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第1章 天然勇者の依頼事
観音隠れの術の巻
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羽衣の述で、山頂から一気に魔王城の目の前までやってきた俺は、その日に休む場所を探し始めることにした。
まさか単身で魔王城に乗り込んでくる人間などいないと思っているのだろう。幸いなことに、敵の気配は感じられない。
次にあたりを見回してみる。
門の周辺には魔物の姿はない。そこから魔王城まではちょっとした荒野のようになっており、草木は生えていない。流石に火山を切り出して作ったのだから、蒸し暑いが、どんな仕掛けかは不明だが、地面の熱はさほど高くないようだ。
俺は素早く門から敷地内へと入ると、足音を消す「忍び足」という忍者特有の歩き方で進んでいった。
遮るものがないために、見つかったら最後。その時は乱戦覚悟だ。そして残念な事に任務は失敗となる。
ただ、ひとまずここまでたどり着いたので、借金を抱える心配はなさそうだ。
しかしここで終わったら、俺の手元には一銭も残らなくなる。ここまで苦労しておいて、そんな事になるのはごめんだ。
俺は殺気に気を配りながら、風のように荒野を駆け抜けていった。
「ふむ。ここなら大丈夫だろう」
幸いにも敵に出くわすこともなく、魔王城の扉の前までやってきた俺は、周辺を歩いているうちに、庭園のような場所を見つけた。そこには火山の上とは思えないような、鮮やかな緑がある。
魔物にも庭園を楽しむ心があるのか…と変なところに感心してしまった。
もちろん1階部分の見取り図として、その場所も記しておく。
俺はこの庭園の近くの茂みの中に身を隠し、しばらくそこで休むことにした。
先ほど羽衣の術に使った大きな布地を今度は俺の体全体を覆うようにかぶせる。
その布地は茂みに擬態できるようなプリントがしてあり、臭いまで土や草木のようにしてある。普段から茂みをじっくり観察しているような奇特な者でない限り、そこに人間がいるなんて夢にも思わないであろう。
そして「観音隠れの術」を使う。これは通常は多くの敵の中にまぎれる時に使う術だ。じっと動かず、呼吸の音すら消していく。そこには「物」がある事すら気付かせないようにカモフラージュするのである。
擬態と忍術の二つを掛け合わせたのだ。鬼ごっこでもしようものなら、絶対に俺は見つかることはないだろうな…そんな風に考えると、小さい頃によく里の人たちと、鬼ごっこをして遊んだことを思い出された。
その時、なぜか姉ちゃんだけは、何をやっても必ず俺を見つけてたな…あれはなぜだったのだろう?
今思うと不気味なほどに理屈が分からない。幼い頃の思い出にも関わらず、俺の心を一瞬のうちに凍らせた。こうして、俺はこんなところまで来ておきながら、それでも姉ちゃんの影におびえていたのだった。
そんな俺の側を一頭の白い小型犬が踊るように跳ねながら走り抜けていった。
俺は布地に開けた小さな穴からその存在に気づいていたが、犬の方は俺に気づくことなく、楽しそうに庭園を駆けている。
俺はその様子に動揺することもなくやり過ごすことにして、引き続き息を潜めていた。
これが俺たちの運命的な初対面の瞬間など、この時は気にもとめなかった。
◇◇
「今日で6日目ね…そのコウガ・サイゾーって人は、大丈夫かしら?」
勇者の一行の魔法使いであるマリセラは出会ったこともない、その男を心配して、コーヒー片手に大きなため息をついた。
相変わらず勇者一行である彼女らはギルドの食事エリアで、毎朝朝食をとっていた。しかしそれは彼女らが一文なしで、泊まるところや食事に困っているからではない。
なぜなら彼女たちはこのギルドで、ここ数日のうちに適当な仕事を請け負い、小銭稼ぎに精を出したおかげで、小金持ち程度には懐をうるおしていたのだ。しかし、いずれにせよサイゾーの帰りを待たないと、この街を立つことは出来ない。今後のことも考えて、ここで仕事も食事もお世話になろうという、マリセラの提案に全員が乗ったのである。
マリセラの大きなため息を見て、たっぷりバターをつけたパンを口いっぱいに頬張った、聖職者のミレーヌは不思議そうにマリセラに問いかけた。
「あら?マリセラはその男の子のことが気になるの?もしかして、まだ見ぬその子に恋しちゃった、とか?」
ガシャン!!
そんなミレーヌの妄想としか言いようのない言葉を聞いて、何を慌てたのかサイゾーの幼馴染であるクララの手から、熱々のコーヒーが注がれた運んでいたカップが兄のベルナルドの太ももに落とされた
「あちぃぃぃ!!おい!クララ!!何やってんだよ!」
「ごめんなさい!お兄ちゃん!今拭くから!」
しかしなぜか大きく動揺しているクララは、目の前にあった雑巾を手にすると、ベルナルドの顔をゴシゴシと拭きだす。
「おい!クララ!やめ…!くさい!その雑巾臭いぞ!」
「それ、さっきクララがトイレ掃除するのに使っていたぞ!まあベルナルドもこれで、ここのトイレのようにピカピカになるってもんだ!ハハハ!」
と、勇者クリフはトンチンカンなところで感心して笑っている。
そんな平常通りにおとぼけなメンバーを見て、マリセラはもう一度大きなため息をついたのだった。
そんな時だった…
ガラン、ガラン…
誰かがギルドの扉を開けて入ってきた事を知らせる、木管の心地よい響きが全員の耳に届いた。
そしてその人物は、少しだけハスキーな落ち着いた声を
「おはよう、クララちゃんの作る朝食をいただきたいのだけど、よろしいかしら?」
と、クララに向けた。そんな彼女は未だに動揺をしてあたふたしている。
マリセラは横目でその声の持ち主の方を見る。
女性から見ても、その顔や立ち姿は魅力的に感じてしまうほど「完璧」なプロポーションが、そこにはあった。少し気が抜けた今のギルドの空気をピシっと締めるような、知的で冷静な雰囲気を感じる。
「この女…出来る…」
と、マリセラは一瞬にして、目の前の女性の評価をした。
これは彼女のいつもの癖である。戦闘で後方に位置する彼女は、敵と遭遇した瞬間に、その能力を、おおよそ検討をつけて、勇者たちの支援の仕方を考える癖が染みついているのだ。それが、普段の彼女が他人を見る目にも反映してしまう。
彼女は「出来る」と評した目の前の「完璧」な女性に対して、警戒をしていた。
なぜならこれほどまでの人物など、滅多に遭遇することなどない。しかも、ここは冒険者がつどうギルドだ。もしかしたら自分たちといつか対峙することになるかもしれない、と彼女の第六感が反応していたのだった。
そしてこの直感は「当たり」であることが、この後のクララの一言でマリセラの確信に変わることになる。
「はい!少しだけお待ちください!サユリお姉ちゃん!」
「クララちゃん…今、『サユリお姉ちゃん』と…?」
マリセラは驚きのあまりに、クララの顔を穴があくほど見つめて問いかけた。
マリセラの知る「サユリ」と言えば一人しかいない。そう彼女たち勇者一行を「一文なし」という屈辱的な状況に追いやった元凶…今回の仕事の請主の姉…
しかしその問いにはクララではなく、その「完璧」な女性が答える。
「あら?私の事をご存じなのかしら?はじめまして、私はコウガ・サユリ。
貿易を営むコウガグループの筆頭秘書を務めておりますの」
これが、永遠の因縁となるマリセラとサユリの初対面の瞬間であった…
まさか単身で魔王城に乗り込んでくる人間などいないと思っているのだろう。幸いなことに、敵の気配は感じられない。
次にあたりを見回してみる。
門の周辺には魔物の姿はない。そこから魔王城まではちょっとした荒野のようになっており、草木は生えていない。流石に火山を切り出して作ったのだから、蒸し暑いが、どんな仕掛けかは不明だが、地面の熱はさほど高くないようだ。
俺は素早く門から敷地内へと入ると、足音を消す「忍び足」という忍者特有の歩き方で進んでいった。
遮るものがないために、見つかったら最後。その時は乱戦覚悟だ。そして残念な事に任務は失敗となる。
ただ、ひとまずここまでたどり着いたので、借金を抱える心配はなさそうだ。
しかしここで終わったら、俺の手元には一銭も残らなくなる。ここまで苦労しておいて、そんな事になるのはごめんだ。
俺は殺気に気を配りながら、風のように荒野を駆け抜けていった。
「ふむ。ここなら大丈夫だろう」
幸いにも敵に出くわすこともなく、魔王城の扉の前までやってきた俺は、周辺を歩いているうちに、庭園のような場所を見つけた。そこには火山の上とは思えないような、鮮やかな緑がある。
魔物にも庭園を楽しむ心があるのか…と変なところに感心してしまった。
もちろん1階部分の見取り図として、その場所も記しておく。
俺はこの庭園の近くの茂みの中に身を隠し、しばらくそこで休むことにした。
先ほど羽衣の術に使った大きな布地を今度は俺の体全体を覆うようにかぶせる。
その布地は茂みに擬態できるようなプリントがしてあり、臭いまで土や草木のようにしてある。普段から茂みをじっくり観察しているような奇特な者でない限り、そこに人間がいるなんて夢にも思わないであろう。
そして「観音隠れの術」を使う。これは通常は多くの敵の中にまぎれる時に使う術だ。じっと動かず、呼吸の音すら消していく。そこには「物」がある事すら気付かせないようにカモフラージュするのである。
擬態と忍術の二つを掛け合わせたのだ。鬼ごっこでもしようものなら、絶対に俺は見つかることはないだろうな…そんな風に考えると、小さい頃によく里の人たちと、鬼ごっこをして遊んだことを思い出された。
その時、なぜか姉ちゃんだけは、何をやっても必ず俺を見つけてたな…あれはなぜだったのだろう?
今思うと不気味なほどに理屈が分からない。幼い頃の思い出にも関わらず、俺の心を一瞬のうちに凍らせた。こうして、俺はこんなところまで来ておきながら、それでも姉ちゃんの影におびえていたのだった。
そんな俺の側を一頭の白い小型犬が踊るように跳ねながら走り抜けていった。
俺は布地に開けた小さな穴からその存在に気づいていたが、犬の方は俺に気づくことなく、楽しそうに庭園を駆けている。
俺はその様子に動揺することもなくやり過ごすことにして、引き続き息を潜めていた。
これが俺たちの運命的な初対面の瞬間など、この時は気にもとめなかった。
◇◇
「今日で6日目ね…そのコウガ・サイゾーって人は、大丈夫かしら?」
勇者の一行の魔法使いであるマリセラは出会ったこともない、その男を心配して、コーヒー片手に大きなため息をついた。
相変わらず勇者一行である彼女らはギルドの食事エリアで、毎朝朝食をとっていた。しかしそれは彼女らが一文なしで、泊まるところや食事に困っているからではない。
なぜなら彼女たちはこのギルドで、ここ数日のうちに適当な仕事を請け負い、小銭稼ぎに精を出したおかげで、小金持ち程度には懐をうるおしていたのだ。しかし、いずれにせよサイゾーの帰りを待たないと、この街を立つことは出来ない。今後のことも考えて、ここで仕事も食事もお世話になろうという、マリセラの提案に全員が乗ったのである。
マリセラの大きなため息を見て、たっぷりバターをつけたパンを口いっぱいに頬張った、聖職者のミレーヌは不思議そうにマリセラに問いかけた。
「あら?マリセラはその男の子のことが気になるの?もしかして、まだ見ぬその子に恋しちゃった、とか?」
ガシャン!!
そんなミレーヌの妄想としか言いようのない言葉を聞いて、何を慌てたのかサイゾーの幼馴染であるクララの手から、熱々のコーヒーが注がれた運んでいたカップが兄のベルナルドの太ももに落とされた
「あちぃぃぃ!!おい!クララ!!何やってんだよ!」
「ごめんなさい!お兄ちゃん!今拭くから!」
しかしなぜか大きく動揺しているクララは、目の前にあった雑巾を手にすると、ベルナルドの顔をゴシゴシと拭きだす。
「おい!クララ!やめ…!くさい!その雑巾臭いぞ!」
「それ、さっきクララがトイレ掃除するのに使っていたぞ!まあベルナルドもこれで、ここのトイレのようにピカピカになるってもんだ!ハハハ!」
と、勇者クリフはトンチンカンなところで感心して笑っている。
そんな平常通りにおとぼけなメンバーを見て、マリセラはもう一度大きなため息をついたのだった。
そんな時だった…
ガラン、ガラン…
誰かがギルドの扉を開けて入ってきた事を知らせる、木管の心地よい響きが全員の耳に届いた。
そしてその人物は、少しだけハスキーな落ち着いた声を
「おはよう、クララちゃんの作る朝食をいただきたいのだけど、よろしいかしら?」
と、クララに向けた。そんな彼女は未だに動揺をしてあたふたしている。
マリセラは横目でその声の持ち主の方を見る。
女性から見ても、その顔や立ち姿は魅力的に感じてしまうほど「完璧」なプロポーションが、そこにはあった。少し気が抜けた今のギルドの空気をピシっと締めるような、知的で冷静な雰囲気を感じる。
「この女…出来る…」
と、マリセラは一瞬にして、目の前の女性の評価をした。
これは彼女のいつもの癖である。戦闘で後方に位置する彼女は、敵と遭遇した瞬間に、その能力を、おおよそ検討をつけて、勇者たちの支援の仕方を考える癖が染みついているのだ。それが、普段の彼女が他人を見る目にも反映してしまう。
彼女は「出来る」と評した目の前の「完璧」な女性に対して、警戒をしていた。
なぜならこれほどまでの人物など、滅多に遭遇することなどない。しかも、ここは冒険者がつどうギルドだ。もしかしたら自分たちといつか対峙することになるかもしれない、と彼女の第六感が反応していたのだった。
そしてこの直感は「当たり」であることが、この後のクララの一言でマリセラの確信に変わることになる。
「はい!少しだけお待ちください!サユリお姉ちゃん!」
「クララちゃん…今、『サユリお姉ちゃん』と…?」
マリセラは驚きのあまりに、クララの顔を穴があくほど見つめて問いかけた。
マリセラの知る「サユリ」と言えば一人しかいない。そう彼女たち勇者一行を「一文なし」という屈辱的な状況に追いやった元凶…今回の仕事の請主の姉…
しかしその問いにはクララではなく、その「完璧」な女性が答える。
「あら?私の事をご存じなのかしら?はじめまして、私はコウガ・サユリ。
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