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第14話 ダンジョンでスローライフスタート! まずは新居だな
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◇◇
「ご主人様! お待ちしておりました」
「……任務完了した」
草原に戻るとルナとカーリーが丁寧にお辞儀して迎え入れてくれた。
彼女たちの横には木製の大きな桶。3日前に俺とサンが作ったものだ。
その中には透き通った水で満杯だ。
「ご苦労さま。おかげで助かったよ。ありがとう」
「こ、こちらこそありがとうございます! お礼をおっしゃっていただけるなんて……感無量です」
「……嬉しい」
戦闘以外でモンスター・オートメーションを使えないか――。
モンスターハウスでの食料調達がうまくいきはじめた頃から、薄々そんなことを考えていた。
ものは試しだ。
軽いノリで『もし桶に水がなければ』という発動条件で、『水を満杯まで入れる』という発動内容のシナリオをセットしてみたんだ。
けどまさか大成功するなんて思いもよらなかったよ。
毎朝サンと二人で必要な分の水をくみにいく手間が省けて、ほんと助かる。
力仕事を押しつけてるだけじゃないかって?
まったくその通りだけど、それでいい。
なぜならゴーレムたちは仕事をさせると喜んでくれるからだ。
逆に何もさせないと寂しそうにたたずんでいるだけ。
見ていると切なくなるくらいにシュンとしているのだ。
いつか4体を同時に使役できるようになれたらいいが、あまり期待はできそうにないからな。
こうしてモンスター・オートメーションで自動的に仕事をしてもらえるのは、俺にとっても彼女たちにとっても嬉しいことなのだ。
さてさて。これで水と食料の心配はなくなった。
よほど強いモンスターが乱入でもしてこない限り、普通に暮らしていく分には何の問題もなくなったわけだ。
となると次は快適さを求めたくなるのが人間って生き物。
俺も例外ではない。
――よしっ! 家を建てよう!
3日前、俺はそう宣言した。
いつまでもテントというのは味気ないし、寝袋では寝心地が悪い。
それにサンたちにいたっては夜中も外で立ちっぱなしなのだ。
本人たちは「見張り番として役に立てるだけじゅうぶん」と言っているが、こっちが忍びないからな。
だから5人で暮らせるような家を建てることにしたのである。
「じゃあ、今日も頑張るか!」
「はいっ! 頑張ります!」
「ご主人様。お手伝いさせていただきます」
「うんっ! やっちゃうよー!」
「……力仕事、得意」
残りのMPはまだ1000以上ある。
俺は【家を建てるシナリオ】と【木材を調達するシナリオ】をセットした。
【家を建てるシナリオ】の発動条件は『もし目の前に木材があれば』で、発動内容は『家を建てる』だ。
【木材を調達するシナリオ】は『もし目の前に木材がなければ』で、発動内容は『木を伐採して持ってくる』である。
かなり大雑把な設定だが、ここまで問題なく順調にきている。
あ、でもゴーレムは力仕事は得意だけど、木を削るなどの細かい作業には向いてない。だからその辺りの作業は俺の担当だ。
『家を建てるシナリオの発動条件を満たしました』
「サンとルナ! 頼んだよ!」
二人の手にノコギリと金槌が握られる。
「任せてください!」
「ご期待にこたえましょう」
サンたちが昨日のうちに用意しておいた木材の加工に取り掛かる。
次はエアリスとカーリーだな。
『木材を調達するシナリオの発動条件を満たしました』
「じゃあ、いってくるねー!」
「……木伐ってくる」
彼女たちは弾むような足取りで森へ消えていった。
4人ともいつも前向きだから、接しているだけで元気がわく。
もしここで1人ぼっちだったらと思うとゾッとする。
……が、彼女たちがいなければ、そもそも生き延びてないか。
まあ、とにかくこの先どうなるか自分でもよく分かってないけど、彼女たちがいてくれれば、なんとかなる気はしてるんだ。
「やったぁ! 完成だ!!」
ついに家が完成した。
木造1階建て。部屋はリビング、キッチン、風呂、トイレ、そして個室が5つ。
個室にはそれぞれベッドも用意した。
ヘルバードという鳥のモンスターと、エビルシープいう羊のモンスターの毛をつかった布団もある。
浴槽は耐火性のあるドラゴンのウロコを敷き詰めてあるから、風呂をわかしても火事にはならない。キッチンも同様だ。
我ながら上出来だ。
町の安宿よりも快適に暮らせるな。
「ピートさんと一つ屋根の下で暮らせるなんて……むふふふ」
「ご主人様のお役にたてて光栄です!」
「あはは! 部屋ゲット! ちょー嬉しい!」
「……ご主人様、最高」
みんなも喜んでくれてるみたいだし。
今日はいい気分で寝られるぞ。
Sランク目前でパーティーを追放されて、ダンジョンに取り残されたのだから、本来ならば絶望感にひたっていないとおかしいのかもしれない。
けどむしろ追放されたことで、これまでにないくらいに楽しく、自由に暮らせているのだから皮肉なものだ。
モンスターハウスのど真ん中で眠らされたことを思い出すと今でも腹が立つが、ニックたちのことはもう忘れよう。
……そう言えば彼らは今ごろ何をやってるんだろう?
アルゼオンと鉢合わせにならずにすんだのかな?
ま、どうでもいいか。
----------------
名前;ピート・アイリス
レベル:92
HP:8590
MP:2540
腕力:210(+1190)
防御力:198(+1220)
魔力:326
スピード:254
職業:テイマー
スキル:
モンスター・オートメーション、モンスタートーク、ステータスオープン、ステータス同化、一定ダメージ以下物理無効、精神魔法無効、物理耐性Up(極大)、魔法耐性Up(極大)、会心率Up(極大)、素手攻撃力Up(極大)
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「ご主人様! お待ちしておりました」
「……任務完了した」
草原に戻るとルナとカーリーが丁寧にお辞儀して迎え入れてくれた。
彼女たちの横には木製の大きな桶。3日前に俺とサンが作ったものだ。
その中には透き通った水で満杯だ。
「ご苦労さま。おかげで助かったよ。ありがとう」
「こ、こちらこそありがとうございます! お礼をおっしゃっていただけるなんて……感無量です」
「……嬉しい」
戦闘以外でモンスター・オートメーションを使えないか――。
モンスターハウスでの食料調達がうまくいきはじめた頃から、薄々そんなことを考えていた。
ものは試しだ。
軽いノリで『もし桶に水がなければ』という発動条件で、『水を満杯まで入れる』という発動内容のシナリオをセットしてみたんだ。
けどまさか大成功するなんて思いもよらなかったよ。
毎朝サンと二人で必要な分の水をくみにいく手間が省けて、ほんと助かる。
力仕事を押しつけてるだけじゃないかって?
まったくその通りだけど、それでいい。
なぜならゴーレムたちは仕事をさせると喜んでくれるからだ。
逆に何もさせないと寂しそうにたたずんでいるだけ。
見ていると切なくなるくらいにシュンとしているのだ。
いつか4体を同時に使役できるようになれたらいいが、あまり期待はできそうにないからな。
こうしてモンスター・オートメーションで自動的に仕事をしてもらえるのは、俺にとっても彼女たちにとっても嬉しいことなのだ。
さてさて。これで水と食料の心配はなくなった。
よほど強いモンスターが乱入でもしてこない限り、普通に暮らしていく分には何の問題もなくなったわけだ。
となると次は快適さを求めたくなるのが人間って生き物。
俺も例外ではない。
――よしっ! 家を建てよう!
3日前、俺はそう宣言した。
いつまでもテントというのは味気ないし、寝袋では寝心地が悪い。
それにサンたちにいたっては夜中も外で立ちっぱなしなのだ。
本人たちは「見張り番として役に立てるだけじゅうぶん」と言っているが、こっちが忍びないからな。
だから5人で暮らせるような家を建てることにしたのである。
「じゃあ、今日も頑張るか!」
「はいっ! 頑張ります!」
「ご主人様。お手伝いさせていただきます」
「うんっ! やっちゃうよー!」
「……力仕事、得意」
残りのMPはまだ1000以上ある。
俺は【家を建てるシナリオ】と【木材を調達するシナリオ】をセットした。
【家を建てるシナリオ】の発動条件は『もし目の前に木材があれば』で、発動内容は『家を建てる』だ。
【木材を調達するシナリオ】は『もし目の前に木材がなければ』で、発動内容は『木を伐採して持ってくる』である。
かなり大雑把な設定だが、ここまで問題なく順調にきている。
あ、でもゴーレムは力仕事は得意だけど、木を削るなどの細かい作業には向いてない。だからその辺りの作業は俺の担当だ。
『家を建てるシナリオの発動条件を満たしました』
「サンとルナ! 頼んだよ!」
二人の手にノコギリと金槌が握られる。
「任せてください!」
「ご期待にこたえましょう」
サンたちが昨日のうちに用意しておいた木材の加工に取り掛かる。
次はエアリスとカーリーだな。
『木材を調達するシナリオの発動条件を満たしました』
「じゃあ、いってくるねー!」
「……木伐ってくる」
彼女たちは弾むような足取りで森へ消えていった。
4人ともいつも前向きだから、接しているだけで元気がわく。
もしここで1人ぼっちだったらと思うとゾッとする。
……が、彼女たちがいなければ、そもそも生き延びてないか。
まあ、とにかくこの先どうなるか自分でもよく分かってないけど、彼女たちがいてくれれば、なんとかなる気はしてるんだ。
「やったぁ! 完成だ!!」
ついに家が完成した。
木造1階建て。部屋はリビング、キッチン、風呂、トイレ、そして個室が5つ。
個室にはそれぞれベッドも用意した。
ヘルバードという鳥のモンスターと、エビルシープいう羊のモンスターの毛をつかった布団もある。
浴槽は耐火性のあるドラゴンのウロコを敷き詰めてあるから、風呂をわかしても火事にはならない。キッチンも同様だ。
我ながら上出来だ。
町の安宿よりも快適に暮らせるな。
「ピートさんと一つ屋根の下で暮らせるなんて……むふふふ」
「ご主人様のお役にたてて光栄です!」
「あはは! 部屋ゲット! ちょー嬉しい!」
「……ご主人様、最高」
みんなも喜んでくれてるみたいだし。
今日はいい気分で寝られるぞ。
Sランク目前でパーティーを追放されて、ダンジョンに取り残されたのだから、本来ならば絶望感にひたっていないとおかしいのかもしれない。
けどむしろ追放されたことで、これまでにないくらいに楽しく、自由に暮らせているのだから皮肉なものだ。
モンスターハウスのど真ん中で眠らされたことを思い出すと今でも腹が立つが、ニックたちのことはもう忘れよう。
……そう言えば彼らは今ごろ何をやってるんだろう?
アルゼオンと鉢合わせにならずにすんだのかな?
ま、どうでもいいか。
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名前;ピート・アイリス
レベル:92
HP:8590
MP:2540
腕力:210(+1190)
防御力:198(+1220)
魔力:326
スピード:254
職業:テイマー
スキル:
モンスター・オートメーション、モンスタートーク、ステータスオープン、ステータス同化、一定ダメージ以下物理無効、精神魔法無効、物理耐性Up(極大)、魔法耐性Up(極大)、会心率Up(極大)、素手攻撃力Up(極大)
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