最初は言ったけれど、彼女の両親との話し合いでその彼と結婚できたそうです。

　そのときは「やったわ！」という気持ちだったそうです。

　でもすぐに妊娠して子供が生まれたので甘い新婚生活はほとんどなく育児に追われるようになったそうです。

　彼はあまり育児に協力的でなく、そのことを彼に責めました。

　すると彼は「俺、別に結婚したくて結婚したわけじゃないんだよね。」と安全日だと騙すようなやり方はしないでほしかったと逆に文句を言われたそうです。

　確かに彼女のやり方はズルいのかもしれない。

　でも結婚する気がないなら、きちんと避妊をしなかった彼も悪いと思いました。

　もうこの人とは無理だと思い、彼女は別れたそうです。

　彼女はどんなに好きな相手でも自分との結婚を望んでいない人とは一緒になっても難しいと、短い最初の結婚生活を振り返り思ったのだと言います。

　それから彼女は再婚しました。

　お相手は彼女を学生時代から好きだと言っていた同級生です。

　初婚の彼は当初親から反対されたそうですが、彼女がシングルマザーであることも全て受け入れた上で結婚してくれました。

　彼女は学生時代、彼のことがタイプではないと思い、告白されてもいい友達でいてほしいと断ったそうです。

　でも再婚して実感したことがあると。

　自分が相手を思って結婚する、それもまた一つの愛の形で素敵なことだけれど、結婚生活において男性のほうから是非にと望まれて結婚する生き方のほうが女性にとってははるかに楽で幸せなのだということに気付いたそうです。

　彼女には再婚相手の彼との間に子供ができました。

　彼は血の繋がった下の子のほうが可愛いに決まっているけれど、最初に産んだ元夫との子供に朝起きるとおはようと最初に挨拶してくれて、上の子が寂しい思いをしないように常に気をつかってくれるそうです。

　自分が好きな人が自分を思ってくれたら最高だけど、思い通りにいかないこともある。

　男は自分で決めたことには責任を持ってくれるけれど、人からやらされていることは投げやりになる。

　この話を聞いて、妊活も同じだなぁと思いました。

　もし妻が妊活をしたいと思ったら、言葉で強制するのではなく、相手も自然と前向きになってくれるような働きかけが大事なのだと感じるのでした。