5 / 18
第5話 求めるほどに心は乾く
しおりを挟む
「ンッ……」
夜とは違う光の眩しさに目を眇める。
(朝、か……)
まだハッキリと開ききれない目を腕で隠す。
「ン……」
自分とは違う息の音。その音に、それ以上動くことを諦める。
(そっか、俺、昨日)
モゾモゾと体を動かし、俺の胸にすり寄るようにして、また眠りに落ちていったアグネス。晒したままの素肌の温もりが気持ちいいのか、フニャッと口元を緩めて幸せそうに眠る。
ホムンクルスを作るため。
カワイイを研究するため。
そんな言い訳をくっつけて、昨日、アグネスを抱いた。
ずっとずっと、海で拾われた時からずっと好きだったアグネス。
好きだったからこそ、言い訳をつけてでも抱きたかった。俺のものにしたかった。
その愛らしい声で俺を呼んでほしかったし、その水色の目で俺を見てほしかった。俺にだけ腕を伸ばして、俺だけを求めてほしかった。
抱きしめればスッポリと俺の腕の中に収まる小柄な体。掴めば折れてしまいそうな華奢な体。白い肌にほんのり残る赤い痕。首筋に胸に太ももに。いくつも痕を残し、その体を開き、奥に俺を刻みつけた。
(好きな女を抱けて満足か?)
自身に問う。
嘘をついてまで、騙してまでアグネスを抱いた。
最後は思いやる余裕もなく、彼女を本能のままに犯した。
(これで満足か、お前)
好きな女と寄り添っていれば、自然と体は滾り始める。また。もう一度。実験のためにはもっと注がないと。
言えば、アグネスはまた抱かせてくれるかもしれない。何度でも実験のためだと、精液をよこせと脚を開くかもしれない。
何度も注げば、アグネスだって喜悦の声を上げ、俺を求めてくれるかもしれない。そしていつかは、望んでいた言葉を漏らすかもしれない。けど。
(満足か、お前)
舌打ちしたい気分を抑え、そっとベッドから離れる。
肌寒さを覚えたのか。アグネスの手が俺を求め、乱れたシーツの上を探るように動く。
罪作りなその動き。
(ああ、満足さ。俺は)
無理やり結論を導く。
好きな女の初めての相手になれたんだ。満足に決まってるだろ。
*
「おはようございます、博士」
なるべく爽やかに、とびきり元気な声で。眠たげに目をこすりながら起きたアグネスに声をかける。
「ちょうど朝ごはんができたところです。顔を洗って着替えてください」
「……うん。わかった」
よほど眠いのか。
アグネスの朝は、とても幼い雰囲気になる。ポーッとして、フニャッとした顔のまま、こちらの言うことに素直に従う。
「あ……!」
素直すぎるほど素直。顔を洗えと言われたから、裸のままで顔を洗いに立ったアグネスが、突然、その場にしゃがみこんだ。
「博士? どうしたんですか?」
裸で歩き回らるなというお小言を飲み込み、彼女に近づく。
「こ、こぼれて、……きた」
目が覚めたどころか、涙目でこちらを見てくる。
(こぼれて? ――うわ)
何が? と思うより早く、それを目撃する。
しゃがんだアグネスの股から太ももへ。トロリと流れたそれが、床へと滴り落ちていく。昨日、俺が出した精液だ。少し赤い、おそらく破瓜の血を混じらせ、床にシミを作っていく。
「どうしよう、実験が……、ンゥッ!」
コポンとまた溢れた精液。その排泄感に、アグネスが背を震わせた。
「――博士」
動けなくなったアグネスを抱き上げ、ベッドに横たえる。
「お湯、用意しますから、洗い流しましょう」
朝食よりも、体を清めるお湯のほうが必要だったか。
「で、でも、そうしたら実験が」
「大丈夫です。足りないのなら、また注ぎますから」
言ってカマドで湯を沸かし始める。
風呂という文化に乏しいこの国では、大きめのタライに湯を入れて体を清めるのが普通。
「また……、注いでくれるのか?」
アグネスが問う。
「ええ。必要ならどれだけでも」
ベッドの上の艶めかしい肢体。その弱々しい声も俺の下腹部を強く刺激する。
こんなお湯を沸かすよりも、もう一度その体を抱いて、開いて、犯したい。何度でも。何度でも、その体の隅々まで貪り尽くしたい。
「俺は博士の助手ですから。どこまでも、実験におつき合いいたしますよ」
たとえ実験のためであっても。実験のために求められたのだとしても。
欲望の代わりに、沸かした湯をタライに満たす。再び水を鍋に入れて火にかける。
二杯目の湯は、カマドの火勢が弱まっていたのか、なかなか沸き上がらなかった。
*
「ホッホ。それで昨夜は閨をともにされたと」
目の前に座るラオ。顎から伸ばした白いヒゲを何度も撫でて愉快そうに笑う。
「しかし、それにしては、随分浮かぬお顔をなされておりますな」
ちょっと下からこちらを伺ってくる動き。その動きにさらに口を圧し折る。
「やはり、初めてのこと。首尾よく成せませんでしたかな?」
「違う! 首尾は……うまく行った」
黙っていることに我慢できなくて言い返したけど、続く言葉はゴニョゴニョと口にこもる。
セックスがうまく行ったなんて。そういうのは、初めてでも心通じ合い、満たされるようにセックスした者だけが言っていい言葉だ。自分の場合は違う。
セックスはしたけれど、心はずっと満たされないでいる。
セックスの最中、一度でいいから「好きだ」と告げられたら。一度でいいから「愛してる」と言われたら。そうしたら、身も心も、天にも昇るような幸せに満ち足りたのに。
アグネスにとって、俺はあくまで精液をもたらすだけ存在。カワイイを研究するために必要な実験道具。
精液がこぼれて実験失敗になるなら、何度でも注げ。
そこに、愛とか恋は必要ない。
「お若いですな」
ホッホッホ。
むくれたままの俺に、ラオが一人合点がいったように笑った。
「それで、こちらにいらしたということは、またアレが必要ですかな?」
「ああ。悪いけど用意してもらえるか?」
「承知いたしました」
静かに頭を垂れ、古い壁一面を覆い尽くす小さな引き出しに向かう。
丁子、没薬、乳香、幡豆、桂皮、甘草、陳皮、牽牛子。
東央国の言葉で名を記された引き出しもあれば、まったく無記名の引き出しもある。けれど、ここの主、ラオのしわがれた手は迷うことなく、求めたものを取り出していく。
なるべく多く。これからも必要となるから。
そんな説明は不要らしい。
取り出した薬草を薬研に入れ、念入りにゴリゴリと細かく砕いていく。
「――これは、月のものがない間、毎日、一粒飲ませてやってくだされ」
サラサラの砂のように細かくなった薬を、賦形剤とともに丸く形成していく。
「子ができやすくなる薬でもよろしいが、月のものを軽くする薬と紹介なされても構いませぬ。実際軽くなりますからな」
できた、黒い丸薬。それを小さな袋に入れて渡される。
「いつもすまない、ラオ」
「いえいえ。これでも〝薬屋〟ですからの。いくらでもご用命くだされ」
ホッホ。
商売人らしく、ラオが目を細めて笑う。
老師。
俺と同じ東央国の生まれで、(自称)研究所の隣で薬屋を営む老人。
「ただ、本気で本懐を遂げられるのであれば、薬を飲ませるのをやめてくださればよろしい。さすれば、すぐに結果は得られましょうて」
そして、俺の事情をよく知る人物。
夜とは違う光の眩しさに目を眇める。
(朝、か……)
まだハッキリと開ききれない目を腕で隠す。
「ン……」
自分とは違う息の音。その音に、それ以上動くことを諦める。
(そっか、俺、昨日)
モゾモゾと体を動かし、俺の胸にすり寄るようにして、また眠りに落ちていったアグネス。晒したままの素肌の温もりが気持ちいいのか、フニャッと口元を緩めて幸せそうに眠る。
ホムンクルスを作るため。
カワイイを研究するため。
そんな言い訳をくっつけて、昨日、アグネスを抱いた。
ずっとずっと、海で拾われた時からずっと好きだったアグネス。
好きだったからこそ、言い訳をつけてでも抱きたかった。俺のものにしたかった。
その愛らしい声で俺を呼んでほしかったし、その水色の目で俺を見てほしかった。俺にだけ腕を伸ばして、俺だけを求めてほしかった。
抱きしめればスッポリと俺の腕の中に収まる小柄な体。掴めば折れてしまいそうな華奢な体。白い肌にほんのり残る赤い痕。首筋に胸に太ももに。いくつも痕を残し、その体を開き、奥に俺を刻みつけた。
(好きな女を抱けて満足か?)
自身に問う。
嘘をついてまで、騙してまでアグネスを抱いた。
最後は思いやる余裕もなく、彼女を本能のままに犯した。
(これで満足か、お前)
好きな女と寄り添っていれば、自然と体は滾り始める。また。もう一度。実験のためにはもっと注がないと。
言えば、アグネスはまた抱かせてくれるかもしれない。何度でも実験のためだと、精液をよこせと脚を開くかもしれない。
何度も注げば、アグネスだって喜悦の声を上げ、俺を求めてくれるかもしれない。そしていつかは、望んでいた言葉を漏らすかもしれない。けど。
(満足か、お前)
舌打ちしたい気分を抑え、そっとベッドから離れる。
肌寒さを覚えたのか。アグネスの手が俺を求め、乱れたシーツの上を探るように動く。
罪作りなその動き。
(ああ、満足さ。俺は)
無理やり結論を導く。
好きな女の初めての相手になれたんだ。満足に決まってるだろ。
*
「おはようございます、博士」
なるべく爽やかに、とびきり元気な声で。眠たげに目をこすりながら起きたアグネスに声をかける。
「ちょうど朝ごはんができたところです。顔を洗って着替えてください」
「……うん。わかった」
よほど眠いのか。
アグネスの朝は、とても幼い雰囲気になる。ポーッとして、フニャッとした顔のまま、こちらの言うことに素直に従う。
「あ……!」
素直すぎるほど素直。顔を洗えと言われたから、裸のままで顔を洗いに立ったアグネスが、突然、その場にしゃがみこんだ。
「博士? どうしたんですか?」
裸で歩き回らるなというお小言を飲み込み、彼女に近づく。
「こ、こぼれて、……きた」
目が覚めたどころか、涙目でこちらを見てくる。
(こぼれて? ――うわ)
何が? と思うより早く、それを目撃する。
しゃがんだアグネスの股から太ももへ。トロリと流れたそれが、床へと滴り落ちていく。昨日、俺が出した精液だ。少し赤い、おそらく破瓜の血を混じらせ、床にシミを作っていく。
「どうしよう、実験が……、ンゥッ!」
コポンとまた溢れた精液。その排泄感に、アグネスが背を震わせた。
「――博士」
動けなくなったアグネスを抱き上げ、ベッドに横たえる。
「お湯、用意しますから、洗い流しましょう」
朝食よりも、体を清めるお湯のほうが必要だったか。
「で、でも、そうしたら実験が」
「大丈夫です。足りないのなら、また注ぎますから」
言ってカマドで湯を沸かし始める。
風呂という文化に乏しいこの国では、大きめのタライに湯を入れて体を清めるのが普通。
「また……、注いでくれるのか?」
アグネスが問う。
「ええ。必要ならどれだけでも」
ベッドの上の艶めかしい肢体。その弱々しい声も俺の下腹部を強く刺激する。
こんなお湯を沸かすよりも、もう一度その体を抱いて、開いて、犯したい。何度でも。何度でも、その体の隅々まで貪り尽くしたい。
「俺は博士の助手ですから。どこまでも、実験におつき合いいたしますよ」
たとえ実験のためであっても。実験のために求められたのだとしても。
欲望の代わりに、沸かした湯をタライに満たす。再び水を鍋に入れて火にかける。
二杯目の湯は、カマドの火勢が弱まっていたのか、なかなか沸き上がらなかった。
*
「ホッホ。それで昨夜は閨をともにされたと」
目の前に座るラオ。顎から伸ばした白いヒゲを何度も撫でて愉快そうに笑う。
「しかし、それにしては、随分浮かぬお顔をなされておりますな」
ちょっと下からこちらを伺ってくる動き。その動きにさらに口を圧し折る。
「やはり、初めてのこと。首尾よく成せませんでしたかな?」
「違う! 首尾は……うまく行った」
黙っていることに我慢できなくて言い返したけど、続く言葉はゴニョゴニョと口にこもる。
セックスがうまく行ったなんて。そういうのは、初めてでも心通じ合い、満たされるようにセックスした者だけが言っていい言葉だ。自分の場合は違う。
セックスはしたけれど、心はずっと満たされないでいる。
セックスの最中、一度でいいから「好きだ」と告げられたら。一度でいいから「愛してる」と言われたら。そうしたら、身も心も、天にも昇るような幸せに満ち足りたのに。
アグネスにとって、俺はあくまで精液をもたらすだけ存在。カワイイを研究するために必要な実験道具。
精液がこぼれて実験失敗になるなら、何度でも注げ。
そこに、愛とか恋は必要ない。
「お若いですな」
ホッホッホ。
むくれたままの俺に、ラオが一人合点がいったように笑った。
「それで、こちらにいらしたということは、またアレが必要ですかな?」
「ああ。悪いけど用意してもらえるか?」
「承知いたしました」
静かに頭を垂れ、古い壁一面を覆い尽くす小さな引き出しに向かう。
丁子、没薬、乳香、幡豆、桂皮、甘草、陳皮、牽牛子。
東央国の言葉で名を記された引き出しもあれば、まったく無記名の引き出しもある。けれど、ここの主、ラオのしわがれた手は迷うことなく、求めたものを取り出していく。
なるべく多く。これからも必要となるから。
そんな説明は不要らしい。
取り出した薬草を薬研に入れ、念入りにゴリゴリと細かく砕いていく。
「――これは、月のものがない間、毎日、一粒飲ませてやってくだされ」
サラサラの砂のように細かくなった薬を、賦形剤とともに丸く形成していく。
「子ができやすくなる薬でもよろしいが、月のものを軽くする薬と紹介なされても構いませぬ。実際軽くなりますからな」
できた、黒い丸薬。それを小さな袋に入れて渡される。
「いつもすまない、ラオ」
「いえいえ。これでも〝薬屋〟ですからの。いくらでもご用命くだされ」
ホッホ。
商売人らしく、ラオが目を細めて笑う。
老師。
俺と同じ東央国の生まれで、(自称)研究所の隣で薬屋を営む老人。
「ただ、本気で本懐を遂げられるのであれば、薬を飲ませるのをやめてくださればよろしい。さすれば、すぐに結果は得られましょうて」
そして、俺の事情をよく知る人物。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
真面目な王子様と私の話
谷絵 ちぐり
恋愛
婚約者として王子と顔合わせをした時に自分が小説の世界に転生したと気づいたエレーナ。
小説の中での自分の役どころは、婚約解消されてしまう台詞がたった一言の令嬢だった。
真面目で堅物と評される王子に小説通り婚約解消されることを信じて可もなく不可もなくな関係をエレーナは築こうとするが…。
※Rシーンはあっさりです。
※別サイトにも掲載しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
メイウッド家の双子の姉妹
柴咲もも
恋愛
シャノンは双子の姉ヴァイオレットと共にこの春社交界にデビューした。美しい姉と違って地味で目立たないシャノンは結婚するつもりなどなかった。それなのに、ある夜、訪れた夜会で見知らぬ男にキスされてしまって…?
※19世紀英国風の世界が舞台のヒストリカル風ロマンス小説(のつもり)です。
年下騎士は生意気で
乙女田スミレ
恋愛
──ずっと、こうしたかった──
女騎士のアイリーネが半年の静養を経て隊に復帰すると、負けん気は人一倍だが子供っぽさの残る後輩だったフィンは精悍な若者へと変貌し、同等の立場である小隊長に昇進していた。
フィンはかつての上官であるアイリーネを「おまえ」呼ばわりし、二人は事あるごとにぶつかり合う。そんなある日、小隊長たちに密命が下され、アイリーネとフィンは一緒に旅することになり……。
☆毎週火曜日か金曜日、もしくはその両日に更新予定です。(※PC交換作業のため、四月第二週はお休みします。第三週中には再開予定ですので、よろしくお願いいたします。(2020年4月6日))
☆表紙は庭嶋アオイさん(お城めぐり大好き)ご提供です。
☆エブリスタにも掲載を始めました。(2021年9月21日)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる