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ジルベールの心中
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ジルベールは、自室の大きなベッドに、バスローブ一枚で寝っ転がっていた。まわりには若く美しい女が何人もいて、ジルベールの体をマッサージしたり、うちわで扇いだりしていた。
アンドロイドはというと、今、シャワーを浴びている最中だった。これからジルベールとベッドに入るためである。
(やっぱりたくさんの女に囲まれて、尽くされるのは最高だな。ゆくゆくは俺が王となり、国のすべての若い女が俺のものに……げへへへへ)
ジルベールは公の前ではあまりしゃべらず、いつも澄ました真面目な顔つきをしていたが、心の中では365日こんなことを考えていた。
アンドロイドに任せる前から公務もあんまりできてなかったが、まわりの配下が色々フォローしていたのだ。
(シャルルは本当に真面目だからなー。いい兄貴を演じるのも疲れるぜ。この前テラスではうっかりアンドロイドとデレデレしたところを見せてしまったが。俺としたことが、ここ数日はアンドロイドにばかり夢中になって、どうかしてたぜ)
ミゲルがジルベールにかけた「アンドロイド一筋にデレデレになる魔法」はすでに解けていた。
魔力を封印された今、ミゲルは「水の天馬」を維持するだけで精いっぱいなのだ。
彼はシャルルに魔力封印銃で撃たれた瞬間、呪文を唱えて封印にとっさにあらがった。そして、最後の力を振り絞り魔法を使い、湖の水から、巨大な天馬を造った。そのあとはさすがに魔力封印銃の力を抑えることができず、魔力を完全に抑えられてしまったが。
そんなことを知る由もないジルベールは、そうは言っても、アンドロイドをかなり気に入っていた。なにせ「俺の好みドストライクな女」なのだから、当然とも言えた。
これからは、そのドストライクとお楽しみの時間だ。頬がだらしなく緩み、よだれが垂れるのを抑えることができない。
(そういえば、ジュリアとは婚約破棄してしまったんだな)
ふと、頭の片隅でそんなことを考えていた。
伯爵家の一人娘のため、さすがに婚姻前に手を出せず、あまり相手にしていなかった。俺の妻になり、世継ぎを産むためにいる存在だと思っていた。父である国王も、そういう考えだった。
(相手にしていなかったとはいえ、離れられると惜しくなるな。自分の持ち物が減るのは我慢ならん。今度、側室として迎えてやろう)
相手がどう思っているかなんて一ミリも考えていない王太子は、部屋の扉が開く音ではっとした。アンドロイドがシャワーを浴び終わったのだ。
が、アンドロイドはあきらかにシャワーを浴びたふうに髪を濡らしてはいるものの、ドレスを着たままだった。
ジルベールはまわりの女たちに下がるように命じた。
「アンドロイド、なんでドレスを着たままなんだ? さては、そんな真っ黒でセクシーなドレスを着て、俺に脱がしてほしいんだな? 仕方ないやつだ」
ジルベールはアンドロイドに手を伸ばした。しかし、逆にアンドロイドに腕を掴まれ、ジルベールは宙を舞った。気がついたときには床に叩きつけられ、アンドロイドに組み敷かれていた。
「ぎゃあああああああ、う、腕が折れた!」
腕の痛みで自分がアンドロイドに投げ飛ばされたのだと、ジルベールは気がついた。自分に馬乗りになっているアンドロイドを睨みつける。
「き、貴様、一体何を……」
アンドロイドの妖艶で美しい顔は無表情だった。いや、表情がなかった。真っ赤な唇が、こう告げた。
「ジルベール……女の敵……ハイジョ、スル」
アンドロイドは機械なので、シャワーを浴びて、壊れていた。
アンドロイドはというと、今、シャワーを浴びている最中だった。これからジルベールとベッドに入るためである。
(やっぱりたくさんの女に囲まれて、尽くされるのは最高だな。ゆくゆくは俺が王となり、国のすべての若い女が俺のものに……げへへへへ)
ジルベールは公の前ではあまりしゃべらず、いつも澄ました真面目な顔つきをしていたが、心の中では365日こんなことを考えていた。
アンドロイドに任せる前から公務もあんまりできてなかったが、まわりの配下が色々フォローしていたのだ。
(シャルルは本当に真面目だからなー。いい兄貴を演じるのも疲れるぜ。この前テラスではうっかりアンドロイドとデレデレしたところを見せてしまったが。俺としたことが、ここ数日はアンドロイドにばかり夢中になって、どうかしてたぜ)
ミゲルがジルベールにかけた「アンドロイド一筋にデレデレになる魔法」はすでに解けていた。
魔力を封印された今、ミゲルは「水の天馬」を維持するだけで精いっぱいなのだ。
彼はシャルルに魔力封印銃で撃たれた瞬間、呪文を唱えて封印にとっさにあらがった。そして、最後の力を振り絞り魔法を使い、湖の水から、巨大な天馬を造った。そのあとはさすがに魔力封印銃の力を抑えることができず、魔力を完全に抑えられてしまったが。
そんなことを知る由もないジルベールは、そうは言っても、アンドロイドをかなり気に入っていた。なにせ「俺の好みドストライクな女」なのだから、当然とも言えた。
これからは、そのドストライクとお楽しみの時間だ。頬がだらしなく緩み、よだれが垂れるのを抑えることができない。
(そういえば、ジュリアとは婚約破棄してしまったんだな)
ふと、頭の片隅でそんなことを考えていた。
伯爵家の一人娘のため、さすがに婚姻前に手を出せず、あまり相手にしていなかった。俺の妻になり、世継ぎを産むためにいる存在だと思っていた。父である国王も、そういう考えだった。
(相手にしていなかったとはいえ、離れられると惜しくなるな。自分の持ち物が減るのは我慢ならん。今度、側室として迎えてやろう)
相手がどう思っているかなんて一ミリも考えていない王太子は、部屋の扉が開く音ではっとした。アンドロイドがシャワーを浴び終わったのだ。
が、アンドロイドはあきらかにシャワーを浴びたふうに髪を濡らしてはいるものの、ドレスを着たままだった。
ジルベールはまわりの女たちに下がるように命じた。
「アンドロイド、なんでドレスを着たままなんだ? さては、そんな真っ黒でセクシーなドレスを着て、俺に脱がしてほしいんだな? 仕方ないやつだ」
ジルベールはアンドロイドに手を伸ばした。しかし、逆にアンドロイドに腕を掴まれ、ジルベールは宙を舞った。気がついたときには床に叩きつけられ、アンドロイドに組み敷かれていた。
「ぎゃあああああああ、う、腕が折れた!」
腕の痛みで自分がアンドロイドに投げ飛ばされたのだと、ジルベールは気がついた。自分に馬乗りになっているアンドロイドを睨みつける。
「き、貴様、一体何を……」
アンドロイドの妖艶で美しい顔は無表情だった。いや、表情がなかった。真っ赤な唇が、こう告げた。
「ジルベール……女の敵……ハイジョ、スル」
アンドロイドは機械なので、シャワーを浴びて、壊れていた。
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