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再来
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また婚約の話とは、何の因果なのか…やっていることは約20年前と同じではないか。分かっていないのか?
本当に面倒事を持ち込むばかりで、ソアリスの勘はまた当たってしまった。
「リベル殿下が?誘拐王が何の用?」
「話をしたいと…」
「嫌な予感しかしないわね」
しかも、祖母であるミランを亡くしたばかりの王家は、ふとした瞬間に寂しさが甦り、悲しみがまだ抜け切っていない。
リベルはお悔やみを言こともなく、そんな折に話を持ってくる事態が非常識ではないか?しかも何が報告だ?だが、冷静に対応しなければならない。
「早い内に婚約発表をしたいと思っている」
「アリルには既に公爵家の嫡男の婚約者がおります」
「うむ、そちらは破棄してもらわねばならないから、早めに手続きをして欲しい。慰謝料もこちらから払う」
またお金で解決が出来ると思っているのか。
一度出来たから、二度目も簡単に出来る思っているのか。
「いいえ、アリルはバーセム公爵家に嫁がせます」
少し渋ってしまったが、婚約していて良かったと思った。
アリルとルーファは放って置くとずっとお喋りをしていて、ソアリスもリズ夫人と友人であるため、一緒に公爵邸でお茶を飲んでおり、既に家族の関係も良い。
婚約者のいるきょうだいの中でも、一番仲が良いと聞いている。そんな関係を解消しろと言っているのか?
「それはならん」
「リベル殿下が決めることではありません」
ララシャに未練があるようで、口にはしたくないが、ララシャを奪っておいて何様なんだろうか?さすがに怒りを感じ得ない。
「だが、まだ王子ではあるが、いずれは王太子の婚約者だぞ?」
「だから何ですか」
「公爵家よりも、王家に嫁がせるべきだろう?皆、そういうに決まっている」
「では、あなたも仲の良い婚約者がいるのに、娘をわざわざ婚約解消して、王太子だからと嫁がせますか?」
「当たり前ではないか」
本当か?一人娘だから、きっと甘やかしていることだろう。アリルに解消して嫁ぐように言ったら、私は確実に嫌われる。
「嫌われるでしょうね、お父様なんて大嫌いだと言われるでしょうね。もう口を聞いて貰えない、二度と会えないとしてもですか?」
「私は一人娘だから…」
「リベル殿下は以前からそうですが、子どもが沢山いれば、一人くらいいいと思ってらっしゃいますよね?それは大変失礼ではありませんか。私は子どもたちをそれぞれ大事に思っています」
節々に軽んじている様子が伺え、言わずにはいられなかった。
「そ、それは…だが、ルイスとは婚約していたようなものだろう?それをそちらが勝手に、婚約者を決めただけだろう」
いつ婚約などした?そちらが勝手な都合で言っていただけで、いい加減にして欲しい。ソアリスじゃないが、雑巾だと思わなくては怒りを抑えられそうにない。
「記憶を捏造しないでいただきたい!ルイス殿下との婚約はアリルが大きくなって、どうしてもと言えばと伝えていたはずです!」
珍しくアンセムの余りに強い口調に、リベルも怯んだ。
本来はルイスの親であるカリル王太子が来るべきだが、まだ骨折中で、リベルは前と同じように纏めて来ると意気揚々とやって来ていた。
だから、絶対に了承して貰わなくてはならない。
カリルはルイスと話して、アリル王女を気に入り、望んではいるのは確かだったが、婚約者もいるのだから、難しいようなら、無理強いはするなと言ったが、リベルの耳には届いていなかった。
それもそのはず、リベルはまたララシャのために動いているのだ。
結婚式でルイスがアリルを気に入ったと話すと、とても喜んでおり、一時は娘になるはずだった子だと、二人は勝手に思っていた。
本当に面倒事を持ち込むばかりで、ソアリスの勘はまた当たってしまった。
「リベル殿下が?誘拐王が何の用?」
「話をしたいと…」
「嫌な予感しかしないわね」
しかも、祖母であるミランを亡くしたばかりの王家は、ふとした瞬間に寂しさが甦り、悲しみがまだ抜け切っていない。
リベルはお悔やみを言こともなく、そんな折に話を持ってくる事態が非常識ではないか?しかも何が報告だ?だが、冷静に対応しなければならない。
「早い内に婚約発表をしたいと思っている」
「アリルには既に公爵家の嫡男の婚約者がおります」
「うむ、そちらは破棄してもらわねばならないから、早めに手続きをして欲しい。慰謝料もこちらから払う」
またお金で解決が出来ると思っているのか。
一度出来たから、二度目も簡単に出来る思っているのか。
「いいえ、アリルはバーセム公爵家に嫁がせます」
少し渋ってしまったが、婚約していて良かったと思った。
アリルとルーファは放って置くとずっとお喋りをしていて、ソアリスもリズ夫人と友人であるため、一緒に公爵邸でお茶を飲んでおり、既に家族の関係も良い。
婚約者のいるきょうだいの中でも、一番仲が良いと聞いている。そんな関係を解消しろと言っているのか?
「それはならん」
「リベル殿下が決めることではありません」
ララシャに未練があるようで、口にはしたくないが、ララシャを奪っておいて何様なんだろうか?さすがに怒りを感じ得ない。
「だが、まだ王子ではあるが、いずれは王太子の婚約者だぞ?」
「だから何ですか」
「公爵家よりも、王家に嫁がせるべきだろう?皆、そういうに決まっている」
「では、あなたも仲の良い婚約者がいるのに、娘をわざわざ婚約解消して、王太子だからと嫁がせますか?」
「当たり前ではないか」
本当か?一人娘だから、きっと甘やかしていることだろう。アリルに解消して嫁ぐように言ったら、私は確実に嫌われる。
「嫌われるでしょうね、お父様なんて大嫌いだと言われるでしょうね。もう口を聞いて貰えない、二度と会えないとしてもですか?」
「私は一人娘だから…」
「リベル殿下は以前からそうですが、子どもが沢山いれば、一人くらいいいと思ってらっしゃいますよね?それは大変失礼ではありませんか。私は子どもたちをそれぞれ大事に思っています」
節々に軽んじている様子が伺え、言わずにはいられなかった。
「そ、それは…だが、ルイスとは婚約していたようなものだろう?それをそちらが勝手に、婚約者を決めただけだろう」
いつ婚約などした?そちらが勝手な都合で言っていただけで、いい加減にして欲しい。ソアリスじゃないが、雑巾だと思わなくては怒りを抑えられそうにない。
「記憶を捏造しないでいただきたい!ルイス殿下との婚約はアリルが大きくなって、どうしてもと言えばと伝えていたはずです!」
珍しくアンセムの余りに強い口調に、リベルも怯んだ。
本来はルイスの親であるカリル王太子が来るべきだが、まだ骨折中で、リベルは前と同じように纏めて来ると意気揚々とやって来ていた。
だから、絶対に了承して貰わなくてはならない。
カリルはルイスと話して、アリル王女を気に入り、望んではいるのは確かだったが、婚約者もいるのだから、難しいようなら、無理強いはするなと言ったが、リベルの耳には届いていなかった。
それもそのはず、リベルはまたララシャのために動いているのだ。
結婚式でルイスがアリルを気に入ったと話すと、とても喜んでおり、一時は娘になるはずだった子だと、二人は勝手に思っていた。
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