65 / 144
第3章 魔導帝国ハビリオン編
俺…子供扱いされてね?
しおりを挟む
なぜかフェル君に手を握られながら寮の廊下を歩く
しばらく進んでいると目の前に大きな両開きの扉がある
図書室の扉とは違い全体的に白色だ
「ここは食堂だよ!」
扉を開けて中に入る…ここが食堂か
学校の体育館くらいある広さの食堂はまだ食事の時間じゃないのか人は数える程しかいない
食堂だからなのかフローリングのような柔らかい床になっており横に長いテーブルが食堂の扉を中心に左右にいくつもあってイスもたくさん並べられている
左の壁には窓がいくつもあって圧迫感が無い…そして右にはなんとなんとテ!ラ!ス!席!が!
何なのここ…よく物語にある金持ち学校じゃん…外観見た時から思ってたけどな!
俺達がいる食堂の扉の左右の壁には調理場があってそこにあるカウンターで注文をするらしい…ギルドの食堂とあまり変わらないからよかった…
「食堂は朝食と夕食の時だけやってるからその時にまた来よう!」
フェル君はそう言うと再び俺を引っ張って食堂を後にする…だから引っ張るな!
「ここが大浴場だよ!」
しばらく進むと今度は黄色っぽい両開きの扉の前に来た…あれ?
「部屋にもお風呂あるよね?なのに大浴場もあるの?」
部屋のじゃなくて大浴場が良い!っていう人もいるのかね?俺も大浴場は好きだけど…広いし…
そう質問するとフェル君は質問されたのが嬉しいのか少しテンションが上がりながら応えてくれた…元々テンション高いのに…
「狭いところが嫌いな人もいるからね!あとあと!訓練棟で体を動かした後にそのまま部屋に戻るのは同室の人に悪いから入る人が多いね!それと!寮の大浴場は寮に入ってる生徒だけじゃなくて学院に通う生徒なら無料で入れるの!」
おおぅ…一気に説明された…なんでそんなに興奮してるのかわからないけど…どぅどぅ…
追加で説明されたが大浴場はいつでも入れるらしく時間があったら俺も入りに来ようかな…と思った
・・・
それから温室や小さな図書室や雑貨店などなど…寮に必要か?と思うものもあったが大体の案内は終わったらしくヘトヘトになって休憩しようとしていたらちょうど夕食の時間になってまた食堂へ引きずられていった…
食堂はさっき来た時とは違い人が多く出入りし賑わっていて食欲をそそる香りが漂ってきている
フェル君がキョロキョロと空いている席を探して見つけたと同時に俺を引っ張っていく…ああ…力強いよー…
空いている席に来るとフェル君が口を開く
「そういえばユウトは学院証持ってる?」
「学院証?」
フェル君によると学院証は学院から渡されるもので食堂の料理を貰うには学院証が無いとダメらしい…
おい!!ウィアベルさん!!俺もらってないよ!?また忘れやがったな!きっと他にも忘れてる事絶対あるだろ!
「じゃあ俺は食堂使えないの?」
不安になってフェル君に聞くと
「僕がユウトの分まで持ってくるよ!だから心配しないで!」
それって良いのか…?と思ったが大丈夫大丈夫とフェル君が言うので一応安心した…心の底からではないが…
フェル君が注文しに行ってる間俺は隣のフェル君の席を確保する役だ…この席は渡さねぇぜ!
そんな事を思って警戒していると俺達の近くの席に数人が座った
チラッと見てみると人間もいるが耳がとんがっている…エルフ!もいるし半獣人もいる…おお!ファンタジー!!オール男だけど!
俺がチラッと見ているのに気付いたのか…動物に詳しくないけど…馬…かな?…馬っぽい半獣人の少年がこちらを見てきた
「なぁ…お前フェルの友達か?見ない顔だけど」
その馬少年の声に人間の少年とエルフ少年がこちらを見た…まぁ小説とかではエルフは見た目じゃ歳はわからないっていうし少年かわからんけど…
「新しい子?可愛いね」
「フェルと同室なんじゃない?」
人間の少年とエルフ少年が色々言っているが人間の少年よ…俺は可愛くないぞ?眼科に行ってください…あ…この世界にあるのかね?
「なぁ名前なんていうんだ?」
馬少年が聞いてきたので一応ユウトです…と応えておく…すると3人も自己紹介をしてきた
馬少年はアディ(ちなみに馬獣人だった)人間少年はシアルそしてエルフ少年はアルルという名前らしい
3人とも基礎科でフェル君と友達らしく食堂にフェル君と一緒に入ってきた俺に話しかけたらしい
「ユウトはフェルと同室なのか?」
「そうで…だよ」
敬語を使おうとしたら3人に敬語は無し!と強く言われてしまい使えなくなった…おぅ…俺…高校生なのに…
3人とも見た目だけなら中学生…いや…小学生のような見た目なんだよな…でもここファンタジー世界なんだよね…人間の少年はともかく他の2人は俺より歳上って事もありえる…なので強く出られない…うぅ…俺弱い…
「あー!みんな何話してるの!?」
両手に料理を載せたトレイを持ったフェル君がこちらに歩いてくる…注文だけじゃなかったの!?なら俺も料理運んだのに!
慌ててトレイを持とうとするもバランスが崩れちゃう!とフェル君に言われ静かに席に座るしかなかった…くぅ…!
俺の前に置かれた料理はハンバーグみたいなやつとサラダと赤い色のスープだった…ま…まさか…賢者先生…これって…
《ブラウの肉を使った肉焼きです》
出たーーー!!!!!
やっぱりブラウ!!だが!今までとは違う!そう!賢者先生に聞けばいい!賢者先生!ブラウとはなんですか!?
《ブラウとはアルマデア大陸全域で食用として育てられている家畜です
雑食性で食べるものによって肉の味や食感が変わることが特徴で育つ期間も短期》
ちっがぁぁう!!!いや説明としては違わないけど!!!違うんだ!見た目だ!見た目!賢者先…
「…ユウト!」
「はっ!」
賢者先生に見た目の説明を求める前にフェル君が俺を揺さぶって賢者先生との会話が強制終了された…
「大丈夫?ボーッとしてたけど…もしかして肉ダメだった?」
俺がハンバーグもどきを見ながらボーッとしてたのをフェル君が勘違いしてしまったようだ
「い…いや!食べられるよ!ちょっと考え事してただけだから!」
「そう?じゃあ食べよ!」
フェル君も俺と同じメニューみたいだ…ちなみにフェル君の友達3人はすでに料理を持ってここに来たからもう食べ始めていた
「それでユウトはフェルと同室なのか?」
馬少年のアディ君がそう聞くとフェル君がそうだよと言う
「だから一緒にいたのか」
「今日初めて来たの?」
エルフ少年のアルルが俺にそう聞いてくる
「そう…だよ」
そう応えると3人が一斉にどこの科とか訓練棟には行ったかとか大浴場が広いとか色々話しかけてきて俺は混乱した…俺は聖徳太子じゃない!一斉に話しかけないで!
しばらく食事をしながら話して同じ基礎科ということもあり友達になった…そして食事が先に終わった3人は大浴場へ行くということなので別れた
「ふぅ…美味しかったね!ユウトはこの後どうするの?」
少し経って俺達も食べ終えた頃フェル君がそう言ってくる
「今日は部屋のお風呂を使わせてもらうよ」
大浴場も良さそうだけど明日が学院初日ということでゆっくりしたいのだ
「なら僕も部屋のにするよ!」
フェル君はいつもあの3人と大浴場に行ってるらしいが俺の事もあって今日は部屋に戻るらしい…なんか自分より小さい子に気を使われると…
俺としては辛い…なんかごめんなさい…
俺は早くこの生活に慣れようと決心してフェル君と部屋へ戻るのだった
しばらく進んでいると目の前に大きな両開きの扉がある
図書室の扉とは違い全体的に白色だ
「ここは食堂だよ!」
扉を開けて中に入る…ここが食堂か
学校の体育館くらいある広さの食堂はまだ食事の時間じゃないのか人は数える程しかいない
食堂だからなのかフローリングのような柔らかい床になっており横に長いテーブルが食堂の扉を中心に左右にいくつもあってイスもたくさん並べられている
左の壁には窓がいくつもあって圧迫感が無い…そして右にはなんとなんとテ!ラ!ス!席!が!
何なのここ…よく物語にある金持ち学校じゃん…外観見た時から思ってたけどな!
俺達がいる食堂の扉の左右の壁には調理場があってそこにあるカウンターで注文をするらしい…ギルドの食堂とあまり変わらないからよかった…
「食堂は朝食と夕食の時だけやってるからその時にまた来よう!」
フェル君はそう言うと再び俺を引っ張って食堂を後にする…だから引っ張るな!
「ここが大浴場だよ!」
しばらく進むと今度は黄色っぽい両開きの扉の前に来た…あれ?
「部屋にもお風呂あるよね?なのに大浴場もあるの?」
部屋のじゃなくて大浴場が良い!っていう人もいるのかね?俺も大浴場は好きだけど…広いし…
そう質問するとフェル君は質問されたのが嬉しいのか少しテンションが上がりながら応えてくれた…元々テンション高いのに…
「狭いところが嫌いな人もいるからね!あとあと!訓練棟で体を動かした後にそのまま部屋に戻るのは同室の人に悪いから入る人が多いね!それと!寮の大浴場は寮に入ってる生徒だけじゃなくて学院に通う生徒なら無料で入れるの!」
おおぅ…一気に説明された…なんでそんなに興奮してるのかわからないけど…どぅどぅ…
追加で説明されたが大浴場はいつでも入れるらしく時間があったら俺も入りに来ようかな…と思った
・・・
それから温室や小さな図書室や雑貨店などなど…寮に必要か?と思うものもあったが大体の案内は終わったらしくヘトヘトになって休憩しようとしていたらちょうど夕食の時間になってまた食堂へ引きずられていった…
食堂はさっき来た時とは違い人が多く出入りし賑わっていて食欲をそそる香りが漂ってきている
フェル君がキョロキョロと空いている席を探して見つけたと同時に俺を引っ張っていく…ああ…力強いよー…
空いている席に来るとフェル君が口を開く
「そういえばユウトは学院証持ってる?」
「学院証?」
フェル君によると学院証は学院から渡されるもので食堂の料理を貰うには学院証が無いとダメらしい…
おい!!ウィアベルさん!!俺もらってないよ!?また忘れやがったな!きっと他にも忘れてる事絶対あるだろ!
「じゃあ俺は食堂使えないの?」
不安になってフェル君に聞くと
「僕がユウトの分まで持ってくるよ!だから心配しないで!」
それって良いのか…?と思ったが大丈夫大丈夫とフェル君が言うので一応安心した…心の底からではないが…
フェル君が注文しに行ってる間俺は隣のフェル君の席を確保する役だ…この席は渡さねぇぜ!
そんな事を思って警戒していると俺達の近くの席に数人が座った
チラッと見てみると人間もいるが耳がとんがっている…エルフ!もいるし半獣人もいる…おお!ファンタジー!!オール男だけど!
俺がチラッと見ているのに気付いたのか…動物に詳しくないけど…馬…かな?…馬っぽい半獣人の少年がこちらを見てきた
「なぁ…お前フェルの友達か?見ない顔だけど」
その馬少年の声に人間の少年とエルフ少年がこちらを見た…まぁ小説とかではエルフは見た目じゃ歳はわからないっていうし少年かわからんけど…
「新しい子?可愛いね」
「フェルと同室なんじゃない?」
人間の少年とエルフ少年が色々言っているが人間の少年よ…俺は可愛くないぞ?眼科に行ってください…あ…この世界にあるのかね?
「なぁ名前なんていうんだ?」
馬少年が聞いてきたので一応ユウトです…と応えておく…すると3人も自己紹介をしてきた
馬少年はアディ(ちなみに馬獣人だった)人間少年はシアルそしてエルフ少年はアルルという名前らしい
3人とも基礎科でフェル君と友達らしく食堂にフェル君と一緒に入ってきた俺に話しかけたらしい
「ユウトはフェルと同室なのか?」
「そうで…だよ」
敬語を使おうとしたら3人に敬語は無し!と強く言われてしまい使えなくなった…おぅ…俺…高校生なのに…
3人とも見た目だけなら中学生…いや…小学生のような見た目なんだよな…でもここファンタジー世界なんだよね…人間の少年はともかく他の2人は俺より歳上って事もありえる…なので強く出られない…うぅ…俺弱い…
「あー!みんな何話してるの!?」
両手に料理を載せたトレイを持ったフェル君がこちらに歩いてくる…注文だけじゃなかったの!?なら俺も料理運んだのに!
慌ててトレイを持とうとするもバランスが崩れちゃう!とフェル君に言われ静かに席に座るしかなかった…くぅ…!
俺の前に置かれた料理はハンバーグみたいなやつとサラダと赤い色のスープだった…ま…まさか…賢者先生…これって…
《ブラウの肉を使った肉焼きです》
出たーーー!!!!!
やっぱりブラウ!!だが!今までとは違う!そう!賢者先生に聞けばいい!賢者先生!ブラウとはなんですか!?
《ブラウとはアルマデア大陸全域で食用として育てられている家畜です
雑食性で食べるものによって肉の味や食感が変わることが特徴で育つ期間も短期》
ちっがぁぁう!!!いや説明としては違わないけど!!!違うんだ!見た目だ!見た目!賢者先…
「…ユウト!」
「はっ!」
賢者先生に見た目の説明を求める前にフェル君が俺を揺さぶって賢者先生との会話が強制終了された…
「大丈夫?ボーッとしてたけど…もしかして肉ダメだった?」
俺がハンバーグもどきを見ながらボーッとしてたのをフェル君が勘違いしてしまったようだ
「い…いや!食べられるよ!ちょっと考え事してただけだから!」
「そう?じゃあ食べよ!」
フェル君も俺と同じメニューみたいだ…ちなみにフェル君の友達3人はすでに料理を持ってここに来たからもう食べ始めていた
「それでユウトはフェルと同室なのか?」
馬少年のアディ君がそう聞くとフェル君がそうだよと言う
「だから一緒にいたのか」
「今日初めて来たの?」
エルフ少年のアルルが俺にそう聞いてくる
「そう…だよ」
そう応えると3人が一斉にどこの科とか訓練棟には行ったかとか大浴場が広いとか色々話しかけてきて俺は混乱した…俺は聖徳太子じゃない!一斉に話しかけないで!
しばらく食事をしながら話して同じ基礎科ということもあり友達になった…そして食事が先に終わった3人は大浴場へ行くということなので別れた
「ふぅ…美味しかったね!ユウトはこの後どうするの?」
少し経って俺達も食べ終えた頃フェル君がそう言ってくる
「今日は部屋のお風呂を使わせてもらうよ」
大浴場も良さそうだけど明日が学院初日ということでゆっくりしたいのだ
「なら僕も部屋のにするよ!」
フェル君はいつもあの3人と大浴場に行ってるらしいが俺の事もあって今日は部屋に戻るらしい…なんか自分より小さい子に気を使われると…
俺としては辛い…なんかごめんなさい…
俺は早くこの生活に慣れようと決心してフェル君と部屋へ戻るのだった
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,971
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる