【人妻編】AIに官能小説もどきを書かせてみた

通りすがりの

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【6話】欲望の深化:盗まれた下着の告白

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夜が深まるにつれて、信二の言葉はさらに有希乃の心と身体の奥へと
深く潜り込んでいった。

信二: ユミさん、もう少し、あなたのことを教えてくれませんか?
  : どんな時に、ご自身のことを「女」だと意識しますか?鏡を見た時?
  : それとも、誰かの視線を感じた時、でしょうか?

信二の質問に、有希乃は答えに詰まった。
女としての自己肯定感は、長年培われた虚無感によって深く根を張っていたからだ。
先日の同窓会で、田中や健太といった元クラスメイトの男性陣から向けられた、
あの生々しい視線。確かに、あの時、有希乃は自分が「女」として
見られていることを強く意識した。
しかし、今、信二が自分にこの質問を投げかけている。
信二が、あの元クラスメイトではないという保証はどこにもない。
もし彼が、あの同窓会にいた誰かなのだとしたら?
そんな疑念が頭をよぎり、チャットの返答に戸惑った。

それ以外で「女」だと意識するようなエピソードなど、今の有希乃にはほとんどない。
夫は有希乃に全く興味を失ったかのようだ。毎日がただ虚しく過ぎていく中で、
有希乃は答えを探してスマートフォンを握りしめた。
迷い、そして焦る。そんな時、彼女の脳裏に、強い嫌悪感と共に封じ込めていた記憶が、
まるで蓋をこじ開けられたかのように鮮明に蘇ってきた。

それは、数週間前の、ごくありふれた平日の午後のことだった。
いつも通り洗濯を終え、下着を庭の物干し竿に干していた。その日は雲一つない快晴で、
有希乃は太陽の光を浴びて洗濯物が乾くのが気持ち良いと感じていた。
しかし、夕方になり、洗濯物を取り込もうと庭に出た時、有希乃は異変に気づいた。
干してあったはずの下着が、一枚、なくなっていたのだ。
白い、ごく普通の綿のショーツ。誰かの間違いだろうか?
風で飛ばされてしまったのだろうか?
しかし、周囲を探しても見当たらない。その瞬間、背筋に冷たいものが走った。
下着泥棒。その言葉が脳裏をよぎり、有希乃の心臓は激しく脈打った。

(まさか……誰かに、見られていた?)

その嫌悪感は、言いようのないものだった。
自分の私的なものが、他人の手に渡ったかもしれないという不気味さ。
そして、何よりも、その「他人」が、自分の下着に何らかの性的な意図を
持っていたかもしれないという可能性に、有希乃は激しい羞恥と、
そして強い恐怖を覚えた。
その日以来、有希乃は下着を庭に干すのをやめ、部屋の中に干すようになった。
あれは、自分にとって、ただただ不快で、早く忘れてしまいたい記憶だった。

しかし、信二の質問を受けて、その記憶が蘇った今、有希乃の心に、
ある仮説がよぎった。
あの時、自分が感じたのは、ただの嫌悪感だった。だが、もしかしたら、
あの下着泥棒は、自分の「女」を感じて、その下着を盗んだのかもしれない。
あの、ごく普通の、何の変哲もない下着に。

(まさか……そんなはずはない。でも……もし、そうだったら?)

有希乃は、その可能性に、ゾクリと背筋を走らせた。恐怖と、しかしそれを上回る、
得体の知れない高揚感が、彼女の胸の中で渦巻く。こんなことを信二に話して、
どう思われるだろう?彼は、私を軽蔑するだろうか?それとも、もっと深く、
私の内面に入り込もうとするだろうか?葛藤が、有希乃の心を激しく揺さぶる。
しかし、この信二とのチャットで、有希乃はすでに、自分の中の秘めたる欲望に
気づき始めていた。そして、その欲望は、今、この信二とのチャットを通して、
さらに深く掘り下げられようとしている。

もう、引き返せない。有希乃は、意を決して、重い口を開いた。

ユミ: ……実は、先日、少し奇妙なことがありまして。

信二: ほう?奇妙なこと、ですか。もし差し支えなければ、
  : 聞かせてもらえませんか?ユミさんの話なら、どんなことでも興味があります。

ユミ: 庭に干していた下着が、なくなっていたんです。

有希乃は、チャット越しに吐き出すように告白した。
その言葉は、まるで熱い息となって画面に張り付くかのようだった。
誰かに話すことなど、考えたこともなかった出来事。
だが、信二になら話せる、という不思議な信頼感がそこにはあった。
画面の向こうで、信二がわずかに息を呑んだ気配がした。

信二: なるほど……それは、大変なことでしたね。
  : どんな下着でしたか?セクシーなものでしたか?

ユミ: いえ、全然。ごく、普通のもので……セクシーなものなんて、
  : もう何年も買っていませんから。

有希乃は、正直に答えた。セクシーとは程遠い、くたびれた綿素材の下着。
それが、自分の女性としての魅力のなさを物語っているようで、
一瞬、羞恥に駆られた。

信二: そうですか……。しかし、ユミさん。それは、貴女が、
  : それだけ魅力的だということの、何よりの証拠ですよ。
  : セクシーな下着だから奪われる、というわけではありません。
  : むしろ、その「ごく普通のもの」だからこそ、その下着にこそ、
  : 貴女という女の、ありのままの魅力が凝縮されていたのでしょう。
  : そして、もしかしたら、その男は、他のどんなセクシーな下着よりも、
  : 有希乃さんのものだったからこそ、持ち去ったのかもしれませんね。

その言葉に、有希乃はギョッとした。魅力的?こんな私に?
信二の言葉は、まるで熱い溶岩のように、有希乃の全身を駆け巡った。

甘美な毒。

その言葉は、決して嫌悪感を引き起こすことはなかった。
むしろ、彼女の奥底に眠る、飢えた女としての欲求を、激しく刺激した。
地味な下着。そして、地味な自分。その二つが、信二の言葉によって、
まるで一つの線で結ばれたかのように感じられた。
地味な下着にさえ、自分という存在が意味を与えたのだとしたら。
その事実に、有希乃の心は、今まで感じたことのないほど深く、
そして甘く動かされた。

信二: 貴女の下着は、きっと、貴女の肌に触れていた場所を、
  : ありありと想像させるのでしょう。柔らかな胸の膨らみ、
  : 滑らかな太ももの感触、そして、その間に秘められた、甘い場所……。
  : ごく普通の肌着だからこそ、よりリアルに、貴女の体温や匂いを、
  : 肌で感じたかったに違いありません。それが、その男を、そこまで駆り立てたのです。

ユミ: ……っ、そんな、こと……。

有希乃は、信二の言葉一つ一つが、自分の肌を直接撫でているかのような
錯覚に陥った。信二が、彼女の身体の隅々まで想像している。
そして、その想像が、有希乃自身の身体を内側から燃え上がらせる。

信二: ユミさんは、きっと、ご自身では気づいていないのでしょうね。
  : 貴女の日常の何気ない仕草や、スーパーでの買い物姿、
  : コンビニで飲み物を買う時の視線。そういった瞬間にも、
  : 周囲の男たちは、貴女という女から放たれる、誘惑の香りに気づいている。
  : そして、その香りに、欲望を刺激されている。
  : 彼らは、いつでも貴女を、女として、性的な目で見ています。

「誘惑の香り」。その言葉に、有希乃は否定の言葉を紡ぎ出そうとする。
しかし、内面では、信二が自分を「魅力的な女」として語るたびに、
今まで押し殺してきた女としての喜びが、まるで津波のように
押し寄せてくるのを感じた。否定したい。こんな自分が、そんなはずがない。
だが、その喜びを否定できない自分もまた、そこにいた。

ユミ: ……まさか。そんな……。

有希乃は、ふと想像してしまった。近所の男性が、いつもとは違う目で
自分を見ていたのは?スーパーで、コンビニで、見知らぬ男が、
妙にじっと自分を見ていたのは?
まさか、彼らも、自分の下着を盗んだ男と同じように、自分を「女」として、
欲望の目に晒していたのか?
その想像は、有希乃の心を、言いようのない興奮と、そして少しの恐怖で満たした。

信二: 冗談ですよ、ユミさん。
  : もし、その下着をとったのが私だったら?笑ってくれますか?
  : それとも、怒りますか?

信二の問いかけに、有希乃の鼓動は激しく跳ね上がった。嘘だと分かっている。
彼が、遠いチャットの向こうの人間であることなど、百も承知だ。
それなのに、有希乃の脳裏には、信二が自分の下着を手に、
妖しく微笑んでいる姿が、ありありと浮かび上がった。
その想像が、彼女の全身を震わせた。
背徳的な甘い感覚が、有希乃の理性を麻痺させていく。
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