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第四章 悪役令嬢は王女と共に戦場を駆ける
291.悪役令嬢はナハリトの町を占拠する
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私は現在、城塞都市パーレンダムから北側の街道を進み、山間部の入口にあたる場所の近くにある小さな町を話し合いによって占拠し、ここを拠点にしばらく活動することを町を治める者に認めさせた。
「町っていうより村ですねぇ」
と、ボソリと言ったのはウィンディなんだけど、まぁ、私も同意するしかない。どういう理由かは分からないけれど、この町はナハリトという名で近くに魔導洞窟があるから、もう少し栄えていてもいいのだけど、驚くほどに寂れていた。
「情報では魔導洞窟がある町と聞いていたけど、冒険者とかも全然いない感じよね」
「古井戸の深き迷宮とかいう名前の魔導洞窟ですよね。規模としては意外と大きいみたいな話をさっき町長から聞きましたけど、どうしてこうなったのかに関してはダンマリでしたね」
そうなのよね。ある程度の規模がある魔導洞窟であれば、冒険者達がやって来て町は結構な賑わいになっているハズ――だけど、それはミストリアでの話だけなのかしら? と、一瞬思ったけれど、閣下やその周辺、ウィンディとかからの話を思い出し、このナハリトという町がおかしいことに思考が一周する。
「――何か理由があるのでしょうね。うーん、今後の動きに障害となる可能性もあるし、キチンと情報を集めないとマズそうね」
私の言葉にジェニーが挙手をする。
「エステリア様、よろしいでしょうか?」
「ええ、問題無いわよ」
「パーレンダムの北側にあるこの町を拠点とするのは分かるのですが、魔導洞窟がある町というのは人の出入りが多く、管理するには適していないと思うのですけど……」
全くその通り。山間部の街道の関係上、ここは人通りの多い場所のハズで、私は魔導洞窟を利用して周辺を管理出来ればと考えているわけだけど、そもそも、ここの魔導洞窟が管理可能かを調べておきたいんだけど、何か問題がありそうなのよね。
「我が領の魔導洞窟であるアンダンテール大洞窟同様、キチンと管理しようと思えば出来るのよ。詳しいことは言えないけど、方法はあるのよ。ただ、現状――この町にある魔導洞窟に問題があるのか、この町自体に問題があるのかを先ずは調べないといけないわね」
「――それは我々で調べる。と、いうことでしょうか?」
と、ジェニーは不思議そうな表情を浮かべる。まぁ、首を傾げるのも理解出来る。うーん、魔導洞窟攻略に関してだけど、ジェニーとミーリアには体験して貰った方がいいと思っているのだけど、今の雰囲気だとジェニーはあまり興味がなさそうね。
「ええ、当然、援軍が来てからではあるけど、私、エルーサ、ウィンディ、ウィラ、ジェニー、ミーリアと援軍で来てくれる助っ人にも参加して貰う予定ではあるけど、魔導洞窟の攻略を行うわ」
因みにちょっとだけ揉めたけど、万が一の為にファウィラもこちらに参加させたおかげで、第一部隊の戦力に随分と穴をあけた――と、いってもアリエルだけで十二分に規格外だから、そこまでの戦力低下は起こっていないし、指揮官としてはリンリィが優秀過ぎて、正直私が居なくても十分に運用可能だと思うんだけど、アリエルでは無く、リンリィが反対したのには驚いたね。まぁ、拝み倒してなんとかゲットしたウィラには魔導洞窟にて活躍してもらわねばならない。
因みにウィラは助っ人が誰か気が付いたようでニコリと微笑みつつも、微妙に表情をこわばらせていた。彼女はまだ知らないだろうけど、現在、ミストリアでも色々と大きな動きがあって、それに伴う動きでもあるのだけど、まだ、皆に伝えることは出来ない。
「――まぁ、出来れば即座に取り掛かりたいところだったけど、この町の問題点について情報を得なければどうにもなりそうに無いわね」
私がそう言うとウィンディが元気にフワリとしたツインテールをピコピコと動かしつつ手をあげた。
「私が冒険者ギルドの方に行って情報収集して来ます!」
「そうね。ジェニーとミーリアもウィンディについて冒険者ギルドへ向かって貰えるかしら――一応、保護者としてウィラが付いてあげて」
「畏まりました」
ウィラも金級の冒険者だし、現状は一番上位の冒険者としての登録があるし、ジェニーとミーリアには冒険者登録をして来てもらわないといけないしね。
「あ、あの、エステリア様。私とミーリアも付いていくのですか?」
「ええ、魔導洞窟に入る為には冒険者としての登録が必要ですからね。まぁ、スーリアルでは魔導洞窟の管理を国がやっていないように見えるから、本来いるかどうか分からないけど、登録があると色々と便利だから、取っておくことをお勧めするわ」
「わ、私も一応冒険者登録はしてあるので……そ、その、ランクを上げていないのでアレですけど……」
と、ミーリアがそう言った。少し意外だったけれど、ジェニーが凄く驚いているわね。
「ミーリアは冒険者登録してたの?」
「う、うん。ウィンディ様から以前に魔導洞窟化した魔鉱山の話を聞いて、家族に相談したのだけど、念のために家族全員で冒険者登録をしたの」
「それは驚きね。では、ジェニーに冒険者登録の仕方をレクチャーしてあげなさいね」
「はい、畏まりました」
「で、私は皆が冒険者ギルドへ向かっている間にエルーサと共に町長のところへ、もう一度行ってくるわ」
私はそう言って、席を立つと皆も同時に動き始める。
「町っていうより村ですねぇ」
と、ボソリと言ったのはウィンディなんだけど、まぁ、私も同意するしかない。どういう理由かは分からないけれど、この町はナハリトという名で近くに魔導洞窟があるから、もう少し栄えていてもいいのだけど、驚くほどに寂れていた。
「情報では魔導洞窟がある町と聞いていたけど、冒険者とかも全然いない感じよね」
「古井戸の深き迷宮とかいう名前の魔導洞窟ですよね。規模としては意外と大きいみたいな話をさっき町長から聞きましたけど、どうしてこうなったのかに関してはダンマリでしたね」
そうなのよね。ある程度の規模がある魔導洞窟であれば、冒険者達がやって来て町は結構な賑わいになっているハズ――だけど、それはミストリアでの話だけなのかしら? と、一瞬思ったけれど、閣下やその周辺、ウィンディとかからの話を思い出し、このナハリトという町がおかしいことに思考が一周する。
「――何か理由があるのでしょうね。うーん、今後の動きに障害となる可能性もあるし、キチンと情報を集めないとマズそうね」
私の言葉にジェニーが挙手をする。
「エステリア様、よろしいでしょうか?」
「ええ、問題無いわよ」
「パーレンダムの北側にあるこの町を拠点とするのは分かるのですが、魔導洞窟がある町というのは人の出入りが多く、管理するには適していないと思うのですけど……」
全くその通り。山間部の街道の関係上、ここは人通りの多い場所のハズで、私は魔導洞窟を利用して周辺を管理出来ればと考えているわけだけど、そもそも、ここの魔導洞窟が管理可能かを調べておきたいんだけど、何か問題がありそうなのよね。
「我が領の魔導洞窟であるアンダンテール大洞窟同様、キチンと管理しようと思えば出来るのよ。詳しいことは言えないけど、方法はあるのよ。ただ、現状――この町にある魔導洞窟に問題があるのか、この町自体に問題があるのかを先ずは調べないといけないわね」
「――それは我々で調べる。と、いうことでしょうか?」
と、ジェニーは不思議そうな表情を浮かべる。まぁ、首を傾げるのも理解出来る。うーん、魔導洞窟攻略に関してだけど、ジェニーとミーリアには体験して貰った方がいいと思っているのだけど、今の雰囲気だとジェニーはあまり興味がなさそうね。
「ええ、当然、援軍が来てからではあるけど、私、エルーサ、ウィンディ、ウィラ、ジェニー、ミーリアと援軍で来てくれる助っ人にも参加して貰う予定ではあるけど、魔導洞窟の攻略を行うわ」
因みにちょっとだけ揉めたけど、万が一の為にファウィラもこちらに参加させたおかげで、第一部隊の戦力に随分と穴をあけた――と、いってもアリエルだけで十二分に規格外だから、そこまでの戦力低下は起こっていないし、指揮官としてはリンリィが優秀過ぎて、正直私が居なくても十分に運用可能だと思うんだけど、アリエルでは無く、リンリィが反対したのには驚いたね。まぁ、拝み倒してなんとかゲットしたウィラには魔導洞窟にて活躍してもらわねばならない。
因みにウィラは助っ人が誰か気が付いたようでニコリと微笑みつつも、微妙に表情をこわばらせていた。彼女はまだ知らないだろうけど、現在、ミストリアでも色々と大きな動きがあって、それに伴う動きでもあるのだけど、まだ、皆に伝えることは出来ない。
「――まぁ、出来れば即座に取り掛かりたいところだったけど、この町の問題点について情報を得なければどうにもなりそうに無いわね」
私がそう言うとウィンディが元気にフワリとしたツインテールをピコピコと動かしつつ手をあげた。
「私が冒険者ギルドの方に行って情報収集して来ます!」
「そうね。ジェニーとミーリアもウィンディについて冒険者ギルドへ向かって貰えるかしら――一応、保護者としてウィラが付いてあげて」
「畏まりました」
ウィラも金級の冒険者だし、現状は一番上位の冒険者としての登録があるし、ジェニーとミーリアには冒険者登録をして来てもらわないといけないしね。
「あ、あの、エステリア様。私とミーリアも付いていくのですか?」
「ええ、魔導洞窟に入る為には冒険者としての登録が必要ですからね。まぁ、スーリアルでは魔導洞窟の管理を国がやっていないように見えるから、本来いるかどうか分からないけど、登録があると色々と便利だから、取っておくことをお勧めするわ」
「わ、私も一応冒険者登録はしてあるので……そ、その、ランクを上げていないのでアレですけど……」
と、ミーリアがそう言った。少し意外だったけれど、ジェニーが凄く驚いているわね。
「ミーリアは冒険者登録してたの?」
「う、うん。ウィンディ様から以前に魔導洞窟化した魔鉱山の話を聞いて、家族に相談したのだけど、念のために家族全員で冒険者登録をしたの」
「それは驚きね。では、ジェニーに冒険者登録の仕方をレクチャーしてあげなさいね」
「はい、畏まりました」
「で、私は皆が冒険者ギルドへ向かっている間にエルーサと共に町長のところへ、もう一度行ってくるわ」
私はそう言って、席を立つと皆も同時に動き始める。
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