転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆入りました

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工房で軽く昼食を取ると、王都に行く準備を始める。
「まずは、冷蔵庫とお土産の醸造酒に……ついでに馬車も付けるかな」
メモ紙に忘れないように書いていると、横からガンツさんが覗き込む。
「随分と持っていくんだな」
「まあね、面白いおじいさんだったし。気前もいいからね(まあ、それだけじゃないけど……)」
『なあ、まだかよ。早く行こうぜ! 腹減って動けねえよ~』
「動けないか……」
『ああ、もう一歩も動けないぞ!』
「なら、マサオはお留守番だな」
『あ~うそうそ、ほら動けるから、なんならジャンプも出来るぞ』
「そうか。そんなにお腹は減ってないと……」
『あ~なんだかお腹が空いてきた~ダメだ~一歩も動けない~』
「じゃあ、マサオは「いつまで続けるんだ! キリがないだろうが!」……ごめん、ガンツさん」
「まったく、お前もマサオが相手だと遠慮がないな」
「まあね、なにかあったら捨てればいいから。その辺は遠慮なくやらせてもらっているよ」
「お前……冗談でもそれは引くぞ」
「う~ん、半分本気?」
『ケイン、それは本当か!』
「だから、半分ね」
「『半分でもダメだろ~』」
「そうはいってもどうなるか分からないし」
「マサオ、いいかなにがあってもケインからは離れるなよ。離れたら、どこに連れて行かれるか分からないからな」
『脅かすなよ。まさか、俺がはぐれると思っているのか?』
「お前、王都に行ったことはあるのか?」
『ないよ。そんなの当然だろ!』
「は~お前、店とか興味があっても絶対にケインから離れるなよ」
『なんだよ。そんなに何度も言うなよ。分かってるって~』
「いいか? 王都はここと違って、タチの悪いのがいっぱいいるんだからな。捕まったら、どうなるか分からんぞ」
『そうなったら、元の大きさに戻るまでだ』
「お前、そうなったら討伐対象だぞ」
『え? マジ?』
「マジだ。お前、王都だぞ。そんなところにフェンリルなんかが現れてみろ! 王都は大騒ぎになるし、ケインは責任取らされて家族全員処罰対象だろうな。それに領主も同じ様に責任取らされるだろうな」
『げっ、領主のおっさんだけじゃなくケインの家族までか! まさか、生まれたばかりの双子もか?』
「ああ、そうだ。例外はないぞ」
『どうすんだよ。そんな怖いところに俺を連れて行くのか』
「だから、マサオはお留守番でいいって、言ってるじゃん」
『ケイン、そう言うけど、一人じゃ寂しいじゃんか』
「なら、大人しく着いてくるんだな」
『ああ、任せろ!』
「不安しかないよ」
「ワシも出来るだけみといてやるから」
「ガンツさん、頼みますよ。マサオ、はぐれたら二度と会えないからな」
『また、大袈裟な』
「いや、割と本気だぞ。俺の匂いを辿れば大丈夫とか思っているだろうが、俺はゲートが使えるからな」
『あ! そうじゃん。ケイン、どうすんだよ』
「だから、ちゃんと大人しく着いてくればいいだろ。なんでなにかしでかすこと前提なんだよ」
「もう、そろそろいいか。昼も回って結構たつぞ」
「『はい』」

ゲートを王都の倉庫の中へと繋ぐ。
「よっと、ここも久々だな」
「なんじゃ、ここは?」
「俺が借りている倉庫の中だよ」
ガンツさん達を軽く倉庫の中を案内するが、なにもない空っぽの状態なので案内もすぐ終わり表の通用口から外に出る。

「ほ~港のすぐ側なんだな」
「うん、本当はドワーフタウンの港から船で来ることも考えてここにしたんだけどさ、ここの港も小さい船しか着けられないんだ。大きい船は反対側の違う港に着けているみたい」
「なら、そっちに借りたらよかったんじゃないのか?」
「借りた後に分かった話だし……」
「相変わらず、肝心なところで詰めが甘いというか」
「もう、言わないでよ。十分、分かっているから」
「ところで、王都にきたはいいがどこに行くんじゃ?」
「まずは屋台巡りかな。そこの駄犬が変なことをしでかさない内に。マサオ、分かっているよね?」
『……』
マサオに言い聞かせるように言うとマサオがコクリと頷く。
「じゃあ、行くよ」
俺が歩き出すとマサオが俺の服の裾を甘噛みしてくる。
「ふふん、マサオなりにはぐれないように考えとる様じゃな」
「どうだか。途中の屋台で外れると思うけどね」
「そうじゃな、ならワシは少し後ろを歩こうかの」
「ガンツさんがそうしてくれるなら、助かるよ」

倉庫街から、王都の通りへと出ると屋台がちらほらと見えてくる。
念のためとマサオを確認すると、よだれが凄かった。
「あ~よだれが……」
「後でちゃんと洗えよ」
なんでこんな目にとか考えていると、串焼きの屋台が目についたのでガンツさんと向かう。
「おじさん、五本ちょうだい」
「おう、坊主。五本な、銅貨一枚だ。あるか?」
「ちょっと、待ってね」
ポケットから銅貨を出して、屋台のおじさんに渡す。
「おう、ちょうだな。待ってろ、すぐだから」
待っている間に肉が焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐるので、俺の腹も軽く鳴る。
なら、マサオはと見ると、マサオは服の裾を噛んだまま、よだれを出し続けている。
「ふふふ、お連れさんは、だいぶ待ち遠しいみたいだな。ほれ! 出来たぞ」
屋台のおじさんから、串焼きをガンツさんと一本ずつ受け取り、残りをマサオへと口元に近付ける。
まずは俺がと、串焼きを口にする。肉汁が口の中に溢れ出す。
「うまい!」
「おお、これは当たりだな。オヤジ! もう十本焼いてくれ」
「おう、それはいいがよ、そろそろ、その連れにもあげなよ。見ている方が気の毒になるくらいよだれが出てるぞ」
屋台のおじさんに言われ、すっかり忘れていたマサオを見ると、串焼きをじっと見つめてよだれで足元に水たまりが出来ていた。
「ごめんな、マサオ」
改めて、マサオの口元に串焼きをまとめて三本持っていき、いいよと言う。
マサオが串ごとバクッと口にしたので、そのまま串だけ引き抜く。
『お~「バカ!」(ごめん)』
「ん? 『バカ』って聞こえたが?」
屋台のおじさんが、俺たちに聞いてくる。
「あ、ああ、『バカうま!』って言ったからかな」
「お、そうか。ほいよ焼けたぞ。そんなに気にいってくれたのなら、一本おまけだ」
「ありがとう。おじさん」
「おうよ」
屋台のおじさんから、串焼きを受け取ると急いで路地裏に入り串焼きをインベントリに収納する。
「もう、ガンツさんはなんでこんなに買うかな」
「いや、ケインに頼めば収納してくれるし、問題ないかと思ったんじゃが」
「問題ありすぎでしょ! 魔法は人前で使うなとか言っといてさ」
「ああ、そうじゃったなスマン」
「いいよ。この串焼きから八本もらうから」
「おいおい、いくらマサオと二人分でも八本は取りすぎじゃろ」
「え? 俺一人分だけど」
「『え~』」
「マサオ! し~」
「言いたくもなるよな。マサオ」
『……』
「ほら、お腹も膨れたんだし、目的の酒屋に行くよ」
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