100 / 124
第六章
11
しおりを挟む
そんな慎ちゃん先輩の一言で、二人の口喧嘩は終了しました~。
優ちゃんと敦くんはいつもこんな感じです。本当は仲良しなくせにねっ。
時々二人でこそこそ話してるの、俺知ってるよぉ? それも去年から。二人だけの秘密のお話なのかなぁ。俺ちょっとだけ寂しいかも……。
「郁人どうした、急に恨めしそうな顔して。デザートのお代わりでもしたいのか?」
「別にぃ。優ちゃんと敦くんは仲良し小好しで羨ましいなーとか思ってないもん、ちょっとしか」
「はあ?」
「郁人きゅん嫉妬してるの? 俺と優馬しゃんのどっちに焼き餅焼いたのかなっ。うわぁ、拗ねてる郁人きゅんもすんごく可愛いぃ! はっ、そうだ。しし写真撮っても良いかなこれ。せっかくだから、どど動画も」
「ダメに決まってんだろ。おい、郁人にスマホを向けるな」
「郁人様、デザートのお代わりまだまだありますよ?」
「……お代わりください、慎ちゃん先輩」
結局また二人でじゃれ合ってるし。
くすん、いーもん。慎ちゃん先輩なぐさめてー。
「あっ、郁人きゅんが慎平先輩ママに抱きついて頭なでなでしてもらってる! 甘えん坊な郁人きゅんも可愛いよおぉ。ぜひともこの瞬間を芸術作品(絵画もしくは彫刻)にして美術館に飾るべきでしょ。ああでもいっそ俺が所蔵しちゃうのも有りッ」
「くっ、また(俺以外の男に抱きつきやがって)……今すぐ離れろ郁人。山内副隊長は甘やかしすぎないでください。敦兼、そんな作品は描かせないし造らせない。万が一あったとしても必ず俺が所蔵する」
「なんでだよッ俺にも権利ちょーだい!?」
「……慎ちゃん先輩、デザート食べさせてー」
「はい、郁人様『あーん』してくださいね」
「あーん♪」
「ちょっと待てお前ら!」
「あああズルいよ先輩いぃ」
なんだか今日の二人は特ににぎやかだね。
と、洗面所の扉が開きました。中からスマホ片手に出てきたのは
「なあ、こいつらさっきから何騒いでんだ」
「あ、待ってたよ亮ちゃん♪ 慎ちゃん先輩の手料理どれも美味しいよぉ、これなんか絶品」
「ん、どれだ」
「これこれ! ほら、食べて食べて」
「ん。ああ、本当に旨いな。山内先輩また料理の腕上げました?」
「そ、そうかな。でも、亮介くんにそう言ってもらえるとすごく嬉しい……です」
顔を赤らめてもじもじする慎ちゃん先輩。
んふふー。先輩は亮ちゃんのことが好きなんだよねぇ。
きっかけは去年、他の生徒に襲われて危機一髪なところを助けてもらったから。つまり、慎ちゃん先輩にとって亮ちゃんは『白馬の王子様』なのですよ。これぞまさに運命の出逢い!
えー、実は俺もその現場にいまして。二人の運命の出逢いの目撃者なのでしたっ。
最初に先輩を助けようとしたのは俺なんだけどね、つい油断しちゃって。このままじゃマズイ、ってときに颯爽と現れ、助けてくれたのが亮ちゃん。
めちゃくちゃ強くて本当にかっこよかったんだよー。
.
優ちゃんと敦くんはいつもこんな感じです。本当は仲良しなくせにねっ。
時々二人でこそこそ話してるの、俺知ってるよぉ? それも去年から。二人だけの秘密のお話なのかなぁ。俺ちょっとだけ寂しいかも……。
「郁人どうした、急に恨めしそうな顔して。デザートのお代わりでもしたいのか?」
「別にぃ。優ちゃんと敦くんは仲良し小好しで羨ましいなーとか思ってないもん、ちょっとしか」
「はあ?」
「郁人きゅん嫉妬してるの? 俺と優馬しゃんのどっちに焼き餅焼いたのかなっ。うわぁ、拗ねてる郁人きゅんもすんごく可愛いぃ! はっ、そうだ。しし写真撮っても良いかなこれ。せっかくだから、どど動画も」
「ダメに決まってんだろ。おい、郁人にスマホを向けるな」
「郁人様、デザートのお代わりまだまだありますよ?」
「……お代わりください、慎ちゃん先輩」
結局また二人でじゃれ合ってるし。
くすん、いーもん。慎ちゃん先輩なぐさめてー。
「あっ、郁人きゅんが慎平先輩ママに抱きついて頭なでなでしてもらってる! 甘えん坊な郁人きゅんも可愛いよおぉ。ぜひともこの瞬間を芸術作品(絵画もしくは彫刻)にして美術館に飾るべきでしょ。ああでもいっそ俺が所蔵しちゃうのも有りッ」
「くっ、また(俺以外の男に抱きつきやがって)……今すぐ離れろ郁人。山内副隊長は甘やかしすぎないでください。敦兼、そんな作品は描かせないし造らせない。万が一あったとしても必ず俺が所蔵する」
「なんでだよッ俺にも権利ちょーだい!?」
「……慎ちゃん先輩、デザート食べさせてー」
「はい、郁人様『あーん』してくださいね」
「あーん♪」
「ちょっと待てお前ら!」
「あああズルいよ先輩いぃ」
なんだか今日の二人は特ににぎやかだね。
と、洗面所の扉が開きました。中からスマホ片手に出てきたのは
「なあ、こいつらさっきから何騒いでんだ」
「あ、待ってたよ亮ちゃん♪ 慎ちゃん先輩の手料理どれも美味しいよぉ、これなんか絶品」
「ん、どれだ」
「これこれ! ほら、食べて食べて」
「ん。ああ、本当に旨いな。山内先輩また料理の腕上げました?」
「そ、そうかな。でも、亮介くんにそう言ってもらえるとすごく嬉しい……です」
顔を赤らめてもじもじする慎ちゃん先輩。
んふふー。先輩は亮ちゃんのことが好きなんだよねぇ。
きっかけは去年、他の生徒に襲われて危機一髪なところを助けてもらったから。つまり、慎ちゃん先輩にとって亮ちゃんは『白馬の王子様』なのですよ。これぞまさに運命の出逢い!
えー、実は俺もその現場にいまして。二人の運命の出逢いの目撃者なのでしたっ。
最初に先輩を助けようとしたのは俺なんだけどね、つい油断しちゃって。このままじゃマズイ、ってときに颯爽と現れ、助けてくれたのが亮ちゃん。
めちゃくちゃ強くて本当にかっこよかったんだよー。
.
64
あなたにおすすめの小説
悪の策士のうまくいかなかった計画
迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。
今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。
そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。
これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに??
王子は跪き、俺に向かって言った。
「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。
そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。
「ずっと好きだった」と。
…………どうなってるんだ?
ひみつのモデルくん
おにぎり
BL
有名モデルであることを隠して、平凡に目立たず学校生活を送りたい男の子のお話。
高校一年生、この春からお金持ち高校、白玖龍学園に奨学生として入学することになった雨貝 翠。そんな彼にはある秘密があった。彼の正体は、今をときめく有名モデルの『シェル』。なんとか秘密がバレないように、黒髪ウィッグとカラコン、マスクで奮闘するが、学園にはくせもの揃いで⁉︎
主人公総受け、総愛され予定です。
思いつきで始めた物語なので展開も一切決まっておりません。感想でお好きなキャラを書いてくれたらそことの絡みが増えるかも…?作者は執筆初心者です。
後から編集することがあるかと思います。ご承知おきください。
メインキャラ達の様子がおかしい件について
白鳩 唯斗
BL
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。
サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。
どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。
ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。
世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。
どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!
主人公が老若男女問わず好かれる話です。
登場キャラは全員闇を抱えています。
精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。
BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。
恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。
僕はただの妖精だから執着しないで
ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜
役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。
お願いそっとしてて下さい。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
多分短編予定
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
愛だの恋だの馬鹿馬鹿しい!
蘇鉄
BL
「俺は誰とも関わりたくないんだけどなあ、おかしいなあ?」
『回答。ユーザー様の行動が微妙に裏目に出ています。シミュレーション通りにならず当システムは困惑しております( ゚Д゚)』
平和な学生生活を手に入れるために生活サポートAIシュレディンガーと共に色々と先回りして行動していたらいつの間にか風紀委員やら生徒会やらに追い回される羽目になっていた物部戯藍。
街を牛耳る二大不良チームも加わる中、執着される理由がわからず困惑しつつも彼は平穏な生活の為に逃げ回る。
彼は愛も恋も信じない。それはとても不確かなものだから。バカバカしいまやかしだと決めつけて。
※ 不定期更新です
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる