男交!(男と男が交わると書いてもエッチいんじゃないよ)

キムタク

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ブラコン恐るべし

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原稿用紙5枚にわたって、心にもない、作文コンクールに出したら、入選できそうなものを書いた俺たちは、授業ヘ臨む。
皆にとっての授業とは、どのようなものだろうか?多分大半の人にとっては嫌だ。そんなことするなら、パチンコにいった方が勉強なるとか言う人もいるかもしれないが、多分このクラスのほとんどは学校最高。授業神クラスだ。
なぜなら···
「はーい、この問題わかる人!」
ほとんどの学校ではこんなこと言っても唾飛ばされて終わるが、ここは違う。
「はい!」「はい!」「はい!」「ハイ!」
「ハイ?」「はーい!」「ハイハイ!」
「はいは一回でよろしいザマスよ太一」
「うるさいざんすな悠太」
と、いってしまえば動物園。
なぜなら、
「はい、じゃあ、太一君!」
「はい。」
妙にカッコつけてやがる。こいつにこんなの解けるわけないのに。
「ここではA子はB男に特別な感情を抱いていると思います。」
始まった。いつもの。告白タイムだ。
「そう。僕の君への思いの様に、ね?」
キモーーーーーーー!!
吐く、吐ける。
全米が吐いた。
「あ、ありがとね。え、えーと。つ、つぎは」
安定のスルー
最初は「スルー?ガビーン」とか言ってたのに
今だと「キモティーーーー!スルーされてるとわかってるのにキモティーーーー!」と、性欲ゴリラになってしまっている。
名前は欲欲と書いて、シコ〇コとかにしてやろうか?
一応あれ俺の姉な。山田彩里っていう、どじっ子系姉だ。かなりの人気。なのに、なぜ告白を受け入れないかと言うと、

授業中
問題を解き終わった人から後ろにいる先生に渡して採点してもらう方式。小学校か?
この先生は小学校的な授業をよくやる。
高校生にもなって算数ブロックとか、懐かしい。
まあ、小学生には刺激が強すぎるか。
俺はノー勉で全国5位とか言う以上な頭の持ち主なので、一番乗り。
後ろに行って採点してもらう。
そして、
「全問正解おめでとう!!また後でね?」
「はいはい。」
「はいは一回でよろしいザマスよ」
「それは太一な」
授業が終わったあと、弁当の時間になると、俺は決まって屋上ヘ行く。
そこにいるのは天使。彩里
「そーちゃん!」
「彩里さん。その呼び方やめてください」
「彩里さんじゃなくて、彩ねえでしょ?」
こんなやり取りをしつつ、弁当を食べる
ちなみに彩里が作っている。
うまい。どうして、俺が食べたいと思うものしか入って無いのだろうか?怖い。
だが、それ以上に怖いのは、
「あーん」
「しませんよ!」
じゃあとでもいわんばかりに「あーん」
「食べませんよ!」
「ケチ」
こんなんでケチって分かるってどんな心理テストだよ。怖ぇよ。
食べ終わって午後の授業に臨む。
今日も彩里さんのおかげでうまくいきそうだ。

屋上にて
「っーーー!」
「まだあーんは早かったかな?」
顔を赤くして、必死に考える。
告白を断ってるのも全部、空が好きだから。
一番昔の記憶が空が好きなこと。
一番新しい記憶も空を好きなこと。
「変だよね···」
「教師なんだから···」
「近親相姦か···天皇みたいな偉い人がやってたんだから私たちも···」
「をい!」
「え!?」
周囲を見渡すが、空はいない。

「危ないところだった」
ドアの後ろにいたからセーフ
明日のことを考えながら校庭を見る彩里を見るのが、空の最近の趣味となっていた。
「俺も十分やらしいよな」
このあとは決まって図書館ヘ向かう。
「さあ、あいつと本読むか。二人きりで」
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