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28 ランジュ⑧
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「あんなところに戻るくらいなら死んだ方がましだ!離せ、変態野郎」
「…っはは!俺にも処女まんこを舐めさせてくれよぉ~はぁ、その反抗的な目ゾクゾクする、俺のちんぽを処女まんこ見ながらシコシコしてぇ」
ルイは叫んで男の腕にがぶっと歯を立てて噛み付いた。それでも男はにやにやと不気味な笑みを浮かべルイに自分の腕を噛ませて好きなようにさせている。余裕がある態度を崩さない。
男がルイを抱き寄せ胸元を揉みながら毒が孕んでいるかのような赤々とした太く長い舌でルイの耳元から鎖骨までねっとりと舐める。
耳障りな男の興奮で上擦った声が僕の何かをブチンッと切れさせた。
「……ルイを離せ!」
僕はそいつに向かって魔術を使い炎の攻撃を仕掛けた。しかし、その男の目が赤々と光り僕が放った火が霧散した。
「ガキが大人の邪魔すんじゃねぇよぉ、ぶっ殺しちまうぜぇ」
この男、いやこの男達は普通の人間じゃない。
僕が魔術を使ったら余裕をかまして怠惰な空気が漂っていた男達の周囲の雰囲気が一変した。
にやにやと不気味な笑みを浮かべ男とルイの絡みを見ていた男の仲間達が僕の存在を認知して排除しようと動き出す。
「俺らは人間を越えた存在。邪魔する者はガキであろうがぶっ殺す。それに、ルイは我蛇様の供物。無垢な蜜を捧げる雌だ…勝手に逃げ出されては困る」
木に寄りかかり目を閉ざしていた長髪の男が鋭い眼差しを向けて酷薄な冷たい低い声で告げる。
異様な強い魔の臭いを放っている。
人間というよりも魔物に近い。
「……っ、…」
強い、目を見ただけでそいつの中に存在する魔力が分かる。僕が自分を非力だと思い知らせられた。
僕一人では何もできない、けど、
「悔しいけど、…助けて」
ジュラン、魂を分けた片割れの名前を心のなかで叫ぶ。口に出してこの男達に知られるのは避けたかったし、声にしなくてもジュランには僕の声が聞こえる。
生まれる前に分かれた魂を一時的にひとつにする高度な魔術。
僕は目を閉ざす、そして僕の肉体にジュランが宿る。
『……助けて、ってピンチを救ってやる正義の味方みたいで気分いいな』
ジュランは僕のなかで笑うと、手を宙に這わせて剣を呼び出す。聖なる剣。
ジュランには一切の魔力が宿ってはいないが、剣が授けられている。
生まれる前から王だと選ばれていた。
双眸を細めると剣を構えてジュランは奥義を惜しみ無く放った。
ルイの耳穴に舌をねじ込んでいた男の首が飛んだ。
『……ガキにぶっ殺されてダサいな』
恐怖が最高潮に達したルイは倒れそうになり、僕は駆け寄ると抱き止めた。
「…っはは!俺にも処女まんこを舐めさせてくれよぉ~はぁ、その反抗的な目ゾクゾクする、俺のちんぽを処女まんこ見ながらシコシコしてぇ」
ルイは叫んで男の腕にがぶっと歯を立てて噛み付いた。それでも男はにやにやと不気味な笑みを浮かべルイに自分の腕を噛ませて好きなようにさせている。余裕がある態度を崩さない。
男がルイを抱き寄せ胸元を揉みながら毒が孕んでいるかのような赤々とした太く長い舌でルイの耳元から鎖骨までねっとりと舐める。
耳障りな男の興奮で上擦った声が僕の何かをブチンッと切れさせた。
「……ルイを離せ!」
僕はそいつに向かって魔術を使い炎の攻撃を仕掛けた。しかし、その男の目が赤々と光り僕が放った火が霧散した。
「ガキが大人の邪魔すんじゃねぇよぉ、ぶっ殺しちまうぜぇ」
この男、いやこの男達は普通の人間じゃない。
僕が魔術を使ったら余裕をかまして怠惰な空気が漂っていた男達の周囲の雰囲気が一変した。
にやにやと不気味な笑みを浮かべ男とルイの絡みを見ていた男の仲間達が僕の存在を認知して排除しようと動き出す。
「俺らは人間を越えた存在。邪魔する者はガキであろうがぶっ殺す。それに、ルイは我蛇様の供物。無垢な蜜を捧げる雌だ…勝手に逃げ出されては困る」
木に寄りかかり目を閉ざしていた長髪の男が鋭い眼差しを向けて酷薄な冷たい低い声で告げる。
異様な強い魔の臭いを放っている。
人間というよりも魔物に近い。
「……っ、…」
強い、目を見ただけでそいつの中に存在する魔力が分かる。僕が自分を非力だと思い知らせられた。
僕一人では何もできない、けど、
「悔しいけど、…助けて」
ジュラン、魂を分けた片割れの名前を心のなかで叫ぶ。口に出してこの男達に知られるのは避けたかったし、声にしなくてもジュランには僕の声が聞こえる。
生まれる前に分かれた魂を一時的にひとつにする高度な魔術。
僕は目を閉ざす、そして僕の肉体にジュランが宿る。
『……助けて、ってピンチを救ってやる正義の味方みたいで気分いいな』
ジュランは僕のなかで笑うと、手を宙に這わせて剣を呼び出す。聖なる剣。
ジュランには一切の魔力が宿ってはいないが、剣が授けられている。
生まれる前から王だと選ばれていた。
双眸を細めると剣を構えてジュランは奥義を惜しみ無く放った。
ルイの耳穴に舌をねじ込んでいた男の首が飛んだ。
『……ガキにぶっ殺されてダサいな』
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