戦士と腕輪

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第3章 3人目

第21話 魔法対決

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戦士と腕輪 第21話 魔法対決
 
 少年は魔法使いの大会に出場すべく、巨乳魔女に変身すると闘技場の入り口付近の受付で
参加申請をするのであった。

「今日の魔法使いの大会への参加希望者ですね。こちらに名前をご記入ください。」

「はい。これでよろしいかしら。」

巨乳魔女は受付で参加申請を済ませると控え室へ移動するのであった。移動途中も、
男性たちからの熱い視線を浴びるのであった。

「おー。あの魔法使いの女性。とってもセクシーだな。」

「あんなきれいな魔法使いのお姉さんと戦ってみたいぜ。」

男性たちは一様に巨乳魔女の美貌に目を奪われるのであった。巨乳魔女はそんな男性たちの
視線を尻目に控え室の中に入っていくのであった。控え室の中には大会に参加する多勢の
魔法使いたちがいた。

「失礼します。」

控え室の中には多くの男性の魔法使いがいたが、巨乳魔女が入ってきても、あまり見る
ことなく、試合前の精神統一をしているのであった。

「さすがに、試合に出る人たちは私のことを見てきたりしないわよね。これで、私も
 試合前に集中できそうね。」

巨乳魔女も試合への出番が来るまで、控え室で精神を集中させていくのであった。30分
程度が経過すると、職員が巨乳魔女を呼びに来るのであった。

「そろそろ、あなたの試合が始まりますので、準備できましたら、試合場へお越し
 ください。」

「呼びに来てくれて、ありがとう。じゃあ。そろそろ、行こうかしら。」

巨乳魔女は控え室を出ると試合場へとゆっくり進んでいくのであった。彼女が試合場の
出入り口まで来るとちょうど直前の試合が終わっており、出番が来るのであった。

「じゃあ。軽く、戦ってこようかしら。楽しみだわ。」

巨乳魔女は自信のある言葉を言いながら、リラックスして、試合場の中に入っていくので
あった。審判がすでに待っており、相手も巨乳魔女と同じタイミングで試合場の中に
入ってくると審判が大会のルールを軽く説明するのであった。

「相手を殺すような危険な魔法は使用禁止です。戦闘続行が不能な場合は負けと
 判断します。本人が負けと認めた場合は即座に負けになります。それでは、試合を
 始めます。」

審判がルールを説明し終わるとさっそく試合が始まるのであった。相手の魔法使いは中年の
男性でなかなかの使い手のように見えた。

「我が魔力を集中し、炎を放たん。はー。炎よ。行け。ヴォー。」

「なかなかやる方みたいね。炎よ。えい。ヴォー。」

相手の魔法使いが炎の魔法を発動すると熱そうな火炎魔法が巨乳魔女を襲うのであったが、
すかさず、巨乳魔女も短い詠唱ですばやく炎の魔法を発動して、大きな火炎魔法で相手の
魔法攻撃を相殺してしまうのであった。相手の魔法使いはこれに驚いたようであった。

「私が発動したあとで、詠唱をあまりせずに魔法を発動して、相殺してくるとは若いのに
 大したものだ。」

「ありがとうございます。おじさま。でも、私の本気はこんなものではないですよ。
 風よ。ブシュー。」

巨乳魔女は風魔法を発動すると強い突風が相手の魔法使いを襲うのであった。これにより
相手の魔法使いは後ろに飛ばされてしまい、体勢を大きく崩してしまうのであった。相手の
形勢が不利と見るや、巨乳魔女はとどめとばかりに次の魔法を発動するのであった。

「とどめよ。水よ。えい。」

「うわー。つ、強い。ま、参った。」

「勝負あり。それまで。」

巨乳魔女が水の魔法を発動すると魔法の杖から大きな水の玉がすぐに放たれて、相手の
魔法使いに衝突するのであった。相手は巨乳魔女の方が圧倒的に強いと感じると降参して
くるのであった。審判もそれを聞くと試合を終了させて、巨乳魔女が勝利するのであった。

「やったわ。うまく勝てたわ。やっぱり、私って、強いわね。」

「まだ、こんな若いのに、詠唱もあまりせずに魔法を次々と放ってくるとは、すごい。」

相手の魔法使いは巨乳魔女の魔法使いとしての素質にとても驚くのであった。試合を
観戦していた観客からも驚きの声が漏れ始めた。

「す、すごいな。あの女性の魔法使い。きれいなだけじゃなく、魔法もすごくうまいぜ。」

「あまり詠唱もせずに魔法を放つなんて、すごく珍しいぜ。才能がありそうだな。」

観客も巨乳魔女の魔法にとても驚き、誉めるのであった。そんな声を聞いた巨乳魔女は
とても喜ぶのであった。

「よかったわ。大会に出て、正解だったみたいね。」

1回戦の試合が終わると、巨乳魔女は控え室に戻って、次の試合まで休憩をするので
あった。20分程度が経過すると、職員が次の試合に出るように呼んでくるのであった。
巨乳魔女は控え室を出て、再び、試合場に向かうのであった。すでに相手は試合場で
待っており、精神を集中しているようであった。

「では、試合を開始します。はじめ。」

審判が試合の開始を告げると、戦いが始まるのであった。先制したのは相手の方であった。
巨乳魔女の強さを警戒していたので、一気にかたをつけようと大きな魔法を発動してくる
のであった。

「大いなる大気よ。その大気を凍てつかせて、我が前に立ちはだかるものに強力な氷の
 塊をぶつけよ。はー。ヒュ、シャー。」

相手の魔法使いは冷気の魔法で大きな氷の塊を出現させて、巨乳魔女にぶつけようとして
くるのであった。巨乳魔女も相手の魔法を見て、即座に魔法を発動させてくるのであった。

「あんなのくらったら、やばいかも。炎よ。えい。ヴォー。」

「その程度の炎の魔法では我が魔法の氷の塊は溶かせんぞ。」

巨乳魔女は飛んでくる相手の魔法の大きな氷の塊を大きな火炎魔法を放って溶かして
やろうと試みるのであったが、ある程度は溶かせているようであったが、半分以上が
残っており、巨乳魔女に向かって飛んでくるのであった。

「なら、風よ。ブシュー。」

「な、何。こんな短時間に魔法を連続で出すだと。」

なんと、巨乳魔女は最初の炎の魔法を放つと間髪入れずに風魔法を即座に放つのであった。
風魔法の強い突風により氷の塊はバラバラに破壊されてしまうのであった。これには、
相手の魔法使いもとても驚き、戦意を失くし始めるのであった。

「今度はこっちの番ね。炎よ。えい。ヴォー。」

巨乳魔女は大きな火炎魔法を相手に放つと、相手は火炎でダメージを負ってしまうので
あった。

「うわー。あち、あち、こ、降参だ。」

「勝負あり。そこまで、勝者はあなたです。」

相手は巨乳魔女の魔法攻撃をくらうとあまりの熱さに降参してしまい、巨乳魔女が
2回戦を勝ってしまうのであった。巨乳魔女の短時間に連続で魔法を放つという
魔法能力の高さを目の当たりにした観客たちはとても感心するのであった。

「す、すげー。あんな、短時間に連続で魔法を繰り出すなんて。」

「しかも、相手の大きな氷の塊を連続で魔法を出して、壊すなんて、すげー魔法だな。」

観客たちは巨乳魔女の魔法がとてもすごいと歓声をあげるのであった。そんな観客席の
様子を近くで見ていた弓使いは、最初は、巨乳魔女の大会への参加を快く思って
いなかったが、2度の勝利に考え方を改めざるを得なかった。

「あいつめ。なかなか健闘しているな。この会場の雰囲気では認めざるを得ないな。俺も
 ちゃんと応援してやるか。」

弓使いも観客に混じって、巨乳魔女に声援を送り出すのであった。その後も、巨乳魔女は
大会を順調に勝ち進み、準々決勝、準決勝で勝利を収めていくのであった。しかし、試合を
重ねるたびに徐々に対戦相手が強くなっており、巨乳魔女はうかうかしておられず、余裕も
なくなり始めていた。

「ふぅー。なんとか勝利を収めたけど、どんどんと相手の魔法使いが強くなって
 いってるわね。今までみたいに簡単に発動できる魔法だけでは戦うことはできない
 わね。」

巨乳魔女はそろそろ全力を出して、戦う必要性を感じ始めていた。そんなことを控え室で
考えていると職員がやってくるのであった。

「失礼します。決勝戦の開始まではまだ時間がありますので、お休みになっていて
 ください。実は準々決勝以降は勝利するたびに賞金が入ってきますのであとで
 受付で受け取りに来てください。」

「えっ。優勝しなくても、賞金がもらえるんだ。それはいいことを聞いたわ。あとで
 いくらもらえるか楽しみだわ。」

巨乳魔女は賞金がもらえると聞くとがぜんやる気がわいてきて、相手がどんどん強くなって
いくことを深刻に考えることなどやめてしまうのであった。決勝戦まで時間があると
いうことで、巨乳魔女はどうするかを考え始めた。

「まだ、決勝戦まで時間があるわね。どうしようかしら。あ、そうだわ。次の対戦相手の
 試合でも見ておこうかしら。」

巨乳魔女は次の対戦相手のことを偵察するために準決勝の2試合目を見にいくのであった。
控え室を出た巨乳魔女は観客席の方へと向かうと空いてる席を探していた。

「あら、彼が来ているわね。」

巨乳魔女は観客席に座っていた弓使いを見つけると隣の席に座るのであった。

「隣、空いてるかしら。座らせていただくわよ。」

「いいのか。次は決勝戦だろ。こんなところで油を売っていていいのか?」

「まだ、決勝戦まで時間があるからいいの。それに決勝戦の相手を見ておきたくて。」

巨乳魔女は席に座るとさっそく準決勝の試合を見ようとしたが、早々に決着がついたようで審判が勝負ありと試合を終わらせるのであった。

「えっ。もう終わっちゃってるのかしら。強そうね。次の相手って。」

「ああ、おまえの次の相手は相当強いぞ。男性で、お前と同じくらいの若さだが、強力な
 魔法を使用して、対戦相手を圧倒しているぞ。今までの試合を見ていたが、ほぼノー
 ダメージで勝っている。お前より強いかもな。」

「そうなの。対戦が楽しみだわ。準決勝の試合が終わったから、決勝戦も、もうそろそろ
 始まってしまうわね。行ってくるわ。」

巨乳魔女はそう言うと席を立って、控え室へと戻っていくのであった。戻る途中、
巨乳魔女は対戦相手の魔法使いが相当強いと感じて、気を引き締めるのであった。
20分後、控え室で待っていた巨乳魔女の元に職員がやってくると決勝戦が始まると
告げられるのであった。

「決勝戦の準備ができましたので、そろそろ試合場に来てください。」

「わかったわ。すぐに行きます。」

巨乳魔女は返事をすると控え室から出て、試合場へと向かうのであった。試合場の
出入り口を通り抜けた巨乳魔女は同じく反対側の出入り口から通り抜けてきた対戦相手の
魔法使いと対峙するのであった。

「両者。中央まで来てください。」

審判に促されて、巨乳魔女と魔法使いは歩いてくると審判の近くまでくるのであった。

「君が女性の魔法使いかい。とっても強いんだってね。よろしくね。」

「こちらこそ。お手柔らかにお願いしますね。うふ。」

魔法使いは巨乳魔女にあいさつをすると彼女も軽く返事をするのであった。審判は両者が
戦う準備ができたとみなすと試合を開始するのであった。

「では、試合を開始してください。」

試合が始まると、魔法使いがさっそく魔法を発動させてくるのであった。

「炎よ。とおー。ヴォー。」

「え。早いわね。炎よ。えい。ヴォー。」

魔法使いは炎の魔法をあまり詠唱せずに発動させて、攻撃してくるのであった。
自分と同じように素早く魔法を発動させてくる相手に驚いた巨乳魔女であったが、同じく、
炎の魔法をあまり詠唱せずに素早く発動させると大きな火炎魔法で魔法使いの攻撃を
相殺するのであった。

「やるわね。私と同じくらいはできるということね。」

「まあ。そんなところさ。じゃあ。次だ。風よ。とおー。ブシュー。炎よ。とおー。
 ヴォー。」

「え、連続で魔法も発動できちゃうの。ま、まずいわ。風よ。お願い。ブシュ、
 ブシュー。」

巨乳魔女が魔法使いを誉めた直後、魔法使いは異なる魔法を連続で放ってくるのであった。
あまりの苛烈な魔法攻撃に、巨乳魔女は相手と同じ方法を取らずに強力な風魔法を
発動させて、相殺しようと試みるのであった。

「あん。相殺しきれないわ。きゃ。」

「よし。これくらいの連続で魔法を発動すれば、君に一撃を与えられそうだね。
 君はやはり今までの魔法使いたちより格上だね。僕も魔法の使い甲斐があるって
 もんだよ。お互い、本気で魔法を駆使して語ろうじゃないか。」

魔法使いは巨乳魔女に魔法攻撃によるダメージを与えると、彼女の実力を評価しつつ、
全力で戦おうと語ってくるのであった。巨乳魔女もただ相手に翻弄されるだけでは
なく、反撃に転じるのであった。

「もう、お返しよ。水よ。お願い。ブシャー。」

巨乳魔女は魔法の杖から大きな水流を放つとそれが魔法使いに向けて勢いよく進んで
いくのであった。魔法使いも今度は守りに入ることになり、危うい状況になるが、
慌てずに対応をしようとした。

「うーん。やるね。風よ。とおー。ブシュー。風よ。とおー。ブシュー。風よ。とおー。
 ブシュー。」

またもや、魔法使いは風魔法を連続でしかも3回も発動させてくるのであった。この
風魔法により、巨乳魔女の魔法攻撃は完全に相殺されてしまうのであった。巨乳魔女は
自分の魔法攻撃がこうも簡単に相殺され続けてしまい、相手の魔法使いの技量や魔力の
高さを思い知らされてしまうのであった。

「つ、強いわ。あんな魔法使い。今まで見たことないわ。こうなったら、とっておきの
 魔法で戦ってあげるわ。」

「ははは。それは楽しみだね。君の魔法はやはり大したものだ。僕がここまで本気を出させ
 られるとはひさしぶりだよ。」

巨乳魔女は魔法使いの実力が相当高いと理解すると全力で魔法を放つ準備に入るので
あった。彼女は魔法使いとの会話の最中に精神の集中を進めて、強力な魔法の発動を
できるようにしていた。

「いくわよ。大いなる風よ。お願い。あいつを切り裂いてやって。ブシュ。ブシュ。
 ブシュ。ブシューン。」

巨乳魔女は奥の手と言わんばかりに今までで一番強力な風魔法を発動すると強力な真空の
刃をいくつも発生させて、魔法使いに放つのであった。

「すごいね。やっぱり君は最高だよ。じゃあ。僕も。大いなる風よ。我を守りたまえ。
 ギュル、ギュル、ギュルルー。」

魔法使いは自分の前に風魔法を発動させると発生した風が渦を巻くようにその場で
とどまるのであった。これにより、魔法使いに向かって飛んできていた強力な真空の刃が
止められてしまい、防御されてしまうのであった。

「私の魔法攻撃を風魔法で防御したの。す、すごいわ。魔法で防御するなんて、そんな
 使い方もできたのね。」

「はは。高等な魔法の技術だが、君もちゃんと勉強すれば、できるだろうさ。」

巨乳魔女は奥の手の魔法攻撃も魔法使いによって魔法を使って防御されてしまい、ただ
ただ、あぜんとするのみであった。巨乳魔女ははっきりと実力差を思い知ることとなり
負けを悟ってしまい、降参を言うべきであろうと考えるのであった。

「ま、参ったわね。こんなに強い魔法使いがいるなんて、世界は広いわ。」

「僕もだよ。ここまで僕に魔法を使わせるとは、しかも、さっきの風魔法の防御はとって
 おきの1つだから、魔力をかなり消費しちゃったよ。もう、降参だね。」

「へ。何を言ってるの?」

「いやー。だから、これ以上は戦えないから降参だよ。降参。」

巨乳魔女は自分の耳を疑うのであった。あんなに強い魔法使いが自ら降参と申し出て
くるのであった。審判も何が起こったのか最初は理解できずにいたが、魔法使いの言葉を
聞いて、勝敗が決したと判断するのであった。

「相手の降参の申し出により、試合終了。勝者はあなたです。」

「へ。私、勝っちゃったの?」

「おめでとう。君の優勝だよ。パチパチパチ。」

審判は巨乳魔女の勝利を宣言して、試合が終了するのであった。あまりの展開に巨乳魔女も
ぽかんとした表情でおり、勝利したことに半信半疑であった。しかし、魔法使いが
優勝した祝福とばかりに拍手をすると、巨乳魔女は本当に優勝したと理解するのであった。
観客席からも拍手が起こり始めて、2人の健闘を称えるのであった。試合後、巨乳魔女と
魔法使いは言葉を交わすのであった。

「まさか。魔力が尽きかけたから、降参だなんて、驚いたわ。私も降参しようと考えて
 いたから。」

「まあ。仕方ないさ。こっちにも事情があるから、君も相当すごかったから、優勝して
 当然だと思うよ。また、どこかで会えるといいね。」

そんなことを話し合いながら、巨乳魔女と魔法使いは別れるのであった。巨乳魔女は魔法使いの大会で優勝したので、賞金を闘技場からどっさりといただくと大喜びして帰って
いくのであった。
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