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兄妹2
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両親の監視、使用人にもまた無理と言うことになったが、ロアンスラー公爵家のためにも、王妃陛下のためにも徹底いたしますと、力強い言葉を貰った。
古参の使用人はソアリスが邸にいた頃から仕えている者もおり、両親と同じように遊んでばっかりだと思っていたことに、キリスとマルシャと同様に反省をしている。
「修道院って、エミアンが迎えに来るのよ!」
「修道院に迎えに来て貰ったらいいだろう?」
「どうしてそんな嫌なことを言うの!」
「お前がふざけたことをしたからだろう!嫌なら、領地に一旦戻す。どうするんだ?自分で決めろ」
「分かったわよ…大人しくしているわ」
ララシャは当然だが、領地よりもロアンスラー公爵邸に戻りたいために、了承するしかなかった。
そして、ララシャは前と同じ部屋で過ごすことになった。
サイラスはララシャの手紙を読んだが、読み進める度に頭痛のする内容の上に、字も汚ければ、誤字も酷く、塗り潰している部分もあり、清書は否定したが、これをいくら娘でも読ませるのかとすら思った。
「何が書いてあったの?」
「予想を裏切らない内容だよ」
マーニーにララシャの手紙を渡すと、読んでいくとサイラスと同じように頭痛が始まりそうだった。
「酷いわね…決別の言葉が書いてあったのでしょう?」
「エミアンローズが、ソアリスに嘘をつく必要がないからな」
「それでこれなの?」
「結婚することになったことから、一緒に住む、迎えに来てくれる、結婚式にも呼んで貰えると勝手に組み立てられたのだろう」
「とんでもないわね…」
「ああ…」
あの頭の中はどうなっているのかと問いたいくらいであったが、面倒なので言わなかっただけである。
「おそらく、結婚報告とララシャにお元気でというような内容だったのではないか?」
「直接的な二度と会うことはないとか、一緒に住まない、迎えに行かない、結婚式には呼ばないけどとは書いていなかったこということね?」
「まあ、わざわざ書くことではないだろう?マーニーがララシャの立場だったら、結婚おめでとうと言う気持ちと、考えるなら結婚祝いを送ったら受け取って貰えるかくらいではないか?」
「そうね、そう思うわね」
ララシャの返事は結婚おめでとうとは書いてあるものの、結婚やお相手の質問と、いつ迎えに来てくれるか、どんな部屋に住みたいか、自分がどれだけ辛い目に遭っているか、あんな環境になったために病気になってしまったことが書かれていた。
「明日、ソアリスに届けて、リベル殿下にお伺いを送ったことも話して来る」
「ええ、しっかりとお伝え手してきて頂戴。あと…ソアリス様にお芋を切る機械も、スパイスが素晴らしかったことと、お礼も伝えて貰える?」
「ああ、勿論だよ」
マーニーはソアリスに紹介して貰った芋を切る機械も、貰ったスパイスもソアリスからということを抜きにしても、大変気に入っていた。
息子夫妻や、キリスとマルシャにも振舞うと、皆が嬉しそうに食べていた。
サイラスも口に出すほどではないが、揚げ芋は好んでおり、ロアンスラー公爵家は揚げ芋が、実は好きだと言うことが発覚したくらいである。
「本当はお礼をしたいくらいだけど、あまりそういうことは好まないと聞いたから」
「ああ、その方がいいだろう」
ソアリスは必要な時は勿論、贈り合うが、物を無暗に贈り合うことを好まない。
ささやかな物ならお礼だけで十分だと知られており、それでも無暗に送って来る者には、礼は結構と文を送られることになる。
そして、サイラスはララシャの手紙を持って、ソアリスに会うことになった。
「頭が痛くなるかもしれないから、考えずに読んだ方がいいかもしれない」
「そんなに?」
ソアリスがララシャの便箋を開くと、すぐさま顔を歪ませた。
「相変わらず汚ねぇ字だな!」
古参の使用人はソアリスが邸にいた頃から仕えている者もおり、両親と同じように遊んでばっかりだと思っていたことに、キリスとマルシャと同様に反省をしている。
「修道院って、エミアンが迎えに来るのよ!」
「修道院に迎えに来て貰ったらいいだろう?」
「どうしてそんな嫌なことを言うの!」
「お前がふざけたことをしたからだろう!嫌なら、領地に一旦戻す。どうするんだ?自分で決めろ」
「分かったわよ…大人しくしているわ」
ララシャは当然だが、領地よりもロアンスラー公爵邸に戻りたいために、了承するしかなかった。
そして、ララシャは前と同じ部屋で過ごすことになった。
サイラスはララシャの手紙を読んだが、読み進める度に頭痛のする内容の上に、字も汚ければ、誤字も酷く、塗り潰している部分もあり、清書は否定したが、これをいくら娘でも読ませるのかとすら思った。
「何が書いてあったの?」
「予想を裏切らない内容だよ」
マーニーにララシャの手紙を渡すと、読んでいくとサイラスと同じように頭痛が始まりそうだった。
「酷いわね…決別の言葉が書いてあったのでしょう?」
「エミアンローズが、ソアリスに嘘をつく必要がないからな」
「それでこれなの?」
「結婚することになったことから、一緒に住む、迎えに来てくれる、結婚式にも呼んで貰えると勝手に組み立てられたのだろう」
「とんでもないわね…」
「ああ…」
あの頭の中はどうなっているのかと問いたいくらいであったが、面倒なので言わなかっただけである。
「おそらく、結婚報告とララシャにお元気でというような内容だったのではないか?」
「直接的な二度と会うことはないとか、一緒に住まない、迎えに行かない、結婚式には呼ばないけどとは書いていなかったこということね?」
「まあ、わざわざ書くことではないだろう?マーニーがララシャの立場だったら、結婚おめでとうと言う気持ちと、考えるなら結婚祝いを送ったら受け取って貰えるかくらいではないか?」
「そうね、そう思うわね」
ララシャの返事は結婚おめでとうとは書いてあるものの、結婚やお相手の質問と、いつ迎えに来てくれるか、どんな部屋に住みたいか、自分がどれだけ辛い目に遭っているか、あんな環境になったために病気になってしまったことが書かれていた。
「明日、ソアリスに届けて、リベル殿下にお伺いを送ったことも話して来る」
「ええ、しっかりとお伝え手してきて頂戴。あと…ソアリス様にお芋を切る機械も、スパイスが素晴らしかったことと、お礼も伝えて貰える?」
「ああ、勿論だよ」
マーニーはソアリスに紹介して貰った芋を切る機械も、貰ったスパイスもソアリスからということを抜きにしても、大変気に入っていた。
息子夫妻や、キリスとマルシャにも振舞うと、皆が嬉しそうに食べていた。
サイラスも口に出すほどではないが、揚げ芋は好んでおり、ロアンスラー公爵家は揚げ芋が、実は好きだと言うことが発覚したくらいである。
「本当はお礼をしたいくらいだけど、あまりそういうことは好まないと聞いたから」
「ああ、その方がいいだろう」
ソアリスは必要な時は勿論、贈り合うが、物を無暗に贈り合うことを好まない。
ささやかな物ならお礼だけで十分だと知られており、それでも無暗に送って来る者には、礼は結構と文を送られることになる。
そして、サイラスはララシャの手紙を持って、ソアリスに会うことになった。
「頭が痛くなるかもしれないから、考えずに読んだ方がいいかもしれない」
「そんなに?」
ソアリスがララシャの便箋を開くと、すぐさま顔を歪ませた。
「相変わらず汚ねぇ字だな!」
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