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第六章
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「なんだよ、急にニマニマしながら人の顔見て」
「んふふー。別になんでもないよぉ? ほら亮ちゃん、どんどん食べてね。慎ちゃん先輩の『愛』のこもった手料理を」
「ふ、郁人様っ」
ますます赤くなる慎ちゃん先輩。
実はさっきから、亮ちゃんがご飯食べる姿を嬉しそうに見つめてましたっ。もお、かーわーいーいー♪
あ、もちろんこれは俺の腐妄想じゃないからね?
現実の甘酸っぱい恋は眺めてるだけでもキュンキュンするし、とっても素敵だよねぇ……。
「けっ、土屋亮介なんかただの便秘野郎のくせに。どうせ今までスマホでエロサイト観ながら他人の部屋のトイレにこもってたんだろ!」
「いや、俺がいたのは洗面所だ。スマホは電話してただけ、というかお前さっき手を洗いに来たから知ってるだろ」
「ふんっ、言い訳がましい」
「敦くん『あーん』」
「へ? ふ、郁人きゅんっ」
「ほらほら『あーん』して?」
「う、う、うんっ。あー、もがっ!?」
「そうかそうか、郁人じゃなくこの俺に食わせてもらえて泣くほど嬉しいか。良かったなぁ敦兼」
「もごっ、もごごッ」
「ハッハッハ、遠慮せずもっと食えよ。おら」
「もごおっ!?」
敦くんが二人の良い雰囲気を壊しかけてたので、ここはお叱り覚悟の『あーん』で俺に意識を向けさせよう……と思ったら優ちゃんに横取りされました。
そんで(なぜか)高笑いしながら、箸でつまんだおかずを敦くんの口の中に突っ込んでます。ツンデレな彼女かな?
「亮介くん、お代わりどうぞ」
「ん、ありがとうございます山内先輩」
慎ちゃん先輩はかいがいしく、亮ちゃんにご飯のお代わりをよそったりお皿におかずを取ってあげたりと、まるで新婚夫婦のお嫁さんみたい。
……あれ。俺、お邪魔虫?
「えーと、皆ゆっくりたくさん食べてね。俺もうお腹いっぱいだし、ちょっとお風呂にでも入りたい気分かなぁ」
「えっ」
そんなわけで、ひとっ風呂浴びてこようっと。
優ちゃんと敦くんの部屋のバスルーム借りるねー。
お泊まり用の着替えは、優ちゃんの部屋に置かせてもらってるから大丈夫っと。
「ふ、郁人きゅん、うおッ!?」
敦くんを突き飛ばした優ちゃんが、俺の腕をつかむ。
「な、なあ郁人。今日だけは特別に一緒に風呂入ってやってもいいぞ?」
「痛たた……あ、だったら俺も郁人きゅんと一緒に入っ、ごふうっ」
敦くんのお腹に優ちゃんの拳がめり込んだ。
え、大丈夫かな。
「どうしたの優ちゃん? いつもは俺が『子供の頃みたいに一緒に入ろう』っていくらお願いしても『狭いから嫌だ』とか言って絶対断るのに。んー、残念だけど今日はやめとくね。一人でのんびりしたい気分だし」
「……本当に一人で大丈夫か?」
「もお、変な優ちゃん。心配しなくても大丈夫だよぉ。長湯してのぼせたりしないように気をつけるから」
ふんふんふーん、と鼻歌を歌いながらリビングをあとにする俺。もちろん皆の心配そうな顔には気づかないふりで――。
.
「んふふー。別になんでもないよぉ? ほら亮ちゃん、どんどん食べてね。慎ちゃん先輩の『愛』のこもった手料理を」
「ふ、郁人様っ」
ますます赤くなる慎ちゃん先輩。
実はさっきから、亮ちゃんがご飯食べる姿を嬉しそうに見つめてましたっ。もお、かーわーいーいー♪
あ、もちろんこれは俺の腐妄想じゃないからね?
現実の甘酸っぱい恋は眺めてるだけでもキュンキュンするし、とっても素敵だよねぇ……。
「けっ、土屋亮介なんかただの便秘野郎のくせに。どうせ今までスマホでエロサイト観ながら他人の部屋のトイレにこもってたんだろ!」
「いや、俺がいたのは洗面所だ。スマホは電話してただけ、というかお前さっき手を洗いに来たから知ってるだろ」
「ふんっ、言い訳がましい」
「敦くん『あーん』」
「へ? ふ、郁人きゅんっ」
「ほらほら『あーん』して?」
「う、う、うんっ。あー、もがっ!?」
「そうかそうか、郁人じゃなくこの俺に食わせてもらえて泣くほど嬉しいか。良かったなぁ敦兼」
「もごっ、もごごッ」
「ハッハッハ、遠慮せずもっと食えよ。おら」
「もごおっ!?」
敦くんが二人の良い雰囲気を壊しかけてたので、ここはお叱り覚悟の『あーん』で俺に意識を向けさせよう……と思ったら優ちゃんに横取りされました。
そんで(なぜか)高笑いしながら、箸でつまんだおかずを敦くんの口の中に突っ込んでます。ツンデレな彼女かな?
「亮介くん、お代わりどうぞ」
「ん、ありがとうございます山内先輩」
慎ちゃん先輩はかいがいしく、亮ちゃんにご飯のお代わりをよそったりお皿におかずを取ってあげたりと、まるで新婚夫婦のお嫁さんみたい。
……あれ。俺、お邪魔虫?
「えーと、皆ゆっくりたくさん食べてね。俺もうお腹いっぱいだし、ちょっとお風呂にでも入りたい気分かなぁ」
「えっ」
そんなわけで、ひとっ風呂浴びてこようっと。
優ちゃんと敦くんの部屋のバスルーム借りるねー。
お泊まり用の着替えは、優ちゃんの部屋に置かせてもらってるから大丈夫っと。
「ふ、郁人きゅん、うおッ!?」
敦くんを突き飛ばした優ちゃんが、俺の腕をつかむ。
「な、なあ郁人。今日だけは特別に一緒に風呂入ってやってもいいぞ?」
「痛たた……あ、だったら俺も郁人きゅんと一緒に入っ、ごふうっ」
敦くんのお腹に優ちゃんの拳がめり込んだ。
え、大丈夫かな。
「どうしたの優ちゃん? いつもは俺が『子供の頃みたいに一緒に入ろう』っていくらお願いしても『狭いから嫌だ』とか言って絶対断るのに。んー、残念だけど今日はやめとくね。一人でのんびりしたい気分だし」
「……本当に一人で大丈夫か?」
「もお、変な優ちゃん。心配しなくても大丈夫だよぉ。長湯してのぼせたりしないように気をつけるから」
ふんふんふーん、と鼻歌を歌いながらリビングをあとにする俺。もちろん皆の心配そうな顔には気づかないふりで――。
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