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第一章 転生先は……どこ?
第八話 集まったみたいよ
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アビーはジュディに言われ、子供達の集団に恐る恐る近付く。
すると、アビーに気付いた一人の女の子がアビーに近付くと自己紹介を始める。
「初めましてよね。私はメアリー。あなたは?」
「僕はアビー。山の奥に住んでるんだ」
「僕? でも、スカートは履いてるし、顔立ちからして女の子なのよね?」
「うん。そうみたい」
アビーに話しかけてきたメアリーはアビーの僕というので訝しげにアビーの格好を頭からつま先まで見回すが格好はスカートを履いていることから女の子だと思えるし、顔付きも可愛らしい感じから、どう見ても女の子にしか見えない。だから、メアリーはアビーに確認するが、アビーからは曖昧な返事が返される。
「そうみたいって、なんで?」
「あのね実はね……って、思ってたの」
「ぷっふふふ。あ、ごめんなさいね。でも、そうかぁ~アビーは純粋なのね」
「純粋?」
優しく話しかけてくれたメアリーに対し、アビーは少しだけ気を許したのか、父親であるマークに騙された話をメアリーにしてしまう。そして、それを聞いたメアリーは思わず吹き出しそうになるが、笑っては悪いと思ったのか、寸前で思いとどまる。
「そうよ、そんなことあるわけないのに。可愛そうに……」
「ねえ、なになに? 何、盛り上がってるの?」
「メアリー、この子誰? 見覚えないの子ね」
メアリーがアビーを抱きしめていると二人の女の子がメアリーに近付いてくると、何をしているのかと聞いてくると、メアリーは二人にアビーのことを話す。
「この子はアビー。山奥に住んでて、今日初めて村に下りてきたみたいよ」
「山奥? ああ、マークさんの子供なの?」
「初めまして。私はサンディ。この子はニーナ。よろしくね」
「うん。僕はアビー。よろしく!」
「「僕?」」
「そう。どうもアビーは僕っ娘みたいなの」
「「へ~」」
「変?」
「「「別にいいんじゃない」」」
「いいの?」
「いいも何もアビーが決めることでしょ。なら、いいんじゃないの。本当に純粋ね」
そう言ってメアリーはまた、アビーを抱きしめる。
「もう、メアリーはそうやってすぐ抱き着く」
「そうよ。アビーじゃなくてメアリーの抱き癖をやめた方がいいわよ」
「放っといてよ! いいじゃない。私は可愛いのが好きなの!」
アビーがメアリーに抱きしめられていると、他の子供達が自分達をジッと見ていることに気付く。
『アビー、気を付けた方がいいわよ』
『そうね。ちょっとイヤな感じがするわ』
『でも、モテモテの予感じゃないの?』
ポポ達がアビーにそっと耳打ちすると、子供達の集団の中から、ぽっちゃりした男の子と、その両隣に男の子が二人立って、三人がこっちを見ていることに気付く。
「げっ、お坊ちゃまじゃん。メアリー、やばいよ」
「そうだよ。下手に逆らっても面倒だよ」
「ふん! なんで私がアイツから逃げないとダメなのよ」
「誰?」
アビーもこっちを黙って睨み付けるように見ている男の子に気付くが、ポポ達の言うようにイヤな感じしかしないので、正直逃げたいと思ったが、メアリーに抱きしめられたままなのでどうにも出来ないでいる。
「あ~あ、出来ればアビーに近付けたくなかったのに。ごめんねアビー。ぽっちゃりのアイツは、村長の息子でボブ。親の村長がすごく可愛がるから何かと面倒なのよ。横の二人は気にしなくてもいいわ」
「分かった。ありがとうね」
アビーはメアリーにお礼を言って離れようとするが、まだ離してくれない。
そんなことをしている内に三人が近付いてくる。
「メアリー、そいつは誰だ? 村長の息子の僕に挨拶はないのかい?」
「「そうだ、そうだ!」」
「もう、向こうに行きましょう」
「無視するのかよ!」
メアリーはボブに声を掛けられたのを迷惑そうにすると、無視してその場から立ち去ろうとするが、取り巻きの一人にアビーが腕を掴まれてしまう。
「ちょっと、あんた。やめなさいよ!」
「そうよ、下っ端のクセにナマイキよ!」
すると、それを見ていたサンディとニーナが間に入り、アビーを掴んでいた腕を無理矢理離す。
「何すんだよ!」
「それはこっちのセリフよ!」
「そうよ! 下っ端はボブの後ろに隠れてなさいよ!」
「下っ端……言ったな! そっちこそ、メアリーの……」
「私の何?」
「う……うわぁぁぁん」
メアリーはアビーを自分の後ろに隠し、サンディとニーナの前に出て下っ端と対峙すると、相手の方がメアリーの雰囲気に何も言えなくなり、挫けてしまったのか泣きだしてしまう。
そうなると、周りの大人も単なる子供のじゃれ合いと放っといておく訳にもいかず、どうしたどうしたと子供達の間に入る。
「あのね、あのね、私達は何もしてないの。でもね……」
「アビーの腕をあの子が掴むから、私達が止めに入ったの。そしたらね、私達に向かってきたのをメアリーが止めてくれたの。だから……」
「「メアリーは悪くないの!」」
と、こんな風にサンディとニーナの二人がちゃんとこの場の説明をしてくれたお陰で男の子を泣かせてしまったメアリーは咎められることはなく、逆に女の子に乱暴を働いた、女の子に泣かされてどうすると下っ端の立場は悪くなる一方だった。
そこへ、村長が割って入り、子供達の中ではよくあることだと一方的に締めくくり、騒ぎを納める。
「アイツがジュディの娘か……」
すると、アビーに気付いた一人の女の子がアビーに近付くと自己紹介を始める。
「初めましてよね。私はメアリー。あなたは?」
「僕はアビー。山の奥に住んでるんだ」
「僕? でも、スカートは履いてるし、顔立ちからして女の子なのよね?」
「うん。そうみたい」
アビーに話しかけてきたメアリーはアビーの僕というので訝しげにアビーの格好を頭からつま先まで見回すが格好はスカートを履いていることから女の子だと思えるし、顔付きも可愛らしい感じから、どう見ても女の子にしか見えない。だから、メアリーはアビーに確認するが、アビーからは曖昧な返事が返される。
「そうみたいって、なんで?」
「あのね実はね……って、思ってたの」
「ぷっふふふ。あ、ごめんなさいね。でも、そうかぁ~アビーは純粋なのね」
「純粋?」
優しく話しかけてくれたメアリーに対し、アビーは少しだけ気を許したのか、父親であるマークに騙された話をメアリーにしてしまう。そして、それを聞いたメアリーは思わず吹き出しそうになるが、笑っては悪いと思ったのか、寸前で思いとどまる。
「そうよ、そんなことあるわけないのに。可愛そうに……」
「ねえ、なになに? 何、盛り上がってるの?」
「メアリー、この子誰? 見覚えないの子ね」
メアリーがアビーを抱きしめていると二人の女の子がメアリーに近付いてくると、何をしているのかと聞いてくると、メアリーは二人にアビーのことを話す。
「この子はアビー。山奥に住んでて、今日初めて村に下りてきたみたいよ」
「山奥? ああ、マークさんの子供なの?」
「初めまして。私はサンディ。この子はニーナ。よろしくね」
「うん。僕はアビー。よろしく!」
「「僕?」」
「そう。どうもアビーは僕っ娘みたいなの」
「「へ~」」
「変?」
「「「別にいいんじゃない」」」
「いいの?」
「いいも何もアビーが決めることでしょ。なら、いいんじゃないの。本当に純粋ね」
そう言ってメアリーはまた、アビーを抱きしめる。
「もう、メアリーはそうやってすぐ抱き着く」
「そうよ。アビーじゃなくてメアリーの抱き癖をやめた方がいいわよ」
「放っといてよ! いいじゃない。私は可愛いのが好きなの!」
アビーがメアリーに抱きしめられていると、他の子供達が自分達をジッと見ていることに気付く。
『アビー、気を付けた方がいいわよ』
『そうね。ちょっとイヤな感じがするわ』
『でも、モテモテの予感じゃないの?』
ポポ達がアビーにそっと耳打ちすると、子供達の集団の中から、ぽっちゃりした男の子と、その両隣に男の子が二人立って、三人がこっちを見ていることに気付く。
「げっ、お坊ちゃまじゃん。メアリー、やばいよ」
「そうだよ。下手に逆らっても面倒だよ」
「ふん! なんで私がアイツから逃げないとダメなのよ」
「誰?」
アビーもこっちを黙って睨み付けるように見ている男の子に気付くが、ポポ達の言うようにイヤな感じしかしないので、正直逃げたいと思ったが、メアリーに抱きしめられたままなのでどうにも出来ないでいる。
「あ~あ、出来ればアビーに近付けたくなかったのに。ごめんねアビー。ぽっちゃりのアイツは、村長の息子でボブ。親の村長がすごく可愛がるから何かと面倒なのよ。横の二人は気にしなくてもいいわ」
「分かった。ありがとうね」
アビーはメアリーにお礼を言って離れようとするが、まだ離してくれない。
そんなことをしている内に三人が近付いてくる。
「メアリー、そいつは誰だ? 村長の息子の僕に挨拶はないのかい?」
「「そうだ、そうだ!」」
「もう、向こうに行きましょう」
「無視するのかよ!」
メアリーはボブに声を掛けられたのを迷惑そうにすると、無視してその場から立ち去ろうとするが、取り巻きの一人にアビーが腕を掴まれてしまう。
「ちょっと、あんた。やめなさいよ!」
「そうよ、下っ端のクセにナマイキよ!」
すると、それを見ていたサンディとニーナが間に入り、アビーを掴んでいた腕を無理矢理離す。
「何すんだよ!」
「それはこっちのセリフよ!」
「そうよ! 下っ端はボブの後ろに隠れてなさいよ!」
「下っ端……言ったな! そっちこそ、メアリーの……」
「私の何?」
「う……うわぁぁぁん」
メアリーはアビーを自分の後ろに隠し、サンディとニーナの前に出て下っ端と対峙すると、相手の方がメアリーの雰囲気に何も言えなくなり、挫けてしまったのか泣きだしてしまう。
そうなると、周りの大人も単なる子供のじゃれ合いと放っといておく訳にもいかず、どうしたどうしたと子供達の間に入る。
「あのね、あのね、私達は何もしてないの。でもね……」
「アビーの腕をあの子が掴むから、私達が止めに入ったの。そしたらね、私達に向かってきたのをメアリーが止めてくれたの。だから……」
「「メアリーは悪くないの!」」
と、こんな風にサンディとニーナの二人がちゃんとこの場の説明をしてくれたお陰で男の子を泣かせてしまったメアリーは咎められることはなく、逆に女の子に乱暴を働いた、女の子に泣かされてどうすると下っ端の立場は悪くなる一方だった。
そこへ、村長が割って入り、子供達の中ではよくあることだと一方的に締めくくり、騒ぎを納める。
「アイツがジュディの娘か……」
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