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旧約聖書 短編集
うつヨブ -ウツで神の義人試しを受けた人- 前篇
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吾輩は思うわけだよ。
まず、地名がアカンと。
ウツ――
ウツってところ。
でも、この地には意外なことに「義人」がいたりする。
義人というのは――
吾輩が超絶的に大好き。
吾輩のゆうことは盲目的に信じる。
吾輩のやることに絶対服従する。
こういう立派なユダヤ人のことであるわけだ。
まず、吾輩に従わない、不信心のアホウ共には裁きの刃を徹底して与えるわけだよ。
人類は洪水で沈めた。あれ、楽しかったマジで。
で、ソドムとゴモラも焼いたなぁ。吾輩、火責めと水攻めが好きだし得意。神だし。
では、吾輩を信じる「義人」はどうか?
まあ、基本は良い奴は良い目に合うと思うだろ?
でも、それは人間の尺度。吾輩は神だから。
つまり天地創造した吾輩としては、世の中本当にそれでいいのかっていう思いもあるわけですよ。
吾輩を盲目的に信じる狂信的な義人であっても、幸せになるかどうかは分からない。
信じれば救われるのか、それは吾輩の気分次第である。
これがいい――
これ吾輩の理想とする世界。
本当にそれが分かっているかな?
吾輩を信じているから「救われる」とか甘いことを思っていないかな?
って、時々思うわけですよ。
そんな甘い人間は、どこかかにいないかなぁって思う。
「マジ、見ろよコイツ…… 息子がもしかして、不信心かもしれねぇって、心配して祈っやがる。義人だぜぇ―― ひひひひひ。心が病むんじゃね? そんな心配ばっかしてると」
吾輩は地上を見て言った。
鬱、じゃなく「ウツ」というとこに住んでいるヨブという義人だ。
歴代屈指の義人ではないかと吾輩は思う。
チンチン丸出して居眠りこいて、それを見られて、目撃者ではなく孫を呪うったノア。
あれは、あれで笑えるのでいいが「義人パワー」ではヨブが上じゃね?
義人パワー57万くらいありそうだ。
「そうっすかね?」
「何じゃ! ワレ! サタン! 親であるワシに意見するんかい!」
「いえ、そうじゃないです! 違います! マジで!」
震えながらサタンは言った。
「親であるワシに意見するからには、相当な覚悟が必要ちゅうことやなぁ~」
「そ、そうです。神(オヤジ)の言う通りです」
「なんじゃ? その奥歯にもの挟まった言い方は~ ゆうてみいや、オメェの口で今の意味を説明したらんかい」
と、吾輩はサタンに言った。この場合の一人称は「ワシ」である。
一人称のぶれは現実にはよくあることで、TPOで使い分けるのは神でも同じである。
「息子7人で、娘3人ですよ」
「産めよ増やせよ地に満ちよ計画通りじゃねぇか! 親の書いた絵図に文句あるんかぁ?」
「いえいえいえいえいえいえいえ!!」
サタンのアホウが首をブンブン振る。
コイツはアホウだ。
だから、ヘビのときには不始末で、指どころではなく手足全部を詰めてやった。マジで。
今は新しく生えてるけどな。
「金持ちですよね」
「そうやなぁ―― まあ、ええわい。金を仰山もっておっても悪うないやろ」
「でも、コイツ、恵まれてますよね――」
「ま、そうやな」
「恵まれているから神(オヤジ)に感謝してんじゃないかと…… 既得権益を守りたいがための見せかけの信仰の可能性が――」
「なんじゃとぉぉぉ!! ワレェェ、親に向かってそないなこと言うんかい!」
サタンはガクガク震えて座り小便寸前。
「ええで――」
「え?」
「んなら、オマエ殺(や)れや。ヨブのとこカチ込みかけて、ガキも嫁も殺せ!」
「えええ!!! いいんですかっぁ!! マジで――」
「テメェが言ったんだろうが、吐いた唾飲むなやぁ!!」
「しかし…… 皆殺しですか……」
「皆殺しかぁぁぁ、ええのうそれ」
「え?」
「親おるやろ、ヨブに」
「いますね」
「仰山、家畜飼っうてるなぁ」
「そうですね」
「んで、仕事の部下もおるな……」
だんだんと、サタンの顔が青くなってくるのである。
吾輩が思うに、このサタンは肝っ玉がなってないのだ。
「全部殺せ」
「え?」
「皆殺し、ゆうたんは、オマエやで、サタン―― 皆殺しちゅーんは、そういうもんじゃ!」
「いえ、そんな…… そんな意味じゃ……」
「おどれぇぇ! 吐いた唾飲まんかい! ウツに行って、仕事してこんかい!」
というわけで、吾輩は地上にサタンと言う鉄砲玉を送り込むのである。
まずもって、このヨブが現世利益のために、吾輩を祈っているとかあり得ない。
だから「皆殺しに」にしても、全然平気。
多分、吾輩のことを大好きなままだと思う。
それは、吾輩にとってとても素敵♥
「ハァ、ハァ、ハァ―― ぶち殺してきました…… ひひひいひ、皆殺しですぜ、神(オヤジ)ぃぃ」
サタンの目が座っていた。血まみれだ。ヤッパを握っている手が震えていた。
まあ、肝も少しは座ったかもしれんなぁと吾輩は思う。
ヨブどんなかなぁ……
と、吾輩はヨブを見たわけだ。
「私は、母の胎内より裸で生まれました―― 死ぬときも裸でいいのです」
ヨブは言ったし、ダチも「そうだなぁ」と慰めていた。
「ひひひひひ、オヤジぃぃ、まだですぜぇぇ。ひひひひひひ」
「なんじゃい、サタン」
「ヨブは健康じゃないですかぁ、コイツ、まだ体が元気だから平気なんじゃないっすか? けけけけけけ」
「ほぉ、オマエもやる様になったなぁ。オマエの絵図、聞かせいや」
サタンも中々、この仕事の意味が分かってきたのかもしれぬと吾輩はちょっと思った。
「すげぇ、皮膚病にします。もう皮膚が腐る位のやつです。これでも神(オヤジ)を信じていたらマジだと思いやすぜ」
「ほうぉぉ、いいねぇ、いいじゃねぇか、やってみろ」
「いいんですね? 止めませんね」
「いいぜ。ケツはワシが持ったる。皮膚病かましていかんか!」
サタンはまた地上に言った。ウツに。
でもって、ヨブ――
ひでぇぇぇぇぇ!! 吾輩ですらドンビキの皮膚病。
そもそも、吾輩、皮膚病とか、性病とか、その種の汁とか大嫌いだった。マジで。
精神的ブラクラ。
「ぎぉぉぉぉぉ!! イテェ!! 死ぬ! マジでぇぇ! こんなことなら、産まれてくるんじゃなかったよぉぉぉ!!」
ヨブ泣き叫んでいる。
なんか友人たちが「オマエ、なんかやったろう? 神の怒りを買うこと」とか言っている。
あははははは! やってねーよ。
全然、やってねーよ。ヨブは義人だよ?
吾輩は、ヨブが吾輩を怒らせるようなことをしていないというのをよく知っているのだ。
だって、全知全能だよ。マジで。
この友人の方がクソやな。
見ていると、友人たちがヨブを責める。
ヨブは否定。
「私は絶対に間違ってない! 神を呼ぶんだ! この場に! いいかぁ、俺が間違っていないことを神が証明してくれるんだよぉぉぉ!!」
「それっておかしくね?」
なんか友人が言ってる。
「なんで、不信心じゃないオマエに、神が酷い目に合わせるんだ? それだけの目にあっているんだから、なにかあるだろ? 許しを乞いて祈れよ」
「いや! 祈らない! 私は正しい。私は不信心ではない! 私の信仰心は揺るがない! 殺されようが、その真意を神に確認したいのだ! 俺は無実だ!!」
なんか地上で言い合っている。
「なあ、サタンよぉぉ――」
「なんすか、神(オヤジ)」
「ワシ、やりすぎちゃったかな?」
「そんなことねーっすよ。神ですよ。全知全能なんすから。やりすぎとか、あり得ないっすから!」
「そうだよなぁ~」
吾輩は自分の無謬性を確認する。本来は確認すら必要ない。
だって神だから。
見てたら、友人がワラワラやてきて、ヨブ責めまくられてるし。
なんか「因果応報」だろうとか、人間の価値観で語っているアホウもいる。
もうね、吾輩はそんなことはしない。
そもそもその考えが人間の尺度だしなぁ。
「もう! 神きてくれぇぇ! 俺の無実をぉぉぉ! 俺の正しさを証明してくれぇぇ!」
ああははは。頭狂ってきたかなぁ。
人間弱いなぁ。
やっぱ「ウツ」なんてとこに住んでいるからいけないんじゃないかとかワシは思った。
「まあ、そろそろ行くかぁぁ、ケツもちはするってゆうたしなぁ……」
吾輩は地上に降りた。
神降臨である。
まず、地名がアカンと。
ウツ――
ウツってところ。
でも、この地には意外なことに「義人」がいたりする。
義人というのは――
吾輩が超絶的に大好き。
吾輩のゆうことは盲目的に信じる。
吾輩のやることに絶対服従する。
こういう立派なユダヤ人のことであるわけだ。
まず、吾輩に従わない、不信心のアホウ共には裁きの刃を徹底して与えるわけだよ。
人類は洪水で沈めた。あれ、楽しかったマジで。
で、ソドムとゴモラも焼いたなぁ。吾輩、火責めと水攻めが好きだし得意。神だし。
では、吾輩を信じる「義人」はどうか?
まあ、基本は良い奴は良い目に合うと思うだろ?
でも、それは人間の尺度。吾輩は神だから。
つまり天地創造した吾輩としては、世の中本当にそれでいいのかっていう思いもあるわけですよ。
吾輩を盲目的に信じる狂信的な義人であっても、幸せになるかどうかは分からない。
信じれば救われるのか、それは吾輩の気分次第である。
これがいい――
これ吾輩の理想とする世界。
本当にそれが分かっているかな?
吾輩を信じているから「救われる」とか甘いことを思っていないかな?
って、時々思うわけですよ。
そんな甘い人間は、どこかかにいないかなぁって思う。
「マジ、見ろよコイツ…… 息子がもしかして、不信心かもしれねぇって、心配して祈っやがる。義人だぜぇ―― ひひひひひ。心が病むんじゃね? そんな心配ばっかしてると」
吾輩は地上を見て言った。
鬱、じゃなく「ウツ」というとこに住んでいるヨブという義人だ。
歴代屈指の義人ではないかと吾輩は思う。
チンチン丸出して居眠りこいて、それを見られて、目撃者ではなく孫を呪うったノア。
あれは、あれで笑えるのでいいが「義人パワー」ではヨブが上じゃね?
義人パワー57万くらいありそうだ。
「そうっすかね?」
「何じゃ! ワレ! サタン! 親であるワシに意見するんかい!」
「いえ、そうじゃないです! 違います! マジで!」
震えながらサタンは言った。
「親であるワシに意見するからには、相当な覚悟が必要ちゅうことやなぁ~」
「そ、そうです。神(オヤジ)の言う通りです」
「なんじゃ? その奥歯にもの挟まった言い方は~ ゆうてみいや、オメェの口で今の意味を説明したらんかい」
と、吾輩はサタンに言った。この場合の一人称は「ワシ」である。
一人称のぶれは現実にはよくあることで、TPOで使い分けるのは神でも同じである。
「息子7人で、娘3人ですよ」
「産めよ増やせよ地に満ちよ計画通りじゃねぇか! 親の書いた絵図に文句あるんかぁ?」
「いえいえいえいえいえいえいえ!!」
サタンのアホウが首をブンブン振る。
コイツはアホウだ。
だから、ヘビのときには不始末で、指どころではなく手足全部を詰めてやった。マジで。
今は新しく生えてるけどな。
「金持ちですよね」
「そうやなぁ―― まあ、ええわい。金を仰山もっておっても悪うないやろ」
「でも、コイツ、恵まれてますよね――」
「ま、そうやな」
「恵まれているから神(オヤジ)に感謝してんじゃないかと…… 既得権益を守りたいがための見せかけの信仰の可能性が――」
「なんじゃとぉぉぉ!! ワレェェ、親に向かってそないなこと言うんかい!」
サタンはガクガク震えて座り小便寸前。
「ええで――」
「え?」
「んなら、オマエ殺(や)れや。ヨブのとこカチ込みかけて、ガキも嫁も殺せ!」
「えええ!!! いいんですかっぁ!! マジで――」
「テメェが言ったんだろうが、吐いた唾飲むなやぁ!!」
「しかし…… 皆殺しですか……」
「皆殺しかぁぁぁ、ええのうそれ」
「え?」
「親おるやろ、ヨブに」
「いますね」
「仰山、家畜飼っうてるなぁ」
「そうですね」
「んで、仕事の部下もおるな……」
だんだんと、サタンの顔が青くなってくるのである。
吾輩が思うに、このサタンは肝っ玉がなってないのだ。
「全部殺せ」
「え?」
「皆殺し、ゆうたんは、オマエやで、サタン―― 皆殺しちゅーんは、そういうもんじゃ!」
「いえ、そんな…… そんな意味じゃ……」
「おどれぇぇ! 吐いた唾飲まんかい! ウツに行って、仕事してこんかい!」
というわけで、吾輩は地上にサタンと言う鉄砲玉を送り込むのである。
まずもって、このヨブが現世利益のために、吾輩を祈っているとかあり得ない。
だから「皆殺しに」にしても、全然平気。
多分、吾輩のことを大好きなままだと思う。
それは、吾輩にとってとても素敵♥
「ハァ、ハァ、ハァ―― ぶち殺してきました…… ひひひいひ、皆殺しですぜ、神(オヤジ)ぃぃ」
サタンの目が座っていた。血まみれだ。ヤッパを握っている手が震えていた。
まあ、肝も少しは座ったかもしれんなぁと吾輩は思う。
ヨブどんなかなぁ……
と、吾輩はヨブを見たわけだ。
「私は、母の胎内より裸で生まれました―― 死ぬときも裸でいいのです」
ヨブは言ったし、ダチも「そうだなぁ」と慰めていた。
「ひひひひひ、オヤジぃぃ、まだですぜぇぇ。ひひひひひひ」
「なんじゃい、サタン」
「ヨブは健康じゃないですかぁ、コイツ、まだ体が元気だから平気なんじゃないっすか? けけけけけけ」
「ほぉ、オマエもやる様になったなぁ。オマエの絵図、聞かせいや」
サタンも中々、この仕事の意味が分かってきたのかもしれぬと吾輩はちょっと思った。
「すげぇ、皮膚病にします。もう皮膚が腐る位のやつです。これでも神(オヤジ)を信じていたらマジだと思いやすぜ」
「ほうぉぉ、いいねぇ、いいじゃねぇか、やってみろ」
「いいんですね? 止めませんね」
「いいぜ。ケツはワシが持ったる。皮膚病かましていかんか!」
サタンはまた地上に言った。ウツに。
でもって、ヨブ――
ひでぇぇぇぇぇ!! 吾輩ですらドンビキの皮膚病。
そもそも、吾輩、皮膚病とか、性病とか、その種の汁とか大嫌いだった。マジで。
精神的ブラクラ。
「ぎぉぉぉぉぉ!! イテェ!! 死ぬ! マジでぇぇ! こんなことなら、産まれてくるんじゃなかったよぉぉぉ!!」
ヨブ泣き叫んでいる。
なんか友人たちが「オマエ、なんかやったろう? 神の怒りを買うこと」とか言っている。
あははははは! やってねーよ。
全然、やってねーよ。ヨブは義人だよ?
吾輩は、ヨブが吾輩を怒らせるようなことをしていないというのをよく知っているのだ。
だって、全知全能だよ。マジで。
この友人の方がクソやな。
見ていると、友人たちがヨブを責める。
ヨブは否定。
「私は絶対に間違ってない! 神を呼ぶんだ! この場に! いいかぁ、俺が間違っていないことを神が証明してくれるんだよぉぉぉ!!」
「それっておかしくね?」
なんか友人が言ってる。
「なんで、不信心じゃないオマエに、神が酷い目に合わせるんだ? それだけの目にあっているんだから、なにかあるだろ? 許しを乞いて祈れよ」
「いや! 祈らない! 私は正しい。私は不信心ではない! 私の信仰心は揺るがない! 殺されようが、その真意を神に確認したいのだ! 俺は無実だ!!」
なんか地上で言い合っている。
「なあ、サタンよぉぉ――」
「なんすか、神(オヤジ)」
「ワシ、やりすぎちゃったかな?」
「そんなことねーっすよ。神ですよ。全知全能なんすから。やりすぎとか、あり得ないっすから!」
「そうだよなぁ~」
吾輩は自分の無謬性を確認する。本来は確認すら必要ない。
だって神だから。
見てたら、友人がワラワラやてきて、ヨブ責めまくられてるし。
なんか「因果応報」だろうとか、人間の価値観で語っているアホウもいる。
もうね、吾輩はそんなことはしない。
そもそもその考えが人間の尺度だしなぁ。
「もう! 神きてくれぇぇ! 俺の無実をぉぉぉ! 俺の正しさを証明してくれぇぇ!」
ああははは。頭狂ってきたかなぁ。
人間弱いなぁ。
やっぱ「ウツ」なんてとこに住んでいるからいけないんじゃないかとかワシは思った。
「まあ、そろそろ行くかぁぁ、ケツもちはするってゆうたしなぁ……」
吾輩は地上に降りた。
神降臨である。
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