24 / 44
幕間
~宮藤碧生~
しおりを挟む
埃っぽい暗くて狭い部屋の中、身体中に這う手の感触だけが、私の記憶に刻み込まれる。
なんで……どうして……私がこんな目に遭わなければいけないの?
もう全てを諦めようとした時、一筋の光が差し込んだ。
それからどうなったか、あまり覚えていない。
覚えているのは、襲い掛かった恐怖に、ひたすら震えていたことくらいだった。
その日はロクに寝ることも出来なかった。電気を消すと、あの時の感触が甦る。
真夜中なのに、電気を煌々と付けたまま、毛布に包まって夜を明かした。
私はこれからずっと、こんな感情を抱え続けなければいけないのだろうか?
そう思うと、涙が止まらなくなっていた。
次の日、いつも通りに登校した。本当は行きたくなかったけど、習慣で身体が勝手に動いていたから仕方がない。
教室に入ると、周りが私を憐れむような眼差しを向ける。
そんな視線を無視して、親友のナツカを探した。私の唯一無二の拠り所。きっとナツカなら、私の苦しみを分かってくれる。それでもナツカの姿は見当たらなかった。
「そういえば、遊馬と稲川、付き合うことになったんだって?」
「あー知ってる! あれだろ? 遊馬が「どんな条件でも飲むから付き合って欲しい」って稲川にお願いしたんだろ?」
「でもそれで親友売るとかひでえよな」
「バカ! 来てるって……」
「あ、やべ……」
教室の隅から男子が話すそんな声が聞こえた。
なあんだ。そういうことか。
そうか、私は――――ナツカに売られたのか。
「アオイ!!!」
私の名を呼びながら教室に飛び込んできたのはナツカだった。ナツカは私の元へ駆け寄る。
「良かった……ちゃんと学校に来てくれたんだね」
安堵の表情を浮かべ、ナツカは私を抱きしめた。
今思えば、ここが分岐点だった。
私は黙ってナツカの腕を振りほどき、鞄を持って教室を出る。
家に向かう道の途中、私はただ一つの感情に縛られた。
それは――――ナツカに対する恨みだ。
私を裏切ったナツカが憎い。私を売ったナツカが憎い。それでもいい顔をしようとするナツカが憎い。ナツカが憎い。ナツカが憎い。
まるで念仏のように恨み言を何度も何度も唱え続けた。
その間は不思議と、体育館倉庫のことを思い出さなくなっていた。
電気を消して寝ることも出来た。
ナツカを恨むことで、私は私の心を守っていた。
それから不登校になった私は、周りから一年遅れで少し離れた私立高校へ入学した。
前髪を伸ばして顔を隠し、出来るだけ目立たないように日陰者としての高校生活を送った。
目標も何もなくただ漠然と時間を消費していく。少しだけ、生きているのも嫌になった。
高校三年生になり、卒業したら就職か進学か。正直、どちらも全くやる気が起きなかった。
そんな時、街を歩いていると久しぶりに偶然ある人と再会した。
「あら? もしかして碧生ちゃん?」
声を掛けてきたのはナツカのお母さんだった。小学校の頃は頻繁に家に通っていたので、顔を覚えてくれていたようだった。
「あ……どうも、お久しぶりです」
私は控えめに頭を下げる。
「雰囲気が変わって最初は気付かなかったわ。碧生ちゃんはこっちに残ったのね?」
こっちに残った。というのは地元で就職か進学をしたという意味だろう。ここのような地方は進学で県外、主に関東地方へ出ることが多い。ナツカのお母さんはどうやら高校浪人した私の事情を知らないようだった。
「ええ、そんなとこです。ナツカは県外ですか?」
出来る限りの愛想笑いを浮かべ問い返す。別に興味があったわけではないけど、話の流れで聞いておかないといけないような気がした。
「そうなのよー。春から早稲田大学に行っちゃってね。いつもうるさくて早く出ていけ、って思っていたけど、実際居なくなると寂しくなるのよね」
早稲田……元々頭がいいとは思っていたけど、そんな一流大学に進学できるほどだとは思っていなかった。
「凄いですね。でも、一人暮らしとか大変そう」
「ご飯ちゃんと食べてるか心配よね。あ! あと、昴太くん。彼も関東の薬科大に行ってるらしいわよ」
「こーちゃん……? 関東……薬科大……」
この時まで、少し忘れかけていた記憶を思い出す。そう、あの頃はよく三人で遊んでいたものだ。懐かしい。久しぶりに、心に熱が宿るような気がした。
そして私は、二人のいる関東地方への進学を決めた。
といっても三流大学に入るのが精いっぱいで、その大学生活も高校の頃とあまり変わらない。
それでも、ここにきた私には明確な目的があった。
それはこーちゃんとの再会だ。
こーちゃんとなら、きっと昔のように話すことが出来る。他の男の人ではダメだけど、きっと触れることだってできるはずだ。
こーちゃんに会えば昔の私を取り戻すことが出来るかもしれない。そうすれば、本当の意味で、私ももう一度色んなことをやり直せるかもしれないと思った。
同じ関東に居れば、もしかしたら偶然再会することもあるはずだ。なんて考えは当然のように裏切られて、休講の日とかにふらっと色んな薬科大に足を運んでみたりもしたけれど、そんな都合のいい偶然に出会うことはなかった。
そんな時、MR認定試験というものを知った。
医療情報担当者。製薬企業の営業部に所属して各機関を回って医薬品情報の提供が出来る仕事。これなら――――薬剤師になったこーちゃんと再会する可能性が高くなるかもしれない。
それからの私は全てをそこに注ぎ込んだ。これしかないと、縋るような想いもあったかもしれない。だからすべての不安を置き去りにして、ただただ私は走り続けた。
勉強だけじゃない。前髪を切り、女性としての魅力も精一杯磨いた。
そうして、ようやく彼との再会を果たす。
ずっと追い求めてはいたけれど、本当に叶うとはどこか信じ切れていなかった。
どこか夢見心地でふわふわとした感じでいると、しっかりしなきゃと丸城先輩に怒られた。
駅で待ち合わせをして、最初にこーちゃんの手を握ってみた。
ほら、やっぱり大丈夫。
それだけで、今までの努力が報われたような気がした。
話していくと、昔のように普通に喋ることもできた。
あの頃の、仲の良かった時のように。
それは私の中で一つの違和感にも繋がった。
こーちゃんの中で、あの出来事はどうなっているんだろう?
それとなく、探りを入れてみよう。
思いついたのは私たちの告白について聞くことだった。
きっとこれが一番間接的にあの記憶について探ることができる。
そして私は確信する。
やっぱりこーちゃんはあの頃のまま、あの事をずっと忘れたままなんだ。
なんだ。こーちゃんもあの時から何も変わっていない。
辛い現実から目を背けて、無かったことにして、それで今も逃げ続けている。
だったら私も――――同じように向き合わなくてもいいんだ。
そう思った次の瞬間、こーちゃんの口からナツカの話題が出た。
忘れかけていたはずのナツカへの感情が甦る。
恨み言を連ねた負の感情――――そればかりが私の中を支配した。
先程のスパで私の過去を話すのは必要なことだった。
私の渦巻く感情を抑えるには、こーちゃんの中からナツカの影を消さなければいけない。
こーちゃんの記憶に触れるリスクもあり、自己中心的な考えだと思ったが、今の私にはこうするしか方法が浮かばなかった。
急に怒り出した時はあの事を思い出してしまったかと焦ったけど、記憶に触れることはなかったようで安心した。
それでも、私の体験を聞いて怒り出したということは、根底にあの事は強く残っているんだと思う。
これで少しは楽になったけれど、残念なことにその結果は後悔しか残らなかった。
本当は――こんなつもりじゃない。
ナツカが私を売るなんてことをするはずがない。そんなことは分かりきっていた。
こーちゃんと再会して、過去の自分を清算できたなら、きっと私はまたナツカと向き合うことができる。
そんな期待もしていたけれど、どうやらそれは叶いそうにもない。
こーちゃんが過去から目を逸らし続けている限り、私も自分の過去とは向き合えそうにもないことが分かってしまった。
このままではダメだと分かっているけれど、私にはどうすることもできない。
こーちゃんが忘れているあの事に関与するには、私はあまりにも蚊帳の外すぎる。
できるとしたらただ一人……。
あの子が今どこでどうしているかなんて私にはわからない。
だから私は結局このままずるずると、あの頃の思い出を引きずっていくのだろう。
なんで……どうして……私がこんな目に遭わなければいけないの?
もう全てを諦めようとした時、一筋の光が差し込んだ。
それからどうなったか、あまり覚えていない。
覚えているのは、襲い掛かった恐怖に、ひたすら震えていたことくらいだった。
その日はロクに寝ることも出来なかった。電気を消すと、あの時の感触が甦る。
真夜中なのに、電気を煌々と付けたまま、毛布に包まって夜を明かした。
私はこれからずっと、こんな感情を抱え続けなければいけないのだろうか?
そう思うと、涙が止まらなくなっていた。
次の日、いつも通りに登校した。本当は行きたくなかったけど、習慣で身体が勝手に動いていたから仕方がない。
教室に入ると、周りが私を憐れむような眼差しを向ける。
そんな視線を無視して、親友のナツカを探した。私の唯一無二の拠り所。きっとナツカなら、私の苦しみを分かってくれる。それでもナツカの姿は見当たらなかった。
「そういえば、遊馬と稲川、付き合うことになったんだって?」
「あー知ってる! あれだろ? 遊馬が「どんな条件でも飲むから付き合って欲しい」って稲川にお願いしたんだろ?」
「でもそれで親友売るとかひでえよな」
「バカ! 来てるって……」
「あ、やべ……」
教室の隅から男子が話すそんな声が聞こえた。
なあんだ。そういうことか。
そうか、私は――――ナツカに売られたのか。
「アオイ!!!」
私の名を呼びながら教室に飛び込んできたのはナツカだった。ナツカは私の元へ駆け寄る。
「良かった……ちゃんと学校に来てくれたんだね」
安堵の表情を浮かべ、ナツカは私を抱きしめた。
今思えば、ここが分岐点だった。
私は黙ってナツカの腕を振りほどき、鞄を持って教室を出る。
家に向かう道の途中、私はただ一つの感情に縛られた。
それは――――ナツカに対する恨みだ。
私を裏切ったナツカが憎い。私を売ったナツカが憎い。それでもいい顔をしようとするナツカが憎い。ナツカが憎い。ナツカが憎い。
まるで念仏のように恨み言を何度も何度も唱え続けた。
その間は不思議と、体育館倉庫のことを思い出さなくなっていた。
電気を消して寝ることも出来た。
ナツカを恨むことで、私は私の心を守っていた。
それから不登校になった私は、周りから一年遅れで少し離れた私立高校へ入学した。
前髪を伸ばして顔を隠し、出来るだけ目立たないように日陰者としての高校生活を送った。
目標も何もなくただ漠然と時間を消費していく。少しだけ、生きているのも嫌になった。
高校三年生になり、卒業したら就職か進学か。正直、どちらも全くやる気が起きなかった。
そんな時、街を歩いていると久しぶりに偶然ある人と再会した。
「あら? もしかして碧生ちゃん?」
声を掛けてきたのはナツカのお母さんだった。小学校の頃は頻繁に家に通っていたので、顔を覚えてくれていたようだった。
「あ……どうも、お久しぶりです」
私は控えめに頭を下げる。
「雰囲気が変わって最初は気付かなかったわ。碧生ちゃんはこっちに残ったのね?」
こっちに残った。というのは地元で就職か進学をしたという意味だろう。ここのような地方は進学で県外、主に関東地方へ出ることが多い。ナツカのお母さんはどうやら高校浪人した私の事情を知らないようだった。
「ええ、そんなとこです。ナツカは県外ですか?」
出来る限りの愛想笑いを浮かべ問い返す。別に興味があったわけではないけど、話の流れで聞いておかないといけないような気がした。
「そうなのよー。春から早稲田大学に行っちゃってね。いつもうるさくて早く出ていけ、って思っていたけど、実際居なくなると寂しくなるのよね」
早稲田……元々頭がいいとは思っていたけど、そんな一流大学に進学できるほどだとは思っていなかった。
「凄いですね。でも、一人暮らしとか大変そう」
「ご飯ちゃんと食べてるか心配よね。あ! あと、昴太くん。彼も関東の薬科大に行ってるらしいわよ」
「こーちゃん……? 関東……薬科大……」
この時まで、少し忘れかけていた記憶を思い出す。そう、あの頃はよく三人で遊んでいたものだ。懐かしい。久しぶりに、心に熱が宿るような気がした。
そして私は、二人のいる関東地方への進学を決めた。
といっても三流大学に入るのが精いっぱいで、その大学生活も高校の頃とあまり変わらない。
それでも、ここにきた私には明確な目的があった。
それはこーちゃんとの再会だ。
こーちゃんとなら、きっと昔のように話すことが出来る。他の男の人ではダメだけど、きっと触れることだってできるはずだ。
こーちゃんに会えば昔の私を取り戻すことが出来るかもしれない。そうすれば、本当の意味で、私ももう一度色んなことをやり直せるかもしれないと思った。
同じ関東に居れば、もしかしたら偶然再会することもあるはずだ。なんて考えは当然のように裏切られて、休講の日とかにふらっと色んな薬科大に足を運んでみたりもしたけれど、そんな都合のいい偶然に出会うことはなかった。
そんな時、MR認定試験というものを知った。
医療情報担当者。製薬企業の営業部に所属して各機関を回って医薬品情報の提供が出来る仕事。これなら――――薬剤師になったこーちゃんと再会する可能性が高くなるかもしれない。
それからの私は全てをそこに注ぎ込んだ。これしかないと、縋るような想いもあったかもしれない。だからすべての不安を置き去りにして、ただただ私は走り続けた。
勉強だけじゃない。前髪を切り、女性としての魅力も精一杯磨いた。
そうして、ようやく彼との再会を果たす。
ずっと追い求めてはいたけれど、本当に叶うとはどこか信じ切れていなかった。
どこか夢見心地でふわふわとした感じでいると、しっかりしなきゃと丸城先輩に怒られた。
駅で待ち合わせをして、最初にこーちゃんの手を握ってみた。
ほら、やっぱり大丈夫。
それだけで、今までの努力が報われたような気がした。
話していくと、昔のように普通に喋ることもできた。
あの頃の、仲の良かった時のように。
それは私の中で一つの違和感にも繋がった。
こーちゃんの中で、あの出来事はどうなっているんだろう?
それとなく、探りを入れてみよう。
思いついたのは私たちの告白について聞くことだった。
きっとこれが一番間接的にあの記憶について探ることができる。
そして私は確信する。
やっぱりこーちゃんはあの頃のまま、あの事をずっと忘れたままなんだ。
なんだ。こーちゃんもあの時から何も変わっていない。
辛い現実から目を背けて、無かったことにして、それで今も逃げ続けている。
だったら私も――――同じように向き合わなくてもいいんだ。
そう思った次の瞬間、こーちゃんの口からナツカの話題が出た。
忘れかけていたはずのナツカへの感情が甦る。
恨み言を連ねた負の感情――――そればかりが私の中を支配した。
先程のスパで私の過去を話すのは必要なことだった。
私の渦巻く感情を抑えるには、こーちゃんの中からナツカの影を消さなければいけない。
こーちゃんの記憶に触れるリスクもあり、自己中心的な考えだと思ったが、今の私にはこうするしか方法が浮かばなかった。
急に怒り出した時はあの事を思い出してしまったかと焦ったけど、記憶に触れることはなかったようで安心した。
それでも、私の体験を聞いて怒り出したということは、根底にあの事は強く残っているんだと思う。
これで少しは楽になったけれど、残念なことにその結果は後悔しか残らなかった。
本当は――こんなつもりじゃない。
ナツカが私を売るなんてことをするはずがない。そんなことは分かりきっていた。
こーちゃんと再会して、過去の自分を清算できたなら、きっと私はまたナツカと向き合うことができる。
そんな期待もしていたけれど、どうやらそれは叶いそうにもない。
こーちゃんが過去から目を逸らし続けている限り、私も自分の過去とは向き合えそうにもないことが分かってしまった。
このままではダメだと分かっているけれど、私にはどうすることもできない。
こーちゃんが忘れているあの事に関与するには、私はあまりにも蚊帳の外すぎる。
できるとしたらただ一人……。
あの子が今どこでどうしているかなんて私にはわからない。
だから私は結局このままずるずると、あの頃の思い出を引きずっていくのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
紙の上の空
中谷ととこ
ライト文芸
小学六年生の夏、父が突然、兄を連れてきた。
容姿に恵まれて才色兼備、誰もが憧れてしまう女性でありながら、裏表のない竹を割ったような性格の八重嶋碧(31)は、幼い頃からどこにいても注目され、男女問わず人気がある。
欲しいものは何でも手に入りそうな彼女だが、本当に欲しいものは自分のものにはならない。欲しいすら言えない。長い長い片想いは成就する見込みはなく半分腐りかけているのだが、なかなか捨てることができずにいた。
血の繋がりはない、兄の八重嶋公亮(33)は、未婚だがとっくに独立し家を出ている。
公亮の親友で、碧とは幼い頃からの顔見知りでもある、斎木丈太郎(33)は、碧の会社の近くのフレンチ店で料理人をしている。お互いに好き勝手言える気心の知れた仲だが、こちらはこちらで本心は隠したまま碧の動向を見守っていた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる