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第7話
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容赦なく賢吾に両足を大きく開かされ、握り締められたものを露骨な手つきで扱かれる。和彦は上半身を捩るようにして、強い刺激に身悶える。
「寝起きだというのに、反応がいいな。いつもなら、ごねる先生を宥めながら、なんとか相手してもらうところなのに、今日は――最初から乗り気だ」
先端をいきなり強く擦り上げられ、和彦は声を上げる。さらに爪の先で弄られ、足を突っ張らせて感じていた。
和彦のものを扱きながら、賢吾は片手でワイシャツのボタンを外し始める。上半身裸となって再びのしかかられたとき、熱い体を両腕で抱きとめていた。
愛撫を期待して、触れられないまま凝っている胸の突起を舌先で弄られ、和彦は上擦った声を上げる。次の瞬間には、賢吾は胸の突起をきつく吸い上げ、歯を立ててきた。
「くぅっ……ん」
体が、男から与えられる強い刺激を欲していた。ほんの十日ほど、誰とも体を重ねなかっただけだというのに、自分でも戸惑うほどの渇望感がある。患者を診ている間は意識していなかったが、男に求められることが和彦にとっての日常で、自然なことになっていた。
加減を忘れた賢吾の愛撫は痛いほどで、肌にくっきりと鬱血の跡が散らされる。消えてしまった自分の刻印を刻みつけているようだ。
両足を抱え上げるようにして大きく左右に開かれ、賢吾が内腿に顔を寄せた。
「あうっ」
内腿の弱い部分に噛み付かれて和彦は声を上げる。反射的に賢吾の頭を押し退けようとしたが、和彦の反応を楽しむように再び噛み付かれた挙げ句に、そうすることが当然のように、柔らかな膨らみを片手できつく揉みしだかれる。
「んあっ、あっ、あっ、痛っ……」
「そうか? あっという間に涎が垂れてきたぞ、先生」
反り返った和彦のものを舐め上げて、賢吾が低く笑う。和彦はビクビクと下肢を震わせ、熱い吐息をこぼす。
「ここは、三田村に可愛がってもらってるか? それとも、あえて触れさせないようにしているか? 三人の男と寝ているんだ。先生なら、それぞれ違う攻められ方をしたいとわがままを言っても、俺は驚かねーがな」
強弱をつけて柔らかな膨らみを揉み込む賢吾に、先端から滴る透明なしずくを丹念に舐め取られてから、和彦のものは熱く湿った口腔にゆっくりと呑み込まれる。
賢吾にこうされるときの高揚感と快感は異常だ。ヤクザの組長という肩書きを持ち、何人ものヤクザを従わせている男が、たかが若い医者でしかない和彦のものを口腔で愛撫しているのだ。倒錯した興奮が、快感に拍車をかける。
「ふっ……、あっ、んあっ、ああっ――。賢、吾さっ……」
熱い舌にねっとりと先端を舐め回され、ビクビクと腰を震わせて感じてしまう。賢吾の名を呼ぶとき、賢吾の愛撫は淫らさと情熱を増すのだ。
賢吾の髪に指を差し込み、掻き乱す。上下に賢吾の頭が動き、締め付けてくる唇に和彦のものは扱かれながら、きつく吸引される。
性急に追い上げられ、和彦がもう少しで絶頂に達しようとした瞬間、待っていたように賢吾がピタリと愛撫をやめ、顔を上げる。和彦は息を喘がせて賢吾を睨みつける。ときどき、賢吾はこういうことをする。求める以上の快感を与えてくれるかと思えば、求めているのに快感を与えるのをやめてしまうのだ。
残酷な大蛇の性質を持つ賢吾としては、後者のほうが楽しいらしい。
「俺のものを尻に突っ込まれながらイッちまう先生を見るのが好きなんだ。ああいうときの先生は、ゾクゾクするほど色っぽくて、いやらしい。これは、俺だけじゃなく、千尋や三田村も同意見だろうな」
反り返ったまま空しく震えるものを軽く撫でられて、和彦は顔を背ける。
「――……性質が悪い男ばかりだ……」
「その性質の悪い男たちに気持ちよくしてもらうのが、好きなんだろ。先生」
賢吾の言葉に、ベルトを緩めてファスナーを下ろす音が重なる。片足だけはしっかりと抱え上げられて胸に押し付けられると、興奮を物語るように熱く滾った賢吾のものが内奥の入り口に擦りつけられた。
三田村が見ている前での卑猥な行為に、和彦はうろたえるほどの羞恥を覚える。同時に、全身に甘美な感覚が駆け抜けていた。
「欲しがってるな。ひくついているのが丸見えだ」
笑いを含んだ声で賢吾に指摘されたが、言い返すこともできない。このまま口を噤んでいようかと和彦は思ったが、すぐに声を発することになる。賢吾が強引に押し入ってこようとしたのだ。
「いきなりは無理だっ……」
「なら最初に、指で弄られるのがいいか、舐められるのがいいか、先生が選べ」
「寝起きだというのに、反応がいいな。いつもなら、ごねる先生を宥めながら、なんとか相手してもらうところなのに、今日は――最初から乗り気だ」
先端をいきなり強く擦り上げられ、和彦は声を上げる。さらに爪の先で弄られ、足を突っ張らせて感じていた。
和彦のものを扱きながら、賢吾は片手でワイシャツのボタンを外し始める。上半身裸となって再びのしかかられたとき、熱い体を両腕で抱きとめていた。
愛撫を期待して、触れられないまま凝っている胸の突起を舌先で弄られ、和彦は上擦った声を上げる。次の瞬間には、賢吾は胸の突起をきつく吸い上げ、歯を立ててきた。
「くぅっ……ん」
体が、男から与えられる強い刺激を欲していた。ほんの十日ほど、誰とも体を重ねなかっただけだというのに、自分でも戸惑うほどの渇望感がある。患者を診ている間は意識していなかったが、男に求められることが和彦にとっての日常で、自然なことになっていた。
加減を忘れた賢吾の愛撫は痛いほどで、肌にくっきりと鬱血の跡が散らされる。消えてしまった自分の刻印を刻みつけているようだ。
両足を抱え上げるようにして大きく左右に開かれ、賢吾が内腿に顔を寄せた。
「あうっ」
内腿の弱い部分に噛み付かれて和彦は声を上げる。反射的に賢吾の頭を押し退けようとしたが、和彦の反応を楽しむように再び噛み付かれた挙げ句に、そうすることが当然のように、柔らかな膨らみを片手できつく揉みしだかれる。
「んあっ、あっ、あっ、痛っ……」
「そうか? あっという間に涎が垂れてきたぞ、先生」
反り返った和彦のものを舐め上げて、賢吾が低く笑う。和彦はビクビクと下肢を震わせ、熱い吐息をこぼす。
「ここは、三田村に可愛がってもらってるか? それとも、あえて触れさせないようにしているか? 三人の男と寝ているんだ。先生なら、それぞれ違う攻められ方をしたいとわがままを言っても、俺は驚かねーがな」
強弱をつけて柔らかな膨らみを揉み込む賢吾に、先端から滴る透明なしずくを丹念に舐め取られてから、和彦のものは熱く湿った口腔にゆっくりと呑み込まれる。
賢吾にこうされるときの高揚感と快感は異常だ。ヤクザの組長という肩書きを持ち、何人ものヤクザを従わせている男が、たかが若い医者でしかない和彦のものを口腔で愛撫しているのだ。倒錯した興奮が、快感に拍車をかける。
「ふっ……、あっ、んあっ、ああっ――。賢、吾さっ……」
熱い舌にねっとりと先端を舐め回され、ビクビクと腰を震わせて感じてしまう。賢吾の名を呼ぶとき、賢吾の愛撫は淫らさと情熱を増すのだ。
賢吾の髪に指を差し込み、掻き乱す。上下に賢吾の頭が動き、締め付けてくる唇に和彦のものは扱かれながら、きつく吸引される。
性急に追い上げられ、和彦がもう少しで絶頂に達しようとした瞬間、待っていたように賢吾がピタリと愛撫をやめ、顔を上げる。和彦は息を喘がせて賢吾を睨みつける。ときどき、賢吾はこういうことをする。求める以上の快感を与えてくれるかと思えば、求めているのに快感を与えるのをやめてしまうのだ。
残酷な大蛇の性質を持つ賢吾としては、後者のほうが楽しいらしい。
「俺のものを尻に突っ込まれながらイッちまう先生を見るのが好きなんだ。ああいうときの先生は、ゾクゾクするほど色っぽくて、いやらしい。これは、俺だけじゃなく、千尋や三田村も同意見だろうな」
反り返ったまま空しく震えるものを軽く撫でられて、和彦は顔を背ける。
「――……性質が悪い男ばかりだ……」
「その性質の悪い男たちに気持ちよくしてもらうのが、好きなんだろ。先生」
賢吾の言葉に、ベルトを緩めてファスナーを下ろす音が重なる。片足だけはしっかりと抱え上げられて胸に押し付けられると、興奮を物語るように熱く滾った賢吾のものが内奥の入り口に擦りつけられた。
三田村が見ている前での卑猥な行為に、和彦はうろたえるほどの羞恥を覚える。同時に、全身に甘美な感覚が駆け抜けていた。
「欲しがってるな。ひくついているのが丸見えだ」
笑いを含んだ声で賢吾に指摘されたが、言い返すこともできない。このまま口を噤んでいようかと和彦は思ったが、すぐに声を発することになる。賢吾が強引に押し入ってこようとしたのだ。
「いきなりは無理だっ……」
「なら最初に、指で弄られるのがいいか、舐められるのがいいか、先生が選べ」
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