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…………
アリスは時計ウサギとともにお城の廊下を歩いていた。
お城の中は赤と黒が中心の色合いで薔薇がそこら中に飾られていた。
「アリス着きましたよ。この扉の先にハートの女王様がいます。ハートの女王様はとても気まぐれで気分が悪くなると殺したり迷いの森に放り投げられてしまいます。十分言葉には気をつけてくださいね。」
「っ!」
時計ウサギにそう言われて背筋が凍り声が出せなかった。
「さぁ、行きますよ。」
ガチャッ…
「女王様ただいま戻りました。」
「ようやく戻ってきたか時計ウサギよ。」
とても透き通る様な声が部屋の中で響いた。
声の持ち主であるハートの女王の方に顔を向けるととても美しい人がいた。
(なんて美しい人なの…)
「ん…?時計ウサギよ後ろの小娘は誰じゃ。」
「あぁ、彼女ですか。彼女は私の命の恩人であり余所者であるアリスです。」
「‼︎」
(私が恩人!)
「ほぉ、余所者かしてそなたの恩人とな?」
「はい、怪我をして森で動けない私を手当てして助けてくれたのです。」
(え、時計ウサギさんてあの時のウサギ!)
アリスは内心とても驚いていた。
「なるほど、アリスとやら感謝するぞ。」
「っ!いえ大したことはしていませんので。」
「いや大したことではなくとも礼をしたい。何が望みじゃ。」
「お姉ちゃん達が心配していると思うので元の場所に戻りたいのですが…」
ハートの女王は目を見開いた。
「それで許可が欲しいと…」
「はい。」
アリスの返事を聞いたハートの女王は口をニヤつかせた。
「時計ウサギよ、この場から下がれ。」
「! 分かりました。」
ハートの女王は時計ウサギをその場から退出させた。
「お主の願いじゃが…それは出来ん。」
「‼︎…どうしてですか!」
「せっかく面白い事が起こるかもしれないとゆうのにそれを自ら話すわけが無いではないか。」
「っ‼︎」
ハートの女王の怪しい笑みは私にとってとても恐ろしく感じた。
「そうじゃなぁ、そんなに元の世界に帰りたいと言うのであれば迷いの森から出られたら考えてやろう。」
「⁉︎」
「この小娘を迷いの森へ連れて行け!」
「「はっ!」」
ハートの女王の部屋にいた兵士達がアリスに近づき薬品の匂いを嗅がせた。
そしてアリスの意識はその場で途切れた。
……カチッ
アリスは時計ウサギとともにお城の廊下を歩いていた。
お城の中は赤と黒が中心の色合いで薔薇がそこら中に飾られていた。
「アリス着きましたよ。この扉の先にハートの女王様がいます。ハートの女王様はとても気まぐれで気分が悪くなると殺したり迷いの森に放り投げられてしまいます。十分言葉には気をつけてくださいね。」
「っ!」
時計ウサギにそう言われて背筋が凍り声が出せなかった。
「さぁ、行きますよ。」
ガチャッ…
「女王様ただいま戻りました。」
「ようやく戻ってきたか時計ウサギよ。」
とても透き通る様な声が部屋の中で響いた。
声の持ち主であるハートの女王の方に顔を向けるととても美しい人がいた。
(なんて美しい人なの…)
「ん…?時計ウサギよ後ろの小娘は誰じゃ。」
「あぁ、彼女ですか。彼女は私の命の恩人であり余所者であるアリスです。」
「‼︎」
(私が恩人!)
「ほぉ、余所者かしてそなたの恩人とな?」
「はい、怪我をして森で動けない私を手当てして助けてくれたのです。」
(え、時計ウサギさんてあの時のウサギ!)
アリスは内心とても驚いていた。
「なるほど、アリスとやら感謝するぞ。」
「っ!いえ大したことはしていませんので。」
「いや大したことではなくとも礼をしたい。何が望みじゃ。」
「お姉ちゃん達が心配していると思うので元の場所に戻りたいのですが…」
ハートの女王は目を見開いた。
「それで許可が欲しいと…」
「はい。」
アリスの返事を聞いたハートの女王は口をニヤつかせた。
「時計ウサギよ、この場から下がれ。」
「! 分かりました。」
ハートの女王は時計ウサギをその場から退出させた。
「お主の願いじゃが…それは出来ん。」
「‼︎…どうしてですか!」
「せっかく面白い事が起こるかもしれないとゆうのにそれを自ら話すわけが無いではないか。」
「っ‼︎」
ハートの女王の怪しい笑みは私にとってとても恐ろしく感じた。
「そうじゃなぁ、そんなに元の世界に帰りたいと言うのであれば迷いの森から出られたら考えてやろう。」
「⁉︎」
「この小娘を迷いの森へ連れて行け!」
「「はっ!」」
ハートの女王の部屋にいた兵士達がアリスに近づき薬品の匂いを嗅がせた。
そしてアリスの意識はその場で途切れた。
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