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第四章 悪役令嬢は王女と共に戦場を駆ける
293.悪役令嬢と仲間達は冒険者ギルドへ向かう
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ナハリトの町にある冒険者ギルドの建物の前で私はそのショボさに思わず首を傾げた。
「ウィンディ様、どうなさったの?」
と、ジェニーに言われて思わず苦笑してしまう。ミストリアだと、結構小さい町でも冒険者ギルドというのは意外と立派な建物が建っている印象で、冒険者ギルドの印章が大きく掲げられているのが特徴なんだけど、私の目の前にある建物は小規模な宿屋くらいの建物にミストリアでは滅多に見ないくらい小さな印章が入口付近の壁に取り付けられている。うん、なんともショボい感じ。
「いやぁ、こんなにこじんまりとした冒険者ギルドというのを見たことが無かったので、少し驚いただけです」
「そういえばウィンディ様は金級の冒険者なんですっけ?」
「うん、金にあがったのはちょっと前なんだけど、アリエル殿下とエステリア様に文句を言われたよ。あの二人は年々忙しくなるから、流石に白金級を目指すには時間が無さそうな気がするけどね」
銀級まではそこまで時間は掛からないと思うけど、金級まで上がろうと思えば、がっつり魔導洞窟に籠らないと難しいんだよね。私も学園とかエステリア様との戦闘訓練なんかの合間に足しげく通っても1年以上掛かったから。これからの周辺国の状況を考えたら流石に時間が足りない気がする。
まぁ、一気にランクを上げる方法もあるから、もしかすると彼女達なら成せる気がする。
「そうなのですね……冒険者の等級を上げるには何をすれば良いのですか?」
と、ジェニーが言うとウィラさんがおっとりとした雰囲気でスッと出て来る。
「一応、私の方がベテランですので私から説明致します。冒険者ギルドから依頼を受け、それをこなすことで冒険者としての活動が認められるわけですが、ギルドからの依頼以外に特定の魔物を倒したり、ギルドのある各国領主などからの依頼を受けることでも等級を上げる要素になります」
因みに単独《ソロ》と集団《パーティー》でも入るポイントが変わるので、結構やり方が変わるんだよね。ウィラさんとかは黒狼さんのパーティーだから、正直、結構簡単に金までは上がれるんだよね。まぁ、そこから白金として認められる――って、ことは難しいから、ウィラさんも白金になろうと思えばソロで認められる成果を上げないと難しいだろうね。でも、彼女の場合、金でも満足しているっぽいからアレだけど。
「パーティーでの依頼の場合はどうなのですか?」
「良い質問ですね。これも規定がありまして、白金以外は基本的に二つ下までの等級の者としかパーティーは組めません。これも基本的と言ったのはギルドからの依頼では無い限りはそれに該当しません――ですが、こちらの場合は討伐章の提出が必要となります」
「とうばつしょう? ですか?」
と、ジェニーは首を傾げる。
「そうだよ。例えば私とミーリア、ウィラさんがパーティーを組んだとして、魔導洞窟とかで魔物を狩ったとして、トドメを刺した魔物の一部はモチロンだけど、パーティーリーダーが討伐に関しての報告書類を提出するんだよ。私とウィラさんは同級だけど、ミーリアは銅級だから、普通はパーティー内での働きとかが随分と差が出来るのは仕方ないけど、討伐に参加した内容を簡単にだけど書類に書くんだ」
「なるほど……でも、それでは不正しようと思えばいくらでも出来そうですね」
「まぁ、中にはそういう人がいないわけじゃないけど、でも、それで等級を上げたとしても実力が伴わないから、バレると私は思う」
まぁ、上位貴族の中では結構それで等級を上げる人も多いから、不正として止めるってのも結構難しいらしい。でも、流石に銀級くらいまでなら誤魔化せそうだけど、金級に上がるのはテストとかもあるし無理じゃないかな。
「では、皆様に協力して頂ければ金級になれるのでしょうか?」
「まず無理だと思う」
「はい、私も失礼ながらそう思います」
と、私とウィラさんは同意する。そして、ミーリアとジェニーは二人して首を傾げる。うん、タイミングぴったりでちょっと面白い。
「何故なんですか?」
「えっとね、金級に上がるには結構な数の依頼を熟さないとダメなのと、実技試験みたいなのがあるんだよ。これはどの場所で試験を受けるかで内容が結構変わるらしいけど、私の時は同じ金級冒険者と模擬戦をやったのと、指定された素材の提出があったかな。これがあるだけで、結構クリアできる人ってのは限られてくるよ」
「なるほどです……やっぱりズルはいけないですね」
ジェニーとミーリアは苦笑した。ま、ズルできたとしてもそれで評価されるか――ってところもあるから、実力をちゃんとつけて、自身で頑張らないといけない。
そんな事を考えつつ、そろそろギルドの前で話し込んでいる場合では無い事に気が付いたので、とりあえず、手を叩いて皆の視線を集める。
「ま、とりあえず中に入ってジェニーの冒険者登録とここのギルド長に話を聞きに行こう!」
と、私が言うと皆も笑顔で「そうですね」と、明るく答えた。
「ウィンディ様、どうなさったの?」
と、ジェニーに言われて思わず苦笑してしまう。ミストリアだと、結構小さい町でも冒険者ギルドというのは意外と立派な建物が建っている印象で、冒険者ギルドの印章が大きく掲げられているのが特徴なんだけど、私の目の前にある建物は小規模な宿屋くらいの建物にミストリアでは滅多に見ないくらい小さな印章が入口付近の壁に取り付けられている。うん、なんともショボい感じ。
「いやぁ、こんなにこじんまりとした冒険者ギルドというのを見たことが無かったので、少し驚いただけです」
「そういえばウィンディ様は金級の冒険者なんですっけ?」
「うん、金にあがったのはちょっと前なんだけど、アリエル殿下とエステリア様に文句を言われたよ。あの二人は年々忙しくなるから、流石に白金級を目指すには時間が無さそうな気がするけどね」
銀級まではそこまで時間は掛からないと思うけど、金級まで上がろうと思えば、がっつり魔導洞窟に籠らないと難しいんだよね。私も学園とかエステリア様との戦闘訓練なんかの合間に足しげく通っても1年以上掛かったから。これからの周辺国の状況を考えたら流石に時間が足りない気がする。
まぁ、一気にランクを上げる方法もあるから、もしかすると彼女達なら成せる気がする。
「そうなのですね……冒険者の等級を上げるには何をすれば良いのですか?」
と、ジェニーが言うとウィラさんがおっとりとした雰囲気でスッと出て来る。
「一応、私の方がベテランですので私から説明致します。冒険者ギルドから依頼を受け、それをこなすことで冒険者としての活動が認められるわけですが、ギルドからの依頼以外に特定の魔物を倒したり、ギルドのある各国領主などからの依頼を受けることでも等級を上げる要素になります」
因みに単独《ソロ》と集団《パーティー》でも入るポイントが変わるので、結構やり方が変わるんだよね。ウィラさんとかは黒狼さんのパーティーだから、正直、結構簡単に金までは上がれるんだよね。まぁ、そこから白金として認められる――って、ことは難しいから、ウィラさんも白金になろうと思えばソロで認められる成果を上げないと難しいだろうね。でも、彼女の場合、金でも満足しているっぽいからアレだけど。
「パーティーでの依頼の場合はどうなのですか?」
「良い質問ですね。これも規定がありまして、白金以外は基本的に二つ下までの等級の者としかパーティーは組めません。これも基本的と言ったのはギルドからの依頼では無い限りはそれに該当しません――ですが、こちらの場合は討伐章の提出が必要となります」
「とうばつしょう? ですか?」
と、ジェニーは首を傾げる。
「そうだよ。例えば私とミーリア、ウィラさんがパーティーを組んだとして、魔導洞窟とかで魔物を狩ったとして、トドメを刺した魔物の一部はモチロンだけど、パーティーリーダーが討伐に関しての報告書類を提出するんだよ。私とウィラさんは同級だけど、ミーリアは銅級だから、普通はパーティー内での働きとかが随分と差が出来るのは仕方ないけど、討伐に参加した内容を簡単にだけど書類に書くんだ」
「なるほど……でも、それでは不正しようと思えばいくらでも出来そうですね」
「まぁ、中にはそういう人がいないわけじゃないけど、でも、それで等級を上げたとしても実力が伴わないから、バレると私は思う」
まぁ、上位貴族の中では結構それで等級を上げる人も多いから、不正として止めるってのも結構難しいらしい。でも、流石に銀級くらいまでなら誤魔化せそうだけど、金級に上がるのはテストとかもあるし無理じゃないかな。
「では、皆様に協力して頂ければ金級になれるのでしょうか?」
「まず無理だと思う」
「はい、私も失礼ながらそう思います」
と、私とウィラさんは同意する。そして、ミーリアとジェニーは二人して首を傾げる。うん、タイミングぴったりでちょっと面白い。
「何故なんですか?」
「えっとね、金級に上がるには結構な数の依頼を熟さないとダメなのと、実技試験みたいなのがあるんだよ。これはどの場所で試験を受けるかで内容が結構変わるらしいけど、私の時は同じ金級冒険者と模擬戦をやったのと、指定された素材の提出があったかな。これがあるだけで、結構クリアできる人ってのは限られてくるよ」
「なるほどです……やっぱりズルはいけないですね」
ジェニーとミーリアは苦笑した。ま、ズルできたとしてもそれで評価されるか――ってところもあるから、実力をちゃんとつけて、自身で頑張らないといけない。
そんな事を考えつつ、そろそろギルドの前で話し込んでいる場合では無い事に気が付いたので、とりあえず、手を叩いて皆の視線を集める。
「ま、とりあえず中に入ってジェニーの冒険者登録とここのギルド長に話を聞きに行こう!」
と、私が言うと皆も笑顔で「そうですね」と、明るく答えた。
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