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第1部 ブルー王国編
第3話
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ここは、ブルー王国の王都にある中央広場。
平民の多くが休みの日の憩いの場として親しんでいる場所だ。
僕の記念すべき王都警備隊の第一日目はここを警備することにきまった。
僕の隣には先輩のダンさんがいる。
色々なことを教えてくれる僕の世話役みたいな人だ。
ついでに言うと、僕が以前見かけて警備隊に入りたいと思ったきっかけはこの人だったので、この偶然にとても驚いている。
早速ダン先輩が僕に警備隊のことを教えてくれた。
「そんなに緊張するなよ。ここらはそれほど治安は悪くないし、俺たちはいるだけで安心してもらえる存在だからよ」
「警備隊の本当の仕事は夕方から深夜だぜ。おまえさんは年も若いし、今日は初日だ。当分は、昼間を中心に仕事してもらう予定だと隊長が言ってたよ」
そう言って僕の緊張をほぐしてくれた。
やっぱりいい人だなぁ。
それに警備隊は思ったよりホワイトな職場だ。
こんな僕にも気をつかってくれている。
だがそれに甘えてはいけない。
「ありがとうございます先輩。でも僕は何でもやりますよ。ガンガンご指導ください!」
そういう僕を優しい目で見るダン先輩は、ニカッと笑ってまた視線を周囲に戻した。
そしてさらに警備のポイントを教えてくれた。
「いいか。まず、周囲をよく見るんだ。それが鉄則だな。何か違和感は無いか。不審な行動をとっている奴はいねぇか。じっくり見るんだぞぉ」
「まぁこれも観察力や、経験がものをいうがな」
そう言って笑いながらも視線はあくまで周囲に向いている。
僕は先輩の真似をしながら、周囲の見回りをした。
夢中になって気がつけば日が暮れており交代の時間が来た。
僕の今日の仕事はこれで終わりだ。
僕は人々の幸せそうな笑顔を思い出しつつ家に帰った。
次の朝は昨日より早くおきて家を出た。
僕が警備隊の本部に着くと警備隊の人が休憩していた。
夜勤を終えて帰ってきた人たちかもしれないと考えていると、向こうのほうからダン先輩の話し声が聞こえてきた。
「おおダンよ。急にポーションが王宮から支給された。1人1本持って警備に行けとさ」
「それはまた景気の良い話だな。この国はそこまで財政が豊かだったか?」
「それがな。噂では、大量のポーションを王宮に卸した商人がいるんだと。それも無料に近い額で」
僕はその話を聞いて冒険者をしていた時のことを思い出した。
冒険の依頼のたびにギルドは僕たちに高価なポーションを大量に持たせてくれたっけ。
おかげで魔物との戦いですごく助かった。ほとんどリックのために使わされたけど。
でも「聖女」のノワールさんは僕にも回復魔法を使ってくれた。
ノワールさんだけだった。
僕に優しくしてくれた人って。
後でポーションの相場を聞いて目玉が飛び出る位びっくりした。
そんなものを大量に渡すなんて、あそこのギルドは金持ちなんだなぁと思った。
その話をすると、ダン先輩は大変驚いていた。
そんな事はありえないと。
素材を採集し、薬師が調合することでポーションはできる。
素材採集は冒険者ギルド、調合は薬師ギルド、ときれいに分担がなされておりポーション類はどうしても割高になるそうだ。
またポーションの調合は腕のある薬師でも時間がかかる。
なので、高位貴族か王族でもない限り潤沢にポーションを確保しているなんて考えられないらしい。
「そう考えると、誰だかしらないが王宮に大量のポーションを納品するだなんて、奇特なやつもいたもんだな」
そう言ってダン先輩は笑っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こんにちは。こんばんは。おはようございますがよろしいかしら?
親愛なるご主人様に永遠の忠誠を誓うメイドのエクレアでございます。
今朝も親愛なるご主人様は警備隊の仕事のために元気よく家を出て行かれました。
はあ、思い出しても素敵でございます。今朝もわたくしの体を気遣う言葉をかけてくださいました。ご主人様にお仕えすることができ、本当に幸せです。ご主人様のためなら、この身体をささげても惜しくはございません。
わたくしの身体すべて髪の毛一筋までご主人様が自由に扱えるモノでございます。
なにしろあのかたはこんなわたくしにも・・・・
(中略)
フゥ。思う存分、ご主人様の話が出来ましたので、スッキリしました。
そろそろポーション1000個をブルー王国に納品するため、近衛騎士団長に会いに出かけようと思います。
以前はオーキッドの冒険者ギルドに毎日ポーションを納品していましたが、親愛なるご主人様が冒険者を辞められたのなら、納品する必要はございませんよね。
このように親愛なるご主人様が快適に仕事をこなせるよう陰ながらポーションの支援をしていたのでございます。
本音を言えば、誉められたいし、愛でられたいという願望はあります。ですが、それはいけません。わたくしごときがご主人様にお願いをして、忙しいご主人様の時間を取らせるわけには参りません。陰ながらお助け申し上げ少しでもご主人様が楽しく過ごせればそれにすぐる喜びはありません。そもそもメイドの立場とは、・・・・・・・
(中略)
は、また夢中になってしまいましたわ。
え、そのポーション1000個はどうやって用意したのかですって?
ポーションはお金がかかるのではないかという疑問ですね。
いえいえ、その必要はございません。創造魔法で作っただけでございます。
調合スキルも持っておりますが時間がかかりますのでポーション1000個は一から創造しました。それほど魔力も要りませんし。
ちなみに親愛なるご主人様にはポーションのことは話しておりません。
聞かれた事は全て嘘偽りなく答えるつもりでございますが、今まで聞かれたことがないので、ご主人様はご存じないかもしれません。
ですが、このようなささいなことはご主人様が知らなくても構わないでしょう?
ほかにご質問はありますか?
ああ、近衛騎士団長との関係ですか。
恋人かですって?
いいえ違います。女ですよあの方。
全身を鎧で固めているので体型がわからないし、無口な上に兜で顔を覆っているから分からないのも無理はありませんね。
近衛騎士団長ガーネットはわたくしの古くからの知り合いなんですよ。
昔、なにかれと世話をしたので、その借りを返してくださったのでしょう。
警備隊に空きがあると聞いたので、年は若いですがとびっっっっっっっきり優秀な方としてご主人様を警備隊に推薦するようお願いしただけでございます。
即OKの返事をいただきましたわ。
他に質問はありますか?
ああ、早馬で4日の距離をどうやって3日で抑えたかという件ですか。
あれは転移魔法でを使っただけですよ。だから王宮と家の間の移動は0秒です。
むしろ王宮内の手続きに時間がかかったのですわ。
もう質問はありませんか?
無ければこの辺で失礼をいたします。ごきげんよう。
平民の多くが休みの日の憩いの場として親しんでいる場所だ。
僕の記念すべき王都警備隊の第一日目はここを警備することにきまった。
僕の隣には先輩のダンさんがいる。
色々なことを教えてくれる僕の世話役みたいな人だ。
ついでに言うと、僕が以前見かけて警備隊に入りたいと思ったきっかけはこの人だったので、この偶然にとても驚いている。
早速ダン先輩が僕に警備隊のことを教えてくれた。
「そんなに緊張するなよ。ここらはそれほど治安は悪くないし、俺たちはいるだけで安心してもらえる存在だからよ」
「警備隊の本当の仕事は夕方から深夜だぜ。おまえさんは年も若いし、今日は初日だ。当分は、昼間を中心に仕事してもらう予定だと隊長が言ってたよ」
そう言って僕の緊張をほぐしてくれた。
やっぱりいい人だなぁ。
それに警備隊は思ったよりホワイトな職場だ。
こんな僕にも気をつかってくれている。
だがそれに甘えてはいけない。
「ありがとうございます先輩。でも僕は何でもやりますよ。ガンガンご指導ください!」
そういう僕を優しい目で見るダン先輩は、ニカッと笑ってまた視線を周囲に戻した。
そしてさらに警備のポイントを教えてくれた。
「いいか。まず、周囲をよく見るんだ。それが鉄則だな。何か違和感は無いか。不審な行動をとっている奴はいねぇか。じっくり見るんだぞぉ」
「まぁこれも観察力や、経験がものをいうがな」
そう言って笑いながらも視線はあくまで周囲に向いている。
僕は先輩の真似をしながら、周囲の見回りをした。
夢中になって気がつけば日が暮れており交代の時間が来た。
僕の今日の仕事はこれで終わりだ。
僕は人々の幸せそうな笑顔を思い出しつつ家に帰った。
次の朝は昨日より早くおきて家を出た。
僕が警備隊の本部に着くと警備隊の人が休憩していた。
夜勤を終えて帰ってきた人たちかもしれないと考えていると、向こうのほうからダン先輩の話し声が聞こえてきた。
「おおダンよ。急にポーションが王宮から支給された。1人1本持って警備に行けとさ」
「それはまた景気の良い話だな。この国はそこまで財政が豊かだったか?」
「それがな。噂では、大量のポーションを王宮に卸した商人がいるんだと。それも無料に近い額で」
僕はその話を聞いて冒険者をしていた時のことを思い出した。
冒険の依頼のたびにギルドは僕たちに高価なポーションを大量に持たせてくれたっけ。
おかげで魔物との戦いですごく助かった。ほとんどリックのために使わされたけど。
でも「聖女」のノワールさんは僕にも回復魔法を使ってくれた。
ノワールさんだけだった。
僕に優しくしてくれた人って。
後でポーションの相場を聞いて目玉が飛び出る位びっくりした。
そんなものを大量に渡すなんて、あそこのギルドは金持ちなんだなぁと思った。
その話をすると、ダン先輩は大変驚いていた。
そんな事はありえないと。
素材を採集し、薬師が調合することでポーションはできる。
素材採集は冒険者ギルド、調合は薬師ギルド、ときれいに分担がなされておりポーション類はどうしても割高になるそうだ。
またポーションの調合は腕のある薬師でも時間がかかる。
なので、高位貴族か王族でもない限り潤沢にポーションを確保しているなんて考えられないらしい。
「そう考えると、誰だかしらないが王宮に大量のポーションを納品するだなんて、奇特なやつもいたもんだな」
そう言ってダン先輩は笑っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こんにちは。こんばんは。おはようございますがよろしいかしら?
親愛なるご主人様に永遠の忠誠を誓うメイドのエクレアでございます。
今朝も親愛なるご主人様は警備隊の仕事のために元気よく家を出て行かれました。
はあ、思い出しても素敵でございます。今朝もわたくしの体を気遣う言葉をかけてくださいました。ご主人様にお仕えすることができ、本当に幸せです。ご主人様のためなら、この身体をささげても惜しくはございません。
わたくしの身体すべて髪の毛一筋までご主人様が自由に扱えるモノでございます。
なにしろあのかたはこんなわたくしにも・・・・
(中略)
フゥ。思う存分、ご主人様の話が出来ましたので、スッキリしました。
そろそろポーション1000個をブルー王国に納品するため、近衛騎士団長に会いに出かけようと思います。
以前はオーキッドの冒険者ギルドに毎日ポーションを納品していましたが、親愛なるご主人様が冒険者を辞められたのなら、納品する必要はございませんよね。
このように親愛なるご主人様が快適に仕事をこなせるよう陰ながらポーションの支援をしていたのでございます。
本音を言えば、誉められたいし、愛でられたいという願望はあります。ですが、それはいけません。わたくしごときがご主人様にお願いをして、忙しいご主人様の時間を取らせるわけには参りません。陰ながらお助け申し上げ少しでもご主人様が楽しく過ごせればそれにすぐる喜びはありません。そもそもメイドの立場とは、・・・・・・・
(中略)
は、また夢中になってしまいましたわ。
え、そのポーション1000個はどうやって用意したのかですって?
ポーションはお金がかかるのではないかという疑問ですね。
いえいえ、その必要はございません。創造魔法で作っただけでございます。
調合スキルも持っておりますが時間がかかりますのでポーション1000個は一から創造しました。それほど魔力も要りませんし。
ちなみに親愛なるご主人様にはポーションのことは話しておりません。
聞かれた事は全て嘘偽りなく答えるつもりでございますが、今まで聞かれたことがないので、ご主人様はご存じないかもしれません。
ですが、このようなささいなことはご主人様が知らなくても構わないでしょう?
ほかにご質問はありますか?
ああ、近衛騎士団長との関係ですか。
恋人かですって?
いいえ違います。女ですよあの方。
全身を鎧で固めているので体型がわからないし、無口な上に兜で顔を覆っているから分からないのも無理はありませんね。
近衛騎士団長ガーネットはわたくしの古くからの知り合いなんですよ。
昔、なにかれと世話をしたので、その借りを返してくださったのでしょう。
警備隊に空きがあると聞いたので、年は若いですがとびっっっっっっっきり優秀な方としてご主人様を警備隊に推薦するようお願いしただけでございます。
即OKの返事をいただきましたわ。
他に質問はありますか?
ああ、早馬で4日の距離をどうやって3日で抑えたかという件ですか。
あれは転移魔法でを使っただけですよ。だから王宮と家の間の移動は0秒です。
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