魔王と転生! 魔王と一緒に世界を救う!?

魔王の手先

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第二章 学園生活中等部編

12話 強くなること

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 学園生活を始めて半年がたった、相変わらず魔王ジルの手がかりを見つけることが出来ていない。

 ルシウスとの剣術は順調に進んでおり今では少しだけなら打ち合うことが出来る、アリエスは初級魔術を無詠唱で発動させるコツを掴んだみたいで、今では大分出来るようになった、そして俺はルシウスと剣術の練習をしている。

「さあ今日も始めましょうか、いきますよ!」

 そう言ってルシウスは木剣で切りかかってくる、俺はそれを何とか受け流し反撃しようと木剣を振りかざすが、ルシウスはいとも簡単に交わしカウンターを放ってきた、左腕に痛みが走る。

「くっ!」
「ルーク君は、詰めが甘いですよ! もっと集中して相手の剣先の軌道をよんでみてください」
「は、はい」

 やはりルシウスは強い、流石騎士長だっただけのことはある、そしてありがたい事にルシウスは俺を一流の剣士にするべくスパルタ教育を施してくる。

 正直キツイがこれもこの世界で生き抜くために必要な事だ、そしてそのおかげでこの半年で俺の剣術の腕はメキメキ上がり今ではクラスの中での剣術は魔法と同じくトップクラスになれた。

 しかしそれに伴い少し困ったことがある、俺はこの時強くなることをよく理解していなかった、むしろそんなこと考えもしなかったそして思わぬところで目立つようになって、学園の不良に目をつけられるようになりあちらこちらで俺の噂が飛び交うようになっている。

 やはりどこにでも不良はいるものでこの世界でも同じだ、なるべく不良に会わないように行動しているが絡まれるのも時間の問題だろう、どうしたものか・・・・・・ そう考えていると頭を木剣でコツンと叩かれた。

「隙だらけですよ! 集中してくださいね」
「すみません」
「今日はここまでにしときましょう、私はもう少し鍛錬をするので先に戻ってゆっくり休んでください」
「はいわかりました! ありがとうございました」

 ルシウスを残して俺はアリエスと寮に戻る、その途中で事件は起こった、学園の不良達とばったり出会ってしまい案の定絡まれた。

「よぉ、お前特別生とかいって最近有名になってるやつじゃねぇーか」
「こいつがそーなのか、生意気だな」
「俺達に挨拶もなしかよ」

 不良達は口々に絡み文句を言っている、前世でも絡まれたことなど無いのにまさか転生してから絡まれるとは、本当に勘弁して欲しい、しかしここはアリエスの手前穏便に切り抜けるしか。

「すみません迷惑をおかけしているようでーーー」

 俺がそう下手に出ようとした時、それを遮るようにアリエスが口を出してきた。

「何よあんた達絡んできて! 目障りだわ! 私達の前から今すぐ消えてちょうだい!」

 あぁ言っちゃったよ、本当勘弁してくれ、せっかく俺が穏便に済ませようとしたのに、これじゃ台無しじゃないか、案の定不良達はアリエスの言葉で激昂している、まあアリエスの言い分も分からなくもないが、この場合そのセリフはミスチョイスだここでは非常にまずい。

「なんだよこの女! クソ生意気じゃねーか」
「その綺麗な顔を台無しにしてやろーか」
「やっちまえ」

 不良の1人がその言葉を発した瞬間アリエスが突き飛ばされた。

「きゃっ!」

 そして蹴りを入れられる、アリエスはうずくまってしまい苦しそうだ、その瞬間俺の頭に血が上る、心の中からふつふつとマグマのように怒りが湧いて出てきた普段の俺からは考えられないぐらいムカついた。

「ダッセー この女口だけかよ」
「次はそっちのガキだな」

 不良が俺に殴りかかってきた、遅過ぎる、普段ルシウスに稽古を付けてもらっているのでこの程度のスピードなら全然目で見える、俺はそれをかわし先ほど使っていた木剣で不良を叩き殴った、さすがに素手相手に木剣はどうかと思ったがムカついているので、そこまで気にはならなかったそしてバチンと鈍い音と共に不良が後方に吹っ飛ぶ、そんなに力を入れたつもりがないのだが、思ったより威力があったみたいだ、しかしそれが不良たちの心に火をともしたようで。

「こいつ! 全員でやっちまうぞ」

 逆に怒って全員でかかってきた、俺は襲いかかってくる不良達を1人また1人と薙ぎ払っていく、と言うよりこいつら弱すぎる。

「かはっ」
「くそ なんであたらねぇ!」

 不良達は次々俺に倒されその場に倒れる、最後の一人を倒したところで木拳を不良のボスらしき人物の顔に突き立て。

「まだやりますか? もうこれ以上僕に関わらないように、次はもっと本気でやりますよ、それとアリエスにも手を出したら塵にしますから」

 そう言ってやったこれは警告だ本当はもっとメタメタにしてやりたかったが、俺もそこまで極悪非道じゃない。

「ひっ! わ、わかった。 もう関わらないから勘弁してくれ」

 不良達は怯えて動けない仲間を担いで脱兎のごとく逃げて帰っていった、俺はそれを見てすぐさまアリエスに近づく、まだうづくまって苦しそうだ、そしてすぐさま回復魔法をかけてやる。

「アリエスさん大丈夫ですか? 今すぐ回復魔法をかけるので」

 回復魔法をかけるとアリエスの表情がやわらいだしかしあいつら女の子を蹴るとはどういう神経してるんだか。

「ありがとう、またルークに助けられたわね」 
「アリエスさんを助けるのは当然ですよ、大体こんな可愛い女の子に乱暴するなんて許せませんからね」
「なっ! か、かわいい?」

 なにかおかしな事でも言っただろうか、アリエスは俺から見て可愛いと思う、そしていくら俺でも女の子に乱暴する奴は許せん、すると魔王ジルが。

(お前、やっぱり結構やり手だな)
(何のことです?)
(無自覚かよ! まあいい)

 魔王は何のことを言っているのだろう、まあよく分からないからいいや、そして二人で寮まで帰った、部屋に戻り今日のことを考える、あれで良かったのだろうか、まあ頭に来たしいいだろう、正直アリエスが蹴られた時あの不良に殺意すら湧いた、だから気にしてもしょうがない、仕返しに来てもあの程度ならやられることも無いし大丈夫だ、それにしても最近目立つようになってきたな、俺的にはあまり目立ちたくないのだが、そう思いながら眠りについた、翌日クラスに入るとなにやらざわついていた、そして、皆俺を見るなり静かになった、そして皆俺によそよそしく接してくる、俺なにかしだろうか・・・・・・  

 気になったので先に教室にいたアリエスに聞いてみた。

「アリエスさん、皆がよそよそしいのですが僕なにかしましたかね?」
「何もしてないと思うけど あっ! でも私が昨日のことを話したからじゃないかしら?」
「えっ? 昨日のことですか?」
「そうよ! 不良達を打ちのめした話よ」

 話したのかよ、まあでも遅かれ早かれこう言った話は広まるからしょうがないが。

「話したんですか・・・・・・」
「なによ! 別に話して困ることじゃないからいいじゃない!」

 だから皆よそよそしいのか・・・・・・ そりゃそうかあの不良達をボコボコにしたとすればこんな反応になるな、俺でもそうなる、でも困ったな、こんなことになるなんて、何とかしたいな、魔王ジルに相談してみるか。

(師匠、こんな時どうすればいいんですか?)
(知るかよ! あのな俺は何でも分かるわけじゃないんだよ! お前が強すぎるからこんなことになってんだろ、仕方ねーよ、なるようになる)

 そうか強いからこうなるのか・・・・・・

  しかし魔王の言うとうりだ、なるようになるか、まあ元々アリエス意外絡みがないから別に今更気にしてもしょうがないが、そして皆の反応がよそよそしい中俺は授業を受けた、授業が終わりアリエスと共にルシウスの所に行くその途中不良達にまたばったり出会ってしまった、そして不良達は俺を見るなり恐怖の表情で。

「昨日は悪かった、もう二度としないから命だけは助けてくれ!」

 そう言って逃げていった、ああ俺そんなに恐れられているのか・・・・・・ 

 しかもこんな人がいる所であんなセリフを言わないでくれ、これでまた変な噂などが流れ俺は目立ってしまう、困ったな、するとアリエスが。

「ふん! 流石ルークね! いい気分だわ」
「アリエスさんやめて下さい、僕はあまりいい気分じゃないので」
「なんでよ! いいじゃない」

 アリエスは俺が恐れられるのが良いのか。

「皆に怖がられるじゃないですか・・・・・・ 僕は恐怖の存在になりたくないですからね」
「ふんそうなの、まあいいわ! あと前から気になっていたけど私のことはアリエスでいいわよ」
「よくないですよ! 一様アリエスさんは歳上なんですから!」

 アリエスは俺が恐れられてもどうでもいいと言った感じだそして、急にそんなことを言われた。

「私が言いって言ってるからいいのよ! 私の言うことがきけないの!」

 ここは素直に従った方が良さそうだ、俺は渋々アリエスの言葉に従う。

「わかりました。アリエスですね」

 そう言うとアリエスは少し嬉しそうに笑っていた。
 笑ったアリエスはかなり可愛く少しドキッとしたがこれは内緒だ、まあ魔王ジルにはバレていたかもしれないが何も言ってこなかったので、気づいてないんだろう、こうして2人でルシウスの所まで急いだ。
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