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思い出の終わり
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薄暗い部屋の中、少し肌寒くなってきた私は脱ぎ捨てていた上着を羽織った。
私のベッドには昴太くんが眠りについている。
そして私は、ベッドの下で膝を抱えて丸くなっていた。
昴太くんは姉や私との記憶を思い出しているのかもしれない。寝顔を見ると、唸り声上げながらうなされているようだった。
そんな姿を見てしまうと氷川さんが危惧していたように、こんな無理矢理思い出させるような真似は良くなかったと思う。それでも、私は私自身があの頃の思い出から解放されるには、こうするしか方法がなかった。
私が縛られていたのは――今は亡き、姉の存在だった。
天井を仰ぎながら当時を振り返る。
私は人生で初めて男の子を好きになった。私の男嫌いを治すためと言って姉が連れてきた鷹司昴太という男の子。
昴太くんはお姉ちゃんが好きで――――お姉ちゃんも昴太くんのことが好きだった。
それでもお姉ちゃんは私と昴太くんをくつっけようとしていた。自分の気持ちと全く向き合っていなかった。
誰もそれぞれの気持ちを打ち明けないまま、共に過ごす時間が流れた。
中学生になった私は、ある光景を目の当たりにする。それは昴太くんが女の子二人に告白されている様子だった。
「二人ともごめん。その気持ちは嬉しいんだけどさ……俺はなずな先輩のことが好きなんだ」
ハッキリと本人の口から出た言葉に、ある感情が沸いてきた。
負けたくない。――――お姉ちゃんには絶対負けたくない。
すでに敗北が確定しているにも関わらず、そんな気持ちが溢れていた。
だってお姉ちゃんが自分の気持ちに正直にならない限り、私は負けたわけじゃないんだから。
それからの私は、以前に昴太くんから話を聞いていた幼馴染の二人、遊馬夏花さんと宮藤碧生さんと接触した。お姉ちゃんに勝つために、どうやって昴太くんの気を引けばいいのかと。
すでに昴太くんにフラれていた二人は快く私に協力してくれた。密かに三人で打倒白石薺を掲げて作戦会議とかをやっていたものだ。
しかしいつまでも、昴太くんの気持ちが私に向くことはなかった。
それもそうだ。結局私とお姉ちゃんと昴太くんの三人でいつも通り過ごしているだけ。このままではこの関係が変化することはない。
お姉ちゃんにとって中学最後の夏休みが終わって、三人でやり忘れていた花火をしようという話が出た。
「お姉ちゃん。今回の花火に私は行かない。だから――お姉ちゃんはちゃんと昴太くんへの気持ちに向き合ってよ」
そう言って送り出した。結局私はハッキリしない二人の関係にヤキモキしていただけだった。だからちゃんと向き合ってくれれば、どんな結果になっても構わない。
しかしその夜――――お姉ちゃんは帰ってこなかった。
次の日の朝方、お姉ちゃんはとても暗い表情で帰ってきた。何を聞いても「なんでもない」と一言返ってくるだけ。
そしてそのまま自室に籠ると、一歩も部屋から出てこなかった。
その翌日の朝、私は母の叫び声で目が覚めた。部屋を飛び出ると、「すずなは来ないで!!」と強く止められる。
母の豹変した様子に疑問を感じつつも仕方がなく部屋に戻った私は、すぐに何が起こったのかを理解することになる。
私の机の上に、二通の手紙が置かれていた。姉の書いたものだった。
私に宛てられたものと昴太くんに宛てられたもの。私は自分宛ての中身を確認する。
そこには姉の全てが記されていた。
昴太くんと遊びに行って集団レイプされたこと。昴太くんは姉を守ろうとして傷ついてしまったこと。心身共に傷ついた姉に、昴太くんが大好きだと告白したこと。それが今までの人生で一番嬉しかったこと。
そして――なぜ、死を選んだのかが書かれていた。
姉はこの二通の他に、ちゃんとした遺書を残していた。そこには受験や将来の不安があったなど、本来の理由とは違う当たり障りのないものが書かれており、姉の自殺はそこまで大きく問題になるようなことはなかった。
葬儀が終わり、少し経って私は昴太くんに会いに行った。しばらくは学校にも来ていなかったようなので、姉の死は余程ショックだったんだと思う。
私は姉からの手紙を握りしめ、昴太くんに声を掛けた。
「ん? キミは一年生? 何か用?」
この時すでに、昴太くんは私のことを忘れていた。
「あ……あの、私のお姉ちゃんについて……なんですけど……」
「キミ、お姉さんいるの? 俺と同じ二年生かな?」
そして――姉のことも忘れているようだった。
この時は解離性健忘症なんて言葉は知らなかったけど、あまりの衝撃に記憶まで失くしてしまったんだということは理解できた。
しばらくして、姉の死や昴太くんがそれについて記憶をなくしていることに気付いた遊馬先輩と宮藤先輩に声を掛けられた。そして私は経緯を簡単に説明した。
二人はあまりの出来事に声を失うほど驚いていた。
そんな二人に、私は満面の笑みで言った。
「昴太くんが忘れているなら、そのままでいいです。だから私も、全部なかったことにしようと思います」
それ以来――――私は昴太くんや幼馴染の先輩二人に関わることはなかった。
それから10年以上の年月が流れ、とりあえず地元の病院に就職した私は、少し貯まった貯金を持って都会へ出る決意をした。
理由はと聞かれても、ただ都会に憧れていたからとしか言いようがない。
それでも、その地に惹かれるなにかはあったはずだった。
そして、再就職した病院で偶然昴太くんと再会した。
「初めまして、白石すずなと言います! よろしくお願いしますね!」
私の自己紹介にも普通に返事をする昴太くんは、まだ私達の記憶を忘れている様だった。
忘れているならそのままでもいい。もしかしたら一から関係を作り直すこともできるはずだ。
そんな思いで昴太くんに近づくも、彼は女性の気持ちに酷く鈍感な大人になっていた。いやいや、それはないでしょ、とでも言いたくなるくらい全く女性の気持ちを見ようともしようとしない。
これは無意識に姉とのトラウマが引き起こしたものなんだとすぐに気付いた。きっと昴太くんは、女性とより親密な関係になることを恐れている。
そんな昴太くんに私がどれだけアピールしようとも、全く効果がないことは目に見えていた。一から関係を作り直すことすらできないでいた。
そして私や姉の思い出を忘れていることと引き換えに、遊馬先輩と宮藤先輩のことだろうと思われるエピソードを聞く機会がいくつかあった。
少し脚色されている部分や、いや、それは私とお姉ちゃんといった場所。なんて心の中で突っ込むこともあった。
二人の強い思い出は、私とお姉ちゃんの思い出の上に上書きをされている。
それ自体は悔しくて、本当は何度も昔のことを話そうと思った。でも話すことは出来なかった。
それは昴太くんの気持ちを慮ってのことじゃない。
ただ私が、お姉ちゃんのことを思い出して欲しくないだけだった。
せっかく目の前には私がいるのに、私だけしかいないのに、もういない人のことを考えて欲しくないと思ってしまっていた。
この世にいないお姉ちゃんに、負けてしまうのが怖かった。
それ以上に――――お姉ちゃんが死を選んだ理由を、伝える覚悟が出来ていなかった。
私のベッドには昴太くんが眠りについている。
そして私は、ベッドの下で膝を抱えて丸くなっていた。
昴太くんは姉や私との記憶を思い出しているのかもしれない。寝顔を見ると、唸り声上げながらうなされているようだった。
そんな姿を見てしまうと氷川さんが危惧していたように、こんな無理矢理思い出させるような真似は良くなかったと思う。それでも、私は私自身があの頃の思い出から解放されるには、こうするしか方法がなかった。
私が縛られていたのは――今は亡き、姉の存在だった。
天井を仰ぎながら当時を振り返る。
私は人生で初めて男の子を好きになった。私の男嫌いを治すためと言って姉が連れてきた鷹司昴太という男の子。
昴太くんはお姉ちゃんが好きで――――お姉ちゃんも昴太くんのことが好きだった。
それでもお姉ちゃんは私と昴太くんをくつっけようとしていた。自分の気持ちと全く向き合っていなかった。
誰もそれぞれの気持ちを打ち明けないまま、共に過ごす時間が流れた。
中学生になった私は、ある光景を目の当たりにする。それは昴太くんが女の子二人に告白されている様子だった。
「二人ともごめん。その気持ちは嬉しいんだけどさ……俺はなずな先輩のことが好きなんだ」
ハッキリと本人の口から出た言葉に、ある感情が沸いてきた。
負けたくない。――――お姉ちゃんには絶対負けたくない。
すでに敗北が確定しているにも関わらず、そんな気持ちが溢れていた。
だってお姉ちゃんが自分の気持ちに正直にならない限り、私は負けたわけじゃないんだから。
それからの私は、以前に昴太くんから話を聞いていた幼馴染の二人、遊馬夏花さんと宮藤碧生さんと接触した。お姉ちゃんに勝つために、どうやって昴太くんの気を引けばいいのかと。
すでに昴太くんにフラれていた二人は快く私に協力してくれた。密かに三人で打倒白石薺を掲げて作戦会議とかをやっていたものだ。
しかしいつまでも、昴太くんの気持ちが私に向くことはなかった。
それもそうだ。結局私とお姉ちゃんと昴太くんの三人でいつも通り過ごしているだけ。このままではこの関係が変化することはない。
お姉ちゃんにとって中学最後の夏休みが終わって、三人でやり忘れていた花火をしようという話が出た。
「お姉ちゃん。今回の花火に私は行かない。だから――お姉ちゃんはちゃんと昴太くんへの気持ちに向き合ってよ」
そう言って送り出した。結局私はハッキリしない二人の関係にヤキモキしていただけだった。だからちゃんと向き合ってくれれば、どんな結果になっても構わない。
しかしその夜――――お姉ちゃんは帰ってこなかった。
次の日の朝方、お姉ちゃんはとても暗い表情で帰ってきた。何を聞いても「なんでもない」と一言返ってくるだけ。
そしてそのまま自室に籠ると、一歩も部屋から出てこなかった。
その翌日の朝、私は母の叫び声で目が覚めた。部屋を飛び出ると、「すずなは来ないで!!」と強く止められる。
母の豹変した様子に疑問を感じつつも仕方がなく部屋に戻った私は、すぐに何が起こったのかを理解することになる。
私の机の上に、二通の手紙が置かれていた。姉の書いたものだった。
私に宛てられたものと昴太くんに宛てられたもの。私は自分宛ての中身を確認する。
そこには姉の全てが記されていた。
昴太くんと遊びに行って集団レイプされたこと。昴太くんは姉を守ろうとして傷ついてしまったこと。心身共に傷ついた姉に、昴太くんが大好きだと告白したこと。それが今までの人生で一番嬉しかったこと。
そして――なぜ、死を選んだのかが書かれていた。
姉はこの二通の他に、ちゃんとした遺書を残していた。そこには受験や将来の不安があったなど、本来の理由とは違う当たり障りのないものが書かれており、姉の自殺はそこまで大きく問題になるようなことはなかった。
葬儀が終わり、少し経って私は昴太くんに会いに行った。しばらくは学校にも来ていなかったようなので、姉の死は余程ショックだったんだと思う。
私は姉からの手紙を握りしめ、昴太くんに声を掛けた。
「ん? キミは一年生? 何か用?」
この時すでに、昴太くんは私のことを忘れていた。
「あ……あの、私のお姉ちゃんについて……なんですけど……」
「キミ、お姉さんいるの? 俺と同じ二年生かな?」
そして――姉のことも忘れているようだった。
この時は解離性健忘症なんて言葉は知らなかったけど、あまりの衝撃に記憶まで失くしてしまったんだということは理解できた。
しばらくして、姉の死や昴太くんがそれについて記憶をなくしていることに気付いた遊馬先輩と宮藤先輩に声を掛けられた。そして私は経緯を簡単に説明した。
二人はあまりの出来事に声を失うほど驚いていた。
そんな二人に、私は満面の笑みで言った。
「昴太くんが忘れているなら、そのままでいいです。だから私も、全部なかったことにしようと思います」
それ以来――――私は昴太くんや幼馴染の先輩二人に関わることはなかった。
それから10年以上の年月が流れ、とりあえず地元の病院に就職した私は、少し貯まった貯金を持って都会へ出る決意をした。
理由はと聞かれても、ただ都会に憧れていたからとしか言いようがない。
それでも、その地に惹かれるなにかはあったはずだった。
そして、再就職した病院で偶然昴太くんと再会した。
「初めまして、白石すずなと言います! よろしくお願いしますね!」
私の自己紹介にも普通に返事をする昴太くんは、まだ私達の記憶を忘れている様だった。
忘れているならそのままでもいい。もしかしたら一から関係を作り直すこともできるはずだ。
そんな思いで昴太くんに近づくも、彼は女性の気持ちに酷く鈍感な大人になっていた。いやいや、それはないでしょ、とでも言いたくなるくらい全く女性の気持ちを見ようともしようとしない。
これは無意識に姉とのトラウマが引き起こしたものなんだとすぐに気付いた。きっと昴太くんは、女性とより親密な関係になることを恐れている。
そんな昴太くんに私がどれだけアピールしようとも、全く効果がないことは目に見えていた。一から関係を作り直すことすらできないでいた。
そして私や姉の思い出を忘れていることと引き換えに、遊馬先輩と宮藤先輩のことだろうと思われるエピソードを聞く機会がいくつかあった。
少し脚色されている部分や、いや、それは私とお姉ちゃんといった場所。なんて心の中で突っ込むこともあった。
二人の強い思い出は、私とお姉ちゃんの思い出の上に上書きをされている。
それ自体は悔しくて、本当は何度も昔のことを話そうと思った。でも話すことは出来なかった。
それは昴太くんの気持ちを慮ってのことじゃない。
ただ私が、お姉ちゃんのことを思い出して欲しくないだけだった。
せっかく目の前には私がいるのに、私だけしかいないのに、もういない人のことを考えて欲しくないと思ってしまっていた。
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