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第16話
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その瞬間、煌びやかな夜会の会場は阿鼻叫喚の地獄へと変わった。
「ぎゃあああ!」
「なんだあれは!?」
「魔獣だ!」
「逃げろおおお!」
セラフィが投げつけた黒い魔石から噴き出した闇は、瞬く間に膨れ上がり天井を突き破らんばかりの巨体を形成した。それは、腐敗した肉と泥が混ざり合ったようなおぞましい狼型の魔獣だった。体長は五メートルを超え、その全身からは触れるものを腐らせる猛毒の瘴気が立ち上っている。
「ひっ、ひぃぃ……た、たすけてぇぇぇ……」
カイル王子は、真っ先に腰を抜かして這いつくばっていた。
「ど、どうしてこんなものが!? セラフィ、何を呼び出したんだ!?」
「ふふ、あははは! すごいでしょカイル様!」
セラフィは、魔獣の足元で狂ったように笑っていた。その目は異様に充血し口元には泡をためている。明らかに魔石の副作用で精神に異常をきたしていた。
「これが私の『聖女』の力よ! この子は私の言うことだけを聞くの! さあ、あいつらを食べちゃって! 特にあの銀髪の女を!」
セラフィが私を指差す。魔獣の六つの目がギョロリと動き私とジルベルト殿下を捕捉した。
グルルルルッ……! 大地を揺るがすような咆哮。会場の貴族たちはパニックになり我先にと出口へ殺到する。グラスが割れ悲鳴が響き将棋倒しになる者もいる。
そんなカオスの中。私とジルベルト殿下だけは微動だにせずにその場に立っていた。
「……はぁ」
私は深いため息をついた。扇子をパチンと閉じドレスの裾を邪魔にならないようにたくし上げる。
「殿下。今の時刻は?」
「二十一時十五分だ」
「定時を過ぎていますね。これは完全なる残業です」
「ああ。しかもレティアが言う休日出勤扱いというやつだな」
私たちは顔を見合わせうんざりとした表情(ビジネスパートナーとしてのアイコンタクト)を交わした。
「おい、お前たち! 何を呆けている! 早く逃げろ! 死ぬぞ!」
這いつくばりながら出口へ向かおうとしていたカイルが私たちを見て叫んだ。その顔は恐怖で歪み鼻水まで垂らしている。一国の王子としての威厳など欠片もない。
「逃げる? なぜですか?」
私は冷ややかな目で見下ろした。
「ここで逃げたら、この会場も、貴方がたも、全員あの魔獣の餌食ですわよ? ああ、別に貴方は食べられても構いませんけれど、この城の絨毯を汚されるのは我慢なりませんので」
「なっ……!?」
私はカイルを無視しジルベルト殿下に向き直った。
「殿下、プランBでいきましょう。私が汚れ(バフ)を剥がします。殿下はその後、中身(コア)を粉砕してください」
「了解した。手早く済ませよう。シェフが新作のモンブランを用意して待っている」
「それは急がねばなりませんね」
私たちの会話にカイルは口をあんぐりと開けていた。目の前に伝説級の魔獣がいるのに、こいつらはお菓子の話をしているのか? と。
******
魔獣が動いた。その巨体に見合わぬ敏捷さで鋭い爪を振り下ろしてくる。
「やれぇぇぇ! 引き裂いてぇぇ!」
セラフィの叫び声にカイルが「ひっ」と目を背ける。狙いは私で、誰もが私の死を確信した瞬間。
キィィィィン!!!!
金属音のような高い音が響き魔獣の爪が私の鼻先数センチで止まった。ジルベルト殿下の展開した氷の障壁が攻撃を完全に防いでいた。
「……畜生が。私のパートナーに触れる許可は出していない」
ジルベルト殿下が氷のように冷たい声で告げる。彼は右手を軽く振った。それだけで魔獣の巨大な爪が根元からポキリと折れ凍りついて砕け散った。
グギャァァァッ!! 魔獣が悲鳴を上げる。
「な、なんで!? 私の最強のペットが!?」
セラフィが狼狽する。
「さて、私の番ですね」
私は一歩前に進み出た。魔獣の体表からはドロドロとした黒い瘴気が溢れ出している。あれに触れれば通常の魔法使いなら即死だろう。だが、私には『汚れ』にしか見えない。
(成分分析完了……なるほど、古い呪いの集積体ね。随分と溜め込んだものだわ、掃除しがいがある)
私は両手を広げた。社畜時代に理不尽な上司の怒りや、顧客のクレームを笑顔で受け流し浄化してきた精神力が魔力となって呼応する。
「さあ、お掃除の時間です! ――『ホーリー・ランドリー(聖なる洗濯)』!!」
カッ!! 私の体から目もくらむような純白の光が爆発した。それはレーザービームのように収束し魔獣の全身を直撃する。
ジュワワワワッ!!
まるで熱したフライパンに水をかけたような音が響く。魔獣を覆っていた黒い泥、腐肉、瘴気が光に触れた端から真っ白な泡となって消滅していくのだ。
「ギ、ギギギ……ッ!?」
「な、なにこれぇぇ!? 私の闇魔法が、洗われてるぅぅ!?」
セラフィが絶叫する。私の浄化魔法は単に綺麗にするだけではない。魔力の構成式そのものを分解し無害な水と光に還す『強制リセット』魔法だ。相手が穢れていればいるほど威力は絶大になる。
「カイル殿下! よく見ておきなさい! これが貴方が無能と呼んだ力の正体です!」
私は叫びながら出力を最大に上げた。光の渦の中で、魔獣の体がボロボロと崩れ落ち、その中心にあるどす黒い核(コア)が露わになる。
「殿下、今です!」
「任せろ!」
ジルベルト殿下が跳んだ。重力を無視したような動きで宙を舞い魔獣の頭上へ。彼の手には、大気中の水分を凝縮させて作り出した巨大な氷の槍が握られている。
「消え失せろ――『絶対零度(アブソリュート・ゼロ)』」
ズドンッ!! 槍が核を貫いた。瞬間、魔獣の体は内側から一瞬で凍結し美しい氷の彫像へと変わった。
そして彼の一撃でパリンッ。氷像は粉々に砕け散りキラキラと輝くダイヤモンドダストとなって消滅した。後には、塵一つ残らないピカピカに磨き上げられた床だけがあった。
「ぎゃあああ!」
「なんだあれは!?」
「魔獣だ!」
「逃げろおおお!」
セラフィが投げつけた黒い魔石から噴き出した闇は、瞬く間に膨れ上がり天井を突き破らんばかりの巨体を形成した。それは、腐敗した肉と泥が混ざり合ったようなおぞましい狼型の魔獣だった。体長は五メートルを超え、その全身からは触れるものを腐らせる猛毒の瘴気が立ち上っている。
「ひっ、ひぃぃ……た、たすけてぇぇぇ……」
カイル王子は、真っ先に腰を抜かして這いつくばっていた。
「ど、どうしてこんなものが!? セラフィ、何を呼び出したんだ!?」
「ふふ、あははは! すごいでしょカイル様!」
セラフィは、魔獣の足元で狂ったように笑っていた。その目は異様に充血し口元には泡をためている。明らかに魔石の副作用で精神に異常をきたしていた。
「これが私の『聖女』の力よ! この子は私の言うことだけを聞くの! さあ、あいつらを食べちゃって! 特にあの銀髪の女を!」
セラフィが私を指差す。魔獣の六つの目がギョロリと動き私とジルベルト殿下を捕捉した。
グルルルルッ……! 大地を揺るがすような咆哮。会場の貴族たちはパニックになり我先にと出口へ殺到する。グラスが割れ悲鳴が響き将棋倒しになる者もいる。
そんなカオスの中。私とジルベルト殿下だけは微動だにせずにその場に立っていた。
「……はぁ」
私は深いため息をついた。扇子をパチンと閉じドレスの裾を邪魔にならないようにたくし上げる。
「殿下。今の時刻は?」
「二十一時十五分だ」
「定時を過ぎていますね。これは完全なる残業です」
「ああ。しかもレティアが言う休日出勤扱いというやつだな」
私たちは顔を見合わせうんざりとした表情(ビジネスパートナーとしてのアイコンタクト)を交わした。
「おい、お前たち! 何を呆けている! 早く逃げろ! 死ぬぞ!」
這いつくばりながら出口へ向かおうとしていたカイルが私たちを見て叫んだ。その顔は恐怖で歪み鼻水まで垂らしている。一国の王子としての威厳など欠片もない。
「逃げる? なぜですか?」
私は冷ややかな目で見下ろした。
「ここで逃げたら、この会場も、貴方がたも、全員あの魔獣の餌食ですわよ? ああ、別に貴方は食べられても構いませんけれど、この城の絨毯を汚されるのは我慢なりませんので」
「なっ……!?」
私はカイルを無視しジルベルト殿下に向き直った。
「殿下、プランBでいきましょう。私が汚れ(バフ)を剥がします。殿下はその後、中身(コア)を粉砕してください」
「了解した。手早く済ませよう。シェフが新作のモンブランを用意して待っている」
「それは急がねばなりませんね」
私たちの会話にカイルは口をあんぐりと開けていた。目の前に伝説級の魔獣がいるのに、こいつらはお菓子の話をしているのか? と。
******
魔獣が動いた。その巨体に見合わぬ敏捷さで鋭い爪を振り下ろしてくる。
「やれぇぇぇ! 引き裂いてぇぇ!」
セラフィの叫び声にカイルが「ひっ」と目を背ける。狙いは私で、誰もが私の死を確信した瞬間。
キィィィィン!!!!
金属音のような高い音が響き魔獣の爪が私の鼻先数センチで止まった。ジルベルト殿下の展開した氷の障壁が攻撃を完全に防いでいた。
「……畜生が。私のパートナーに触れる許可は出していない」
ジルベルト殿下が氷のように冷たい声で告げる。彼は右手を軽く振った。それだけで魔獣の巨大な爪が根元からポキリと折れ凍りついて砕け散った。
グギャァァァッ!! 魔獣が悲鳴を上げる。
「な、なんで!? 私の最強のペットが!?」
セラフィが狼狽する。
「さて、私の番ですね」
私は一歩前に進み出た。魔獣の体表からはドロドロとした黒い瘴気が溢れ出している。あれに触れれば通常の魔法使いなら即死だろう。だが、私には『汚れ』にしか見えない。
(成分分析完了……なるほど、古い呪いの集積体ね。随分と溜め込んだものだわ、掃除しがいがある)
私は両手を広げた。社畜時代に理不尽な上司の怒りや、顧客のクレームを笑顔で受け流し浄化してきた精神力が魔力となって呼応する。
「さあ、お掃除の時間です! ――『ホーリー・ランドリー(聖なる洗濯)』!!」
カッ!! 私の体から目もくらむような純白の光が爆発した。それはレーザービームのように収束し魔獣の全身を直撃する。
ジュワワワワッ!!
まるで熱したフライパンに水をかけたような音が響く。魔獣を覆っていた黒い泥、腐肉、瘴気が光に触れた端から真っ白な泡となって消滅していくのだ。
「ギ、ギギギ……ッ!?」
「な、なにこれぇぇ!? 私の闇魔法が、洗われてるぅぅ!?」
セラフィが絶叫する。私の浄化魔法は単に綺麗にするだけではない。魔力の構成式そのものを分解し無害な水と光に還す『強制リセット』魔法だ。相手が穢れていればいるほど威力は絶大になる。
「カイル殿下! よく見ておきなさい! これが貴方が無能と呼んだ力の正体です!」
私は叫びながら出力を最大に上げた。光の渦の中で、魔獣の体がボロボロと崩れ落ち、その中心にあるどす黒い核(コア)が露わになる。
「殿下、今です!」
「任せろ!」
ジルベルト殿下が跳んだ。重力を無視したような動きで宙を舞い魔獣の頭上へ。彼の手には、大気中の水分を凝縮させて作り出した巨大な氷の槍が握られている。
「消え失せろ――『絶対零度(アブソリュート・ゼロ)』」
ズドンッ!! 槍が核を貫いた。瞬間、魔獣の体は内側から一瞬で凍結し美しい氷の彫像へと変わった。
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