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第3部 プラチナ帝国魔法学園編
第5話
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僕たちが森の空き地で一息ついていると、森の奥からブラックベアーというCランクの魔物が5体も僕たちの前に現れたのだ。
詳しく言うと、Bランクのサーベルタイガー1匹とCランクのブラックベアー5匹が僕たちの前に現れたのだが、護衛の魔法騎士団がすぐさま対応し、サーベルタイガー1匹を引き付け僕たちからサーベルタイガーを引き離した。
よって僕たちだけでブラックベアー5匹を相手にしないといけなくなったが正しい。
断っておくけどサーベルタイガーを相手にする魔法騎士団の方が遥かに危険なのだ。
最悪、魔法騎士団が全滅することもあり得る。
それぐらいサーベルタイガーは強いのだ。
僕はCランクなのでブラックベアー1匹ならどうにか相手にできる。だけど他のみんなはどうだろう??
もしかして5人のうちの誰かが実戦経験豊富で魔物と渡り合えるかもと期待しつつ5人の様子を見た。
残念。
状況を把握し適切に動けているのは護衛のカナイ様だけだった。
あとのメンバーはブラックベアーを見て心が折れ、戦意喪失だ。
キャロット様も潜在能力ならAランクにも届くかもしれない。しかしそれは体調が万全のときの話だ。心が折れている今の状態だと全力で魔法を使えない。
こればかりは経験を積んでいくしかない。ちなみにジェード様とその側近の魔法騎士もブラックベアーの威嚇に震え上がってしまっている。
だとすれば僕とカナイ様で足止めし、残りの4人を逃すしか生き延びる道はないと判断した。
あとは4人の意識が戻って逃げのびるかどうかだ。
僕はカナイ様に4人を逃すため僕たちでブラックベアーを引き付けるという案をもちかけるとすぐに同意してくれた。
早速カナイ様はブラックベアーたちに挑発と威嚇を繰り返し、自分に意識を向けようとする。さすがの行動といえる。動きからみてCランクの上位の力があるだろう。
僕と力を合わせれば充分逃げる時間を確保できそうだ。
しかし、他の4人はモタモタしていた。
意外とキャロット様は逃げる態勢が整っていた。しかしジェード皇子が予想以上にヘタレていた。
キャロット様や他の側近もジェード皇子の手や体を引っ張っているが腰が抜けているようで進まない。
状況はどんどん悪くなる。サーベルタイガーが討伐されていないので、向こうの様子はわからないが護衛の魔法騎士団が全滅したらこちらを襲ってくることも考えられる。
また、僕たちもいつまでも引きつけておくことはできない。
体力の限界が近いから。
しかしまだ4人は動けないでいる。
ジェード皇子が恐怖のあまり喚いているからね!!
とここで、護衛のカナイ様がちょっとの油断でブラックベアーから傷を受けてしまった。そのためしばらく動けなくなった。
これでもう足止め役は僕一人。
こうなったからにはまともに足止めしても1分ももたないだろうと僕は判断した。
この状況だと、貴族たちを見捨てても誰も僕を責めないだろう。
しかし僕は逃げるつもりはない。
僕にはこの場を切り抜ける力があった。
しかしその力には代償として身体に大きな負担がかかるのだ。
なので、「守りたい人がいて、そのために力が必要」なときのみに使おうと決めていた魔法がある。
それはイオニアから授かった魔法で己の力全てを1000倍に上げるというものだ。
まさしく魔法の常識を超えた”超”付与魔法だ。
ただし効果は1秒のみ。それも副作用がひどくて1度使用すると2、3日は全身が筋肉痛で動けなくなるという代物だ。
でも今こそ使うべきだと僕は判断した。
「ブースターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
呪文を唱えた瞬間、視界が圧縮し、音が歪む。
初めて体験する1000分の1秒の世界。
僕はこの”超”付与魔法を使い一瞬にしてブラックベアー5匹を斬って捨てた。
そこへなんとかサーベルタイガーを討伐した魔法騎士団がジェード皇子の護衛をすべく傷ついた体を引きずって僕らのところへやってきた!!
がそこで目にした光景は異様なものだった。
筋肉痛の激痛で倒れている僕と首を切られたブラックベアー5匹。皇子は失禁しており、アプリコット公爵令嬢はズタボロで疲れ果て、皇子の側近と聖女も同様である。
一体誰がブラックベアーを倒したのか判断がつかなかっただろう。
あのあと、魔法騎士団たちが倒れて動けない僕たちを魔法学園の保健室へと連れて行ってくれたようだ。
知らせを聞いて聖女ノワールが全員の回復をしたが、けがの回復は僕とカナイ様だけで残りの4人は、混乱、恐怖、失神といったステータス異常の回復であった。
僕は筋肉痛で2,3日は動けないし、他のみんなも精神的ショックでしばらく動けない。
気づけばすでに夏休みに入っていたのでしばらく保健室のベッドでお世話になることにした。魔法学園の保健室は病院の個室のような設備があったのでゆっくりできた。
王族も使うことがあるからだろうか。
ベッドで寝ているとナスが見舞いに来てくれた。
「大変だったな。よく命があったよ。サーベルタイガーにブラックベアーだろ?」
「生き残っただけでも表彰モンだ。だからあまり気にするなよ」
気にするなとはなんのことだろう。まあ励ましてくれているんだろうと思っておくことにした。すると今度はノワールが見舞いにきた。
「ご主人様。よかったですわ。命が無事で。へたに戦闘に参加しては命を落とす危険がありますもの」
見舞いの言葉で慰めてくれているんだろうが、どうもおかしいと違和感を感じる。
身体が動くようになって保健室から退院?すると、すぐに学園長から呼び出しがあった。
園長室まで行き、中に入ると、学園長と当時グループのメンバーだったジェード第二皇子と側近の魔法騎士、それに聖女さまが並んでいた。
なんの用だろうと思っていると、学園長が話を始めた。
「もう体は大丈夫かね。先だっての実習はとんでもない魔物と遭遇をしてしまったのう。不運としか言いようがない。が生き残ったのだから幸運もあったようじゃな」
「君もジェード殿下のおかげで命拾いをしたのだから殿下への恩返しをしてみてはどうかね。慈悲深い殿下なら平民と言えどお主からの恩返しを受け取ってくれるかもしれんぞ」
という。なんのこっちゃ。と思っていると、ジェード皇子が、
「怖い目にあってまだ当時の記憶があいまいになっているんだと思う。でも現実を直視し困難をのりこえてこそ心の成長があると思うんだ」
はあそうですかとしか言いようがない。僕がぼーっとしていると業を煮やした側近の魔法騎士が魔道具を持ってきて、僕に見えるように映像を流し始めた。
するとそこには、ブラックベアー5匹をジェード皇子と側近の魔法騎士が2人だけで戦い、回復は聖女さまがしつつ、ついにはブラックベアーを討伐した様子が上映されていた。
ちなみにキャロット様は戦いに加わらず、その護衛のカナイ様はキャロット様を守るように構えていた。
そして僕は怪我をして倒れて震えているではないか!!
これどこの映画?東映?とか考えていると強い視線を感じる。ふと見上げると、僕以外の全員が僕のほうを凝視していた。
え、なに。忖度してこれが事実だったということにしろってこと?
・・・・・まあ別にいいか。目立ちたくないし。ああ。失禁していた事実をなくしたいのかも。
「で、僕にどうしろと」
「何も。たとえ、底辺の君が何を言おうと、王族の私とどちらをみなが信用するかは明白だからね」
とジェード皇子はさわやかに言う。こんな時までさわやかだわー。大国の皇子こえーわー。
詳しく言うと、Bランクのサーベルタイガー1匹とCランクのブラックベアー5匹が僕たちの前に現れたのだが、護衛の魔法騎士団がすぐさま対応し、サーベルタイガー1匹を引き付け僕たちからサーベルタイガーを引き離した。
よって僕たちだけでブラックベアー5匹を相手にしないといけなくなったが正しい。
断っておくけどサーベルタイガーを相手にする魔法騎士団の方が遥かに危険なのだ。
最悪、魔法騎士団が全滅することもあり得る。
それぐらいサーベルタイガーは強いのだ。
僕はCランクなのでブラックベアー1匹ならどうにか相手にできる。だけど他のみんなはどうだろう??
もしかして5人のうちの誰かが実戦経験豊富で魔物と渡り合えるかもと期待しつつ5人の様子を見た。
残念。
状況を把握し適切に動けているのは護衛のカナイ様だけだった。
あとのメンバーはブラックベアーを見て心が折れ、戦意喪失だ。
キャロット様も潜在能力ならAランクにも届くかもしれない。しかしそれは体調が万全のときの話だ。心が折れている今の状態だと全力で魔法を使えない。
こればかりは経験を積んでいくしかない。ちなみにジェード様とその側近の魔法騎士もブラックベアーの威嚇に震え上がってしまっている。
だとすれば僕とカナイ様で足止めし、残りの4人を逃すしか生き延びる道はないと判断した。
あとは4人の意識が戻って逃げのびるかどうかだ。
僕はカナイ様に4人を逃すため僕たちでブラックベアーを引き付けるという案をもちかけるとすぐに同意してくれた。
早速カナイ様はブラックベアーたちに挑発と威嚇を繰り返し、自分に意識を向けようとする。さすがの行動といえる。動きからみてCランクの上位の力があるだろう。
僕と力を合わせれば充分逃げる時間を確保できそうだ。
しかし、他の4人はモタモタしていた。
意外とキャロット様は逃げる態勢が整っていた。しかしジェード皇子が予想以上にヘタレていた。
キャロット様や他の側近もジェード皇子の手や体を引っ張っているが腰が抜けているようで進まない。
状況はどんどん悪くなる。サーベルタイガーが討伐されていないので、向こうの様子はわからないが護衛の魔法騎士団が全滅したらこちらを襲ってくることも考えられる。
また、僕たちもいつまでも引きつけておくことはできない。
体力の限界が近いから。
しかしまだ4人は動けないでいる。
ジェード皇子が恐怖のあまり喚いているからね!!
とここで、護衛のカナイ様がちょっとの油断でブラックベアーから傷を受けてしまった。そのためしばらく動けなくなった。
これでもう足止め役は僕一人。
こうなったからにはまともに足止めしても1分ももたないだろうと僕は判断した。
この状況だと、貴族たちを見捨てても誰も僕を責めないだろう。
しかし僕は逃げるつもりはない。
僕にはこの場を切り抜ける力があった。
しかしその力には代償として身体に大きな負担がかかるのだ。
なので、「守りたい人がいて、そのために力が必要」なときのみに使おうと決めていた魔法がある。
それはイオニアから授かった魔法で己の力全てを1000倍に上げるというものだ。
まさしく魔法の常識を超えた”超”付与魔法だ。
ただし効果は1秒のみ。それも副作用がひどくて1度使用すると2、3日は全身が筋肉痛で動けなくなるという代物だ。
でも今こそ使うべきだと僕は判断した。
「ブースターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
呪文を唱えた瞬間、視界が圧縮し、音が歪む。
初めて体験する1000分の1秒の世界。
僕はこの”超”付与魔法を使い一瞬にしてブラックベアー5匹を斬って捨てた。
そこへなんとかサーベルタイガーを討伐した魔法騎士団がジェード皇子の護衛をすべく傷ついた体を引きずって僕らのところへやってきた!!
がそこで目にした光景は異様なものだった。
筋肉痛の激痛で倒れている僕と首を切られたブラックベアー5匹。皇子は失禁しており、アプリコット公爵令嬢はズタボロで疲れ果て、皇子の側近と聖女も同様である。
一体誰がブラックベアーを倒したのか判断がつかなかっただろう。
あのあと、魔法騎士団たちが倒れて動けない僕たちを魔法学園の保健室へと連れて行ってくれたようだ。
知らせを聞いて聖女ノワールが全員の回復をしたが、けがの回復は僕とカナイ様だけで残りの4人は、混乱、恐怖、失神といったステータス異常の回復であった。
僕は筋肉痛で2,3日は動けないし、他のみんなも精神的ショックでしばらく動けない。
気づけばすでに夏休みに入っていたのでしばらく保健室のベッドでお世話になることにした。魔法学園の保健室は病院の個室のような設備があったのでゆっくりできた。
王族も使うことがあるからだろうか。
ベッドで寝ているとナスが見舞いに来てくれた。
「大変だったな。よく命があったよ。サーベルタイガーにブラックベアーだろ?」
「生き残っただけでも表彰モンだ。だからあまり気にするなよ」
気にするなとはなんのことだろう。まあ励ましてくれているんだろうと思っておくことにした。すると今度はノワールが見舞いにきた。
「ご主人様。よかったですわ。命が無事で。へたに戦闘に参加しては命を落とす危険がありますもの」
見舞いの言葉で慰めてくれているんだろうが、どうもおかしいと違和感を感じる。
身体が動くようになって保健室から退院?すると、すぐに学園長から呼び出しがあった。
園長室まで行き、中に入ると、学園長と当時グループのメンバーだったジェード第二皇子と側近の魔法騎士、それに聖女さまが並んでいた。
なんの用だろうと思っていると、学園長が話を始めた。
「もう体は大丈夫かね。先だっての実習はとんでもない魔物と遭遇をしてしまったのう。不運としか言いようがない。が生き残ったのだから幸運もあったようじゃな」
「君もジェード殿下のおかげで命拾いをしたのだから殿下への恩返しをしてみてはどうかね。慈悲深い殿下なら平民と言えどお主からの恩返しを受け取ってくれるかもしれんぞ」
という。なんのこっちゃ。と思っていると、ジェード皇子が、
「怖い目にあってまだ当時の記憶があいまいになっているんだと思う。でも現実を直視し困難をのりこえてこそ心の成長があると思うんだ」
はあそうですかとしか言いようがない。僕がぼーっとしていると業を煮やした側近の魔法騎士が魔道具を持ってきて、僕に見えるように映像を流し始めた。
するとそこには、ブラックベアー5匹をジェード皇子と側近の魔法騎士が2人だけで戦い、回復は聖女さまがしつつ、ついにはブラックベアーを討伐した様子が上映されていた。
ちなみにキャロット様は戦いに加わらず、その護衛のカナイ様はキャロット様を守るように構えていた。
そして僕は怪我をして倒れて震えているではないか!!
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え、なに。忖度してこれが事実だったということにしろってこと?
・・・・・まあ別にいいか。目立ちたくないし。ああ。失禁していた事実をなくしたいのかも。
「で、僕にどうしろと」
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