深窓の令嬢はダンジョンに狂う ~ハイエルフの姫に転生したけどなかなかダンジョンに行かせてもらえません~

吉都 五日

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1章

育成計画開始!

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それからは私とカリナでプリンちゃん育成計画がスタートした。
週に1回だけプリンちゃんを育てるためにユグ裏ダンジョンへとお出かけしてもいい事になったのだ。

初めてのダンジョンでプリンちゃんを連れて帰ってからもう半年近くになる。
プリンちゃんは順調に成長している?たぶん。ちょっと大きくなった気がするなあ。


大きさだけじゃなくってプリンちゃんのレベルだって上がっているはず!たぶんだけど。
私?まったく背も大きくならないし、レベルだってあがんないよ!


他人やペットのレベルが見れたらそれは凄く楽なんだと思うけど、一部のスキルやアイテムを使った場合以外は見ることは出来ない。レベルだけじゃなくて各個人ごとにステータスやスキルというのもあるらしいけど、それも見れなくなっている。見るとか見れないとか言うとたまに誰かの視線を感じることがあるけど、振り向いてもいない。
嫌な感じじゃないんだけど……?

誰かがスライムちゃんの捕獲にでもきてるんだろうか?


まあいいか、レベルアップってしなくてもなんとなく強くなったのは分かるしときもあるし、突然魔法が使えるようになるときもある。それに、ダンジョンで戦うとレベルが上がってファンファーレがなる人と鳴らない人が居るらしい。どういうことなんだろうなあ。


まあとにかく。今日も元気に育成育成!がんばろー!


「じゃあ行ってきまーす」

「行ってらっしゃい。気をつけてね」


いつもの中央通りを抜けて馴染みになってきた串焼き屋さんでいつもの串を1本買って、いざユグ裏ダンジョンへ。
最近は拾った魔石を売って串焼きを一本買うという自給自足生活?だ!


プリンちゃんの戦闘を見学する。ダンジョンでの育成を始めたときは、普通のぷちスライムと戦わせると5分くらいかけてようやく倒せてた。倒したといっても取り込んだりはしていない。上に乗っかってつぶしていた。


私だと『えい』って踏んだり、『スライムスレイヤーの棒』で一発殴れば終わるんだけど、プリンちゃんは5分くらい乗っかって、それでようやく倒せたのだ。めちゃくちゃ時間かかったなあ。
横で待ってるほうは退屈で仕方なかった。途中で手を出そうかと真剣に悩んだのだ。

でもカリナが見守りましょうっていうから頑張って我慢しておやつ食べてた。

それで半年の間、毎週頑張って我慢してプリンちゃんを育てた。
時々変な感じもしたけど、ダンジョンのなかでプリンちゃんは順調に育っていった。

今やプリンちゃんはぷちスライムは一撃で倒せるようになったし、てんとう虫さんも『うにゅっ』と伸びて体に包み込んで倒してた。強くなったもんだ。レベルもきっと何回か上がったはず。なんだか強くなったようなと感じたときが1回あったけど、後はよくわかんないなあ。


「やー、プリンちゃん強くなったねえ。これならゴブリンとかもわんぱんっすよ!」

「どこで覚えたんですかそんな言葉」

「表のほうのギルドにいた若いお兄ちゃんがそう言ってたよ。一発でやっつけるって意味だって。間違えてないでしょ?」

「間違えてはいませんが、あまり上品な言葉ではありませんので……ダメですよ?」


めっ!ってしながら言う。カリナだって時々汚い言葉遣いしてるくせに。
ずーるいんだずるいんだー!まったく。


そんなこんなでモンスターたちをバッサバッサと薙ぎ払う。というよりドッスンと乗ってプチッとつぶす、と言う作業を繰り返す。時々魔石が出るけど、それ以外にアイテムは何にもドロップしない。

これホントにレアドロップとか装備とか水晶とかなんかそういうの出るの?


「ぷちスラとかテントウムシってレアドロップないの?」

「あるはずです。所謂モンスターカードは最低限あるはずですが、ゲットした所で使い道は全くないですよ。むしろここで運を使わなくてよかったくらいのものです」

「モンスターカード?って何に使えるの?」

「カードに封印されたモンスターを召喚できます。つまりアーシャ様の好きなぷちスラちゃんが出てきますよ。仲間になるそうです」

「え?そんなことしなくても」


そんなことしなくっても外に連れ出せば実質それだけでオーケーじゃないの?


「そのとおりです。ここに出てくるモンスター、ぷちスライムとヤツホシテントウくらいだと外に連れ出してちょっと調教すれば問題ありません。つまりここでカードを出すともったいないと言うわけです」

「なるほど。それで『運を使わなくてよかった』になるんだね?」

「そうです。反対に、深層に出現するドラゴンやキマイラ、グリフォンにペガサスなんかだと捕獲して連れ帰るのは不可能に近いので、カードの恩恵はすばらしいですよ。即戦力だし移動手段としても優秀ですしね。それらのカードで一攫千金を狙うと言う冒険者も多いみたいです。ただしドラゴンなんかは特にそうですが、高い値段で取引されるモンスターほど倒すのも困難ですがね」

「そうだね。私もドラゴンとかグリフォンとかに乗って空を飛んで移動したいな。楽そう」

「王妃様はドラゴンを所有されているではありませんか。カード産ではないらしいですけど」


ママはドラゴンに乗っている。『昔捕まえて言うことを聞かせた』らしい。ママらしい豪快な話だなあと思うけど、この話を聞くとみんな引き攣った顔をするんだ。
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