魔王と転生! 魔王と一緒に世界を救う!?

魔王の手先

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第三章 魔王の体捜索編

35話 疑問と答え

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 気がつくと、辺りには誰もいない、そして頭が痛い俺は記憶を探る、確か宴が開かれ酒をかなり飲んだその辺から記憶が曖昧だ多分飲みすぎて酔いつぶれたのだろう。

 でも皆一体どこに行ったのだろうか、俺だけ一人取り残して酷いな、そんなことを思いながら体を起こす、すると後ろから声がした。

「起きたか、あの程度で潰れるとは情けないのぅ」

 そこにはまだ酒を飲んでいるカルヴァがいたこの人もかなり飲んでいたはずなのに、まだ飲んでいるとはとんだ酒豪だな、俺は他の人のことを聞いた。

「他の人たちは一体どこに?」
「皆部屋に行ったぞ」

 そうかなら今はカルヴァと二人きりか、どうせならアリエスが良かったな、そして俺はふと大地に言われたことを思い出したそうカルヴァを頼れと言われていた事を。

「カルヴァ様お話があります」

 俺はそう切り出した。

「言わずとも分かっておるぞ、貴様勇者にあったであろう」
「えっ? なぜその事を?」

 俺が驚いているとカルヴァはそんなの知ってて当然と言わんばかりのドヤ顔をして。

「妾を誰と心得る? あのカルヴァナーナぞ、そのような事たやすい」

 そうだったカルヴァナーナは全知全能で全てをお見通しなんだな。

「そうですか」
「しかし、貴様も勇者と同じ異世界の人間だったとはな」

 カルヴァは俺が勇者と同じ異世界の人間だと言った何故そこまで知っているのかまさか、俺と大地のやり取りを全部聞いていたのか、でもそんな事可能なのだろうか。

「でも何故そこまでしっているんですか?」
「貴様と勇者のやり取りを全てみとったからのぅ、しかしそれは本当なのか? 」

 やはりな俺の予想は的中したしかし一体どうやって、いや今はそんな事聞いている場合じゃないもっと他に聞く重要なことがある俺はまず。

「僕、いや俺は転生者だ元々勇者がいた世界で普通に生きていたそしてこの世界の住人じゃない」
「それが貴様本来の話し方か、悪くないぞ、話は本当の様じゃな」

 俺はいつも使う敬語をやめ普段どうりに話した今更気を使うのがめんどくさくなったからだ。

「そうだ大地が言っていたことは本当だあのやり取りを見ていたなら話は早いと思うが、カルヴァに聞きたいことがある」
  「なんじゃ、聞きたいこととは?」
  「大地に俺は魔力障害でこちらに来てしまったと言われた、魔力障害とはなんだ?」

 そう大地が言っていた魔力障害、俺はそれに巻き込まれこの世界に転生した。

「それは、妾もよくわからん、しかし膨大すぎる魔力のせいでお前の世界とこちらの世界が繋がりができそのせいで貴様が巻き込まれたのであろう」
  「分からないのか、やっぱり偶然らしいな」
  「本来転生などをするには生贄が必要じゃ、それも膨大な数の、しかし貴様はそんなものなしに転生しておる」

 生贄だと俺は少し驚いた生贄がいればこの世界は転生出来るのか、そして魔力障害の被害は俺がたまたま選ばれてしまったのか。

    しかし死ぬとはも思ってもなかった俺はその事についてもう少しカルヴァにきいた。

「ならなぜ俺が向こうの世界で死んでしまったんだ?」
「それは、多分偶然じゃろ、たまたま貴様がアレに巻き込まれただけの事。 そう深く考えるな」

 そうか、たまたまか、ならかなり俺の運命は悪いらしいな。

「そうなのか・・・・・・ あと最後に聞きたいことが一つある」
「なんじゃ?」
「勇者は最後に俺の世界とこの世界を救えといったそしてカルヴァを頼れとこの意味は?」

 その質問をした途端カルヴァの顔が険しくなる。

「貴様にはまだ言ってなかったが、妾はたまに予知夢を見るそこに世界の崩壊をみた」

 予知夢だと、しかも世界が崩壊するだって、大地の言っていたとうりそんな恐ろしいことが起きるのか。

「崩壊!? その予知夢は当たるのか?」
「ああ、十中八九当たる、だから勇者はそれを阻止しようと各地を回ってミラリア王国に赴いたこの妾もじゃ」

 しかし十中八九という事は当たらない可能性も無いわけじゃないか、でもそれを阻止しようと大地は奮闘していたのか、しかしそこにカルヴァもいたとなるとミラリア王国で起きたことの謎が解けるんじゃないか。

「ならあの時魔王ジルに何が起こったか知ってるんじゃないのか?」
「それは知らぬあの時妾は別行動をとっておった、気づけばジルが暴走しそれを勇者が必死に食い止めておった」

 別行動だと、それじゃあ肝心なところがわからないか・・・・・・ せっかくミラリア王国崩壊の確信に迫れると思ったのに。

「で、その後どうなったんだ?」
「妾と勇者はジルを止めるべく奮闘したしかしジルが強大な魔術を使ってな、それを消すためにその魔力を勇者が使い妾を他の国まで転移させた」

 魔力をかき消すためにその魔力を利用して転移か・・・・・・ 訳が分からなくなってきたぞ、そもそも勇者はどんな術をつかったんだ俺の頭は更に困惑を極めることとなった。

「話しがよくわからん、もっと詳しく話してくれないか?」
「妾が話せるのは今のですべてじゃ、転移させられその後のことは分からぬ」

 くそ、何故こんなにも重要なことだけ抜け落ちているんだ余計話しがややこしくなってきたぞ。

「転生させられた後はどうしたんだ?」
「ミラリアにまた赴いた、しかしそこに街はなかった、人っ子一人いなかったのじゃ、そしてあったのはジルの魂の抜けた体だけじゃった」

 待てよ、さっきカルヴァは転生には生贄が膨大な数いると言っていたな、そしてミラリア王国には人っ子一人いなかったと俺はゾッとした。

   「さっき転生には生贄がいると言ったよな? もしかしてミラリア王国の人達がそれになったんじゃ」

 俺はカルヴァにそう聞いたそれ以外人が消えた理由が分からない、カルヴァもそれに気づいたようでハッとした顔をしている。

   
   「かも知れぬな・・・・・・ 」

     カルヴァはそう呟き下を向いたどうやら俺と魔王ジルの転生にミラリア王国の人々が生贄になってしまったかもしれない。

    しかし大地がそれをやったのか、奴はそんな事をするような人には見えなかったこの話は仮説としておこう。
     
「でもなぜカルヴァは魔王ジルが転生したと知っていたんだ?」
「先程も言っただろう、妾は予知夢を見ると、そこで貴様とジルをみた、だから体を保管しておいたのじゃ」

 そうか予知夢があったな動揺して忘れていたしかし予知夢で俺のことも知っていたのか、予知夢なら世界を崩壊させようとしてるやつも分かるんじゃないか、俺はそんなことを思いつきカルヴァに聞いてみた。

「ならその予知夢で世界を崩壊させようとしている奴がわかるんじゃ?」
「そこまではわからん、この予知夢制御ができんからのぅ、そこまでは見えておらん」

 分からないか、そこまででその予知夢は万能では無いんだな。

「そうか・・・・・・ しかし世界を救えと言われてもな具体的にどうすれば」
「それはジルの記憶を取り戻してから考えた方がいいじゃろ、それとこの転生の話はジルには言うな、奴は自分の転生に生贄がいたと知ればさぞ後悔するじゃろう」

 そうかやはり黙っていた方がいいか、まだ生贄になったとは決まってないし、この説は絶対とは言いきれない、全ての鍵は魔王ジルの記憶が握っている、これを取り戻せば謎が解けるかもしれない。

「そうだな、今考えてもしょうがない、ジルの記憶を取り戻すことが先決だな、そう言えば世界が崩壊するのはいつごろか分かったりするのか?」

 これが一番重要なことだ、それが分かればそれまでに準備を整えればいい。

「それは、分からぬだがしかしいますぐではない、そう焦るな」

 カルヴァはそう言っていた。

「そんな事言っても・・・・・・ ジルにこの事は話すべきか?」
「いや話さぬほうがいいじゃろう、あやつは自由を好む、世界を救えと言われても嫌がるだけじゃろぅ」

 そうか黙っていた方がいいのか、でもどうやって記憶を取り戻させよう。

「しかしどうやって記憶を取り戻させたらいいんだ?」
「それも分からぬ、体に慣れれば自然に戻るやもしれん」

 カルヴァでも分からないのか、この先どうすれば、正直なところミリアにすら歯が立たない俺がどうやって世界を救うんだ。

 ここはしばらく学園に戻って力を付けるべきか、しかしそんな悠長でいいのか、大地はフラグはもう立っていると言っていたそして敵は向こうから来ると。

 あの言葉を信じるなら今は力を付けるべきだな、よし決めた、俺はもっと強くなり大地の言うとうり世界を救ってやろうじゃないか。
    
    そしてミラリア王国の謎も解いてやる、そうじゃないと気が気ではない自分の転生に沢山の人の命が使われているとなると。

「カルヴァありがとう」

 俺はそう心に決めカルヴァに礼を言った。

「よい、いつでもわらわを頼れ、貴様はジルの恩人だ、それとあの女子は大切にしてやるのじゃぞ」

 あの女子、アリエスのことか、もちろん言われなくても分かっている、ああでも俺はアリエスに隠し事をしている。

     それにまだ転生者ということを伝えてない、これは大切にしているということになるのだろうか、いや言った方がいいな、もう包み隠さずすべて話そう。

「わかってる」
「そうか、ならよいそろそろ一人で飲むのも飽きてきた所じゃ付き合え」

 そう言ってカルヴァは俺に酒を勧めてきた今は考えても答えは出てこない、こいう時は酒を飲むのが一番だ。

    それにまだ俺とジルのせいでミラリア王国が滅びたと決まったわけでない、あくまで仮説だ俺はそう思うようにし、カルヴァから酒を受け取りそれを飲む、そして二人で俺が潰れるまで酒を飲み続けた。
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