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第1部 ブルー王国編
第2話
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翌朝。
改めてエクレアたちから挨拶を受けた。
5人の美人メイドが一列に勢ぞろいをして僕の前に立っている。
5人を代表してエクレアが口を開いた。
「改めてご挨拶を申し上げます」
「私どもは1年前まで家族のつもりでご主人様を育てて参りましたが、これからはご主人様の側に侍る従者としてお仕えする所存でございます」
「ご主人様のなさりたいこと叶えたいことがあれば何でもおっしゃってください。全力でそれが叶いますようサポートいたします。お金なら多少蓄えがございますし、それに・・・・ポッ」
とエクレアは潤んだ瞳を僕に向ける。
僕はエクレアを見るのが照れくさくて見返すことができなかった。
少し赤い顔をしたエクレアと他4名はとても晴れやかな表情をしながら僕を見つめている。
つまり、こういうことらしい。
もともとエクレアたちは僕に仕える従者であり家来のようなものらしい。
僕が自主的に家を出るまでは家族として接してしてきたが、家を出て外の世界を知ったら改めて従者として接することにしようと決めていたそうだ。
そして、僕のやりたいこと叶えたいことを全力で支援することを約束してくれた。
僕は考えた。
もともとオーキッドへ出ようと思ったのは身に付けた剣の腕や魔法がどこまで通用するかを知りたいというだけの話だった。
だから町へ出て冒険者になったのだ。
僕にとって冒険者はあこがれの職業だ。
むかしエクレアが寝物語で語ってくれた話の中で冒険者が活躍する話があり、そこから興味を持ったように思う。
だけど、冒険者を経験してわかったことは、冒険者として成功するには戦いの技術だけじゃなく、人間の悪意というものを上手にかわすことも必要だということ。
かわすだけじゃなく利用するぐらいしたたかな図太さがないとだめだということだ。
ぼく自身は騙されたり利用されたりということはなかったと思うが、気づいていないだけであったかもしれない。
さらに考えれば、あのままリックに追い出されなければもっとひどい目にあって命を落としていたかもしれない。
そうなる前にリックにクビにされて冒険者をやめたのは逆に良かったかもしれないとさえ思った。
だからそのことはもうふっきって、別の何かをしようと思った。
そう考えた時僕は王都の治安を守る王都警備隊の隊員の姿を思い出したのだ。
警備隊の仕事を見かけたのは、冒険者ギルドの依頼のためにこの国の王都を訪れたときだった。
警備隊は、町の人を助け、暴漢から弱い人を守っていた。
また、夜には酔っ払いを家へ送り届け、時には商人の護衛をして商売の助けをしていたこともあった。
僕はそういう困った人の助けをしたい。
そう考えたとき、自分が本当にやりたいことに気づいた。
僕はエクレアにまっすぐに眼を向けて言った。
「実は、やってみたい職業があるんだ。でもどうしたらその職につけるかわからない。もし知っているなら教えてほしいし伝手があるなら頼らせてほしい」
それを聞いたエクレアは見惚れるほどの極上の笑顔で、
「親愛なるご主人様。どうかこのエクレアにお任せを」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オーキッドの町のギルド内でリックから解雇宣言をされてから2週間弱。
僕はいま、ブルー王国の王都にいる。
僕が故郷の村に帰ってエクレアに王都警備隊のあっせんを頼んでから、すぐに故郷の村を引き払い、王都にメイドら全員で引っ越してきた。
住む家の手配や、もろもろの荷物の移動などもすべてメイドたちがしてくれたのだ。
そして今日は、警備隊の初出勤の日だ。
あれからどんな手を使ったのかわからないが、エクレアに相談した3日後には、ブルー王国近衛騎士団の団長から僕宛に警備隊への入隊許可証が届いていた。
しかし、僕は許可証が届いた日数について軽い疑問を持った。
だって、故郷の村から王都まで早馬で往復4日はかかるのだ。
どう考えても物理的に無理がある日数で、エクレアは僕の願いを叶えてくれた。
それも王国近衛騎士団長という権限のある人の伝手を使って。
一体どんな伝手があったのだろう。僕のメイドであるエクレアはすごいとしか言いようがない。
隣ではニコニコとエクレアが微笑んでいた。これぐらい容易いことですと言わんばんかりの表情をしている。
きっと僕のために相当無理をしてくれたんだろう。
その行為にいつか恩返ししたいなあと思いながら僕は教えられた道を歩き、警備隊の本部へ向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここは、オーキッドの町の冒険者ギルド。
この町の中心部と言っても過言ではないだろう。
オレの名はリック。いずれ、オーキッド一の冒険者になる男。
そんな将来性あふれるオレの目標は、ずばり、伝説の冒険者「赤髪の騎士」だ。
この人は、中央平原すべての冒険者ギルドを実力で支えてきたという伝説のSランク冒険者なのだ。
その目標に向かって今は手強い魔物の討伐を繰り返し実力を蓄えている。
いわば修行の段階だな。
それぐらいは自分の力量をわきまえているつもりだ。
しかし、命あっての物種。
怪我などで冒険者活動に支障がでることは避けなければならない。
そのために、パーティには回復役を入れているし、ポーションの備蓄にも抜かりはない。・・・・・はずだった。
冒険者ギルドの受付嬢がオレと仲間たちに辛そうな声で話す。
「ですから、無いものは無いんです。今後はポーションの支給をすることは出来ません」
少し言葉をきって、話を続ける。
「それは申し訳ないと思いますし、私たちもこれまでどおりポーションの支給を続けたほうがいいのはわかっています。でも・・・・」
と少し声を落とすが、勢いをつけるように言う。
「無いものは無いんですよ!!!」
「今までは、無償に近い額で大量に高品質のポーションを卸してくださっていた方がいたのですが、1週間ほど前からその方が急に来なくなって、ギルドのポーションの在庫が尽きたんです」
受付嬢は悲壮な表情をしている。
「申し訳ありませんが、これからは自分たちでご用意ください」
受付嬢の無慈悲な言葉にオレは頭を抱えた。
そんなバカな。
ここのギルドは一度の依頼で10本ものポーションを冒険者に支給し、依頼達成率を高めてきた。
オレたちもそれをアテにしたから、危険な魔物の討伐依頼をこなせてきたと言っていい。
回復役もいるにはいるが、戦闘中は回復よりも支援魔法や攻撃に魔力を使用したほうが効率がいいというのが冒険者の常識だ。
クソッ・・・・こんなことなら、あいつをクビにするのをやめておけばよかった。
今ではとても後悔している。
剣も魔法も中途半端なあのクズも多少の回復魔法を使えたのだ。
そもそもポーションは高価だ。1本で依頼報酬分の金額がまるまる無くなるぐらいの値段がする。
それ以外にもお金の使い道はある。
身を守るための防具はもちろん、武器だって性能が高ければ高いほど値段は高くなる。
ギルド内の酒場にて。
オレたちパーティは意気消沈の状態で酒場のおやじにいつもの酒とつまみを注文した。
盾担当のザナケルが暗い表情で言う。
「なあ、リック。これからは、安全を第一にした依頼を中心に受けていくしかないよ」
それを聞いた魔法担当のオリエは暗くなりそうなパーティ内の雰囲気を盛り上げようと無理に明るい声を出しながら、
「そうね。この際いい機会だからパーティの戦術も見直して遠距離攻撃のパターンをもっと多く取り入れましょ。まだ、あの娘も帰ってきていないんだし。ね」
「ああ、それがいい」
ザナケルはすぐに同意した。
しかしオレの意見は違う。思わず、
「それだと」
という言葉だけがもれてしまった。
その次に言おうとした言葉を飲み込んだからだ。
それだとオレが目立たないだろーーーーーーー。
これがオレの本音だ。
いや違う。
それだとオレのスキルが磨かれずオレの攻撃力が上がらない。ひいてはパーティの攻撃力が上がらない。
だからそれはやめておこうと言いたかったのだ。うん。
オレは近接攻撃を専門として今までスキルを磨いてきたし、その結果として多くの魔物を倒すことができたと思っている。
しかし、盾担当と同等の防御力がオレにはあるので遠距離攻撃担当の仲間を守ってパーティを支えるという戦術をとれると言えばとれるが・・・・
それは、嫌だ。いや、絶対に。
たとえパーティにとって良くても、盾担当として防御を固めて仲間を守るとか。
そんな地味なことおおおおおおおおお。
いま、所用で別の国にいる回復担当の「聖女」ノワールがもどってくれば少しはオレの活躍する機会も増えるだろう。
早く帰ってきてほしい。
そして傷心の恋人のオレを慰めてほしいと切に願う。
聖女の熱い抱擁でしか傷ついた俺の心は癒されない。
しかし一体なぜこんなことになってしまったのか。
あいつを切ればオレがさらに活躍し目立つはずだったのに。
改めてエクレアたちから挨拶を受けた。
5人の美人メイドが一列に勢ぞろいをして僕の前に立っている。
5人を代表してエクレアが口を開いた。
「改めてご挨拶を申し上げます」
「私どもは1年前まで家族のつもりでご主人様を育てて参りましたが、これからはご主人様の側に侍る従者としてお仕えする所存でございます」
「ご主人様のなさりたいこと叶えたいことがあれば何でもおっしゃってください。全力でそれが叶いますようサポートいたします。お金なら多少蓄えがございますし、それに・・・・ポッ」
とエクレアは潤んだ瞳を僕に向ける。
僕はエクレアを見るのが照れくさくて見返すことができなかった。
少し赤い顔をしたエクレアと他4名はとても晴れやかな表情をしながら僕を見つめている。
つまり、こういうことらしい。
もともとエクレアたちは僕に仕える従者であり家来のようなものらしい。
僕が自主的に家を出るまでは家族として接してしてきたが、家を出て外の世界を知ったら改めて従者として接することにしようと決めていたそうだ。
そして、僕のやりたいこと叶えたいことを全力で支援することを約束してくれた。
僕は考えた。
もともとオーキッドへ出ようと思ったのは身に付けた剣の腕や魔法がどこまで通用するかを知りたいというだけの話だった。
だから町へ出て冒険者になったのだ。
僕にとって冒険者はあこがれの職業だ。
むかしエクレアが寝物語で語ってくれた話の中で冒険者が活躍する話があり、そこから興味を持ったように思う。
だけど、冒険者を経験してわかったことは、冒険者として成功するには戦いの技術だけじゃなく、人間の悪意というものを上手にかわすことも必要だということ。
かわすだけじゃなく利用するぐらいしたたかな図太さがないとだめだということだ。
ぼく自身は騙されたり利用されたりということはなかったと思うが、気づいていないだけであったかもしれない。
さらに考えれば、あのままリックに追い出されなければもっとひどい目にあって命を落としていたかもしれない。
そうなる前にリックにクビにされて冒険者をやめたのは逆に良かったかもしれないとさえ思った。
だからそのことはもうふっきって、別の何かをしようと思った。
そう考えた時僕は王都の治安を守る王都警備隊の隊員の姿を思い出したのだ。
警備隊の仕事を見かけたのは、冒険者ギルドの依頼のためにこの国の王都を訪れたときだった。
警備隊は、町の人を助け、暴漢から弱い人を守っていた。
また、夜には酔っ払いを家へ送り届け、時には商人の護衛をして商売の助けをしていたこともあった。
僕はそういう困った人の助けをしたい。
そう考えたとき、自分が本当にやりたいことに気づいた。
僕はエクレアにまっすぐに眼を向けて言った。
「実は、やってみたい職業があるんだ。でもどうしたらその職につけるかわからない。もし知っているなら教えてほしいし伝手があるなら頼らせてほしい」
それを聞いたエクレアは見惚れるほどの極上の笑顔で、
「親愛なるご主人様。どうかこのエクレアにお任せを」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オーキッドの町のギルド内でリックから解雇宣言をされてから2週間弱。
僕はいま、ブルー王国の王都にいる。
僕が故郷の村に帰ってエクレアに王都警備隊のあっせんを頼んでから、すぐに故郷の村を引き払い、王都にメイドら全員で引っ越してきた。
住む家の手配や、もろもろの荷物の移動などもすべてメイドたちがしてくれたのだ。
そして今日は、警備隊の初出勤の日だ。
あれからどんな手を使ったのかわからないが、エクレアに相談した3日後には、ブルー王国近衛騎士団の団長から僕宛に警備隊への入隊許可証が届いていた。
しかし、僕は許可証が届いた日数について軽い疑問を持った。
だって、故郷の村から王都まで早馬で往復4日はかかるのだ。
どう考えても物理的に無理がある日数で、エクレアは僕の願いを叶えてくれた。
それも王国近衛騎士団長という権限のある人の伝手を使って。
一体どんな伝手があったのだろう。僕のメイドであるエクレアはすごいとしか言いようがない。
隣ではニコニコとエクレアが微笑んでいた。これぐらい容易いことですと言わんばんかりの表情をしている。
きっと僕のために相当無理をしてくれたんだろう。
その行為にいつか恩返ししたいなあと思いながら僕は教えられた道を歩き、警備隊の本部へ向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここは、オーキッドの町の冒険者ギルド。
この町の中心部と言っても過言ではないだろう。
オレの名はリック。いずれ、オーキッド一の冒険者になる男。
そんな将来性あふれるオレの目標は、ずばり、伝説の冒険者「赤髪の騎士」だ。
この人は、中央平原すべての冒険者ギルドを実力で支えてきたという伝説のSランク冒険者なのだ。
その目標に向かって今は手強い魔物の討伐を繰り返し実力を蓄えている。
いわば修行の段階だな。
それぐらいは自分の力量をわきまえているつもりだ。
しかし、命あっての物種。
怪我などで冒険者活動に支障がでることは避けなければならない。
そのために、パーティには回復役を入れているし、ポーションの備蓄にも抜かりはない。・・・・・はずだった。
冒険者ギルドの受付嬢がオレと仲間たちに辛そうな声で話す。
「ですから、無いものは無いんです。今後はポーションの支給をすることは出来ません」
少し言葉をきって、話を続ける。
「それは申し訳ないと思いますし、私たちもこれまでどおりポーションの支給を続けたほうがいいのはわかっています。でも・・・・」
と少し声を落とすが、勢いをつけるように言う。
「無いものは無いんですよ!!!」
「今までは、無償に近い額で大量に高品質のポーションを卸してくださっていた方がいたのですが、1週間ほど前からその方が急に来なくなって、ギルドのポーションの在庫が尽きたんです」
受付嬢は悲壮な表情をしている。
「申し訳ありませんが、これからは自分たちでご用意ください」
受付嬢の無慈悲な言葉にオレは頭を抱えた。
そんなバカな。
ここのギルドは一度の依頼で10本ものポーションを冒険者に支給し、依頼達成率を高めてきた。
オレたちもそれをアテにしたから、危険な魔物の討伐依頼をこなせてきたと言っていい。
回復役もいるにはいるが、戦闘中は回復よりも支援魔法や攻撃に魔力を使用したほうが効率がいいというのが冒険者の常識だ。
クソッ・・・・こんなことなら、あいつをクビにするのをやめておけばよかった。
今ではとても後悔している。
剣も魔法も中途半端なあのクズも多少の回復魔法を使えたのだ。
そもそもポーションは高価だ。1本で依頼報酬分の金額がまるまる無くなるぐらいの値段がする。
それ以外にもお金の使い道はある。
身を守るための防具はもちろん、武器だって性能が高ければ高いほど値段は高くなる。
ギルド内の酒場にて。
オレたちパーティは意気消沈の状態で酒場のおやじにいつもの酒とつまみを注文した。
盾担当のザナケルが暗い表情で言う。
「なあ、リック。これからは、安全を第一にした依頼を中心に受けていくしかないよ」
それを聞いた魔法担当のオリエは暗くなりそうなパーティ内の雰囲気を盛り上げようと無理に明るい声を出しながら、
「そうね。この際いい機会だからパーティの戦術も見直して遠距離攻撃のパターンをもっと多く取り入れましょ。まだ、あの娘も帰ってきていないんだし。ね」
「ああ、それがいい」
ザナケルはすぐに同意した。
しかしオレの意見は違う。思わず、
「それだと」
という言葉だけがもれてしまった。
その次に言おうとした言葉を飲み込んだからだ。
それだとオレが目立たないだろーーーーーーー。
これがオレの本音だ。
いや違う。
それだとオレのスキルが磨かれずオレの攻撃力が上がらない。ひいてはパーティの攻撃力が上がらない。
だからそれはやめておこうと言いたかったのだ。うん。
オレは近接攻撃を専門として今までスキルを磨いてきたし、その結果として多くの魔物を倒すことができたと思っている。
しかし、盾担当と同等の防御力がオレにはあるので遠距離攻撃担当の仲間を守ってパーティを支えるという戦術をとれると言えばとれるが・・・・
それは、嫌だ。いや、絶対に。
たとえパーティにとって良くても、盾担当として防御を固めて仲間を守るとか。
そんな地味なことおおおおおおおおお。
いま、所用で別の国にいる回復担当の「聖女」ノワールがもどってくれば少しはオレの活躍する機会も増えるだろう。
早く帰ってきてほしい。
そして傷心の恋人のオレを慰めてほしいと切に願う。
聖女の熱い抱擁でしか傷ついた俺の心は癒されない。
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あいつを切ればオレがさらに活躍し目立つはずだったのに。
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