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拾漆の抄 助言者
其の壱
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京都、小倉山。
高村は近ごろ、よく出かけるようになった。
教員業務のかたわらで時間をつくってはいろいろな場所へと赴き、なにかをさがす。そうして今日彼が訪れたのがここ小倉山だったのである。
「ここが小倉山荘跡──もぬけの殻だ」
哀惜の念のこもる声色で、つぶやいた。
小倉山荘──かつて百人一首を生み出した藤原定家が晩年を過ごし、そして件の三人が和本を作成した場所でもあり、ここで定家も玄影も、そして鬼一までもが命をなくした場所──。
(…………)
高村の眉がわずかに歪む。
そのうしろ。
「んまーッ、みごとな紅葉だわ」
と。
うっとりした顔で煌々と燃えるように染まった紅葉を一葉手に取り、くるくると指先であそぶのは小町である。
そしてその手元にやさしく手を添えて、
「私の頬をブッ叩いた君の手のひらのようだね、小町」
とやさしく微笑む男がひとり──。
そう、『式』化した業平と小町がともについてきているのである。
「……お前たちねえ」
前を歩く高村がぐるりと振り返った。
「さっきだってお前たちがなつかしの都に行きたいとかいって、ここに来るまでどれだけ時間がかかったと思ってるんだ。物見遊山で来たわけじゃないんだぞ。だいたいお前──小町はともかくとしても、君ははよ和本に戻らんか!」
「いいじゃないですか減るもんじゃなし、それに最初に引き留めたのは篁どのでしょうに」
いけしゃあしゃあとのたまう業平をじろりと睨みつける。が、小町も眉を下げて業平に同意した。
「そうですよ。それになんだかおもうさまったら近ごろ焦っているようだから。小町たちもなにかお手伝いできたらとおもって」
「ったくもう。ないない。焦ってもないから、お前たちははやく帰りなさい」
「…………」
不服そうな顔をしながらも小町と業平は顔を見合わせてうなずく。
よし、と高村がふたたび小倉山を見上げたが、うしろのふたりが動く気配はない。ふたたびくるりとうしろを向く。
ふたりはそっと手のひらを差し出していた。
「なんだ」
「電車賃……」
「飛んで帰れ!」
高村はどなった。
──。
────。
『小倉山 峯の紅葉ば 心あらば
いまひとたびの 御幸またなむ』
「あ、言霊だわ!」
三人の『式』の身体が奈良駅へ向かう電車にて熟睡するなか、夢路にはひとりの言霊があらわれた。
あれから結局、まだ『式』のままでいたいと小町が駄々を捏ねた。電車の乗り方も知らぬふたりを先に帰らせるわけにもいかぬ、と高村はまもなく小倉山を後にしたのである。ゆえにこの夢路にはいま、言霊と化した篁、小町、業平の三人が座を囲んで座っている。
周囲に燃え咲く紅葉の、絢爛さ、たるや。
これはさきほど見ていた小倉山の紅葉だろう。
篁が手鏡を取り出し、言霊を映す。すると言霊は和本の紙となってはらりと篁の手中におさまった。
「これであと十人となった」
「すごい。もうそんなに蒐集したの?」
小町が頬を紅潮させてよろこんだ。
めでたい報告のはずが、しかし篁の顔は浮かない。
「……おもうさま、まことにどうされたの。近ごろいつも浮かないじゃない」
「たいしたことじゃない。すこし、気になることがあるだけだ」
「我々にはなにもできぬことですか」
といったのは業平だ。
いつもはお調子者のごとくふるまう彼も、篁の深刻な顔色にはふざける気も起きぬらしい。
「なにか手伝いを必要とするときは、ちゃんと私からお願いするさ。そう心配するな──ああ、もうまもなく降りる駅だ。起きよう」
篁が微笑した、そのとき。
『このたびは 幣もとりあえず 手向山
紅葉のにしき 神のまにまに』
ふたたび、言霊があらわれたのである。
※ ※ ※
──小倉山の峰の紅葉よ。
もしお前に心があるのならば、
もう一度、天皇がおいでになるまで
散らずに待っていてはくれまいか。──
第二十六番 貞信公
大堰川に御幸の宇多法皇、
紅葉を醍醐天皇にも見せたいと仰せ給うに、
事の由、天皇に奏せんと詠める。
※
十月も半ばになると少し肌寒い。
「秋やなあ」
八郎は、唐突につぶやいた。
昨夜のパーティから一夜明け、ゆきからマヨネーズの買い出しを頼まれた帰りである。日曜日ながら、父は出張の仕事を片付けるとして不在、環奈も学校での用事を済ませるとのことでおらず、久しぶりのひとりの時間であった。
視界にはちらちらと紅葉した木々が映り、どこか侘しさを感じさせる。
スーパーから家までの道の途中にある道祖神にはいつも誰かがお供えをしていて、ここ最近はワンカップの酒が多かったのだが、今日は錦に模するほどの紅葉が綺麗に重ねられていた。
(こういうお供えの仕方もあるのか)
八郎は思わず立ち止まる。
「紅葉の色がわるい」
突然、頭上から声がした。
ハッと顔をあげると、薄白く光った平安貴族然の若い男が道祖神の上を浮遊している。見覚えのある光だ。そうたとえば、小町の言霊を見るときとかにもたしかこんな光を──。
八郎の視線に気が付いたのか、その男はぶっきらぼうな顔つきで道祖神の周りに散り落ちた紅葉を指さす。
「すこし虫に食われておる。そっちの紅葉のがよかろう」
「あ……ッス」
八郎のいいところは、自分には関係のないことなのにもかかわらず近場の落ち葉を拾ってやるところだろう。
数枚の紅葉を拾い上げて道祖神の前にそっと添える。
ちらと男の反応をうかがうと、彼はぼんやりとした光をまとったまま満足そうにうなずいた。
「も、もしかして言霊──」
「いかにも」
「…………」
とまどう八郎は、とりあえず道祖神に合掌して立ち上がる。
するとその男もふわりとついてきた。
(まじかよ)
当然のごとくついてくる男を振り切ろうと足を速める。しかしそれもむなしく、家に着いた頃にはすっかり息切れした八郎のうしろには、なおも不機嫌そうに周囲を見回す男がいた。
あきらめて門扉に手をかけたそのときである。
「あらァ」
うしろから声がした。
八郎の肩がびくりと跳ねる。左を向いた先には高村、『式』化した小町ともうひとり、知らない男がこちらを見ている。そういえば昨日の夜に高村と出くわしたときもいたっけ──とぼんやり思ってから、うしろの言霊の気配を思い出すや八郎はあわてて高村に駆け寄った。
「せ、せんせェッ」
「よう八郎、買い物帰りか。せや。せっかく昨夜会えたのに、こいつの紹介ができんかったな」
と高村がうしろの男をふり仰ぐ。
「歌人の在原業平。わけあっていまは『式』となっとるが、言霊やで」
「在原業平と申します。どうぞよしなに」
「あ──刑部八郎ですっていうか先生! さ、さっきからなんやわからんけど、ついてくる人いてるんですッ。たすけてこわい!」
「ああ?」
「あら」
おどろいたように口元に手を当てる小町。
しかしその横にいた男──業平が、おッと声をあげて笑顔を浮かべた。
「道真じゃないか!」
「えっ、知り合い?!」
八郎は言霊に視線を向ける。
すると意外にも薄白い光をまとった男は、なんとも形容しがたい表情で業平を見つめて固まった。業平はずかずかと男に近寄り、ぐっと顔を寄せる。
「はははは。おまえもずいぶんと大人びたねえ、おまえが十代のころはようく遊んでやったもんだ。覚えておろう、まさかこのような形でふたたび相まみえることになろうとは!」
「道真……こちらが菅原道真さまですのね。業平さまがむかしよく言っていらした」
「そうだよ。二十も歳の離れた悪友さ、なっ」
と同意を求める業平。
対した男は、さきほどまでの不愛想な表情から一変して困惑したような、くすぐったいような、なんとも言えぬ子どもじみた顔で、
「な、な……」
業平、とだけつぶやいた。
※ ※ ※
──今度の旅は急なことで、
神に捧げる幣も用意できませなんだ。
手向け山の紅葉の葉を差し上げますので
神の御心のままにお受け取りください。──
第二十四番 菅家
朱雀院が奈良へ行幸の際、
旅の安全を祈るため幣をたむける山に
代わりの紅葉を添えて詠める。
高村は近ごろ、よく出かけるようになった。
教員業務のかたわらで時間をつくってはいろいろな場所へと赴き、なにかをさがす。そうして今日彼が訪れたのがここ小倉山だったのである。
「ここが小倉山荘跡──もぬけの殻だ」
哀惜の念のこもる声色で、つぶやいた。
小倉山荘──かつて百人一首を生み出した藤原定家が晩年を過ごし、そして件の三人が和本を作成した場所でもあり、ここで定家も玄影も、そして鬼一までもが命をなくした場所──。
(…………)
高村の眉がわずかに歪む。
そのうしろ。
「んまーッ、みごとな紅葉だわ」
と。
うっとりした顔で煌々と燃えるように染まった紅葉を一葉手に取り、くるくると指先であそぶのは小町である。
そしてその手元にやさしく手を添えて、
「私の頬をブッ叩いた君の手のひらのようだね、小町」
とやさしく微笑む男がひとり──。
そう、『式』化した業平と小町がともについてきているのである。
「……お前たちねえ」
前を歩く高村がぐるりと振り返った。
「さっきだってお前たちがなつかしの都に行きたいとかいって、ここに来るまでどれだけ時間がかかったと思ってるんだ。物見遊山で来たわけじゃないんだぞ。だいたいお前──小町はともかくとしても、君ははよ和本に戻らんか!」
「いいじゃないですか減るもんじゃなし、それに最初に引き留めたのは篁どのでしょうに」
いけしゃあしゃあとのたまう業平をじろりと睨みつける。が、小町も眉を下げて業平に同意した。
「そうですよ。それになんだかおもうさまったら近ごろ焦っているようだから。小町たちもなにかお手伝いできたらとおもって」
「ったくもう。ないない。焦ってもないから、お前たちははやく帰りなさい」
「…………」
不服そうな顔をしながらも小町と業平は顔を見合わせてうなずく。
よし、と高村がふたたび小倉山を見上げたが、うしろのふたりが動く気配はない。ふたたびくるりとうしろを向く。
ふたりはそっと手のひらを差し出していた。
「なんだ」
「電車賃……」
「飛んで帰れ!」
高村はどなった。
──。
────。
『小倉山 峯の紅葉ば 心あらば
いまひとたびの 御幸またなむ』
「あ、言霊だわ!」
三人の『式』の身体が奈良駅へ向かう電車にて熟睡するなか、夢路にはひとりの言霊があらわれた。
あれから結局、まだ『式』のままでいたいと小町が駄々を捏ねた。電車の乗り方も知らぬふたりを先に帰らせるわけにもいかぬ、と高村はまもなく小倉山を後にしたのである。ゆえにこの夢路にはいま、言霊と化した篁、小町、業平の三人が座を囲んで座っている。
周囲に燃え咲く紅葉の、絢爛さ、たるや。
これはさきほど見ていた小倉山の紅葉だろう。
篁が手鏡を取り出し、言霊を映す。すると言霊は和本の紙となってはらりと篁の手中におさまった。
「これであと十人となった」
「すごい。もうそんなに蒐集したの?」
小町が頬を紅潮させてよろこんだ。
めでたい報告のはずが、しかし篁の顔は浮かない。
「……おもうさま、まことにどうされたの。近ごろいつも浮かないじゃない」
「たいしたことじゃない。すこし、気になることがあるだけだ」
「我々にはなにもできぬことですか」
といったのは業平だ。
いつもはお調子者のごとくふるまう彼も、篁の深刻な顔色にはふざける気も起きぬらしい。
「なにか手伝いを必要とするときは、ちゃんと私からお願いするさ。そう心配するな──ああ、もうまもなく降りる駅だ。起きよう」
篁が微笑した、そのとき。
『このたびは 幣もとりあえず 手向山
紅葉のにしき 神のまにまに』
ふたたび、言霊があらわれたのである。
※ ※ ※
──小倉山の峰の紅葉よ。
もしお前に心があるのならば、
もう一度、天皇がおいでになるまで
散らずに待っていてはくれまいか。──
第二十六番 貞信公
大堰川に御幸の宇多法皇、
紅葉を醍醐天皇にも見せたいと仰せ給うに、
事の由、天皇に奏せんと詠める。
※
十月も半ばになると少し肌寒い。
「秋やなあ」
八郎は、唐突につぶやいた。
昨夜のパーティから一夜明け、ゆきからマヨネーズの買い出しを頼まれた帰りである。日曜日ながら、父は出張の仕事を片付けるとして不在、環奈も学校での用事を済ませるとのことでおらず、久しぶりのひとりの時間であった。
視界にはちらちらと紅葉した木々が映り、どこか侘しさを感じさせる。
スーパーから家までの道の途中にある道祖神にはいつも誰かがお供えをしていて、ここ最近はワンカップの酒が多かったのだが、今日は錦に模するほどの紅葉が綺麗に重ねられていた。
(こういうお供えの仕方もあるのか)
八郎は思わず立ち止まる。
「紅葉の色がわるい」
突然、頭上から声がした。
ハッと顔をあげると、薄白く光った平安貴族然の若い男が道祖神の上を浮遊している。見覚えのある光だ。そうたとえば、小町の言霊を見るときとかにもたしかこんな光を──。
八郎の視線に気が付いたのか、その男はぶっきらぼうな顔つきで道祖神の周りに散り落ちた紅葉を指さす。
「すこし虫に食われておる。そっちの紅葉のがよかろう」
「あ……ッス」
八郎のいいところは、自分には関係のないことなのにもかかわらず近場の落ち葉を拾ってやるところだろう。
数枚の紅葉を拾い上げて道祖神の前にそっと添える。
ちらと男の反応をうかがうと、彼はぼんやりとした光をまとったまま満足そうにうなずいた。
「も、もしかして言霊──」
「いかにも」
「…………」
とまどう八郎は、とりあえず道祖神に合掌して立ち上がる。
するとその男もふわりとついてきた。
(まじかよ)
当然のごとくついてくる男を振り切ろうと足を速める。しかしそれもむなしく、家に着いた頃にはすっかり息切れした八郎のうしろには、なおも不機嫌そうに周囲を見回す男がいた。
あきらめて門扉に手をかけたそのときである。
「あらァ」
うしろから声がした。
八郎の肩がびくりと跳ねる。左を向いた先には高村、『式』化した小町ともうひとり、知らない男がこちらを見ている。そういえば昨日の夜に高村と出くわしたときもいたっけ──とぼんやり思ってから、うしろの言霊の気配を思い出すや八郎はあわてて高村に駆け寄った。
「せ、せんせェッ」
「よう八郎、買い物帰りか。せや。せっかく昨夜会えたのに、こいつの紹介ができんかったな」
と高村がうしろの男をふり仰ぐ。
「歌人の在原業平。わけあっていまは『式』となっとるが、言霊やで」
「在原業平と申します。どうぞよしなに」
「あ──刑部八郎ですっていうか先生! さ、さっきからなんやわからんけど、ついてくる人いてるんですッ。たすけてこわい!」
「ああ?」
「あら」
おどろいたように口元に手を当てる小町。
しかしその横にいた男──業平が、おッと声をあげて笑顔を浮かべた。
「道真じゃないか!」
「えっ、知り合い?!」
八郎は言霊に視線を向ける。
すると意外にも薄白い光をまとった男は、なんとも形容しがたい表情で業平を見つめて固まった。業平はずかずかと男に近寄り、ぐっと顔を寄せる。
「はははは。おまえもずいぶんと大人びたねえ、おまえが十代のころはようく遊んでやったもんだ。覚えておろう、まさかこのような形でふたたび相まみえることになろうとは!」
「道真……こちらが菅原道真さまですのね。業平さまがむかしよく言っていらした」
「そうだよ。二十も歳の離れた悪友さ、なっ」
と同意を求める業平。
対した男は、さきほどまでの不愛想な表情から一変して困惑したような、くすぐったいような、なんとも言えぬ子どもじみた顔で、
「な、な……」
業平、とだけつぶやいた。
※ ※ ※
──今度の旅は急なことで、
神に捧げる幣も用意できませなんだ。
手向け山の紅葉の葉を差し上げますので
神の御心のままにお受け取りください。──
第二十四番 菅家
朱雀院が奈良へ行幸の際、
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代わりの紅葉を添えて詠める。
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