王道くんと、俺。

葉津緒

文字の大きさ
111 / 124
第六章

22

しおりを挟む
「ねぇねぇ、優ちゃーん」

「……何だよ」

「へへ、昨夜は久しぶりに一緒に寝られて楽しかったね。抱き枕してくれてありがと。おかげでよく眠れたよぉ」

「うなされてたくせに、よく言えるな」

「それはそれ、これはこれ」

「どーいう理屈だッ。……ったく」


苦笑いする優ちゃん。
なんとなく今朝はいつもよりも、ちょっとだけ優しいような? 病人相手だから気を遣ってくれてるのかなぁ。
ふふっ、たまには風邪を引くのも悪くないかもね。


それにしても昨日は、本っ当に色んなことが目まぐるしく起きた特別な一日だったなぁ。
何より一番すごかったのは、ついに王道くんがやってきたこと!
まさかこの目で本物を見られる日が来るなんて。BLの神様、最高のご褒美をありがとうございますッ。
あーどうしよう、これからの毎日が楽しみすぎる。
よぉし、早く風邪を治してリアル王道BL観察にいそしむぞー。

待っててね王道くん。
俺も頑張ってチャラ男な攻め役(当て馬)になりきるからねぇッ。むふふん♪



「……興奮すると熱が上がるからやめろ。腐った考え事は程々にして、今は風邪を治すことだけに集中しろよ郁人?」

「は、はーい。優ちゃんごめんなさ、ぶえっくしゅッ」


(絶対やめそうにねーな、こいつ)
(よぉし、せっかくだし寝ながらBL王道展開を脳内シミュレーションするぞ♪ 予習は大事だもんね!)




【第六章/END】

しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

悪の策士のうまくいかなかった計画

迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。 今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。 そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。 これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに?? 王子は跪き、俺に向かって言った。 「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。 そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。 「ずっと好きだった」と。 …………どうなってるんだ?

「王道くんと、俺。」番外編

葉津緒
BL
こちらは「王道くんと、俺。」の番外編になります。 会話文中心、if設定など。 ほぼパラレルワールド的な内容だと思ってお読み頂ければ……。 全寮制学園/王道/脇役/美形/腐男子/偽チャラ男/親衛隊持ち/訳あり/攻め複数 ※先に「本編」をお読みになってからご覧ください。 ※一部、記号や擬音を使用しています。苦手な方は回避をお願い致します。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜

ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。 王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています! ※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。 ※現在連載中止中で、途中までしかないです。

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

処理中です...