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第三章 魔王の体捜索編
32話 カルヴァナーナのワガママ
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俺達は新たにカルヴァを迎え入れ凍土の大陸を後にした目指すはラミアがいる妖精の島だ。
「この船はかなりでかいのぅ、ミリアが用意したのか?」
「はい母様!」
「さすが我が娘じゃ!」
カルヴァは旅に同行出来ると聞いとても喜んでいるようだそしてミリアの船がデカいとはしゃいでいる。
「しかし旅に出るのはいつぶりかのぅ、かの勇者と旅をして以来か」
カルヴァは感慨深そうにそうポツリと呟いた勇者と旅をしていたことがあるのか、俺は転生者であるかもしれない勇者に興味がとてもある、そして一緒に旅をしたこともあるカルヴァなら勇者のことも色々と知っているはずだ後で詳しく聞いてみよう。
「母様あまり無理をなさらないでくださいね」
「なにを言うかミリアよ! 旅に無理と危険は付き物じゃ」
さすがカルヴァ様旅をよく理解してらっしゃる、伊達に勇者と一緒にいただけのことはある、こうして俺達は船に乗り込み出発した。
「ミリア様では西の島に向けて出航いたします」
「まてバハルよ! 妾は一回ミリアの城に行きたいのじゃが」
「母様一刻も早く兄様の体を取り戻さなくてはならないのでそれは・・・・・・」
カルヴァ様よミリアの言うとうりだ、早く行かないとそんな悠長にしてる暇はない、一刻も早く体を見つけなければ、しかしカルヴァはそんな事お構い無しに。
「いい時間ならある! わらわはミリアの城に行きたいのじゃ! それと街にも」
「カルヴァ様すみませんがそれは・・・・・・」
「なんじゃルークよ、良いではないか。 妾はあのようなところに一人でおったのじゃぞ! たまには街にも行きたいのじゃ」
「しかし・・・・・・」
「何、旅に寄り道は付き物、そう心配するな」
カルヴァには何を言っても無駄だった、もうそれは決定事項のように、俺はこの時何故ミリアと魔王ジルがカルヴァの旅の同行を拒否したかわかったこのカルヴァ様かなりのわがままだ、そして人の言う事をあまり聞いてくれない。
(ほら見ろ! いわんこっちゃない、だからこのクソババアは嫌いなんだよ)
(ここまでとは・・・・・・ すみません完全に僕のミスです)
こうしてカルヴァの言い分が通り、俺達は一回カシリアに戻ることとなったまさか遠回りする事になるとは飛んだ誤算だそしていつもどうり甲板でミリアと戦闘訓練をしているとミリアが。
「ルーク、貴様は母様の事を理解してない、だから同行させたくなかったのだ」
「すみません、折角なので人数は多い方がいいと思って」
ミリアの言うとうりだ、本当ならもう西のカラシア島に向けて出発出来ている、そして魔王ジルの体を見つけられているはずだ。
「母様は一度いいだしたら聞かん、そして時間に疎い」
「すみません・・・・・・」
俺は弁解の余地なくミリアに謝ることしか出来なかったそしてそこに話しをしていたカルヴァ本人が現れた。
「ミリア何をしておる?」
「こやつの戦闘訓練をしております」
「そうか、怪我をせんようにの」
「母様子供扱いは辞めてください」
「何を申すか、ミリアは私の可愛い娘なのだから心配するに決まっておろう」
「母様大丈夫ですよそんなに心配しなくても」
傍から見ればいい母親なのに、とても微笑ましい光景だそしてカルヴァは俺の方をチラリと見て。
「ルークや、ミリアは嫁入り前の大切な娘じゃ傷をつけるようなことをするなよ」
そう釘を刺してきた、そんな事言われても今の俺ではミリアに傷どころかかすり傷すら負わせることができない、むしろこっちが傷まみれだ。
「大丈夫ですよ! ミリア様はお強いので僕は手も足も出ません」
「そうですよ母様、こやつは今私に手も足も出ませんからね」
「はぁ、そんなことを言っているのではない」
そしてカルヴァは俺の近くまでやって来て耳元でそっと囁いた。
「ミリアに、手を出すなという事じゃ、いくらミリアが可愛いからと言ってもダメじゃぞ貴様には女運の悪い想が出ておる」
「えっ? そんなのがでてるんですか」
女運の悪い想だと、なんだそれ俺はアリエスと今順調だし、むしろいい想が出ていてもおかしくはない、俺はまさかなと思いアリエスの方を見る、アリエスは何よ、という顔でこちらを見てきた。
ああ、ほんとに可愛いな、マイハニー、確かにミリアも可愛いがアリエスには敵わない、俺の中ではダントツアリエス一強だ。
しかし本当になんてことを言ってくれるんだこの人はさぞ俺が誰彼構わず手を出すクソ野郎では無いか、俺はそんな人じゃない、アリエス一筋の一途な好青年だ。
しかし本当この人がいると訓練しにくいな、早くどこかへ行ってはくれないか、そんなことを考えていると、バハルとルシウスが来て。
「カルヴァナーナ様船内でお茶の用意が出来ております」
「是非私達とご一緒してはくれませんか?」
「そうかなら行こう! しかし貴様らはよく似ておるのぅ」
この旅でバハルとルシウスはお互い気が合ったらしくよく2人でつるんでいる、お互い気が強い主を持つ者同士どこか通じる部分があったのだろう。
そしてバハルとルシウスに連れられカルヴァは船内へ戻って言った。
「はぁ、母様はいつまでも私を子供扱いする困ったものだ」
「いいじゃないですか! それだけ愛されている証拠ですよ」
「そんなものなのか? 私は早く一人前と認めて貰いたいのだがな」
「親はいつまでも子の事を想いますからね、しょうがないですよ」
俺はミリアに言い聞かせるようにそう言った。
「貴様と話しているとまるで大人と話しているようだ」
「そ、そんなことないですよ、僕はまだまだ子供です」
俺は誤魔化すようにそう弁明した俺は転生者だだから俺の精神年齢は既に二十歳越えている、見た目と精神年齢がかけ離れているから言動と見た目が釣り合わない、見た目は子供中身は大人その名もルークと言った感じか。
しかしもっとこう子供らしく振舞った方がいいのか、でももうすぐ十四歳になるあまり気にしなくてもいいか。
俺はそんなことを考えながらミリアとの訓練を再開させたそしてカシリアの港にはすぐ着いた行く時は遅いが帰るときは早く感じるそんなやつだそして下船してから俺達はミリアの城に向かった。
「相変わらず人が沢山おるのぅ! 久しぶりの感覚じゃ」
「母様あまりはしゃがないでください、恥ずかしいです」
「すまぬな、つい」
カルヴァは久しぶりの街に目を輝かせはしゃいでいる、そりゃあんな所に一人でいたらこうなるわな、そしてカルヴァのはしゃぎが止まることなくミリアの城に着いた。
「母様ここで一泊したらすぐに旅立ちますよ」
「分かっておる、妾は街をみてくるでな」
「カルヴァナーナ様護衛は私が引き受けましょう」
カルヴァの護衛にはルシウスが名乗りを上げたそして同じようにバハルも。
「護衛は多い方がいいでしょう、 私も参加します」
「なら2人に母様を頼むぞ、私は旅の準備をしよう、貴様らはどうする?」
ミリアは残った俺とアリエスに、そう聞いてきたどうしよう考えてなかったな、その時ふと俺達も街にデートでも行こうかと思いついた。
「では僕達も2人で街に繰り出します」
「そうか、なら夜またここで、それまでに部屋を用意させておこう」
こうして俺達は夜になるまで別行動を始めたしかしアリエスとデートかこれが二回目になるな、付き合っている期間はもう長いのにデートがまだ二回目だとは不思議な感じだ。
「アリエス行きたいところはありますか?」
「ルークと一緒ならどこでもいいわよ!」
俺はアリエスに行きたいところはないかと訪ねたアリエスは俺と一緒ならどこでもいいと、なんて可愛いことを言ってくれるんだしかし困ったな、どこに行けばいいんだろ。
こんな時のためにバハルにこの街のいいデートスポットを聞いておけば良かったとりあえず適当に街を二人で散策するか。
「じゃあ街を散策しましょうか」
「いいわよ」
こうして二人で街の散策をはじめた、そして一軒の雑貨屋を見つけ中に入った。
「ここ色々なものがありますよ」
「そうね! 呪いの書とかもあるわよ」
アリエスはその本を手に取り見せてきた、なんて物騒な物をおいているんだ。
「アリエスそんな物騒な物はいりませんよ」
「いつかルークが浮気とかしたら使うかもしれないわ」
アリエスなら本当に浮気したらこの本を使いそうだな、しかし俺の一番はアリエスだけだ、浮気なんてする訳ない、カルヴァがあんなことを言っていたが俺の気持ちは揺るがないだろう。
「もう、そんなことをする訳ないじゃないですか! 僕の一番はアリエスですよ」
そんな会話をしていると一つのネックレスが目に入った商品名は魔除のネックレスと書かれてある、このような商品は大体胡散臭いものばかりだが、デザインが非常にいい。
これはアリエスに似合いそうだな、そう思い俺はコソッとそのネックレスを購入したそうして二人で街ぶらデートを楽しみ城へと戻った。
「早かったな、もういいのか?」
城ではミリアが待っていた。
「ええ充分楽しめました! カルヴァ様は?」
そう思い当たりを見渡すがカルヴァ達の姿はどこにも見えない。
「まだ戻ってきてない、はぁ、一体どこにいるのやら」
そうかまだ戻ってきてないのか、しかしルシウスとバハルが付いているので大丈夫だろう、彼らは腕が立つ、それからしばらくしてカルヴァ達が帰ってきたルシウスとバハルは両手に荷物を沢山持たされている、そして2人とも憔悴しきった顔をしていた。
「ミリアよ、今戻ったぞ! 相変わらず街は楽しいな」
「母様遅いですよ」
「いやなミリアに似合う服を選んでおったのじゃ、ルシウス、バハル持ってまいれ」
そう言われて2人は荷物をミリアの前に差し出したミリアはその中身をみて驚愕の表情を浮かべている。
「こ、これは・・・・・・」
そしてミリアがそれを取り出した、それはピンクのフリフリが着いたロングスカートや、赤いドレス、どこぞのお姫様が着てそうな服ばかりだった。
「どうじゃ! 可愛かろう、きっとミリアに似合うと思うてな、いつもそのような格好では男も出来んだろうし」
「母様! こんなの私は着れませんよ!」
「なんでじゃ! このフリフリのスカートなど可愛いじゃろ!!」
「わ、私にはこんな格好無理です」
「そう言わずに、ほれこちらに来て試着してみろ!」
そう言ってカルヴァは嫌がるミリアを無理やり部屋に連れていったあのミリアをいとも簡単に操れるなんて、さすが恐るべしカルヴァナーナ。
しかしミリアも可哀想だな、ご愁傷様、そして俺はミリアが用意してくれた部屋に戻りその日を終えた。
翌日、準備を整えミリアの元へ向かうととんでもない光景が目に飛び込んできたあのミリアがピンクのフリフリ付きのスカートを履いているのだ。
「ミリア様・・・・・・」
「ルークか・・・・・・ 私のことは気にするな」
ミリアは昨日のルシウスとバハルの如く憔悴しきった顔で俯いている、アリエスは似合っている可愛いわよとミリアに言っていたアリエスさんやそれ以上触れてあげなさんな、そして最後に気だるそうにカルヴァが現れた。
「なんじゃ皆もう揃っているのか早いな。 ミリアよなかなかよく似合っているぞ」
こうして俺達はやっと港に向かい船に乗りカラシア島に向けて出航したいつもならミリアと訓練を行うのだが、フリフリのスカートを着させられているミリアはそれどころじゃなかったなので久しぶりにルシウスと訓練を行った。
「ルーク君とは久しぶりですね」
「そうですね! 宜しくお願いします!」
そしてルシウスと訓練を始める、いつもなら俺が赤子のようにあしらわれて終わるのだが今回は違った。
ルシウスの動きが読める、そして遂にルシウスから一本取ることが出来た。
「やりました! ルシウスさんから一本取りましたよ!」
「完敗です、さすがルーク君だもう私じゃ相手になりませんね」
「そんなことないですよ! たまたまかもしれませんルシウスさんの方が強いに決まっています」
そうだ、何を言い出すかと思えば俺の方がルシウスより強いだと、そんなことあるわけないだろ、今のはたまたまかもしれない、俺は再戦を申し込んだ。
「わかりました、ですがルーク君は強くなっていますよ」
そしてルシウスと再度模擬戦を始める、結果は俺の圧勝だった最初はルシウスが手を抜いているのかと思っていたがどうやら本気らしい。
ルシウスの動きが目で追える、そして行動がある程度予測できるようになった。
それもそうか、あの五大魔王魔王ミリアと特訓していたのだ、当然強くなるに決まっている、俺は遂にルシウスを超えることが出来たしかしなんか申し訳ない気もする。
「やはりルーク君の方が強くなってますね」
「は、はい」
弟子に超えられるのは辛いことだろう、やってしまったな俺はそう思い返事が曖昧になった。
「そんな顔をしないでください! いつかはこうなると思っていました私もまだまだのようですしルーク君が強くなって嬉しいですよ!」
ルシウスはそんなことを気にするなと言ってくれた、そして俺が強くなっていることを誰よりも喜んでくれた。
こうして俺はルシウスを、越えることができ確実に強くなっていた、しかしまだミリアのような魔王クラスには到底及ばない。
まだまだ鍛錬が必要だ、目指すならこの世界一の強さになりたい、俺はそう決意し二度目の人生で何かを成し遂げようと心に決めたそして一週間程たった頃船の先に島が見えてた。
「あれがカラシア島じゃ!」
カルヴァがそう言って指を指す、遂に魔王ジルの体があるカラシヤ島につくことが出来た、ここまで来るのに約2年と半年長い旅だった。
今までいくつも困難に見舞われてきた、その成果があそこにある、やっと魔王ジルの体を見つけることが出来る、そしてこれでやっと魔王ジルに恩返しが、俺は再度気を引き締め島に上陸した。
「この船はかなりでかいのぅ、ミリアが用意したのか?」
「はい母様!」
「さすが我が娘じゃ!」
カルヴァは旅に同行出来ると聞いとても喜んでいるようだそしてミリアの船がデカいとはしゃいでいる。
「しかし旅に出るのはいつぶりかのぅ、かの勇者と旅をして以来か」
カルヴァは感慨深そうにそうポツリと呟いた勇者と旅をしていたことがあるのか、俺は転生者であるかもしれない勇者に興味がとてもある、そして一緒に旅をしたこともあるカルヴァなら勇者のことも色々と知っているはずだ後で詳しく聞いてみよう。
「母様あまり無理をなさらないでくださいね」
「なにを言うかミリアよ! 旅に無理と危険は付き物じゃ」
さすがカルヴァ様旅をよく理解してらっしゃる、伊達に勇者と一緒にいただけのことはある、こうして俺達は船に乗り込み出発した。
「ミリア様では西の島に向けて出航いたします」
「まてバハルよ! 妾は一回ミリアの城に行きたいのじゃが」
「母様一刻も早く兄様の体を取り戻さなくてはならないのでそれは・・・・・・」
カルヴァ様よミリアの言うとうりだ、早く行かないとそんな悠長にしてる暇はない、一刻も早く体を見つけなければ、しかしカルヴァはそんな事お構い無しに。
「いい時間ならある! わらわはミリアの城に行きたいのじゃ! それと街にも」
「カルヴァ様すみませんがそれは・・・・・・」
「なんじゃルークよ、良いではないか。 妾はあのようなところに一人でおったのじゃぞ! たまには街にも行きたいのじゃ」
「しかし・・・・・・」
「何、旅に寄り道は付き物、そう心配するな」
カルヴァには何を言っても無駄だった、もうそれは決定事項のように、俺はこの時何故ミリアと魔王ジルがカルヴァの旅の同行を拒否したかわかったこのカルヴァ様かなりのわがままだ、そして人の言う事をあまり聞いてくれない。
(ほら見ろ! いわんこっちゃない、だからこのクソババアは嫌いなんだよ)
(ここまでとは・・・・・・ すみません完全に僕のミスです)
こうしてカルヴァの言い分が通り、俺達は一回カシリアに戻ることとなったまさか遠回りする事になるとは飛んだ誤算だそしていつもどうり甲板でミリアと戦闘訓練をしているとミリアが。
「ルーク、貴様は母様の事を理解してない、だから同行させたくなかったのだ」
「すみません、折角なので人数は多い方がいいと思って」
ミリアの言うとうりだ、本当ならもう西のカラシア島に向けて出発出来ている、そして魔王ジルの体を見つけられているはずだ。
「母様は一度いいだしたら聞かん、そして時間に疎い」
「すみません・・・・・・」
俺は弁解の余地なくミリアに謝ることしか出来なかったそしてそこに話しをしていたカルヴァ本人が現れた。
「ミリア何をしておる?」
「こやつの戦闘訓練をしております」
「そうか、怪我をせんようにの」
「母様子供扱いは辞めてください」
「何を申すか、ミリアは私の可愛い娘なのだから心配するに決まっておろう」
「母様大丈夫ですよそんなに心配しなくても」
傍から見ればいい母親なのに、とても微笑ましい光景だそしてカルヴァは俺の方をチラリと見て。
「ルークや、ミリアは嫁入り前の大切な娘じゃ傷をつけるようなことをするなよ」
そう釘を刺してきた、そんな事言われても今の俺ではミリアに傷どころかかすり傷すら負わせることができない、むしろこっちが傷まみれだ。
「大丈夫ですよ! ミリア様はお強いので僕は手も足も出ません」
「そうですよ母様、こやつは今私に手も足も出ませんからね」
「はぁ、そんなことを言っているのではない」
そしてカルヴァは俺の近くまでやって来て耳元でそっと囁いた。
「ミリアに、手を出すなという事じゃ、いくらミリアが可愛いからと言ってもダメじゃぞ貴様には女運の悪い想が出ておる」
「えっ? そんなのがでてるんですか」
女運の悪い想だと、なんだそれ俺はアリエスと今順調だし、むしろいい想が出ていてもおかしくはない、俺はまさかなと思いアリエスの方を見る、アリエスは何よ、という顔でこちらを見てきた。
ああ、ほんとに可愛いな、マイハニー、確かにミリアも可愛いがアリエスには敵わない、俺の中ではダントツアリエス一強だ。
しかし本当になんてことを言ってくれるんだこの人はさぞ俺が誰彼構わず手を出すクソ野郎では無いか、俺はそんな人じゃない、アリエス一筋の一途な好青年だ。
しかし本当この人がいると訓練しにくいな、早くどこかへ行ってはくれないか、そんなことを考えていると、バハルとルシウスが来て。
「カルヴァナーナ様船内でお茶の用意が出来ております」
「是非私達とご一緒してはくれませんか?」
「そうかなら行こう! しかし貴様らはよく似ておるのぅ」
この旅でバハルとルシウスはお互い気が合ったらしくよく2人でつるんでいる、お互い気が強い主を持つ者同士どこか通じる部分があったのだろう。
そしてバハルとルシウスに連れられカルヴァは船内へ戻って言った。
「はぁ、母様はいつまでも私を子供扱いする困ったものだ」
「いいじゃないですか! それだけ愛されている証拠ですよ」
「そんなものなのか? 私は早く一人前と認めて貰いたいのだがな」
「親はいつまでも子の事を想いますからね、しょうがないですよ」
俺はミリアに言い聞かせるようにそう言った。
「貴様と話しているとまるで大人と話しているようだ」
「そ、そんなことないですよ、僕はまだまだ子供です」
俺は誤魔化すようにそう弁明した俺は転生者だだから俺の精神年齢は既に二十歳越えている、見た目と精神年齢がかけ離れているから言動と見た目が釣り合わない、見た目は子供中身は大人その名もルークと言った感じか。
しかしもっとこう子供らしく振舞った方がいいのか、でももうすぐ十四歳になるあまり気にしなくてもいいか。
俺はそんなことを考えながらミリアとの訓練を再開させたそしてカシリアの港にはすぐ着いた行く時は遅いが帰るときは早く感じるそんなやつだそして下船してから俺達はミリアの城に向かった。
「相変わらず人が沢山おるのぅ! 久しぶりの感覚じゃ」
「母様あまりはしゃがないでください、恥ずかしいです」
「すまぬな、つい」
カルヴァは久しぶりの街に目を輝かせはしゃいでいる、そりゃあんな所に一人でいたらこうなるわな、そしてカルヴァのはしゃぎが止まることなくミリアの城に着いた。
「母様ここで一泊したらすぐに旅立ちますよ」
「分かっておる、妾は街をみてくるでな」
「カルヴァナーナ様護衛は私が引き受けましょう」
カルヴァの護衛にはルシウスが名乗りを上げたそして同じようにバハルも。
「護衛は多い方がいいでしょう、 私も参加します」
「なら2人に母様を頼むぞ、私は旅の準備をしよう、貴様らはどうする?」
ミリアは残った俺とアリエスに、そう聞いてきたどうしよう考えてなかったな、その時ふと俺達も街にデートでも行こうかと思いついた。
「では僕達も2人で街に繰り出します」
「そうか、なら夜またここで、それまでに部屋を用意させておこう」
こうして俺達は夜になるまで別行動を始めたしかしアリエスとデートかこれが二回目になるな、付き合っている期間はもう長いのにデートがまだ二回目だとは不思議な感じだ。
「アリエス行きたいところはありますか?」
「ルークと一緒ならどこでもいいわよ!」
俺はアリエスに行きたいところはないかと訪ねたアリエスは俺と一緒ならどこでもいいと、なんて可愛いことを言ってくれるんだしかし困ったな、どこに行けばいいんだろ。
こんな時のためにバハルにこの街のいいデートスポットを聞いておけば良かったとりあえず適当に街を二人で散策するか。
「じゃあ街を散策しましょうか」
「いいわよ」
こうして二人で街の散策をはじめた、そして一軒の雑貨屋を見つけ中に入った。
「ここ色々なものがありますよ」
「そうね! 呪いの書とかもあるわよ」
アリエスはその本を手に取り見せてきた、なんて物騒な物をおいているんだ。
「アリエスそんな物騒な物はいりませんよ」
「いつかルークが浮気とかしたら使うかもしれないわ」
アリエスなら本当に浮気したらこの本を使いそうだな、しかし俺の一番はアリエスだけだ、浮気なんてする訳ない、カルヴァがあんなことを言っていたが俺の気持ちは揺るがないだろう。
「もう、そんなことをする訳ないじゃないですか! 僕の一番はアリエスですよ」
そんな会話をしていると一つのネックレスが目に入った商品名は魔除のネックレスと書かれてある、このような商品は大体胡散臭いものばかりだが、デザインが非常にいい。
これはアリエスに似合いそうだな、そう思い俺はコソッとそのネックレスを購入したそうして二人で街ぶらデートを楽しみ城へと戻った。
「早かったな、もういいのか?」
城ではミリアが待っていた。
「ええ充分楽しめました! カルヴァ様は?」
そう思い当たりを見渡すがカルヴァ達の姿はどこにも見えない。
「まだ戻ってきてない、はぁ、一体どこにいるのやら」
そうかまだ戻ってきてないのか、しかしルシウスとバハルが付いているので大丈夫だろう、彼らは腕が立つ、それからしばらくしてカルヴァ達が帰ってきたルシウスとバハルは両手に荷物を沢山持たされている、そして2人とも憔悴しきった顔をしていた。
「ミリアよ、今戻ったぞ! 相変わらず街は楽しいな」
「母様遅いですよ」
「いやなミリアに似合う服を選んでおったのじゃ、ルシウス、バハル持ってまいれ」
そう言われて2人は荷物をミリアの前に差し出したミリアはその中身をみて驚愕の表情を浮かべている。
「こ、これは・・・・・・」
そしてミリアがそれを取り出した、それはピンクのフリフリが着いたロングスカートや、赤いドレス、どこぞのお姫様が着てそうな服ばかりだった。
「どうじゃ! 可愛かろう、きっとミリアに似合うと思うてな、いつもそのような格好では男も出来んだろうし」
「母様! こんなの私は着れませんよ!」
「なんでじゃ! このフリフリのスカートなど可愛いじゃろ!!」
「わ、私にはこんな格好無理です」
「そう言わずに、ほれこちらに来て試着してみろ!」
そう言ってカルヴァは嫌がるミリアを無理やり部屋に連れていったあのミリアをいとも簡単に操れるなんて、さすが恐るべしカルヴァナーナ。
しかしミリアも可哀想だな、ご愁傷様、そして俺はミリアが用意してくれた部屋に戻りその日を終えた。
翌日、準備を整えミリアの元へ向かうととんでもない光景が目に飛び込んできたあのミリアがピンクのフリフリ付きのスカートを履いているのだ。
「ミリア様・・・・・・」
「ルークか・・・・・・ 私のことは気にするな」
ミリアは昨日のルシウスとバハルの如く憔悴しきった顔で俯いている、アリエスは似合っている可愛いわよとミリアに言っていたアリエスさんやそれ以上触れてあげなさんな、そして最後に気だるそうにカルヴァが現れた。
「なんじゃ皆もう揃っているのか早いな。 ミリアよなかなかよく似合っているぞ」
こうして俺達はやっと港に向かい船に乗りカラシア島に向けて出航したいつもならミリアと訓練を行うのだが、フリフリのスカートを着させられているミリアはそれどころじゃなかったなので久しぶりにルシウスと訓練を行った。
「ルーク君とは久しぶりですね」
「そうですね! 宜しくお願いします!」
そしてルシウスと訓練を始める、いつもなら俺が赤子のようにあしらわれて終わるのだが今回は違った。
ルシウスの動きが読める、そして遂にルシウスから一本取ることが出来た。
「やりました! ルシウスさんから一本取りましたよ!」
「完敗です、さすがルーク君だもう私じゃ相手になりませんね」
「そんなことないですよ! たまたまかもしれませんルシウスさんの方が強いに決まっています」
そうだ、何を言い出すかと思えば俺の方がルシウスより強いだと、そんなことあるわけないだろ、今のはたまたまかもしれない、俺は再戦を申し込んだ。
「わかりました、ですがルーク君は強くなっていますよ」
そしてルシウスと再度模擬戦を始める、結果は俺の圧勝だった最初はルシウスが手を抜いているのかと思っていたがどうやら本気らしい。
ルシウスの動きが目で追える、そして行動がある程度予測できるようになった。
それもそうか、あの五大魔王魔王ミリアと特訓していたのだ、当然強くなるに決まっている、俺は遂にルシウスを超えることが出来たしかしなんか申し訳ない気もする。
「やはりルーク君の方が強くなってますね」
「は、はい」
弟子に超えられるのは辛いことだろう、やってしまったな俺はそう思い返事が曖昧になった。
「そんな顔をしないでください! いつかはこうなると思っていました私もまだまだのようですしルーク君が強くなって嬉しいですよ!」
ルシウスはそんなことを気にするなと言ってくれた、そして俺が強くなっていることを誰よりも喜んでくれた。
こうして俺はルシウスを、越えることができ確実に強くなっていた、しかしまだミリアのような魔王クラスには到底及ばない。
まだまだ鍛錬が必要だ、目指すならこの世界一の強さになりたい、俺はそう決意し二度目の人生で何かを成し遂げようと心に決めたそして一週間程たった頃船の先に島が見えてた。
「あれがカラシア島じゃ!」
カルヴァがそう言って指を指す、遂に魔王ジルの体があるカラシヤ島につくことが出来た、ここまで来るのに約2年と半年長い旅だった。
今までいくつも困難に見舞われてきた、その成果があそこにある、やっと魔王ジルの体を見つけることが出来る、そしてこれでやっと魔王ジルに恩返しが、俺は再度気を引き締め島に上陸した。
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エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
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