星の誓い〜異国の姫はアイスブルーの騎士に溺愛される〜

スピンオフ:【マルコの初恋】柔らかな感触と劣情(18R)

甘い身体

「ドレスを脱がせても？」


マルコの問いかけにリズデは恥ずかしそうに頷いた。
リズデの背後に回り込んだマルコは背中に並ぶ小さなボタンをひとつずつ外していく。
徐々に露になる白い肌を背筋に沿って指でなぞった。
びくっと震えて肩をすくませたリズデの項に口付け、ドレスの下に手を差し入れる。
そのままじっくり唇と手で肌を愛撫しながらドレスとブラトップを外す。
マルコは、リズデを背後から抱き締めた。

「触るよ、リズデ」

耳元で囁けば、リズデは小さく頷いた。
首筋にキスをしながら、両手を前に伸ばして柔らかな膨らみに下から掬い上げるように触れる。
リズデが息を止めた。

「息をして」

再び耳元で囁けば、リズデは細く息を吐いた。
ゆっくりと両手に少し余る乳房の感触を楽しみ、徐々に激しく揉みしだいてゆく。
次第にリズデの呼吸が早くなるのを感じ、マルコはその耳朶を噛むと同時に胸の突起を摘まんだ。

「はぁっ」

思わず漏れたリズデの声に、一気に身体の熱が上がる。
身体を強く押し付け、背後からのし掛かるようにして、更に柔らかな突起を捏ねる。


「あ、ダメです。それ…あぁっいやっ」


マルコは堪らずリズデをベッドに押し倒し覆い被さった。
リズデは自らの手で目を覆って息を弾ませている。
華奢な身体には大きめの形の良い胸がマルコの目の前に晒されていた。
マルコに散々触られて赤く色づいたつぼみがリズデの呼吸と共に揺れている。
マルコは思わず舌なめずりをし顔を近付けると、ゆっくり舐めあげた。
リズデが短く息を吸いこんだ。
大きな瞳を更に大きく見開いてマルコを見ている。
マルコは両手で乳房を掴むとつぼみの片方を親指の腹で擦り、リズデに見せつけるようにもう片方にむしゃぶりついた。
舌でコロコロ転がすとリズデが悲鳴を上げながら仰け反った。
その浮いた腰に手を回し、更に大きく口を開け乳房に深く噛みつき、舌で大きく舐め回し吸い付く。

リズデが手を伸ばして、自分の胸を執拗にしゃぶるマルコの頭を掴んだ。
レッドブラウンの巻き毛に指を絡め押し退けようとしているが、力が入らないようだ。
マルコは反対側のつぼみの周りを円を描くように舐め回す。
リズデは強い快感に耐えるように目を瞑り、唇を噛み締めている。

そうやって散々焦らしたあとで、唾液でテラテラ光るつぼみを一気に吸い上げた。


「はぁぁっ」


リズデはぐったりと身体から力を抜いた。
マルコはその隙に乱暴に自らの服を脱ぎ捨てた。
布が破けた音がしたが、構っている余裕などなかった。
リズデにのし掛かり抱き込むようにして、目元に滲む雫を舐めとった。

この娘はどこもかしこも甘くて滑らかだ。

白く蕩けそうな肌にピッタリと身を寄せてみると、余りの心地よさに意識が飛びそうになった。

やがて、ゆっくりと瞼を開いたエメラルドグリーンの瞳がマルコをぼんやり見つめる。

リズデはそっと手を伸ばして、マルコの目元の黒子をつつ…となぞった。

マルコは、予想外のリズデの行動に固まる。



「ボス…」



少し掠れた声で囁くと、マルコの両頬に手を添えて引き寄せ、そこにキスをした。


「この黒子好きです。ずっと触わりたかった」


と、言って恥ずかしそうに目を伏せた。

胸を撃ち抜かれたマルコは、堪らずリズデの上に倒れこんだ。


「ねえ、なんなのお前。可愛いすぎるでしょ」


リズデが隣にあるマルコの髪を撫でる。


「…何がです？いつだって可愛いのはボスです」


暫しの沈黙の後、マルコはうつ伏せのままリズデに恐る恐る訊ねた。


「ちょっと待て。ずっと俺のことをそんな風に見てたのか？」
「だって、ボスは、私には素の姿を見せてくれていたでしょう？気付いてないかもしれませんけど、私の前でだけ言葉使いが変わって、自分のことを『俺』って呼ぶんです。それに密かに優越感を感じていたんです」


リズデがフフッと笑った。
マルコは両手をついて身体を起こすと、リズデを見下ろした。


「悔しいな。俺の方が先に好きになりたかった」


リズデが困ったように笑った。


「片思いはそんなに良いものじゃありませんよ」


確かに…ここ数日だけでも感情の降り幅が激しく足が地につかない心地だった。

リズデにずっと切ない思いをさせていたことに胸が痛む。


「思いを寄せた時の差など直ぐに埋めて見せるさ」