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第一章 転生生活編
8話 初めての旅
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ルシウスとアリエスに出会ってから二日たった、相変わらずアリエスは気が強くつんけんしている、取り敢えず俺はアリエスの機嫌を損なわぬように徹底して努めた。
その間に父と母のルシウスは旅に必要な物や荷台それを引く馬を買い準備を整えた、正直この世界に転生してから初めて村の外に出るので不安だ。
某小説サイトで読んだ小説によくある魔物や盗賊に襲われたりして大変な目に会うんじゃないかと思うとかなり悩ましい、俺は不安を募らせながら馬車の荷台に乗り込む。
そして出発の時が来て俺の初めての旅が始まった、やはり村から出てすぐに魔物に襲われたしかし父とルシウスそして母があっさり倒す、その後も盗賊やら魔物に襲われたがこれまた父達があっさり倒してしまった、この時時俺は母の凄さを改めて実感することとなる。
さすが宮廷魔術師団団長の肩書きは伊達ではない、迫り来る魔物を上級魔法でバンバン撃ちまくり撃ち漏らしたのを父とルシウスが仕留める、想像していた旅と全然違うなんかこう超イージーモードだ。
もっと苦戦して俺の出番もあるかと思ったがまったくない、俺とアリエスは馬車の荷台からそれを眺めているだけかなり快適な旅だ、そして旅は順調に進みロノア王国郊外魔大陸付近の谷までやって来た、ここを通り抜ければもう魔大陸にたどり着くという時に事件は起こった、目の前に魔法陣が突如現れそこから2メートル程のゴーレムが現れた、見た感じあまり強そうには見えない、この魔物もあっさり倒されるんだろうなと思っていた時魔王ジルが突如。
(こいつは強えーぞ! 気をつけろ!)
(えっ? でも母さんや父さんルシウスさんがいれば問題ないんじゃ・・・・・・)
そう魔王ジルが俺に忠告した瞬間、母とルシウスが叫んだ。
「ルーク!! アリエスを連れて早く逃げなさい!!」
「アリエス陛下早く!」
そしてそれと同時に父とルシウスがゴーレムに切りかかった、しかし剣は鈍い音をたて折れた、ゴーレムには傷一つついてない様子だ、そしてその巨体からは考えられないスピードで2人を殴り飛ばす。
「ぐっ!」
「かはっ!!」
ルシウスは咄嗟の反応で後ろにやや下がりダメージを軽減させているようだったがそれでも立っているのがやっとみたいだ、父は反応が遅れもろにくらってしまい完全に気を失っている、俺がその事に唖然としていると母が煉獄《インフェルノ 》ノヴァを放った、完全に命中しこれでやったかと思ったがなんと煉獄の中から傷一つ負ってないゴーレムが現れた、そして凄まじいスピードで母を蹴り飛ばす。
「きやっっ!!」
母は後方に吹き飛ばされ倒れ込んだ、そして残るは俺と立っているのがやっとのルシウスそれにアリエスだけなった、頭の中がパニックに陥る、あの父と母それにルシウスが一瞬で戦闘不能にされた、足が震える恐怖で今にも息が詰まりそうだ。
魔王が何か言っているが理解できない目の前で起こっていることがそもそも理解できない、頭の中で逃げろと言う警告音が大音量で響いている。
「オウジョ ハイジョスル メイレイ」
ゴーレムは片言でそう呟いた、どうやら狙いはアリエスのようだ、俺はアリエスをちらりと見た、いつもとは雰囲気が違って顔は青ざめ子犬のように震えている、そこにはいつも強気で偉そうな態度は微塵もなかった。
そうだアリエスが狙われているから当然アリエスの方が怖いに決まってる、ここでこんな子を置いて逃げるわけには行かない、今アリエスを守れるのは自分しかいないんだ、俺はそう言い聞かせ震えを無理やり止めゴーレムに立ち向かった、そして魔術を放とうとした時ゴーレムが物凄いスピードで近づいて来て術が発動する前に殴られた、全身の骨が砕けるような痛みが体全体に走る。
「かはっ!!」
俺は地面へ叩きつけられた、そして意識が飛びかけその場に倒れ込む、ゴーレムはアリエスへとゆっくり歩いて近づいて行った、全身が痛い、そうだルシウスはどうなった。
「ア、アリエス陛下・・・・・・ お、お逃げくださいハァ、ハァ」
「い、いやよ! こないでよ! 私まだ死にたくない」
ルシウスもダメか・・・・・・ くそ体動けよ、このままじゃアリエスが死ぬ、それだけはなんとしても食い止めないと、しかし意識が飛びそうだ、俺は気力を振り絞り意識を保つ、ダメだアリエスを何としても助けなければ、動いてくれ俺の体。
そう思い立ち上がろうとした瞬間急に体の感覚が無くなる気がした、正確にはなくなった、そしてさっきまでの痛みがなくなり俺の体が勝手に起き上がる、俺は何が起こったか理解出来ないが一刻も早くアリエスを助けないと思い体を動かそうとするが動かない、体の感覚がないのだすると魔王が。
(ピンチみたいだからな! 少し体借りるぞ!)
そして俺の体は物凄いスピードでアリエスとゴーレムの間に入り込み混合魔術の竜の息吹を放った、ゴーレムは油断していてそれに反応できずもろに受ける、そして木端微塵に吹き飛んだ。
「こんな感じか、俺でも出来たな」
そう魔王ジルが言ったあと体の感覚がだんだん戻ってきた、それと同時に、全身をまた激しい痛みが襲う。
「う、うぐぅ」
(悪いな! 一刻を争う相手だったからつい本気で動いちまった、それとダメージが蓄積されてるからな、倍の痛みが来るぞ)
そしてそこで俺の意識は途切れた、気づけば俺は白い空間にいた、もしかして俺死んだ、そんな考えが頭をよぎる、そんな事を考えていると後ろから声がした、よく聞きなれた声だ。
「よぉ 悪いな! 少しばかりお前の体で無茶させてもらったぜ!」
あぁこの声は魔王ジルだそしてこの部屋は確か最初に魔王ジルと出会った場所か、そして俺の頭の中に沢山の疑問が浮かんで来た、なぜ俺はまたこんな所にいるのか、あのゴーレムはなんだったのか、あと俺の体を魔王ジルが動かせたのか。
「魔王様聞きたいことが沢山ありますーーー」
俺は全ての疑問を魔王に投げかけた、魔王はそんなにいっぺんに聞くなという表情で一つ一つの質問に答えてくれた。
まず俺は死んではいないみたいだ気絶してこの場所にいるらしい、そしてあのゴーレムは召喚魔法で使役されておりかなりの上級悪魔が憑依させられていたとだからあんなにも強かったと。
どうやら狙いはアリエスでどこかの誰かが刺客として送り込んできたみたいだ、そして体の件は俺がずっと魔術の特訓をしていた時魔王ジルも体を操作できるように密かに特訓していたみたいで、その成果で今では体全体を操作できるようになったらしい、俺は体が乗っ取られると思ったが魔王曰くそんなつもりは全くないそうだ。
「ーーーという訳だ! わかったか? まあそう心配するなもうそろそろお前は目が覚めるだろうーーー」
魔王がそう言うと俺の意識がだんだん遠のいていく、そして気がつくと俺は誰かに膝枕されているようだった、とても心地かがいい。
最初は母かなと思ったが匂いが違う、母の匂いじゃないそうこれはどこかでで・・・・・・ たしか俺が布団で寝ていた時の・・・・・・そこで俺はハッと気づいた膝枕の主はアリエスだと、俺が恐る恐る上を向くとアリエスと目が合った、アリエスはホッとした表情で俺を見つめている。
「よかった・・・・・・ 気がついたみたいね! 急に倒れるから死んだかと思ったわよ!」
「すみません ご心配をおかけして 母さんや父さんはーーー」
そう言いかけると全身に痛みが走った、ゴーレムに殴られたダメージがまだ残っているのだろう、そう思い俺は自分に上級回復魔法を掛ける。
少し楽になった、そしてあたりを見渡すと三人が寝かされていた、俺は慌てて三人の所へ駆け寄った、大丈夫だ3人とも息はしているでもとても苦しそうだ。
そしてアリエスに話を聞くと戦いの後辛うじて意識があったルシウスが俺たちを運び初級回復魔術をかけ全員一命を取り止めたと、そしてルシウスも魔力を使い果たし気絶してしまったらしい。
俺は三人に上級回復魔術をかけた、すると三人とも意識を取り戻した、そして困惑している母と父にルシウスが事情を説明した、母と父はあのゴーレムを俺が倒したと知ると驚いていたがもう二度とそんな危険な相手には挑まないで逃げなさいと言われ母に抱きしめられた。
本当にあんな相手は二度とごめんだ、死にたくないし、これからはもっと気を引き締めて行かないとこの世界は大変だ、そう思っていると日が沈み夕方になっていた、今日はここで野営をすることに決め翌日から出発することにした、こうして激動の1日がおわった。
その間に父と母のルシウスは旅に必要な物や荷台それを引く馬を買い準備を整えた、正直この世界に転生してから初めて村の外に出るので不安だ。
某小説サイトで読んだ小説によくある魔物や盗賊に襲われたりして大変な目に会うんじゃないかと思うとかなり悩ましい、俺は不安を募らせながら馬車の荷台に乗り込む。
そして出発の時が来て俺の初めての旅が始まった、やはり村から出てすぐに魔物に襲われたしかし父とルシウスそして母があっさり倒す、その後も盗賊やら魔物に襲われたがこれまた父達があっさり倒してしまった、この時時俺は母の凄さを改めて実感することとなる。
さすが宮廷魔術師団団長の肩書きは伊達ではない、迫り来る魔物を上級魔法でバンバン撃ちまくり撃ち漏らしたのを父とルシウスが仕留める、想像していた旅と全然違うなんかこう超イージーモードだ。
もっと苦戦して俺の出番もあるかと思ったがまったくない、俺とアリエスは馬車の荷台からそれを眺めているだけかなり快適な旅だ、そして旅は順調に進みロノア王国郊外魔大陸付近の谷までやって来た、ここを通り抜ければもう魔大陸にたどり着くという時に事件は起こった、目の前に魔法陣が突如現れそこから2メートル程のゴーレムが現れた、見た感じあまり強そうには見えない、この魔物もあっさり倒されるんだろうなと思っていた時魔王ジルが突如。
(こいつは強えーぞ! 気をつけろ!)
(えっ? でも母さんや父さんルシウスさんがいれば問題ないんじゃ・・・・・・)
そう魔王ジルが俺に忠告した瞬間、母とルシウスが叫んだ。
「ルーク!! アリエスを連れて早く逃げなさい!!」
「アリエス陛下早く!」
そしてそれと同時に父とルシウスがゴーレムに切りかかった、しかし剣は鈍い音をたて折れた、ゴーレムには傷一つついてない様子だ、そしてその巨体からは考えられないスピードで2人を殴り飛ばす。
「ぐっ!」
「かはっ!!」
ルシウスは咄嗟の反応で後ろにやや下がりダメージを軽減させているようだったがそれでも立っているのがやっとみたいだ、父は反応が遅れもろにくらってしまい完全に気を失っている、俺がその事に唖然としていると母が煉獄《インフェルノ 》ノヴァを放った、完全に命中しこれでやったかと思ったがなんと煉獄の中から傷一つ負ってないゴーレムが現れた、そして凄まじいスピードで母を蹴り飛ばす。
「きやっっ!!」
母は後方に吹き飛ばされ倒れ込んだ、そして残るは俺と立っているのがやっとのルシウスそれにアリエスだけなった、頭の中がパニックに陥る、あの父と母それにルシウスが一瞬で戦闘不能にされた、足が震える恐怖で今にも息が詰まりそうだ。
魔王が何か言っているが理解できない目の前で起こっていることがそもそも理解できない、頭の中で逃げろと言う警告音が大音量で響いている。
「オウジョ ハイジョスル メイレイ」
ゴーレムは片言でそう呟いた、どうやら狙いはアリエスのようだ、俺はアリエスをちらりと見た、いつもとは雰囲気が違って顔は青ざめ子犬のように震えている、そこにはいつも強気で偉そうな態度は微塵もなかった。
そうだアリエスが狙われているから当然アリエスの方が怖いに決まってる、ここでこんな子を置いて逃げるわけには行かない、今アリエスを守れるのは自分しかいないんだ、俺はそう言い聞かせ震えを無理やり止めゴーレムに立ち向かった、そして魔術を放とうとした時ゴーレムが物凄いスピードで近づいて来て術が発動する前に殴られた、全身の骨が砕けるような痛みが体全体に走る。
「かはっ!!」
俺は地面へ叩きつけられた、そして意識が飛びかけその場に倒れ込む、ゴーレムはアリエスへとゆっくり歩いて近づいて行った、全身が痛い、そうだルシウスはどうなった。
「ア、アリエス陛下・・・・・・ お、お逃げくださいハァ、ハァ」
「い、いやよ! こないでよ! 私まだ死にたくない」
ルシウスもダメか・・・・・・ くそ体動けよ、このままじゃアリエスが死ぬ、それだけはなんとしても食い止めないと、しかし意識が飛びそうだ、俺は気力を振り絞り意識を保つ、ダメだアリエスを何としても助けなければ、動いてくれ俺の体。
そう思い立ち上がろうとした瞬間急に体の感覚が無くなる気がした、正確にはなくなった、そしてさっきまでの痛みがなくなり俺の体が勝手に起き上がる、俺は何が起こったか理解出来ないが一刻も早くアリエスを助けないと思い体を動かそうとするが動かない、体の感覚がないのだすると魔王が。
(ピンチみたいだからな! 少し体借りるぞ!)
そして俺の体は物凄いスピードでアリエスとゴーレムの間に入り込み混合魔術の竜の息吹を放った、ゴーレムは油断していてそれに反応できずもろに受ける、そして木端微塵に吹き飛んだ。
「こんな感じか、俺でも出来たな」
そう魔王ジルが言ったあと体の感覚がだんだん戻ってきた、それと同時に、全身をまた激しい痛みが襲う。
「う、うぐぅ」
(悪いな! 一刻を争う相手だったからつい本気で動いちまった、それとダメージが蓄積されてるからな、倍の痛みが来るぞ)
そしてそこで俺の意識は途切れた、気づけば俺は白い空間にいた、もしかして俺死んだ、そんな考えが頭をよぎる、そんな事を考えていると後ろから声がした、よく聞きなれた声だ。
「よぉ 悪いな! 少しばかりお前の体で無茶させてもらったぜ!」
あぁこの声は魔王ジルだそしてこの部屋は確か最初に魔王ジルと出会った場所か、そして俺の頭の中に沢山の疑問が浮かんで来た、なぜ俺はまたこんな所にいるのか、あのゴーレムはなんだったのか、あと俺の体を魔王ジルが動かせたのか。
「魔王様聞きたいことが沢山ありますーーー」
俺は全ての疑問を魔王に投げかけた、魔王はそんなにいっぺんに聞くなという表情で一つ一つの質問に答えてくれた。
まず俺は死んではいないみたいだ気絶してこの場所にいるらしい、そしてあのゴーレムは召喚魔法で使役されておりかなりの上級悪魔が憑依させられていたとだからあんなにも強かったと。
どうやら狙いはアリエスでどこかの誰かが刺客として送り込んできたみたいだ、そして体の件は俺がずっと魔術の特訓をしていた時魔王ジルも体を操作できるように密かに特訓していたみたいで、その成果で今では体全体を操作できるようになったらしい、俺は体が乗っ取られると思ったが魔王曰くそんなつもりは全くないそうだ。
「ーーーという訳だ! わかったか? まあそう心配するなもうそろそろお前は目が覚めるだろうーーー」
魔王がそう言うと俺の意識がだんだん遠のいていく、そして気がつくと俺は誰かに膝枕されているようだった、とても心地かがいい。
最初は母かなと思ったが匂いが違う、母の匂いじゃないそうこれはどこかでで・・・・・・ たしか俺が布団で寝ていた時の・・・・・・そこで俺はハッと気づいた膝枕の主はアリエスだと、俺が恐る恐る上を向くとアリエスと目が合った、アリエスはホッとした表情で俺を見つめている。
「よかった・・・・・・ 気がついたみたいね! 急に倒れるから死んだかと思ったわよ!」
「すみません ご心配をおかけして 母さんや父さんはーーー」
そう言いかけると全身に痛みが走った、ゴーレムに殴られたダメージがまだ残っているのだろう、そう思い俺は自分に上級回復魔法を掛ける。
少し楽になった、そしてあたりを見渡すと三人が寝かされていた、俺は慌てて三人の所へ駆け寄った、大丈夫だ3人とも息はしているでもとても苦しそうだ。
そしてアリエスに話を聞くと戦いの後辛うじて意識があったルシウスが俺たちを運び初級回復魔術をかけ全員一命を取り止めたと、そしてルシウスも魔力を使い果たし気絶してしまったらしい。
俺は三人に上級回復魔術をかけた、すると三人とも意識を取り戻した、そして困惑している母と父にルシウスが事情を説明した、母と父はあのゴーレムを俺が倒したと知ると驚いていたがもう二度とそんな危険な相手には挑まないで逃げなさいと言われ母に抱きしめられた。
本当にあんな相手は二度とごめんだ、死にたくないし、これからはもっと気を引き締めて行かないとこの世界は大変だ、そう思っていると日が沈み夕方になっていた、今日はここで野営をすることに決め翌日から出発することにした、こうして激動の1日がおわった。
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