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私の日常
直生の育ってきた家庭環境
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私の家族構成から伝えていこうと思う。
祖母、父、母、姉、そして私の5人家族。
父は出張が多く、どこかへ遊びに連れて行ってもらった思い出はない。
母は看護師のため、夜間も家を空けることは日常茶飯事。
留守を預かってくれた祖母。
ばーちゃんの存在が私たち姉妹の寂しさを埋めてくれた。
そんな祖母が亡くなってしまったのは、
私が中学3年生、姉が高校3年生のとき。
ふたりとも受験生だった。
進路も定まらない私たちが悩んでいるときに両親は手を差し伸べてはくれなかった。
「岡田、進路は決めたか?」
私たち姉妹はなかなかその答えを見出すことができずにいた。
家に帰っても両親はいないことが多く、
進路のことを言ってもこんな言葉で返される。
「お姉ちゃんも、直生も自分の好きにしなさい。お父さんもお母さんもお仕事が忙しくて…。」
結局は姉も私も担任が勧める所へ進学した。
私はマジメな性格もあり、皆勤で高校を卒業したが、姉のほうは素行が荒れ、多数の不良と夜な夜な遊び、やがて妊娠が発覚した。
姉はさすがに悩み、母に思い切って打ち明けた。
「…なんてことを。でも、あなたの好きにしなさい。学校も中退してもいいし」
そんな簡単な言葉を返された姉はショックを受けただろう。
頬を引っ叩かれて叱責されることは覚悟していただろうし、
相手の男の家に押しかけて話し合いをする時間を作ったり、
出産にしろ堕胎にしろ、娘のための最善策を真剣に一緒に考えて欲しかったはずだ。
結局、自分で結論を出した姉は堕胎し、大学も中退した。
そして、そんな大変な時期に父の不倫が発覚。
その局面でも両親は冷静だった。
「お母さん!なんでお父さんに不倫したことを責めないの?怒らないの?」
私は母に詰め寄った。
そんな私に笑顔でこう答えたのだ。
「お父さんだって男だもの。仕方ないわよ。お母さんだって…」
そのあとの言葉はその時は気に留めていなかったけど、後で知った話。
母も浮気していたのだ。
「なんでもいい、好きにしたらいい」
そんな放任主義な親のもとで育った私から
「許せまじ!」がどんどん育っていったのだ。
そんな家とおさらばしたくて
高校を卒業し、就職を機に家を出てひとり暮らしを始めたのだ。
いや、ひとり暮らしじゃないかな。
「許せまじ」との同居?(笑)
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