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第四章 心を満たす魔法の手
大地母神の慈悲という名の企み
しおりを挟む「しかし、大地母神の神殿を預かっている教皇が……いま聞いたような馬鹿げたことをするとは、どうしても思えん」
アレン様の話によると、御年65歳で慎ましやかな生活を好み、暇さえあれば仲の良い家族とともに大地母神様の恵みに感謝しながら畑仕事をしているとのことで、そのようなことを企てる人物だとは思えないとのことでした。
確かにアレン様がおっしゃる人物像からは考えられない事ばかりですよね。
今の大地母神様を祀る神殿の神官たちは、必要以上のお金を集めているみたいですもの。
「そりゃ、今回の件に教皇は無関係だからだよ。シド・アキヤマは療養中なんだ」
「まことか……」
アレン様にそう言ったサラ様の言葉に、愛の女神様が反応しました。
どうやら愛の女神様は、教皇であるシドさんに面識があるようで、心配そうな表情を浮かべていらっしゃいます。
「もういい年齢になってきたから、無理をするでないと言ったばかりであったのにのぅ」
「畑仕事の最中に腰を痛めたようで……」
「年齢を考えんからじゃ」
呆れたような愛の女神様の言葉にサラ様は苦笑を浮かべておりましたが……リュート様と私は違うことに気を取られてしまいました。
えっと……アキヤマ?
秋山……でしょうか。
明らかに日本語ですよね?
まさか、またヤマト・イノユエ命名なのでしょうか。
ヨウコくんの名前といい、アキヤマという家名と言い……安直なネーミングが多い気がします。
「これ幸いと、枢機卿のエセキエル・ナバーロが現在は神殿を掌握しているようです」
「あやつか……」
「このままでは、高齢を理由にシドから教皇の座を奪い取る日も近いかと……現に、シドは家族とともに神殿の離れにある塔へ幽閉されているようです」
「よくそこまで調べてきたものじゃな。本来、あの場所に近づくのを良しとはせんそなたが……」
「そうは言っていられません。弟との約束もありますから」
「そうか……そうであったな」
どこか懐かしむように目を細めた愛の女神様と、言葉を続けられないとばかりに目を伏せてしまったサラ様の間には、いったい何があったのでしょうか。
「サラ姉に弟がいたとは初耳だ」
「お前みたいにやんちゃな子だったんだよ。もう随分前に亡くなったけどね……アイツは父親に似て、少し浮世離れしたところがあったが、今考えたら……私よりも多くのものが見えていたんだろうね。お前みたいに……」
リュート様に感じる懐かしい面影を追うように目を細めるサラ様を見て、リュート様は肩を竦めます。
「俺は何も見えてねーよ」
「いいや、お前はよく見えている。特に人の負の感情に関して、驚くほど鋭敏だ。そして、弱い人の心がどう動くか……人がどれだけ残忍になれるか熟知している……だからこそ、今回の件が妙に気になるんじゃないのかい」
「……ルナにチョッカイかけてきそうだからな」
「それだけじゃないだろ……パンのところで反応したのは、何か思い当たるフシがあると見たんだけどねぇ」
「まだ憶測の域は出ないし、確証がない。明日、キュステが持ってきたパンを見ないとなんとも……」
リュート様は言葉を濁し、全員の視線が集まっても口を噤んでいると、愛の女神様に「憶測で良いから話してくれぬか」と言われてしまい、話をせざるを得ない状況になってしまいました。
「憶測であるってことだけは、把握しておいてくれよな……」
最初にそう言ったリュート様は、みんなから得た情報から推理した考えをぽつりぽつりと語ります。
「まず、その枢機卿が金を集めている理由は情報が少なくてわからねーが、マーテルの神殿はそいつに掌握されている。そして、さっき言ってた魔物討伐とパンは資金集めだけが目的だと思えねーんだよな」
全員が驚いた顔をしているのが見えました。
しかし、それは私も同意なのです。
なにか……どこか不自然なのですもの。
不自然なのは、お金の流れだけではなく……人の動きなのです。
「討伐金にしろ、パンにしろ、ティエラ・ナタールの住民はさておき、南の小さな村や町まで何故黙っているんだ?討伐なら黒騎士、パンの件なら白騎士に報告すれば問題になることくらい、誰だって理解しているはずだ」
「確かに……魔物討伐の依頼がないから南方面へ行くことが減ったけど、全く行っていないわけではないし、テオ兄はこの前行ってきたところだよね」
「ああ……普段よりも明るく元気であったという印象しか受けなかった……各村長からも別段困ったこともないという報告を受けている」
ロン兄様の言葉にテオ兄様が頷き、思い出す限りの情報を提供してくださいましたが、異変は感じられません。
「マールの件で黒騎士の人員がかなり割かれていたから、詳しい調査を行えなかったが……」
「そこもなんだよ。マールは前年度よりも多い。それは何故か……キュステ、すまねーが海の中を調べて来てくれねーか」
「……まさかだんさん、マールの大量発生は人為的な物やって考えてはるん?」
「タイミングが良すぎる」
そういうことやったらわかったと頷いたキュステさんですが、だ、大丈夫ですか?
まだ海の中はマールが多いのでしょう?
追いかけ回されて、怪我でもしちゃいそうですけど……
「キュステさんが怪我したら、シロが泣いちゃいますよ?」
「こいつは海の中だったら最強だから、心配しなくても怪我なんてしないよ」
あれ?
聞き間違いでしょうか……『不憫』ではなく『最強』という、キュステさんからほど遠い単語が出てきました。
「まあ、普段の様子からはわからないだろうが、コイツは海竜だって言ってたろ?ルナにわかりやすく言うなら『リヴァイアサン』だ」
………………は、はい?
あの、私でも知っているようなお名前が……出て来たような?
海竜リヴァイアサンって、大津波を発生させて全体攻撃をしてくる大型の竜ですよね?
「海の中見てくるんやったら、僕が適任やね。なんやったら、ついでにクラーケンでも捕まえてくる?」
「大ダコを頼む」
「あんなん食べたいん?ホンマにだんさんって変わってはるわぁ」
「タコ!タコ欲しいです!タコ!」
「わ、わかったから、奥様もそないに興奮せんとって!可愛らしいだけやから!毛玉がぴょんぴょんしたら、みんな悶えるから!」
翼をぱったぱったしてリュート様の頭の上ではねていた私を見ていたチェリシュが「かわいいーのっ」といってぎゅーっと抱きしめてくれました。
だ、だって、タコですよっ!?
リュート様から小さな声で「たこ焼きが食いたくなるな……」というセリフが!
同感です!
私もたこ焼きが食べたいです。
近くでイーダ様が泣き崩れるようにソファーに伏し、レオ様が呆れながら「いい加減に慣れろ」とおっしゃっておりました。
イーダ様の可愛いもの好きも健在のようです。
「まあ、それは見つかったらってことで……とりあえず、海の中で変なもんあらへんか見てくるようにするわ。それも明日報告するさかい……あ、あの……黒の騎士団の方に、海の巨大生物報告入っても討伐しにこんといてな……」
「そっか、海竜ってかなり大きいものね。父たちもここにいて事情を知っているから、大丈夫だよ」
ロン兄様が微笑み約束してくださったので、キュステさんはおどおどした態度から一転、ホッと安堵した様子を見せました。
「ありがたいわ……あの姿になると、どこの国でもすぐ討伐しようってきはるんやもん」
「まあ、大きいからな」
「暴れると津波じゃしなぁ」
「僕、暴れて津波なんてやったことあらへんよ……」
リュート様とアレン様の言葉にガックリと肩を落とすキュステさんは、強くてもやっぱり不憫なのに変わりはありませんね。
とりあえず、海の調査はキュステさんがしてくれるようなので大丈夫でしょう。
「俺の憶測の域なら良いんだが、枢機卿は何らかの理由から聖都の者を南の地域から遠ざけたかった。そのためには、聖都に報告するような者を出したくない。そこで、まずは魔物討伐支援ということで、最初は金を取らずに派遣する。町や村に常駐してくれる強い者がいれば、問題が起きてから黒の騎士団に助力を求めるよりも効率的で、被害は最小限に食い止められる」
確かに黒の騎士団は申請があってから派遣するスタイルみたいですし、誰か強い人が村や町にいてくれて、魔物を討伐してくれたら助かりますものね。
しかも、大地母神様が魔物に苦しむ人々を見捨てられず、慈悲の心を持って派遣してくださったのだと言えば、問題が起こらない限り文句をいうこともないでしょう。
「そこで、信頼を勝ち得た神官たちは次の手に出る。こう言われたらどうだろう。『疲れた人々を癒すために、女神様が恵みのパンをくださいました。さあどうぞ……』と配っていくんだ。人々は感謝してそれを疑うこともなく受け取るだろうな」
全員の顔色がだんだん悪くなっていきます。
そうです……そう言われたら、誰だって受け取ってしまうでしょう。
村のために、町のために魔物を討伐してくれる神官様が仕える女神様の慈悲を疑う者など、いるはずがありません。
しかも、相手は十神の一柱。
「そのパンを食べると、高揚して活力がみなぎり自信がつく。そこでこう言うんだ『どうです、素晴らしいでしょう?これが大地母神様が与えてくださった、本物のパンです』ってな。他のパンにはない加護が得られるのだと身をもって体験した奴にしたら、説得力があったに違いない」
「今の段階では、金を徴収しておらんのじゃな」
「ああ。最初は徴収しない。あくまでも『大地母神の慈悲』だ」
「なるほどな……人の警戒心を解くためか」
アレン様が苦い顔をして、その策は通用するだろうと低い声で呟きました。
善意と慈悲で行っていると信じ込ませることが、第一段階……
それが完了したと知れば、次の行動に移るはずですよね。
「人々が疑いを捨て、大地母神への感謝を胸に抱き始めた頃、神官たちは悲嘆に暮れた様子を村や町の人々に見せ『皆様にこのようなことをお願いするのは図々しいと百も承知なのですが、私は大地母神様の慈悲をもっとたくさんの方々に広めたい。そのためには、どうしても資金が必要になるのです。皆様に気持ちばかりのお布施をお願いしてもよろしいでしょうか』……今まで良くしてくれた神官にそう言われて断れるはずがない」
気持ちばかりのお布施を……と、最初は少額お布施であったのでしょう。
しかし、そのうち魔物討伐やパンにもお布施と称した金銭が上乗せされていく。
「じゃが、行き過ぎた金額になれば、誰もが不満を持つようになろう」
「そうならないよう、パンに仕掛けがあったら?」
その言葉に愛の女神様は目を見開きます。
多分、リュート様が言わんとしていることを理解したのでしょう。
「もしも、そのパンに中毒性の高い物質が仕込まれていたら?下手なことをすれば、そのパンを得られなくなる。頭では変だと感じていても、体が求めてしまう。そうなると、もう自身ではどうにもならない」
全員が言葉を失い呆然とリュート様を見つめます。
私とリュート様が感じていた漠然とした不安は、これでした。
想像の域なら良いのです。
でも……リュート様の考えに不自然な点がありません。
私たち二人が考えていた最悪の事態を、この場にいる全員が知った瞬間でもありました。
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