ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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運気を上げる!?

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さあて、気分も新たに会社に向かう。だけど、気をつけなきゃね。
顔は引き締めておかないと、また、レオンくんに詮索されて、
面倒なことになっちゃうもんね(苦笑)

「おはようございま~す!」

元気な挨拶は、朝の基本。って、私がそう思ってるだけだけどね。
でも、それで、みんなの士気が上がれば上々だよ。

私が大きな声で挨拶しながら入っていくから、みんなも大きな声で
返してくれるし、何が良いって、みんな笑顔。これに勝るものは
ないよなって思っちゃう。真田部長もいつもニコニコしながら、
大きな声ではないけど、ちゃんと「おはようございます」って
返してくれるしね。

席につけば、今週、プロダクションと打ち合わせがあるから、
またバタバタモードに突入。でも、ここからが本番だから、
気を引き締めて、悔いの残らない結果を残していこうと思う。

その思いは、メンバーも共有出来てるみたいで、みんなの顔、
プレゼン前より輝いてるような気がする。こういう職場で、
好きな映画に関われる仕事が出来て、私は、本当に幸せ者だと思う。
まぁ、今の私は、違った意味でも幸せを満喫してるんだけどね(笑)

午前中は、メンバーの役割を決めて終わった。
やっぱり、自分の好きなことをした方が、良い結果に結びつきやすいし、
何より楽しく作業が出来るからね。私は、特に役割を持たなかったけど、
トータルバランスを見たり、相談係って感じかな。
今は、気心も知れてきたから、みんなも相談しやすいと思うしね。

今日のランチは、久しぶりに独りランチにしよう。
ここのところ、レオンくんと一緒ってことが多かったような気がする。
プレゼンも終わって、少しだけでもホッとしたいし。って思ってたら、
レオンくんが近づいてきた。ヤバッ、なんて言って断ろう(汗)
そうだ!買い物に行きたいって言って断れば良くない?

「ミウさん、ランチ、何か予定がなければ、一緒にどうですか?」

「ごめん、レオンくん。今日は、昼休みにちょっと買い物に
行きたいんだよね」

「・・・そうですか。ちなみに、何を買いに行くんですか?」

「いや・・・特に何をってことでもないんだけど、ちょっと気晴らし
したくて、お店を見て回ろうかなって」

「そうですか。・・・僕も一緒じゃダメですか?」

「いや、ほら、あてもなく歩くのって、思いのほか、疲れるじゃない?
私は、見て回りたいから問題ないけど、それに、レオンくんが一緒だと、
やっぱり、ちょっと気を遣っちゃうっていうか・・・」

「そうですか。独りになりたいってことですね」

「いや、そういうんじゃなくて・・・」

「そういうことですよね?」

「なんか、独りになりたいっていうのって、レオンくんを
拒絶してるみたいじゃない?別にレオンくんを拒絶するつもりはないから。
ただ、プレゼンで気持ちが張り詰めてたところもあるし、
ホッとしたいっていうか、独りでのんびり、ブラブラしたいっていうか、
そんな感じ(苦笑)」

そんな話をしてるとメンバーから冷やかしの声がかかった。

「レオン、たまにはチーフを解放してあげなよ。なんか最近、よく一緒に
ランチ行ってたよね?元々チーフは、独りでランチに行く人だったから、
たまには独りで行きたいんだと思うよ」

「そうだよ!レオン、しつこいと嫌われるぞ(笑)」

「別に僕は、しつこくしているつもりはありません。ミウさんも僕と一緒だと
落ち着くって言ってくれたので、誘っているだけです」

「レオンは、真面目すぎるんだよ!もっとライト感覚じゃないと、
チーフも息が詰まっちゃうだろ」

「そういうものですか・・・」

「うん。そういうものだよ。だって、レオンくん、チーフとつきあってる
わけじゃないよね?いや、もし、つきあってたとしても、たまには独りで
過ごしたいこともあるよ」

なんか、みんなに加勢してもらっちゃったな(苦笑)
私が言いたいことを全部言ってもらっちゃった感じ。

私、ズルイよね(汗)あっ、でも、別に悪いことしてるワケじゃないんだし、
ここで、罪悪感を背負っちゃダメだよ、私。

でもね、みんなの話を聞いていて、また気づいたことがあるんだよね。
そうなの!私、独りの時間がないとダメな人なの!
別に孤独を愛してるってことではないんだけど、仕事中もいつも誰かが
傍に居て、誰かと関わってなきゃダメでしょ?

もちろん、独りで出来る仕事をしているワケではないから、
当たり前なんだけど、無意識のうちに、誰かと一緒に居ると
気を遣っちゃってるところがあるんだよね。
だから、独りになって、チャージしたくなっちゃうの。

レオンくんは、私の中で、比較的、気を遣わなくても良い部類には
入ってるんだけど、それでも全く気を遣わないかっていうと、
やっぱり、そうではなくて、ちょっとは気を遣っちゃってるんだと思う。

だから、レオンくんが来る前は、ランチは、いつも独り。
みんなは、一週間先まで、ランチの約束してたりするみたいだけど、
私は、お昼休みの1時間、独りでボゥ~っとして、元気を取り戻して、
午後の仕事をするっていうのが、ルーティンみたいな?
そんな感じで、仕事してきたんだよね(汗)

みんなの口ぶりからすると、それを理解してくれてたんだなって、
ちょっと嬉しくなっちゃった。私だけがみんなを見てるんじゃなくて、
みんなも私のことを見てくれてたんだなって。なんか、そういうのって、
有り難いよね。外資系の会社だったら、そういう気遣いみたいなのも
ないのかもしれないって思うと日本の会社で良かったって、思っちゃった。

能力主義の会社もやり甲斐があるのかもしれないけど、
やっぱり、そういう小さなっていうか、細かい気遣いにホッとするところも
あるから。そう考えると、私も日本人なんだなって思うよね(笑)

ってことで、今日のランチは、独り時間をゲット出来た。
みんな、ありがとう。心の中で、みんなに感謝した。
だって、言葉にしちゃったら、レオンくんのこと、
傷つけちゃうかもしれないからね(苦笑)

さて、今日の私は何を食べたいのかな?身体に聞いてみよう。
でも、のんびり、ボゥ~っとする時間も欲しいから、サクッと
食べられるものが良いなぁ。

スーッと肩の力を抜いたら、早速、答えが返ってきた。
今日は、お肉が食べたいらしい。じゃ、牛丼でも食べに行くかな(笑)

サクッと牛丼食べてから、ゆっくりコーヒータイム。
ふぅ~っと、ひと息ついたところで、やっと落ち着いてきた。
でも、不思議なんだけど、ちょっと物足りなさを感じてる自分を発見した。
最近、レオンくんと一緒にお昼に行くことが多かったせいか、
なんか手持ち無沙汰な感じが否めない。

『こんなことなら、レオンくんと一緒の方が良かったかなぁ・・・』って、
ひとりごちてみた(汗)

慣れって習慣になるんだね。っていうか、私の新しい習慣が
レオンくんとランチすることっていうのも・・・ね(苦笑)

今は、藤崎さんと食事に行く約束をしたことで、若干、舞い上がってる感が
あるけど、レオンくんの方が、私的には合ってるのかなって、
ちょっと思ってしまった(汗)

アトランティーナと同じで、一緒に居ても疲れないっていうか、違和感がないって
いうのが大きいんだよね。そういう人とじゃないと、私、長く続く
自信ないからなぁ(汗)

でも、そう思いながらも恋人は、心の底から大好きで、恋焦がれちゃう相手が
良いなとも思ってて・・・。

となると、レオンくんは、お父さんみたいなところもあって、弟みたいでも
あって、あっ、レオンくんの方が年上なんだけどね(笑)あと、頼れる仲間でも
あって・・・って、立ち位置がアトランティーナの男版みたいじゃん!

そういう相手に恋心を抱けるのかって言われたら・・・、正直、今はよく
分かんないって感じかな(苦笑)アトランティーナのこと、大好きだけど、
アトランティーナに恋心を抱かないっていうのと、ちょっと似てるような
気がする。

確かに、初めてレオンくんを見た時、いや、会った時って言った方が良いのかな?
めっちゃイケメンで、ドキドキしたけど、それ以上に、近すぎる距離感に違和感を
感じたり、クセなのかどうか、分かんないけど、ちょっと上目遣いなところに
ドキッとしたりして、久しぶりの感覚に戸惑ってしまって恋をしたような気分を
味わわせてもらったよ。

でも今では、そういうことも全部、普通みたいになって、
何も気にならなくなったんだよね(苦笑)「慣れって怖いわ」って、
また、声に出ちゃった(笑)

もし、藤崎さんに私が恋をして、おつきあいすることになったら、
レオンくんとの関係って、どうなるんだろう?今は、子犬のように
懐いてくれてるけど、それもなくなっちゃうのかなぁって思うと、
正直、ちょっと寂しいような気もする。なんか・・・勝手だよね、私(苦笑)

じゃあ、レオンくんに恋してるの?って自分に聞いてみても明確な答えは
返って来ない。私、どうなんだろう?

まぁ、とりあえず、来週の金曜日、藤崎さんと食事に行ってからだな。
だって、会って、話してみなきゃ分かんないもん。分かんないものを
いくら考えたって、答えなんて出ないんだから、もう、考えるのは止めよう!

「へぇ~、私、成長してるじゃん!」

少しだけ、頭の中でグルグルしたけど、その直後に、また声に出ちゃったけど、
こんな言葉が飛び出した。確かにそうだよね。以前の私だったら、
いくら考えても答えが出ないことをいつまでもグチャグチャ考えてた
ような気がする。

今、考えて答えが出せることは、すぐに考えた方が良いけど、
今すぐに答えが出せないって分かってることは、考えても仕方がないってこと、
ちゃんと理解できるようになったんだね。それで、ただ、理解できただけ
じゃなくて、気持ちの切り替えも出来るようになったなんて、大きな成長だよ。

自分のことって、分かりづらいけど、何かが起こった時に、
その反応の違いで気づくもんなんだね。そっか!だから、生きてると
色んなことが起こるんだ!だって、何かが起こってくれなきゃ、
気づくキッカケがないもんね(笑)

前にアトランティーナが、<人生で起こることに悪いことはない>って
言ってたけど、こういうことなんだね。やっぱり、物は考えようで、
起こったことをどう捉えて、どう解釈するのかで、変わってくるんだ。

だったら、自分が前向きになるように捉えて、自分のモチベーションが
上がる解釈をした方が絶対、良いよね。だって、そうしていったら、
運気まで上がっていきそうじゃない?(笑)自分で自分の運気を上げるって、
これもまた、モチベーション上がりそうだよね!

なるほどね。また一つ、このランチタイムで賢くなった気がする。
やっぱり、独りでランチして良かったんだね。

私が少しは成長したことに気づけたこともそうだけど、レオンくんと
一緒だったら、成長に気づくキッカケもなかったんだもん。

ホント、自分の直感っていうか、その時に感じたことを実行に移すのって、
たとえ、それが多少気まずいことであったとしてもやった方が良いんだね。

だって、そのお陰でまた、私、大切なことをゲットしたと思うし、
私の中がハッピーとラッキーで満たされてて、めっちゃ気分良いから(笑)


<次回へ続く>
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