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思い出の乖離
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「え? スパ?」
碧生に今日の行き先を聞いて、思わず聞き返す。
「うん、そうだよ。私、温泉好きなんだよね」
「……そうなんだ」
SPA。スパねえ……。ていうか、スパって何?
いや分かるよ。なんとなく。でも今まで男同士でしかつるんでいなかった俺にとっては未開拓地だし、漠然としたイメージしか湧かない。そもそも男女で行くようなところなのか?
スパへ向かう道の途中、俺は碧生に問いかけた。
「スパはよく行くのか?」
「月に何回かは行ってるよ」
「いつもは誰と行ってるんだ?」
「いつも一人だよ。誰かと行くのは今日が初めて」
いつも行っているところに俺と一緒に行きたい、ということなのだろうか。この前はあまりにも突然だったし、その結果あんな終わり方をしてしまった。
碧生が慣れ親しんだところで本来の調子を取り戻してくれればそれに越したことはない。
エントランスをくぐり、靴を脱いで受付に進む。アロマっぽいいい香りが辺りを包む。
受付をするとリストバンドを渡された。バーコドが記されたプレートが入っており、これがロッカーのカギ兼館内での支払いに利用できるんだとか。貴重品を持ち歩かなくてもいいというのは便利である。
受付の奥に進んだところで館内ウエアとタオルを受け取った。スタッフから館内はこれを着て移動すると説明を受ける。肌触りが良く、通気性に優れた館内着は意外にもデザインが良く、他の利用客を見ても男女ともにとてもお洒落な雰囲気だった。
「じゃあ、一時間後にそこのカフェの前で待ち合わせね」
碧生は通路の先に見えるカフェの方を指さした。脱衣所や温泉はここから男女別に分かれており、これからは当然別行動である。
「一時間て長くないか?」
「そう言うと思ったけど、これでも短い方なんだよ。温泉すぐ終わっちゃうなら時間まで色々見て回ってればいいんじゃないかな」
「うーん、じゃあそうするよ」
ビルの四階相当を占めた施設なので、温泉以外にも岩盤浴など色んな設備があるらしい。せっかくの機会なので、時間が余ったらそっちを見て回るのも悪くない気がした。
「じゃあまた後で」
そう言って俺は男性用の脱衣所へと進む。
リストバンドに記されたロッカー番号に荷物をしまい、服を脱ぐ。周りを見ると男性の利用客もちらほら見受けられた。意外にも中年くらいの年代が多く、みな一人で来ているような様子だった。どの人もおっさんという感じではなく、気品あるおじさまといった風貌だったが、見慣れぬ場所での孤独感を薄めてくれるには心強い存在だった。
真っ裸にタオル一枚を携え浴室へ進む。扉を引いて中に入ると、ただっ広い空間が目の前に飛び込んできた。想像していた温泉というような感じではなく、アトラクション系の室内プールといった感じ。
温泉の他にもサウナやジェットバスがあり、一通り試してみるとこれが意外に良く、時間が過ぎるのはあっという間だった。個人的には全身に炭酸ガスが付着する炭酸泉が気持ちよかった。
炭酸泉の効能を見ると、血流の改善及び心臓病・高血圧・糖尿病・血栓・心筋梗塞の予防・改善への効果が期待される。と書かれており、利用者に中高年が多い理由もなんとなく頷けた。
温泉内を十分堪能した俺は約束の10分前には浴場から出て、館内着に着替える。時間丁度に待ち合わせ場所に行くと碧生が既に待っていた。こちらに気付いた碧生が近づいてくる。
「今上がったばっかり、って感じだけど一時間なんてあっという間だったでしょ?」
したり顔で碧生は言った。
「めっちゃ良かった。もう一時間は余裕でいける」
「でしょ? 本当は私ももう少しゆっくりしてたかったんだけど、とりあえずお腹すいちゃった。上のフロアにレストランあるからそこで何か食べよ」
仕事終わり直ボーリングからの温泉だったから、さすがに腹の虫も鳴り始めていた頃だった。俺たちは居酒屋風のレストランへ足を運ぶ。九州や沖縄の郷土料理を味わえるお店のようで、焼酎もかなりの数を置いてあるようだった。
とりあえず腹ごしらえだけが目的だったようなので、アルコールは頼まず食事だけ注文した。
料理が来るのを待っている間、今日初めて腰を落ち着けて向き合う時間が生じたことに少しだけ戸惑う。俺の中では、どうしても夏花との間に何があったのかを知りたいという気持ちが消えてくれない。
夏花に聞くことは止められている。その理由が、碧生に思い出させないようにするためというのだから、それ相応のことがあったのは推測できる。
しかし、気を付けて意識していないと、不意にそちらへ話題を持って行ってしまいそうな危うさが今の俺にはあるようだった。
「ちょっと気になったんだけど、聞いてもいい?」
控えめに碧生が口を開く。
「聞きたいこと? なに?」
迂闊なことを言わないように、慎重に言葉を返す。
「こーちゃんはなんで病院に勤めようって思ったの?」
「なんでって……薬剤師なら病院で働かないか?」
「そうなんだけど、ここ最近色んな所を回って思ったのが、薬剤師さんってどっちかっていうと調剤薬局のイメージなんだよね。割合もそっちの方が多そうだし。だから何か理由があるのかなって」
確かに同級生の就職先の半数近くが調剤薬局やドラッグストアだった。他には企業で研究の分野に入ったり、碧生みたいに営業をやっているやつもいる。病院はそれらよりは数が多かったが、それでも全体の2割程度。
「そうだな……病院薬剤師の一番の特徴ってやっぱり患者と接することが出来る点なんだよ。薬を処方するのは医師だけど、俺たちはそれをサポートすることが目的なんだ。話を直接聞いて正しく効果が出ているか、副作用など出ていないかを観察できるし、それを踏まえて医師に助言することも出来る。これってチーム医療に携わるっていう重要な役目なんだ」
「あ、そっか。病院だと患者さんと話すことだってあるんだよね」
「あとは調剤薬局よりも取り扱っている薬の種類は多いかな。病院では実際治療に使う注射薬や抗がん剤とかもあるし、その分吸収できる知識や経験は大きいよ。今はまだやらせてもらえないけど、今後は新薬の治験業務もやってみたいし、ちょっと難しい資格も取ろうかなと思ってるんだよね」
「へえ、こーちゃん……意外にもちゃんと考えてるんだね」
碧生は本当に驚いたように口をぽかんと開けている。
「意外ってなんだよ……」
「だってこーちゃんなら、なんとなくイメージがカッコよさそうだから、とかいう理由で病院選びそうだったし」
「まあ……ちょっとはそういう気持ちはなくはない」
「でしょ。昔からそういうの好きだもんね。こーちゃんは」
「そうだったかな……」
「いっつも傘を剣に見立てて振りかざしてたし」
「……男の子はみんなそういうのが好きなんだよ」
当時を思い返して少し恥ずかしくなる。でも小学生男子だったらみんなそうするはずだ。
そうしていると二人の料理が運ばれてくる。
俺は宮崎が発祥のチキン南蛮。甘酢に浸した唐揚げの上に乗っているタルタルソースが絡み合っていて非常においしい。碧生は鹿児島奄美発祥の鶏飯を頼んでいた。字面から炊き込みご飯風なものだと想像していたのだが、実際に運ばれてきたのは鶏肉と数種類の薬味を乗せた、だし茶漬けのようなものだった。
本当にお腹が空いていたので二人とも食事に集中する。
その最中、俺は先ほどの会話について思うところがあった。
さきほど碧生に答えた病院に就職しようと思った理由、これは半分嘘だった。
半分、というのは今感じているやりがいだったり目標だったりするけれど、病院に就職しようと思った理由ではないということだ。
もともと理系だった俺は高校の頃から医療系の分野に興味があった。
医師の仕事は大変そうだし金銭的にもが学力的にも厳しい。看護師という柄ではないので、他の放射線や臨床検査・臨床工学、理学療法なども考えたこともあった。その中で手が届きそうだったのが薬剤師という職業で、それを目指すと決めた時からずっと病院で働くことは視野に入れていたと思う。
確かに碧生が感じたように、薬剤師が病院で働くことは一番メジャーな場所ではない。それを知ったのが薬科大に進学してのことだったが、それでも俺は病院で働くことに固執した。
しかし改めて聞かれると、その理由が自分自身でも分からない。
なんとなく。というような曖昧な言葉しか思い浮かばなかった。
俺はどうして―――――病院で働きたいと思ったのだろう?
碧生に今日の行き先を聞いて、思わず聞き返す。
「うん、そうだよ。私、温泉好きなんだよね」
「……そうなんだ」
SPA。スパねえ……。ていうか、スパって何?
いや分かるよ。なんとなく。でも今まで男同士でしかつるんでいなかった俺にとっては未開拓地だし、漠然としたイメージしか湧かない。そもそも男女で行くようなところなのか?
スパへ向かう道の途中、俺は碧生に問いかけた。
「スパはよく行くのか?」
「月に何回かは行ってるよ」
「いつもは誰と行ってるんだ?」
「いつも一人だよ。誰かと行くのは今日が初めて」
いつも行っているところに俺と一緒に行きたい、ということなのだろうか。この前はあまりにも突然だったし、その結果あんな終わり方をしてしまった。
碧生が慣れ親しんだところで本来の調子を取り戻してくれればそれに越したことはない。
エントランスをくぐり、靴を脱いで受付に進む。アロマっぽいいい香りが辺りを包む。
受付をするとリストバンドを渡された。バーコドが記されたプレートが入っており、これがロッカーのカギ兼館内での支払いに利用できるんだとか。貴重品を持ち歩かなくてもいいというのは便利である。
受付の奥に進んだところで館内ウエアとタオルを受け取った。スタッフから館内はこれを着て移動すると説明を受ける。肌触りが良く、通気性に優れた館内着は意外にもデザインが良く、他の利用客を見ても男女ともにとてもお洒落な雰囲気だった。
「じゃあ、一時間後にそこのカフェの前で待ち合わせね」
碧生は通路の先に見えるカフェの方を指さした。脱衣所や温泉はここから男女別に分かれており、これからは当然別行動である。
「一時間て長くないか?」
「そう言うと思ったけど、これでも短い方なんだよ。温泉すぐ終わっちゃうなら時間まで色々見て回ってればいいんじゃないかな」
「うーん、じゃあそうするよ」
ビルの四階相当を占めた施設なので、温泉以外にも岩盤浴など色んな設備があるらしい。せっかくの機会なので、時間が余ったらそっちを見て回るのも悪くない気がした。
「じゃあまた後で」
そう言って俺は男性用の脱衣所へと進む。
リストバンドに記されたロッカー番号に荷物をしまい、服を脱ぐ。周りを見ると男性の利用客もちらほら見受けられた。意外にも中年くらいの年代が多く、みな一人で来ているような様子だった。どの人もおっさんという感じではなく、気品あるおじさまといった風貌だったが、見慣れぬ場所での孤独感を薄めてくれるには心強い存在だった。
真っ裸にタオル一枚を携え浴室へ進む。扉を引いて中に入ると、ただっ広い空間が目の前に飛び込んできた。想像していた温泉というような感じではなく、アトラクション系の室内プールといった感じ。
温泉の他にもサウナやジェットバスがあり、一通り試してみるとこれが意外に良く、時間が過ぎるのはあっという間だった。個人的には全身に炭酸ガスが付着する炭酸泉が気持ちよかった。
炭酸泉の効能を見ると、血流の改善及び心臓病・高血圧・糖尿病・血栓・心筋梗塞の予防・改善への効果が期待される。と書かれており、利用者に中高年が多い理由もなんとなく頷けた。
温泉内を十分堪能した俺は約束の10分前には浴場から出て、館内着に着替える。時間丁度に待ち合わせ場所に行くと碧生が既に待っていた。こちらに気付いた碧生が近づいてくる。
「今上がったばっかり、って感じだけど一時間なんてあっという間だったでしょ?」
したり顔で碧生は言った。
「めっちゃ良かった。もう一時間は余裕でいける」
「でしょ? 本当は私ももう少しゆっくりしてたかったんだけど、とりあえずお腹すいちゃった。上のフロアにレストランあるからそこで何か食べよ」
仕事終わり直ボーリングからの温泉だったから、さすがに腹の虫も鳴り始めていた頃だった。俺たちは居酒屋風のレストランへ足を運ぶ。九州や沖縄の郷土料理を味わえるお店のようで、焼酎もかなりの数を置いてあるようだった。
とりあえず腹ごしらえだけが目的だったようなので、アルコールは頼まず食事だけ注文した。
料理が来るのを待っている間、今日初めて腰を落ち着けて向き合う時間が生じたことに少しだけ戸惑う。俺の中では、どうしても夏花との間に何があったのかを知りたいという気持ちが消えてくれない。
夏花に聞くことは止められている。その理由が、碧生に思い出させないようにするためというのだから、それ相応のことがあったのは推測できる。
しかし、気を付けて意識していないと、不意にそちらへ話題を持って行ってしまいそうな危うさが今の俺にはあるようだった。
「ちょっと気になったんだけど、聞いてもいい?」
控えめに碧生が口を開く。
「聞きたいこと? なに?」
迂闊なことを言わないように、慎重に言葉を返す。
「こーちゃんはなんで病院に勤めようって思ったの?」
「なんでって……薬剤師なら病院で働かないか?」
「そうなんだけど、ここ最近色んな所を回って思ったのが、薬剤師さんってどっちかっていうと調剤薬局のイメージなんだよね。割合もそっちの方が多そうだし。だから何か理由があるのかなって」
確かに同級生の就職先の半数近くが調剤薬局やドラッグストアだった。他には企業で研究の分野に入ったり、碧生みたいに営業をやっているやつもいる。病院はそれらよりは数が多かったが、それでも全体の2割程度。
「そうだな……病院薬剤師の一番の特徴ってやっぱり患者と接することが出来る点なんだよ。薬を処方するのは医師だけど、俺たちはそれをサポートすることが目的なんだ。話を直接聞いて正しく効果が出ているか、副作用など出ていないかを観察できるし、それを踏まえて医師に助言することも出来る。これってチーム医療に携わるっていう重要な役目なんだ」
「あ、そっか。病院だと患者さんと話すことだってあるんだよね」
「あとは調剤薬局よりも取り扱っている薬の種類は多いかな。病院では実際治療に使う注射薬や抗がん剤とかもあるし、その分吸収できる知識や経験は大きいよ。今はまだやらせてもらえないけど、今後は新薬の治験業務もやってみたいし、ちょっと難しい資格も取ろうかなと思ってるんだよね」
「へえ、こーちゃん……意外にもちゃんと考えてるんだね」
碧生は本当に驚いたように口をぽかんと開けている。
「意外ってなんだよ……」
「だってこーちゃんなら、なんとなくイメージがカッコよさそうだから、とかいう理由で病院選びそうだったし」
「まあ……ちょっとはそういう気持ちはなくはない」
「でしょ。昔からそういうの好きだもんね。こーちゃんは」
「そうだったかな……」
「いっつも傘を剣に見立てて振りかざしてたし」
「……男の子はみんなそういうのが好きなんだよ」
当時を思い返して少し恥ずかしくなる。でも小学生男子だったらみんなそうするはずだ。
そうしていると二人の料理が運ばれてくる。
俺は宮崎が発祥のチキン南蛮。甘酢に浸した唐揚げの上に乗っているタルタルソースが絡み合っていて非常においしい。碧生は鹿児島奄美発祥の鶏飯を頼んでいた。字面から炊き込みご飯風なものだと想像していたのだが、実際に運ばれてきたのは鶏肉と数種類の薬味を乗せた、だし茶漬けのようなものだった。
本当にお腹が空いていたので二人とも食事に集中する。
その最中、俺は先ほどの会話について思うところがあった。
さきほど碧生に答えた病院に就職しようと思った理由、これは半分嘘だった。
半分、というのは今感じているやりがいだったり目標だったりするけれど、病院に就職しようと思った理由ではないということだ。
もともと理系だった俺は高校の頃から医療系の分野に興味があった。
医師の仕事は大変そうだし金銭的にもが学力的にも厳しい。看護師という柄ではないので、他の放射線や臨床検査・臨床工学、理学療法なども考えたこともあった。その中で手が届きそうだったのが薬剤師という職業で、それを目指すと決めた時からずっと病院で働くことは視野に入れていたと思う。
確かに碧生が感じたように、薬剤師が病院で働くことは一番メジャーな場所ではない。それを知ったのが薬科大に進学してのことだったが、それでも俺は病院で働くことに固執した。
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